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    Hirofumi TAKATA

    Author:Hirofumi TAKATA
    スポーツライター。
    現在『週刊ベースボール』『Baseball Clinic』『熱中!野球部』『野球太郎』『ホームラン』等の各雑誌、スポーツ紙『デイリースポーツ』などにおいて、独立リーグ、高校野球を中心に取材、執筆活動を続けている。
    4月2日生まれ。A型。

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2013/10/08(Tue)

『今年、最高の日』

四国アイランドリーグplus リーグチャンピオンシップ2013
2013.10.5. 徳島インディゴソックス 8‐0 香川オリーブガイナーズ <鳴門・オロナミンC球場> 観衆 826人

2013.10.5 大谷真徳(徳島IS)
最優秀選手賞の表彰へと歩を進める大谷真徳(写真中央)

香川OG 000 000 000|0
徳島IS 202 010 012|8

勝 小松 1勝
敗 渡辺 1敗

バッテリー
香川OG 渡辺、後藤、又吉、永川、田村、ウー、酒井 ‐ 大川、有山
徳島IS 小松、入野、シレット ‐ 小野

本塁打
香川OG 
徳島IS 松嶋(5回ソロ、又吉)


 今季、アイランドリーグ王者を決める『リーグチャンピオンシップ2013』は、舞台を高松から鳴門に変えて第3戦が行われた。試合開始1時間前から強くなり始めた雨がグラウンドを水浸しにする。午後5時45分頃に雨は上がり、両軍の選手らが総出でグラウンド整備を行った。試合開始時刻は午後6時の予定から大きく遅れ、午後7時19分、プレーボールとなっている。
 徳島インディゴソックスの先発は第2戦で中継ぎ登板した小松剛(26歳、広島カープ育成)香川オリーブガイナーズは第1戦で先発した渡辺靖彬(21歳、京都ジャスティスベースボールクラブ)がマウンドに登った。
 徳島ISの猛打がいきなり爆発する。1回裏、一番・吉村旬平(22歳、光明相模原高)が左前テキサス安打で出塁すると、二番・東弘明(20歳、八日市南高)がきっちりと送る。三番・大谷真徳(25歳、立正大)は初球を中前に弾き返し、たった7球で先制点を奪った。さらに二死一、二塁として六番・松嶋亮太(25歳、大分大)は右前に適時打を放ち、2点を先制する。
 3回裏、一死一塁の場面で四番・大谷龍次(25歳、ロッテ育成)の頭部を直撃した死球により、渡辺が危険球退場となる。香川OGベンチは二番手として後藤真人(25歳、アークバリアドリームクラブ)をマウンドに登ったが、五番・酒井亮(24歳、明治学院大)に右翼手の頭上を越される2点適時二塁打を浴び、2点を失った。
 5回を終えて香川OGは、小松の前に散発2安打に抑え込まれ反撃への糸口が見つからない。逆に5回裏、六番・松嶋は香川OGの三番手・又吉克樹(23歳、IPU環太平洋大)から左翼スタンドへ今シリーズ2本目となるソロ本塁打を豪快にたたき込む。徳島ISが5‐0とリードして前半を終えた。
 後半に入っても徳島IS打線の勢いは止まるところを知らない。7回裏、香川OG四番手・永川光浩(25歳、広島カープ育成)から三番・大谷真がきょう3安打目となる右前安打で出塁すると、右翼手がこれを後逸し、無死二塁と追加点のチャンスをつかむ。香川OGベンチは五番手に田村雅樹(23歳、中部大)を送るが、六番・松嶋もきょう3本目となる適時左前安打を放ち6点目を挙げた。
 7回を無失点で乗り切った小松は8回表、香川OGの攻撃を三者三振に抑えマウンドを降りた。8回裏、この回からマウンドに登った香川OG七番手・酒井大介(26歳、長崎セインツ)が一番・吉村に右中間二塁打、さらに二番・東に中越え適時三塁打を浴びる。三番・大谷真の打球は強烈な投直となり、これが内野安打となる間に三塁から東が生還、8点目を挙げた。
 9回表のマウンドには小松に代わり入野貴大(24歳、愛媛MP)が登る。代打・牟礼平矩(23歳、神戸サンズ)に右前安打を許したものの、打者2人を三振に獲ると徳島ISベンチはクローザー・シレット(ドミニカ共和国、24歳、カープ・ドミニカアカデミー)をマウンドに送った。四番・桜井広大(30歳、阪神タイガース)の打球は遊ゴロとなり、遊撃手・東が二塁を踏んだ瞬間、徳島ISに歓喜の瞬間が訪れた。
 徳島ISが8‐0で香川OGを下し、3連勝で今季リーグ王者に輝いた。試合後に表彰式が行われ、敢闘賞に香川OGから桜井広大、優秀選手賞に第2戦で先発し、勝利投手となった徳島IS・山口直紘(22歳、千葉熱血MAKING)最優秀選手賞に今大会15打数7安打4打点と大車輪の活躍を見せた徳島IS・大谷真徳が選ばれている。
 2年ぶり2度目のアイランドリーグ王者となった徳島ISは、10月19日から行われる『グランドチャンピオンシップ2013』で独立リーグ日本一を賭けてBCリーグ王者と対戦する。


『今年、最高の日』

 10月5日、決戦の日の朝は、これまでにもないような不思議な感覚で目が覚めた。少し興奮したような口ぶりで大谷真徳(25歳、立正大)が言う。
「きょうは違ったんスよ。朝起きた瞬間から。これ、ホントの話です。根鈴さん(雄次アシスタントコーチ、元エクスポズ3Aほか)と試合始まる前から『今日は違う!』って。すごくいい緊張感だった」
 普段、眠りはそんなに深くない。毎朝、目が覚めれば「おっし! きょうもやるぞ!」と気合いを入れるのだが、きょうに限ってはその必要がないほど充実感と気力に満ち溢れていた。こんな感覚は初めてだった。
 隣で一緒に大谷の話を聞いていた女性のリーグスタッフが「ワクワクする感じだったの?」と尋ねる。
「そう、ワクワクする感じ。『試合がしたくてしょうがない!』みたいな。きょうはずっと試合がしたかった。終わって欲しくなかったです。きょう1日が…っていうくらいワクワクしてました。試合入るまでのあの流れが(雨によるグラウンドコンディション不良のため、試合開始が約80分遅延)すごく嫌だったんです。僕のなかで。『(流れを)変えたろう』と。だから集中力とギアを1コ上げて。ホント集中してました、あのときは」
「あのとき」とはもちろん1回裏、最初に訪れたチャンスのことである。
 島田直也監督が言う「ウチの得点パターン」の1つに、一番・吉村旬平(22歳、光明相模原高)と二番・東弘明(21歳、八日市南高)の攻撃力と機動力がある。打順上位の2人がチャンスメークし、クリーンナップが還す。きょうの試合もまず、それができた。吉村がヒットで出塁し、東がきっちりバントで送る。一死二塁と得点圏に走者を置いて、三番・大谷真が初球を鋭く中前に弾き返した。さらに二死一、二塁として六番・松嶋亮太(25歳、大分大)が2点目となる適時安打を放つ。初回に挙げたこの2点が、徳島ISを2度目の四国王者へと導くための勢いに大きく拍車を掛けた。
 試合終了後に行われた表彰式で、最優秀選手に選ばれたのは大谷である。自分の名前が呼ばれた瞬間、一歩前に進みながら左手の拳にグッと力を込めた。記念撮影での「もっと笑顔で!」の声に「やべぇ、泣きそうだ」と言葉を漏らしている。チームメイトたちの列に戻ると、涙を抑えきれずそっと手で顔を覆っていた。
「やっぱ、うれしいもんですよ。ジワッときましたね。今までの1年間の苦労というか、つらいことだったりとか、苦しかったこととか…」
 大きく飛躍を遂げた3年目のシーズンだった。6月に打率1位に躍り出ると、シーズン終盤まで首位打者を争った。惜しくも打率2位に終わったが、出塁率と長打率はリーグトップの数字を残している。大きなケガもあった。5月22日(対愛媛MP前期5回戦、東予)本塁上でのクロスプレーで左肩を脱臼し、戦列を離れながらも、本来なら「2ヶ月間安静」と言われたところを約1カ月でスタメンに復帰している。〝根性〟以外の何物でもない。それほど今シーズンに懸けていた。
 シーズン終盤「これほど調子が良かったら打席に入るのが楽しいのでは?」と不躾な質問をしたことがある。だが「野球をやってて〝楽しい〟と思ったことは一度もないです」と答えていた。今もそれはまったく変わらない。
「楽しくはないです。苦しくって苦しくってしょうがないです。やっぱ、打席に立ってても。でも、うれしさはありますね。そのなかでも。また1つ壁を壊したかな、と思いますね。自分自身」
 インタビューを終えるともう一度、名残惜しそうに夜空を見上げた。
「あー! ホントにきょうが終わって欲しくない!」
 このあとフェニックス・リーグがある。おそらく選抜メンバーにも選ばれることだろう。ヒーローインタビューで力強くファンに向け「なんとしても僕たちが今度3連勝して、徳島でまた島田さんを胴上げしたいと思います!」と語っていた、独立リーグ日本一奪還を賭けて臨むグランドチャピオンンシップもある。そして、運命のドラフト会議まではもう、あと3週間を切った。
 大谷真徳の今年最高の日は、本当にきょう10月5日なのだろうか。もっとうれしく、心から喜ぶことのできる1日は、このあと訪れるのだろうか。




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  • No Title

    高田さま
    フェニックスリーグの季節になりましたね。
    毎年フェニックスリーグのレポートを楽しみにしています。
    昨日の試合は見に行かれてませんか?

  • Re: No Title

    >チキチキさん
    ありがとうございます。
    あいにく、きのうの試合は取材しておりません。

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