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    Hirofumi TAKATA

    Author:Hirofumi TAKATA
    スポーツライター。
    現在『週刊ベースボール』『Baseball Clinic』『熱中!野球部』『野球太郎』『ホームラン』等の各雑誌、スポーツ紙『デイリースポーツ』などにおいて、独立リーグ、高校野球を中心に取材、執筆活動を続けている。
    4月2日生まれ。A型。

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2013/04/17(Wed)

『「それもありましたし、そうやって気持ちだけはもちながら」』

四国アイランドリーグplus 2013コカ・コーラ杯 前期公式戦
2013.4.14. 香川オリーブガイナーズ 5‐2 高知ファイティングドッグス 1回戦 <レクザムスタジアム> 観衆 776人

高知FD 001 010 000|2
香川OG 010 040 00×|5

勝 又吉 2勝0敗
敗 山中 0勝2敗

バッテリー
高知FD 山中、井川 - 屋宜、夏山
香川OG 又吉、酒井 - 大川

本塁打
高知FD 村上1号ソロ(3回、又吉)
香川OG 桜井1号3ラン(5回、山中)


 前日、香川オリーブガイナーズはホーム開幕戦で大敗を喫し、高知ファイティングドッグスは敵地で3連敗目を喫した。今季初対戦のカードとはいえ、早くもお互いに絶対に落としたくないゲームである。香川OGは開幕戦で初白星を挙げたサイドスロー、又吉克樹(22歳、IPU環太平洋大)を、高知FDはソフトバンク戦(4月8日、高知)に先発し、黒星スタートとなった山中智貴(24歳、ツネイシホールディングス)を先発マウンドに送った。
 2回表、無死一、二塁のピンチを無失点で乗り切った香川OGは、2回裏一死から六番・大原淳也(28歳、横浜DeNAベイスターズ)が左中間を破る二塁打で出塁する。七番・北村祐(26歳、三重スリーアローズ)が右翼線への適時二塁打で続き、1点を先制した。
 だが、高知FDもすぐさま反撃を見せる。3回表一死、二番・村上祐基(25歳、立正大)が左翼スタンドにライナーでたたき込む1号同点ソロを放ち1‐1の同点に追い着いた。
 風もなく晴れ間が見られたレクザムスタジアムの空だったが、4回裏に入ったころから雨が落ち始める。5回表、高知FDは先頭の八番・曽我翔太朗(23歳、ノースウエストフロリダ州立大)が中堅手の頭上を越える三塁打。さらに2つの四球で無死満塁としたあと、三番・河田直人(21歳、愛知学院大中退)の二ゴロの間に曽我が還り、高知FDが2‐1と勝ち越しに成功する。
 しかし5回裏一死、香川OGは一番・小栗健太(24歳、広島修道大)が二遊間への内野安打、三番・島袋翔伍(23歳、ビッグ開発ベースボールクラブ)の中前安打により二死一、三塁とチャンスを拡げる。続く四番・桜井広大(29歳、阪神)は初球を左中間スタンドにたたき込む逆転3ラン。香川OGが5‐2と試合をひっくり返した。
 又吉は7回まで10奪三振と高知FD打線から三振の山を築く。8回表一死一塁の場面で香川OG・西田真二監督は又吉に代え、クローザー・酒井大介(26歳、長崎セインツ)を投入。8回表を無失点で切り抜ける。だが9回表、先頭の九番・夏山翔太(19歳、呉港高)に右前安打を許すと、二番・村上の打球を右手に受け、一塁側ダグアウトを一瞬ヒヤリとさせる。しかし、最後の打者を空振り三振に切って獲り、高知FDの逆転を許さなかった。
 香川OGが5‐2で高知FDを下した。又吉が早くも2勝目、酒井が今季初セーブを挙げている。高知FDは開幕以来4戦を終えて、いまだ勝ち星がない。


『「それもありましたし、そうやって気持ちだけはもちながら」』

 すでに試合開始時刻まで45分を切っている。セレモニーを前に、選手たちはまだダグアウトにも姿を見せておらず、ベンチ裏で思い思いの時間を過ごしていた。
 たった1人だけダグアウト左奥のベンチに深く腰掛けていた選手がいる。両手の拳をグッと握りしめ、正面を鋭い形相で凝視していた。とても声を掛けられそうな雰囲気ではない。桜井広大(29歳、阪神タイガース)である。
 開幕からまだ2試合を終えただけとはいえ、フラストレーションがたまり始めているのは間違いなかった。開幕戦(4月7日、JAバンク徳島スタジアム)で遊失策により出塁するも、右足ふくらはぎの違和感により大事を取って交代している。四番・DHとして出場したきのうの試合(4月13日、対徳島IS前期2回戦〈レクザム〉)では3打数無安打、4打席目にはシレット(ドミニカ共和国、25歳、カープ・ドミニカアカデミー)の速球に手が出ず、見逃し三振を喫していた。打率はまだ「0」のままである。NPB復帰を最大の目標に掲げるガイナーズの四番打者のバットから、快音はいまだ聞かれずにいた。
 実はオープン戦期間中もまったく精彩を欠いていた。3月3日に行われた対Honda戦(坊っちゃん)で3安打を放ったものの、対愛媛マンダリンパイレーツ戦(3月8日、観音寺)では5打数無安打、3三振を喫している。取材したオープン戦中、桜井が出場した6試合(阪神二軍‐アイランドリーグ選抜戦、香川OG戦5試合)を精査してみても、成績は17打数2安打、打率・118しか打っていない。しかも、気になるのは見逃し三振の多さである。
 3打数無安打、その上2つの見逃し三振に終わった信濃グランセローズ(BCリーグ)戦(3月21日、豊中サンスポ)の試合後、西田真二監督は桜井についてこう語っている。
「波がありますよね。そりゃね、バッティングはね。ただまぁ、もう少し貪欲にさ。ファーストストライクから打って行くとかね。1球で…ファールが多いよね! まだね」
 本当に勝負を掛けなければならない2年目のシーズン開幕を前に、明るい光が見えてこない。そこへ来て、開幕戦での早々の交代である。「初めからそのつもりだった」(西田監督)とはいえ、足の不調はさらに見ているものの不安を増大させている。「まだ3戦目だから」と言えるような余裕はまったく感じられず、試合前に独り集中している姿には、はっきり危機感が感じられた。
 4回途中からポツポツと降りだした雨は5回裏途中から大粒となり、スタンドの観客を屋根の下に避難させる。強い風が右翼から左翼方向に吹きつけ、スコアボード上で強くはためいている薄いブルーのチャンピオンフラッグをびしょびしょに濡らしていた。
 3度目の打席となったのは、1点ビハインドで迎えた5回裏二死一、三塁の場面である。高知FD先発・山中智貴(24歳、ツネイシホールディングス)の投げた初球、135㌔のストレートを左中間に弾き返し、打球は軽々とフェンスを越えた。大きなガッツポーズを作るでもなく、淡々とダイヤモンドを1周し、一塁側ダグアウトに迎え入れられている。今季初安打が価値ある逆転3ランとなった。
「ここまで無安打、だいぶイライラもたまっていたのでは?」と聞いた。
「そうなんですよね。それもありましたし、そうやって気持ちだけはもちながら、でもそれを思い過ぎると余計崩れてくるんで。ま、そこは冷静にというか。集中して打席に入りましたね」
 最初の打席で倒れた三ゴロは悪い当たりではなかった。徐々にタイミングは合い始めており、迎えた最大のチャンスで集中をピークに持って行った。
「(球種は)真っ直ぐですね。真ん中じゃないですか? その前の打席(二死二塁の場面で中飛)もホントに甘い球を打ち損じてた。それも得点圏やったんで。…で、まぁそのときの感覚というのがありましたから。しっかり修正できたかな? っていう感じですかね。ピッチャーの球筋も分かってましたから。打ち損じだけはしないようにと思って。で、まぁ初球、ファーストストライクから行ってやろう! と思って」
 打者の好不調を見分けたいときに分かりやすい1つの目安がある。初球から積極的にスイングを入れているか、いないか。調子を落としている打者はファーストストライクを見逃しやすい。逆に調子が上がっている打者からは「積極的に初球から行ってやろうと思った」という声がよく聞かれる。桜井もご多分に漏れず、初球を狙おうとするスイッチが入っていた。積極性が蘇りつつある。
 すっかり雨が上がった試合後、西田監督が報道陣からの囲み取材に応える。
「投げる人が投げて、打つべき人が打ったっていうかな。まぁ桜井の3ランが効きましたね。ああいうところで大きいホームランが出るっていうのはね、お客さんも望んでいることですから。ファンの人が喜ぶ3ランだった。そういうことですね」
 雨に濡れながら一塁側スタンドのファンが「ここで一発!」と願った場面で、しっかり仕事をしてみせたのは「さすが桜井!」と言ったところだろう。8打席目に待望の一発が最高の形で飛び出した。3戦目でのヒーローインタビューなら全然遅くない。




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