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    Hirofumi TAKATA

    Author:Hirofumi TAKATA
    スポーツライター。
    現在『週刊ベースボール』『Baseball Clinic』『熱中!野球部』『野球太郎』『ホームラン』等の各雑誌、スポーツ紙『デイリースポーツ』などにおいて、独立リーグ、高校野球を中心に取材、執筆活動を続けている。
    4月2日生まれ。A型。

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2006/09/15(Fri)

伝わっていた闘志

高知FD 6-5 香川OG 2006.9.14. 高知東部球場
※9回サヨナラ

勝 上里田 8勝8敗6S
敗 松尾 10勝2敗4S
本塁打 森田8号2ラン(相原)、角中4号3ラン(伊藤)

ゲーム差〝4.5〟で迎えた首位決戦は、高知FD先発・相原雅也、香川OG先発・伊藤秀範と、両チームともエースを送り出しての激突となった。
試合は序盤から荒れた展開となる。1回表、二番・三輪正義の上げた中飛に、中堅手・角中勝也は目測を誤り二塁打にしてしまう。二死二塁とした後、四番・森田丈武は右中間スタンドに突き刺さる8号2ランを放ち、香川OGがまず2点を先制した。
1回裏、伊藤は先頭の二人を抑えた後、三番・古卿大知に四球を与える。四番・山本健士が内野安打で続き、五番・角中は内角低目の球をすくい上げる。打球は右中間スタンドに飛び込む値千金の4号3ランとなり、高知FDが一気に逆転に成功した。
3回表、三番・堂上隼人が左中間を破る二塁打を放つ。堂上は続く森田の打席に三盗に成功し、香川OGが一死三塁のチャンスを迎えた。相原が投げた森田への5球目は暴投となり、捕手・宮本裕司が後逸。これを見た堂上が頭から本塁に突入し、香川OGが相手のミスから同点に追い着いた。
6回表、九番・東山和樹の適時右前安打、一番・近藤智勝の中越え三塁打で香川OGが2点を加え、高知FDを突き放す。
高知FDは7回表から相原に代え岸健太郎を、8回一死三塁のピンチに上里田光正をマウンドに送る。上里田は8回、続く9回も無失点に抑え、味方の最後の攻撃を待った。
2回以降、伊藤の前に2安打に抑えられた高知FDだったが9回裏、一死から山本が左前安打で出塁する。続く角中は四球で歩き、一死一、二塁のチャンスを迎えた。ここで芦沢監督は、松尾晃雅に願いを託しマウンドに送った。しかし松尾は六番・梶田宙をストレートの四球で歩かせ満塁に。続く七番・宮本にもカウント0-3と苦しい投球が続く。宮本は次の4球目を右中間にはじき返し、走者一掃となるサヨナラ三塁打。高知FDが首位香川OGを相手に劇的な勝利を飾った。


『伝わっていた闘志』

8回表、一死三塁。得点は3-5と、2点のビハインドがあった。
藤城和明監督(高知FD)はこのピンチに上里田光正をマウンドに送る。マウンドで直接言葉をかけた。
「3点差にはするな。三塁走者を還したら終わりだ。絶対抑えろ」
そう言ってプレッシャーをかけている。

左の岸健太郎から右の上里田へ。三塁走者に顔での牽制もできる。スクイズの危険性があることも意識させた。マウンドから一旦わざわざ捕手の宮本裕司のところまで行き、再度このことを確認している。しかし、上里田を投入した本当の理由は、この場面で最も信頼のできる投手を使って抑え、残された2イニングにすべてを賭けるためだった。
「2点差までならなんとかなる」
その読みがあった。上里田は期待に応え、8回と9回を見事無失点で切り抜けた。

9回裏、一死から四番・山本健士が左前安打で出塁する。ここですかさず代走に松橋良幸を送った。続く五番・角中勝也が四球で歩いた。一死一、二塁と一打同点のピンチに、芦沢真矢監督(香川OG)はここまで力投を続けた伊藤秀範に代え、松尾晃雅にすべてを託した。しかし六番・梶田宙へ投じた速球は安定しない。ストレートの四球で満塁となったところで、藤城監督はここでも動きを見せた。二塁走者の角中をトモに代えた。
「とにかくできることをすべてやった」
試合後、そう語っている。

七番・宮本裕司は感じ取っていた。
「監督の采配を見ていて〝あぁ、監督諦めてないな〟そう思いました。みんなそうだったと思う」

2点のビハインドがありながら、上里田を使って勝負に出た。走者を入れ替え、逆転に向けて最善の準備を怠らなかった。言葉で「勝負を捨てるな!」と言われるよりも、その采配を見たことで、監督がまったく試合を諦めていないことがひしひしと伝わってきたのだ。三塁コーチャーズボックスからかけられた、森山コーチからの
「勝負だ!」
の一言も、宮本の闘志に火を点けた。カウント0-3から次のサインは〝打て!〟だった。甘いストレートが真ん中に入ってきた。それをはね返すだけの充実した気力があった。

実際、高知FDは土壇場まで追い詰められていた。
この試合の勝ち負けだけではなく、後期優勝を争う戦いにおいても窮地に立たされていたのである。この試合を落とせば香川OGにマジック〝7〟が点灯する。直接対決に勝ってマジックを点灯させることになれば、香川OGにとって大きな追い風になるだろう。その追い風が後期優勝だけでなく、一気に年間優勝を争うチャンピオンシップにまで及びかねない、そんな予感は確かにあった。

9回裏まで伊藤の前に散発4安打と抑え込まれ、流れをつかみあぐねていた。〝万事休すか〟と思われた場面で試合の流れをひっくり返した。その原動力は、藤城監督の絶対に諦めない不屈の闘志と、それを肌で感じ取っていた選手たちが心を一つにした集中力だった。監督の想いは選手たちに確実に伝わっていたのだ。

三塁ベースの辺りでチームメイトから手荒い祝福を受けた宮本が、顔を真っ赤にさせて仲間たちと整列に向かった。

香川OG22勝9敗1分け、残り試合13。
高知FD19勝13敗2分け、残り試合11。
直接対決はあと5試合。ゲーム差3.5。
優勝の行方はまだまだ判らない。

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コメント ▼


    
  • 2点差1死満塁カウント0-3の場面で
    本当に「打て」のサインが出ていたのでしょうか?
    何度考えても得心ができません。
    お構いなければ、解説下さい。

  • 丁寧にご質問下さりありがとうございます。
    まずサインが出ていたのかどうかという部分についてお答えします。

    14日の試合終了直後、私はまず宮本捕手のところへ行って最後の打席についてお話を伺いました。原稿はその時のコメントに基づいて作りました。
    この時彼は「〝打て〟のサインが出た」とコメントしたのですが、おそらくヒッティング、つまり〝行けるなら行け!〟のサインが出ていたのだろうと思います。もちろんボールなら見逃しても良いという意味です。

    確かにこの場面、カウント0-3からのヒッティングについては意見が分かれる部分だと思います。この日、球場で観戦された方は解ると思いますが、伊藤投手から代わった松尾投手の制球はまったく落ち着いていませんでしたから〝待て〟のサインが出ても不思議ではありませんでした。

    しかし、次の一球に高知FDベンチはあえて四球を待つことを選ばず、宮本に積極的に打たせる選択をしました。そして原稿にもありますが、彼は甘く真ん中に入ってきたストレートを振り抜いた訳です。それが事実です。なぜそういう采配を選んだのかについては私も興味がありますが、現時点では当事者ではないため、判らないというのが本当のところです。押せ押せの場面であえて強気に出ようとしたのかもしれません。宮本の気持ちに火を点けるために〝打て〟のサインを出したのかもしれません。

    中途半端な解説で申し訳ありません。
    もし機会があれば伺ってみようと思います。

  • ありがとうございます

    丁寧な解説ありがとうございました。
    重ねて、お礼が遅くなった事をお詫びします。

    2点差一死満塁0-3からの「打て」のサインは
    ある意味セオリー無視の采配かとも思えましたが
    シーズンの中で勝負に出る試合の一つだったのかも、と
    納得する事にします。
    また、次打者の調子等を考慮した結果
    出されたサインなのかもしれませんね。

    機会があれば是非そのような点を取材して頂き
    記事として採り上げて頂ければ嬉しく思います。

    ありがとうございました。

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