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    Hirofumi TAKATA

    Author:Hirofumi TAKATA
    スポーツライター。
    現在『週刊ベースボール』『Baseball Clinic』『熱中!野球部』『野球太郎』『ホームラン』等の各雑誌、スポーツ紙『デイリースポーツ』などにおいて、独立リーグ、高校野球を中心に取材、執筆活動を続けている。
    4月2日生まれ。A型。

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2012/07/24(Tue)

互いの思惑

四国アイランドリーグplus 2012コカ・コーラ杯 後期公式戦
2012.7.22. 愛媛マンダリンパイレーツ 3‐7 香川オリーブガイナーズ 後期3回戦 <新居浜市営球場> 観衆 815人

香川OG 002 102 011|7
愛媛MP 000 000 030|3

勝 山野 10勝3敗
敗 小林 9勝5敗

バッテリー
香川OG 山野、西村、酒井 - 星野
愛媛MP 小林、入野 - 橋本

本塁打
香川OG 星野2号2ラン(3回、小林)、島袋5号ソロ(4回、小林)、ペレス3号3ラン(6回、小林)、桜井5号ソロ(8回、小林)
愛媛MP


 7月22日、リーグトップの9勝で並ぶエース同士が直接対決でぶつかる。愛媛マンダリンパイレーツ対香川オリーブガイナーズ後期3回戦は、酷暑の新居浜市営球場で午後2時プレーボールとなった。
 3回表、香川OGは愛媛MP先発・小林憲幸(27歳、元千葉ロッテ育成)からヒットで出塁した七番・ペレス(ウィルバー・ペレス、28歳、ドミニカ出身、ノースアメリカンリーグ)を一塁に置いて、八番・星野雄大(23歳、伯和ビクトリーズ)が左翼スタンドにライナーで飛び込む先制の2号2ランを放つ。
 愛媛MPも3回裏、打率.326と首位に立つ八番・藤長賢治(24歳、大体大)が右中間を破る二塁打で出塁し一死三塁のチャンスを作るが、あと1本が出ない。
 香川OGは4回表、先頭の四番・島袋翔伍(22歳、ビッグ開発ベースボールクラブ)が右中間へ5号ソロ本塁打を放ち、3点目を挙げる。愛媛MPも5回裏、六番・高田泰輔(23歳、新田高)の右翼線二塁打から二死三塁と得点圏に走者を進めるが、またもあと1本が出ないまま前半の攻撃を終えた。
 6回表も香川OG打線の猛攻が続く。一死から五番・桜井広大(28歳、元阪神)、六番・国本和俊(28歳、三重中京大)の連続安打のあと、七番・ペレスが左中間スタンドに3号3ランをたたき込む。8回表にも、この回先頭の五番・桜井が左翼スタンドにライナーで飛び込む5号ソロを放ち6‐0と、愛媛MPを大きく突き離した。
 7回まで愛媛MP打線を無得点に封じ込め続けた香川OG先発・山野恭介(20歳、広島カープ育成)だったが、疲れが見え始めた8回裏、四球と安打で一死一、三塁のピンチを迎える。ここで香川OGベンチは二番手として左腕・西村拓也(22歳、福岡レッドワーブラーズ)を送るが、三番・藤長に左翼手の頭上を越える適時二塁打を許し1点を失った。香川OGベンチは西村に代え、酒井大介(25歳、長崎セインツ)を投入するが、続く四番・ブレット(ブレット・フラワー、29歳、米独立・アメリカンアソシエーションリーグ)に適時中前打、五番・橋本将(36歳、元横浜)にも左犠飛を許し、愛媛MPが3点を返した。
 愛媛MPは8回6失点の小林に代え、9回表のマウンドに入野貴大(22歳)を送る。だが、先頭の二番・水口大地(22歳、長崎セインツ)を四球で歩かせると、三番・北村祐(25歳)に右翼線へ適時二塁打を浴び、1点を追加された。
 4点のビハインドを追う愛媛MPだったが、酒井の前に9回裏の攻撃を三者凡退で終え、逆転はならなかった。
 香川OGが7‐3で愛媛MPを下し後期2勝目、3位へと浮上した。愛媛MPは後期2敗目、貯金5で首位をキープしているものの、2位・徳島インディゴソックスとの差が3.5差に縮まっている。


『互いの思惑』

 バックネット裏で香川オリーブガイナーズ・吉田一郎編成部長が笑顔をかみ殺していた。
「打っとん、きのう残っとったメンバーばっかりやで!」
 愛媛マンダリンパイレーツ・小林憲幸(27歳、元千葉ロッテ育成)と香川OG・山野恭介(20歳、広島カープ育成)との最多勝対決は、思いがけない形で勝敗が決することとなった。新居浜市営球場は両翼91m、中堅118mと、比較的ホームランの出やすい球場ではある。だが、好投手・小林から4本塁打を放ち、14安打をたたき出しての快勝は、久し振りにガイナーズらしい猛攻だったと言える。
 実は前日(21日)、高知・四万十市で行われた高知ファイティングドッグス後期2回戦に帯同せず、調整を命じられていたメンバーが4人いた。先発予定の山野はもちろん、捕手である星野雄大(23歳、伯和ビクトリーズ)、野手ではペレス(ウィルバー・ペレス、28歳、ドミニカ出身、ノースアメリカンリーグ)、そして桜井広大(28歳、元阪神)がチームと離れ、高松に残ることを言い渡されている。
「真夏の連戦による疲労を考えて」という理由もあるだろう。だが、野手3名はゆっくり身体を休めていたわけではない。香川OGの選手たちが自主トレ場所として、夏冬問わず足を運ぶ、とある打撃練習場がある。そのビニールハウスのなかでティー打撃を行っていた。先制の2ランを放った星野が言う。
「地獄ですね! 50℃もありますからね。やったのが僕と桜井さんとペレス。おととい志度で練習やったんですけど雨で、午後から室内練習場になって。吉田さんから『午前中ちょっと打て!』と言われて、僕は2日連続だったんですけど。暑いんで短期集中です。ずっとやってたら倒れる。フォームチェックと、少ない数だからフルスイングして。いい感じで教えてもらいました」
「短期集中」と言っても、蒸し風呂のようなビニールハウスの中でゆうに1時間半はバットを振り続けた。最近、現れ始めている前に突っ込むクセに注意しながら、軸足である右足に体重をしっかり乗せ、前へと押し込む。吉田部長とマンツーマンで行ったティー打撃で、フォーム修正に取り組んだ。その3人がすべて本塁打を放ち、後期2勝目に貢献した。吉田部長も笑顔を見せるはずである。
 前期優勝を達成し、リーグチャンピオンシップへの出場権を得ている中で、西田真二監督は「勝ちながらの選手育成」を明言している。選手は使わなければ伸びない。いくら練習を積んだところで、本当に自信をつかむための最良の場はやはり実戦だ。土曜日のゲームでは「若手選手にも経験を与える」という方向性を採ったが、この愛媛MP戦においてはフルメンバーで「勝ちに来た」ということだろう。高知FD戦での引き分けドローに西田監督が、納得しているとは思わないが。
 先制点となった3回表、星野の2ランはカウント1ボールからの2球目を叩いたものだ。一塁走者・ペレスはスタートを切っていた。星野に出されたサインはヒットエンドランだった。
「エンドランのケースって僕、多くて。ヒットも結構出てるんですよ。監督や智勝さん(近藤智勝コーチ)にも言われるんですけど、そのときの方が力入らずに(バットが)楽に出てる。ポイントも前で捉えられるし。だから『エンドランぐらいの気持ちで打てばいいんじゃないか?』と、いつも言われてるんですけど」
 もちろん走者を進めるため右方向へ打つことを意識はするが、内角への球を無理に右方向へ持って行こうとすればファウルになる。内角なら内角で三遊間を抜けばいい、と思っていた。打った球は真ん中、やや内角よりのストレートである。自然に身体が反応し、うまく腰を回転させることができた。
「打った瞬間、『行ったな!』とは思ったんですけど、良かったですね。先制点だったし。先制点はやっぱり大きいと思うし、そうそうタイムリーが打てるピッチャーじゃないので。一発も難しいですけど、狙ったわけでもないんで。エンドランがいい方向に行ったかな、とは思います」
 この試合で香川OGは星野の一発を含めてヒットエンドランを計3回、バントエンドランを1回、盗塁を4回(2度成功)敢行している。盗塁に関してはジスボール(次の球で必ず実行)ではなく、走者の判断に任せて走らせたものもあるだろうが、足を絡ませる攻撃が非常に多かった。
 エース・小林で香川OGとの3戦目を落とした愛媛MP・星野おさむ監督が言う。
「向こうはプレーオフのことも考えてるから、いろんな作戦やってきたりして戦いづらいところはあるんだけど、それはいろんな含みがあってやってきてるはずなんで。それはいいとして、こっちが踊らされないようにしないといけない。すぐ踊らされちゃうんで、ウチのヤツらは…」
 6連勝が途絶え、流れが変わりかけているところでチームに細かいほころびが出始めている。走塁時のリード、守備体系、チームで持つべき共通意識のなかに、緩みかけている部分がたくさん見える。香川OGとは26日(宇和島)、28日(マドンナ)と、ホームでの連戦が待っている。それまでに早く修正を施さなければ。
「嫌な敗戦の仕方ではありますけど、しっかり調整していきます」
 そう語った。
 首位・愛媛MPの貯金は5、3位に浮上した香川OGとのゲーム差は3.5に縮まった。2位・徳島インディゴソックスと香川OGとの差はゲーム差なしの勝率差のみである。借金を抱えたままでは決して終わらないであろう香川OGと、後期に好スタートを切りながら、歯車がほんの少し狂い始めた愛媛MPとの間で、「これから」に向けて互いの思惑が見え隠れする。




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