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    Hirofumi TAKATA

    Author:Hirofumi TAKATA
    スポーツライター。
    現在『週刊ベースボール』『Baseball Clinic』『熱中!野球部』『野球太郎』『ホームラン』等の各雑誌、スポーツ紙『デイリースポーツ』などにおいて、独立リーグ、高校野球を中心に取材、執筆活動を続けている。
    4月2日生まれ。A型。

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2013/04/27(Sat)

『「ありがとう」』

四国アイランドリーグplus 2013コカ・コーラ杯 前期公式戦
2013.4.24. 高知ファイティングドッグス 1‐3 香川オリーブガイナーズ 3回戦 <高知球場> 観衆 399人

IMG_3946 (1024x683)
3年越しのウイニングボールを手にする篠原慎平(香川OG)

香川OG 010 000 002|3
高知FD 000 000 001|1

勝 篠原 1勝0敗
S 酒井 0勝0敗2S
敗 井川 0勝2敗

バッテリー
香川OG 篠原、永川、田村、後藤、酒井 - 有山
高知FD 井川、吉川 - 安田、屋宜

本塁打
香川OG 
高知FD


 高知ファイティングドッグスのホームゲーム5試合目はビッグマッチである。高知県の民放局、テレビ高知がゴールデンタイムで試合を生中継する。大一番での7連敗を阻止すべく、右のサイドスロー・井川博文(25歳、愛媛MP)を先発に送り込んだ。香川オリーブガイナーズは肩の手術以来、2年11カ月ぶりの先発マウンドとなる篠原慎平(22歳、愛媛MP)を送った。
 香川OGは2回表一死、二番・大原淳也(28歳、横浜DeNAベイスターズ)が左翼線に二塁打を放つ。一死一、三塁として八番・生田目翔悟(22歳、JFE東日本)も左翼手の頭上を越える適時二塁打を放ち、1点を先制した。
 だが、2回の失点以降、井川は香川OG打線からヒットを許さない。3回表に3者連続三振を奪うと、午後7時を回ったころからさらに球に勢いが乗った。最速147㌔を記録しながら打線の援護を待つ。
 香川OG先発・篠原は走者を背負いながらも要所を締める。4回裏、先頭の六番・梶田宙(30歳、愛知大)に左翼線へ二塁打を浴び無死二塁のピンチを迎えるが、七番・今中尭大(23歳、高知中央高)の投前への送りバントをうまく処理し、二塁走者を三塁へ進ませない。二死二塁から九番・安田開(19歳、京都国際高)をスライダーで空振り三振に仕留め、ピンチを脱出した。篠原は5回裏にも3者連続三振を奪い4者連続三振、高知FD打線を5回無失点に封じ込めた。
 8回を1失点と好投を続けた井川だったが9回表、先頭の六番・大原の打球に目測を誤った左翼手が落球(記録は二塁打)、無死二塁のピンチに陥る。七番・北村祐(26歳、三重スリーアローズ)も左前安打で続き、無死一、三塁とした香川OGは八番・生田目が今日3本目となる適時安打を中前に弾き返し、ようやく追加点を奪う。高知FDベンチは一死二、三塁となったところで井川に代え、二番手に左腕・吉川岳(27歳、桃山学院大)を送るが、一番・小栗健太(24歳、広島修道大)の三ゴロの間に三塁走者が還り、3点目を失った。
 6回以降、リリーフ陣が無失点リレーを続けた香川OGは9回裏のマウンドにクローザー・酒井大介(26歳、長崎セインツ)を送る。だが、一死から六番・梶田に中前安打を許すと、九番代打・曽我翔太朗(23歳、ノースウエストフロリダ州立大)の三塁内野安打などで二死満塁のピンチを背負う。暴投で1点を失ったが、最後の打者を空振り三振に獲りリードを守り切った。
 香川OGが3‐1で高知FDを破り2位に浮上、貯金を「2」とした。篠原が約3年ぶりの勝ち星を挙げ、酒井が2つ目のセーブポイントを記録している。高知FDは井川が2敗目、開幕以来7連敗といまだ泥沼を抜け出せない。


『「ありがとう」』

 篠原慎平(22歳、愛媛MP)が最後に先発マウンドに登ったのは2010年5月22日、宿毛での高知ファイティングドッグス戦までさかのぼる。当時19歳、愛媛マンダリンパイレーツの若き速球派右腕として期待されながら右肩痛を発症し、同年12月に手術を受けた。以降、実戦マウンドに登ることはなく、昨年は愛媛MPの練習生として復活への道を模索し続けた。だが、復帰への願いはかなわず、現役続行へ最後の望みを掛けた2012年12月のトライアウトで香川オリーブガイナーズへの入団が決まる。練習生からのスタートだったが、合同自主トレ開始とともに晴れて契約選手となった。
 民放局がこの高知FD対香川OG戦を生中継することもさることながら、長くリーグを見続けているファンにとっては「あの慎平が先発マウンドに登る!」というトピックも、決して小さな話題ではなかった。
 だが、誰よりも緊張しながらそのときを待っていたのは当の本人である。
「離脱したのが(10年)5月なんで。ちょうど3年ですね。3年ぶりの先発マウンドですよね。いや、めちゃくちゃ緊張です。めっちゃめちゃ緊張してて。リーグ、もう6年目じゃないですか。1年目の先発くらい緊張しました」
 いざマウンドに登れば、まったく地に足が着いていない。胸の鼓動が大きく波打つのが聞こえる。イニングごとの先頭打者をなんとか抑えようと、普段よりさらに20%ほど集中力を上げて打者に対峙した。
「スライダーが生命線なんですけども、ケガしてからもう真っ直ぐ、真っ直ぐっていうピッチングができないんで。球速自体も10㌔近く落ちてるし、そこも求めてないし。変化球で組み立てていかないと、この先勝てないと思うなかで変化球の精度が…。3回くらいまで全然ストライク入らなくて」
 走者を背負いながらも、なんとか3イニングを無失点で乗り切った。味方が1点を先制してくれている。だが4回裏、六番・梶田宙(30歳、愛知大)にフルカウントからスライダーを左翼線へ運ばれた。試合の流れが高知FDに大きく傾く。
 しかし、長打を食らったことで逆に気持ちがほぐれた。ここから持ち味が光り出す。無死二塁、七番・今中尭大(23歳、高知中央高)が初球をバントで転がした。マウンドと三塁線の間に転がった打球に素早くマウンドを駆け下り、身体を反転させながら三塁へボールを送る。
「欲は出さないように、出さないようにって思いながら放ってたんですけど、やっぱり点獲られたくないし。ランナー二塁に行ったときもバントって分かってて。『絶対刺したろ』と思ってイメージもできてて。その通りにいけて」
 そのあとの4者連続三振よりも、今日の篠原のハイライトはここだろう。見事なフィールディングで一瞬にして無死二塁のピンチを一死一塁に変えた。
 この約3年間、試合中は主に、ネット裏からチャートやスピードガンを記録する裏方の仕事ばかりしてきた。あとから来た若い投手たちがどんどん追い抜いて行く。「しょうがない」と自分に言い聞かせながら、黙って仕事をこなし続けるしかなかった。
 しかし、そこから逃げなかったことで気付いたこともある。
「この2、3年くらいずっと、ボールは投げれんかったけど、そういうフィールディングとかずーっと後ろで見てて。自分の気持ちの持ち様にも余裕というか。今日、いっぱいいっぱいでしたけど、客観的に見ることもできるようになって。プラスになってるかなぁっていうのはあります」
 強いマウンドへの渇望と、投げられない焦燥感のなかで「オレならこういう場面でこうする」というイメージを描き続けていた。やがて実戦のマウンドに再び帰って来たとき、それが生きた。
 3年ぶりに手にした1勝は、とてもとても大きな1勝である。
「長かったですね。ケガをしたってことが一番辛くて。そこまで来てて、NPBが見えてて。ケガしてしまった自分にも苦しかったし、リハビリもなかなかうまくいかんくて、長いこと地道なことばっかりして。いろんな葛藤がありましたね。むちゃくちゃ。むちゃくちゃ大きいです。こっからです。ホント、こっからです」
 ヒーローインタビューを終えると、応援に来てくれていた両親のところへと真っ先に向かい、ウイニングボールを手渡している。ご両親は何と? と尋ねると「別にこれと言って言われてないですけど…」と答えたあとにこう続けた。
「こっちが『ありがとう』って感じですね。はい(自分から)言いました」
 心配してくれたこと。支え続けてくれたこと。復活のマウンドを観るために高知まで駆け付けてくれたこと。そして、これからもっと頑張るから、という強い思いを。いろんな気持ちのこもった「ありがとう」をボールに託して。




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  • No Title

    初めまして^^
    高知のDJ可愛いですね^^ガイナーズにも来てほしいです♪

  • Re: No Title

    >☆☆さん

    ガイナーズファンの方ですか。
    彼女に会いに行くだけでも対ドッグス戦を高知へ観に行く価値があるのでは!?

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