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    Hirofumi TAKATA

    Author:Hirofumi TAKATA
    スポーツライター。
    現在『週刊ベースボール』『Baseball Clinic』『熱中!野球部』『野球太郎』『ホームラン』等の各雑誌、スポーツ紙『デイリースポーツ』などにおいて、独立リーグ、高校野球を中心に取材、執筆活動を続けている。
    4月2日生まれ。A型。

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2013/10/30(Wed)

『「こんなにさみしくなるとは思わなかった」』

四国アイランドリーグplus グランドチャンピオンシップ2013 第4戦
2013.10.27 徳島インディゴソックス 2-4 石川ミリオンスターズ(延長13回)<JAバンク徳島スタジアム>

2013.10.27 山口直紘(徳島IS)
エース・山口直紘(22歳、千葉熱血MAKING)が第4戦の先発マウンドに登る

石川MS 000 000 001 000 3|4
徳島IS 100 000 000 000 1|2
(延長13回)

勝 木田
敗 岩根

バッテリー
石川MS 上條、松山、マルティネス、木田 ‐ 納谷、深澤
徳島IS 山口、入野、シレット、岩根 ‐ 山城

二塁打
石川MS 
徳島IS 井生、吉村

石川ミリオンスターズ、先発メンバー
8 小倉
5 タカ
9 富永
3 サンチェス
D バルデス
7 石突
6 山出
4 谷口
2 納谷

徳島インディゴソックス、先発メンバー
8 吉村
6 東
9 大谷真
3 大谷龍
5 松嶋
D 坂井
7 三ヶ島
4 井生
2 山城


 BCリーグ王者、石川ミリオンスターズが敵地・徳島で2勝目を挙げ、独立リーグ日本一に王手を掛けた。四国アイランドリーグplus王者、徳島インディゴソックスに残された道は2連勝しかない。『グランドチャンピオンシップ2013』第4戦は午後5時2分、秋晴れのJAバンク徳島スタジアムでプレーボールとなった。
 1回裏、徳島IS打線は第1戦に先発した石川MSの先発・上條を捉える。二番・東弘明(21歳、八日市南高)の左前安打、三番・大谷真徳(25歳、立正大)の死球に続き、四番・大谷龍次(25歳、ロッテ育成)がバットを折りながら遊内野安打で出塁、一死満塁のチャンスをつかむ。五番・松嶋亮太(25歳、大分大)が押し出し四球を選び、1点を先制した。
 これがシリーズ初登板となる徳島ISの先発・山口直紘(22歳、千葉熱血MAKING)は5回を被安打3、無失点の好投を見せる。6回表、八番・谷口に左前安打を許したあと、一死二塁のピンチを迎えた場面で徳島IS・島田直也監督は、山口に代えセットアッパー・入野貴大(24歳、愛媛MP)を投入する。後続をきっちりと打ち取り、このピンチを凌いだ。
 追加点が欲しい徳島ISは7回裏二死から九番・山城一樹(21歳、東京ガス)の左前安打、さらに今シリーズここまで18打数8安打と絶好調の一番・吉村旬平(22歳、光明相模原高)が中前安打でつなぐ。二番・東が四球を選び、二死満塁としたが、三番・大谷真の打球はセンター正面へのライナーとなり次の1点が奪えない。
 9回表、1-0のまま石川MSが最後の攻撃を迎える。徳島ISはクローザー、シレット(ドミニカ共和国、25歳、カープ・ドミニカアカデミー)をマウンドに送り、二死走者なし、カウント2ストライクと、2勝目まであと1球の場面にまでこぎつける。だが、二番・タカが意地を見せる。ファウルで粘りながら9球目に四球を選び出塁すると、続く三番・富永の打球は一塁への内野安打となった。二死一、二塁のチャンスに四番・サンチェスはつまりながら中前に適時安打を放ち二塁走者が生還、石川MSが土壇場で1-1の同点に追い着く。試合は2010年、石川MS‐香川オリーブガイナーズ第3戦以来の延長戦に突入した。
 徳島ISは9回裏からマウンドに登っている木田の前に、走者を出しながら勝ち越しの1点を奪うことができない。10回裏二死一、三塁のチャンスも六番・神谷厚毅(27歳、名城大)の打球は中飛となり、二者残塁となった。
 11回表、再びシレットがピンチに陥る。2つの四球で二死一、二塁と走者を背負うと、四番・サンチェスが三遊間を破る。左翼手・神谷がバックホームした送球をつかんだ捕手・山城がダイブしながら間一髪のところでタッチアウトし、石川MSの勝ち越しを許さなかった。
 12回表に徳島ISは、あすの先発が予想される岩根成海(26歳、帝京大)をマウンドに送り勝負に出る。三者凡退でこの回を凌ぐと12回裏、流れは徳島ISに大きく傾いた。
 一番・吉村の右前安打、二番・東のバントヒットで無死一、二塁と一打サヨナラのチャンスをつかむ。しかし、木田の好投がクリーンナップを封じ込める。二死満塁、五番・松嶋の打球は一塁ライナーとなってグラブに収まり、無得点のまま12回裏の攻撃を終えた。
 流れは逆に石川MSに傾く。13回表、先頭の八番・谷口が左前安打で出塁すると、続く九番・深澤がストレートの四球を選び無死一、二塁と先ほどのピンチと同じ場面を作り出す。一番・小倉の送りバントにチャージを試みた一塁手・大谷龍の三塁送球が悪送球となり、石川MSが勝ち越しの1点を奪った。無死二、三塁として二番・タカの打球は、前進守備のショートのグラブをかすめながら中前に転がる。この間に二者が生還し、3点を奪うことに成功した。
 13回裏、3点のビハインドを追う徳島ISは先頭の七番・神谷が四球を選び出塁する。二死二塁として九番・山城の打球は中前に落ちるテキサス適時打となり神谷が生還、1点を返した。山城に代えて一塁走者に代走・高橋祥(20歳、オール江刺)を送ると、一番・吉村の打球は中堅手の頭上を越える長打となる。しかし、一気に本塁突入を狙った高橋が三本間で転倒、三塁への帰塁を試みたがタッチアウトとなり、試合は意外な形で幕を閉じた。
 試合時間4時間27分の大激闘は延長13回、石川MSが4‐2で徳島ISを下し、2年ぶり2度目の独立リーグ日本一に輝いた。四国アイランドリーグplus王者・徳島ISは3年連続BCリーグの前に敗れ、日本一奪還はならなかった。



『「こんなにさみしくなるとは思わなかった」』

 徳島インディゴソックスが2敗を喫し〝崖っぷち〟となった第4戦、先発マウンドに登ったのは島田直也監督がシーズンを通して「今年のチームの〝エース〟」と話していた山口直紘(22歳、千葉熱血MAKING)だった。
 4時間半にわたる大熱戦が突然の終焉を迎え、日本一への夢が泡と消えた。チームメイトたちが涙にくれたあと、帰路に着く前の駐車場で山口をつかまえた。第一声は「最後の最後」。そう言って笑顔を見せた。これが徳島ISでのラストマウンドになることは、早くから覚悟していた。
「崖っぷちって感じでしたね。まぁでも、なんか…。ホント良かったです。きょうは良かったですよ。今年で辞めることは決めてたもんで。次どこでやるとか、やらないかもしれませんけど、野球を。もうホント、17年間くらいやってるんで。すべて出せればいいかな、とは思ってて。(リーグ)チャンピオンシップのときからそれは考えてたんですけど。いつ交代してもいいように毎回『最後で!』と思って投げてた」
 5回と3分の1を無失点、62球の好投が、非常にテンポの早い投手戦を演出している。勝ちにこそつながらなかったが、納得のいく仕事ができた。
 明治大の休学期間は2年間であり、今年がその2年目にあたる。ドラフトで指名されなければ復学することを、最初から決めて今季に臨んでいた。昨年に続き2年連続で10勝を挙げたが、夏場にフォームを崩して苦しんだ。ようやく本来の投球が戻ってきたのは夏が終わりかけていたころである。明らかに去年よりつらいシーズンとなってしまった。
「夏場の勝てない…勝てないっていうか、全然ピッチングがなってなかったんですけど。そのときはやっぱり。一応、僕2年と決めてたから。今年はどうしてもNPBに行きたいな、というのがあったんで。まぁでも夏場とか見てたら、やっぱどんどん遠ざかって行っちゃったから。つらかったですね、やっぱり」
 だが、野球人としてアイランドリーグでしか経験できない多くのことを経験することができた。ここに来て良かった。そう思う。コントロールはいいが非常にか細く、ひょろっとした21歳の若造が、トレーニングと食事で体を大きくし〝エース〟と呼ばれる存在にまでなった。昨年のオフ、地元・神奈川に帰省した際、昔のチームメイトたちが大きくなった体に驚いたというエピソードを耳にしたことがある。
 すべてが終わったいま、徳島ISで過ごした2年間の思い出が一気に押し寄せてきている。
「エースは成海さん(岩根成海)と小松さん(小松剛)ですけどね。監督に使ってもらって。ガマンしてガマンして使ってもらって…。さみしいなぁ。こんなにさみしくなると思わなかったっスね」
 ギュウギュウに詰めて駐車していた駐車場から、選手たちの車が1台、1台狭い出口を出て行く。話を聞いていたのはちょうど、駐車場の出口辺りだった。誰もが運転席の窓を開け「ナイスピッチン!」「ナイスピーでした!」と声を掛けて去って行く。その声に笑顔で「また、あした」と返していた。アイランドリーガー・山口直紘の2年間が終わった。




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