• プロフィール

    Hirofumi TAKATA

    Author:Hirofumi TAKATA
    スポーツライター。
    現在『週刊ベースボール』『Baseball Clinic』『熱中!野球部』『野球太郎』『ホームラン』等の各雑誌、スポーツ紙『デイリースポーツ』などにおいて、独立リーグ、高校野球を中心に取材、執筆活動を続けている。
    4月2日生まれ。A型。

  • FC2カウンター

  • FC2オンラインカウンター

    現在の閲覧者数:
  • COUNTER & RANKING

    FC2 Blog Ranking

    バナーをクリックお願いします。

    あと、拍手もよろしく。

  • カレンダー(月別)

    09 ≪│2017/10│≫ 11
    1 2 3 4 5 6 7
    8 9 10 11 12 13 14
    15 16 17 18 19 20 21
    22 23 24 25 26 27 28
    29 30 31 - - - -
  • 検索フォーム

  • 天気予報


    -天気予報コム- -FC2-
  • メールフォーム

    名前:
    メール:
    件名:
    本文:

  • フリーエリア

  • ブログ内検索


--/--/--(--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Home | Category : スポンサー広告 |  Comment  |  Trackback
2006/09/02(Sat)

流れを変えた一球

愛媛MP 5-3 徳島IS 2006.9.1. 坊っちゃんスタジアム

勝 浦川 10勝5敗4S
敗 小林 1勝2敗10S

愛媛MP先発、近平省吾の立ち上がりを徳島IS打線が捉えた。安打、四球で走者を溜め、五番・松原祐樹の適時右前安打、七番・加藤光成の遊内野安打で2点を先制した。続く2回表にも1点を追加し、リードを3点に拡げる。
3回裏、愛媛MPが反撃を見せる。生出和也から七番・田口大地が左翼線二塁打を放つ。一番・福西太志の遊ゴロ併殺崩れの間に田口が生還し、1点を返した。4回裏、またも田口の適時中前安打、七番・小田島一樹の適時中前打で2点を奪い、同点に追い着いた。
徳島ISは5回から代わった渡邊隆洋が好投し、7回までを被安打0に抑える。愛媛MPも6回一死から木村吉久、7回二死から宇都宮勝平、8回から浦川大輔と継投で繋ぎ、追加点を許さない。
8回裏、徳島ISは小林憲幸をマウンドに送り勝負に出るが、これが誤算となった。この回先頭の二番・李鐘熙の頭部に死球を与え、危険球を投げたとして退場を宣告される。急遽マウンドに登った番場由樹から五番・荒木康一が適時中越え三塁打を放ち、一挙に2点を挙げ勝ち越しに成功した。9回表、三番・SHOHEIが右中間突破の二塁打を放ち一打同点のチャンスを作るが、浦川は後続2人を三振に切って取り、愛媛MPが逃げ切った。


『流れを変えた一球』

「一球で流れが変わる。あれが野球の怖さなんです」
沖監督は8回裏に起こった逆転劇を評して、こう語った。
「しかしそこには、投手たちがなんとかゼロで抑えてここまで来たという結果がある」

5回表、無死一塁。近平省吾が内野ゴロ併殺で切り抜けた。6回表、二死満塁。木村吉久が三振に切って取った。7回表、二死二塁。宇都宮勝平が一飛に打ち取った。そして8回表、一死二塁。浦川大輔が後続二人を抑え切った。毎回の様に迎えるピンチに、それぞれの投手が〝我慢〟を重ねる。徳島ISはあと一本が出ない。

どちらもが掴みあぐねていた勝負の流れは8回裏、意外な形で大きく傾き始める。
右打席に立ったのは二番・李鐘熙である。小林憲幸のストレートは走っていた。スコアボードの急速表示は3球目に140kmを表示した。カウントが1-2になった。小林と同じく、この回からマスクを被った福永泰也は、4球目に外角へのストレートを要求していた。この一球が、ここまで膠着し続けていた勝負の流れを一気に動かしてしまうことになる。

小林の言葉を借りれば「すっぽ抜けてしまった」としか言いようの無い速球が李の頭部めがけて襲い掛かり、衝撃でヘルメットがふっ飛んだ。座り込んだまま動かない李の姿にスタジアムの空気が凍りつく。しばらくして担架が運びこまれた。

満を持して送り込んだ小林を失うという予想だにしてなかった展開に、徳島ISベンチは一度肩を作っていた番場由樹にすべてを託す。
「緊急登板ということで『遠慮せずに投げていいから』と番場に投球練習させました。5分くらいは投げたんじゃないかな」(神谷塁審)
小野監督、神谷塁審がそばで見守る中、投球練習を続けていた番場からOKが出た。プレイ再開がかかる前に小野監督は番場にこう告げている。
「こうなったらもう緊急登板だとかは関係ない。目の前の仕事をきっちりこなせ。一塁に走者がいる。次の打者(三番・長崎準平)は必ず送ってくるはずだ。絶対バントさせるな」
しかし、急激に傾き出した流れを止めることはもう不可能だった。荒木康一の一振りが、番場に籠められた徳島ISの希望を一瞬にして打ち砕いた。

「肩が軽かった。調子が良かった分、少し力んでしまった」
試合後、アイシングしながら小林はあの4球目を振り返った。悔やみきれない一球がこの勝負の分かれ目になった。

試合が終了して数十分が過ぎた頃、病院の診察で〝異常なし〟と診断された李鐘熙がスタジアム入り口に顔を見せた。
「大丈夫です。なんともないです」
何事も無かったかの様に笑う李の顔を見て、スタッフは胸を撫で下ろした。そこにアイシングしたままの小林が走って来た。
「李さん、大丈夫っスか?すいませんでした」
「大丈夫、心配無いって。またどんどん内に投げてきてよ」
李が〝オレは大丈夫だから早く行けって〟と言わんばかりに、笑って小林の背中を押した。

2006.9.1. LEE
李のヘルメットは割れていた

2006.9.1. ONO & BANBA
急遽マウンドに登った番場だったが

PHOTO BY Misato MORI
※当blogに掲載している写真の無断使用は禁止します


b_02
↑Push please.
スポンサーサイト
Home | Category : 四国・九州アイランドリーグ |  コメントアイコン Comment0  |  Trackback0

トラックバック ▼


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

コメント ▼


    
Home Home | Top Top
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。