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    Hirofumi TAKATA

    Author:Hirofumi TAKATA
    スポーツライター。
    現在『週刊ベースボール』『Baseball Clinic』『熱中!野球部』『野球太郎』『ホームラン』等の各雑誌、スポーツ紙『デイリースポーツ』などにおいて、独立リーグ、高校野球を中心に取材、執筆活動を続けている。
    4月2日生まれ。A型。

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2013/04/23(Tue)

『「バックがみんな『がんばれ! がんばれ!』って」』

四国アイランドリーグplus 2013コカ・コーラ杯 前期公式戦
2013.4.20. 高知ファイティングドッグス 0‐4 香川オリーブガイナーズ 2回戦 <高知球場> 観衆 131人

2013.4.20. 渡辺靖彬(香川OG)
顔に跳ね返る雨水を受けながら高知FDを完封した渡辺靖彬(香川OG)

香川OG 110 011 000|4
高知FD 000 000 000|0

勝 渡辺 1勝0敗
敗 山中 0勝3敗

バッテリー
香川OG 渡辺 - 大川
高知FD 山中、松本、野原 - 安田

本塁打
香川OG 
高知FD


 開幕以来5連敗と高知ファイティングドッグスにまだ白星がない。高知球場で行われるホームゲーム2連戦の2戦目、香川オリーブガイナーズを相手に今季初勝利を目指した。高知FD先発はこれが早くも3度目の先発マウンドとなる山中智貴(24歳、ツネイシホールディングス)、香川OGは今季初先発の渡辺靖彬(21歳、京都ジャスティスベースボールクラブ)である。
 試合前から小雨が降るなか、18時ちょうどにプレーボールが掛かる。1回表、香川OGは山中の立ち上がりを捉えると、一番・小栗健太(24歳、広島修道大)が一塁への内野安打で出塁する。一死一、二塁として四番・桜井広大(29歳、阪神タイガース)は一、二塁間を破る適時右前安打を放ち、1点を先制した。
 香川OGは2回表にも七番・北村祐(26歳、三重スリーアローズ)の右前安打、九番・涌嶋大希(24歳、福山大)の右前安打により二死一、三塁とチャンスを作る。一番・小栗の打球は山中のグラブをかすめながらも中前に抜け北村が生還、2点目を挙げた。
 高知FDは4回裏、一死から四番・河田直人(21歳、愛知学院大中退)の右前安打、五番・迫留駿(22歳、京都フルカウンツ)の中前テキサス安打により一死一、三塁と一打逆転のチャンスをつかむ。だが、後続が併殺打に倒れ得点を奪うことができない。
 5回表、香川OGは一番・小栗が今日3安打目となる遊内野安打で出塁する。一死一、二塁として四番・桜井は初球を右中間へ運ぶ適時二塁打を放ち、香川OGが3点目を挙げた。
 5回3失点の山中に代わり、6回表のマウンドには高知FDの二番手・松本英明(24歳、関西メディカルスポーツ学院)が登る。だが、先頭の七番・北村に中前安打を許すと、九番・涌嶋大希(24歳、福山大)に遊内野安打、一番・小栗に四球を与え一死満塁のピンチを迎える。続く二番・生田目翔悟(22歳、JFE東日本)が押し出し四球を選び、香川OGが4点目を追加した。
 4点のリードをもらった渡辺は、試合が進むにつれてキレの良いストレート、チェンジアップを低目に決め続ける。7回、8回と先頭打者にヒットを許しながらも後続を断ち切り、無失点投球を続けた。
だが9回裏、渡辺が制球を乱し、四番・迫留、五番・梶田宙(30歳、愛知大)に連続四死球を与える。九番・安田開(19歳、京都国際高)にも一、二塁間を破られ一死満塁、一打同点のピンチを迎えたが、最後の打者を一邪飛に打ち取り、高知FDに最後まで得点を許さなかった。
 香川OGが0-4で高知FDを下し、今季5勝目。渡辺が今季初勝利を完封で手にした。この結果、香川OGは貯金を1とし、徳島ISと並ぶ2位に浮上している。高知FDは山中が3敗目、開幕から6連敗と悪い流れが続いている。


『「バックがみんな『がんばれ! がんばれ!』って」』

 あれは確か、香川オリーブガイナーズのホームゲーム今季2戦目となった高知ファイティングドッグス戦(4月14日、レクザム)の試合前である。ダグアウト前でたまたますれ違った渡辺靖彬(21歳、京都ジャスティスベースボールクラブ)が声を掛けてきた。
「次、結果出したら取材して下さいね!」
 本来、自分からガツガツ前に出てきてアピールするようなタイプではない。2日前の12日に21歳になったばかりの若さである。ルーキーシーズンとなった昨年を振り返っても、伊藤秀範コーチや先輩からイジられていることこそあれど、積極的に我を出すような場面はほとんど記憶にない。渡辺にしては「珍しい」と思った。
 オープン戦から「絶好調!」と言えるような状態にはなかった。結果を残さなくてはいけないプレッシャーに苛まれ、自らを奮い立たせているのだな、と直感し「…追い込まれてるな?」と聞くと、こう答えた。
「そうでもしないと…」
 前日行われた対徳島インディゴソックス前期1回戦(4月13日、レクザム)で、今季初登板している。だが、結果は残せなかった。四番手として1イニングを投げ2失点(自責1)、0‐5とワンサイドだった展開をさらに悪化させている。しっくりきていない理由は自分でも分かっていた。
「制球(力)もそうですし、チェンジアップの落ちも…。去年からずっと力強さっていうか、真っ直ぐで勝負もできるストレートをずっと目指してやってきて。確かにそのストレートが速くなってきたことはなってきたんですけど、それが逆にほかの球種のバランスを崩したりだとか。で、また気持ちの面でもちょっと変化もあったりとかして。インディゴ戦はとにかく、何が悪いっつったら先頭フォアボール出してるんスよ。で、ノーアウト一、二塁になってからヒット打たれてっていう状況だったんで。別に球も走ってたし、変化球も良かったんですけど。もう『そこだ!』ってずっと思ってて」
 ちょうど一週間ぶりに与えられた汚名返上のチャンスは、前回勝利している高知FD戦ビジターゲームでの先発登板だった。課題はもちろん先頭打者を出塁させないことである。
「とにかく先頭のフォアボール、四死球を。ヒットOKで『四死球だけはなくそう!』ってテーマでやってました」
 試合前から細かな雨が降り続いている。シートノックもセレモニーも中止となり、ただ試合開始予定時刻の午後6時を待つだけの時間が流れる。試合開始45分前、左翼の芝生の上をダッシュしては引き返す、オリーブグリーンのジャンパーを着た渡辺の姿があった。
 2回裏、先頭の四番・河田直人(21歳、愛知学院大中退)に一、二塁間を破られたものの、一気に二塁を狙った暴走に助けられ、走者を塁上にとどめずにすんだ。以降、6回まで先頭打者を切り続けている。味方打線も初回から得点を奪ってくれた。6回までに得た4点のリードがピッチングの勢いにますます拍車をかけていた。
「点数は獲ってくれてたんで『どんどん行こう!』って。丁寧に、丁寧になりすぎずに。で、逆にランナーがスコアリングポジションにいたときは逆に『丁寧に。低目に』っていう気持ちで投げてました」
 午後7時半を過ぎ、雨が激しくなった試合中盤以降、投球は逆にキレを増した。ストレートがビシビシと低目に決まり、チェンジアップが面白いように沈む。
「腕が振れるようになって。5、6回辺りから。それと同時にやっぱチェ(チェンジアップの意)もいいボールが。でも、今日は真っ直ぐですかね。もうほとんど。ちょっと浮いたボールでもファールフライに後半はなってた。去年の成果がちょっとずつ」
〝去年の成果〟とは、経験も体力も、両方である。
 8回を無失点のまま投げ終えて、投球数は103を数えている。もちろん完封は意識している。だが、4時間以上振り続けた雨は、グラウンドコンディションを最悪の状態にしていた。マウンドのちょうど左足を踏み出す辺り、そこに水たまりができている。
「足が着くときに自分に返ってくるんですよ、水が全部。で、もう目が…。毎球こんなに(ドロドロに)なって。でも、バックがみんな『がんばれ! がんばれ!』って声掛けてくれたんで。頑張ろうと思って」
 課題であった先頭打者への四死球を許したのは9回のみである。2つの四死球と1本のヒットを許し、二死満塁のピンチを迎えた。完封勝利まであとワンアウト。しかし、もし本塁打が出れば同点となってしまう場面である。一番・村上祐基(25歳、立正大)を2球で2ストライクに追い込む。3球目、一塁側のファールグラウンドに上がったフライをキャプテンががっちりとつかんだ。
「ホッとしてます。でも、これだけで終わらないように。ここからなんで、シーズンは。それを間違えちゃいけないと思うんで。プラスに捉えるところはプラスに捉えて。どんどん自分のピッチングをしていきたいです」
 雨のなか、外野の芝生をダッシュしながら思っていたことがある。
「前の試合が前の試合だったんで(4月17日、対徳島IS前期3回戦、5‐8で逆転負け)。とにかく『抑えよう!』、『勝つ!』って思ってました。『とにかく勝つ!』って。中野(先発・中野耐)がいいピッチングしたんですけど。0点に抑えて、そこから逆転されて、勝ちゲームを落としたんで。悪い流れを食い止めて。『今日、明日、2連勝しよう』って話してたんです。又吉さんと」
 明日(21日)先発予定の又吉克樹(22歳、IPU環太平洋大)とそんな約束を交わしていた。結果を残すのも、信頼を手にするのも自分自身だ。だが、孤独なマウンドに足を踏み入れる前、好投しながら結果の残せなかった年下の投手の思いや、あす先発する年上の投手の言葉まで噛みしめていた。




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