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    Hirofumi TAKATA

    Author:Hirofumi TAKATA
    スポーツライター。
    現在『週刊ベースボール』『Baseball Clinic』『熱中!野球部』『野球太郎』『ホームラン』等の各雑誌、スポーツ紙『デイリースポーツ』などにおいて、独立リーグ、高校野球を中心に取材、執筆活動を続けている。
    4月2日生まれ。A型。

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2012/07/18(Wed)

「だんだん1つになっているってことですよね」

四国アイランドリーグplus 2012コカ・コーラ杯 後期公式戦
2012.7.16. 愛媛マンダリンパイレーツ 7‐0 徳島インディゴソックス 後期2回戦 <浜公園川之江野球場> 観衆 488人

徳島IS 000 000 000|0
愛媛MP 000 311 20×|7

勝 小林 9勝5敗
敗 安里 3勝3敗

バッテリー
徳島IS 安里、永川、ジェイソン - 山城
愛媛MP 小林、入野、河原 - 橋本、宏誓

本塁打
徳島IS
愛媛MP


 7月17日、真夏の青空が広がった浜公園川之江野球場で、愛媛マンダリンパイレーツ対徳島インディゴソックス後期2回戦が行われた。後期開幕以来、いまだ無敗の快進撃を続ける首位・愛媛MPを2位・徳島ISが3ゲーム差で追う。愛媛MPは2試合連続完封、8勝を挙げているエース・小林憲幸(27歳、元千葉ロッテ育成)を、徳島ISは3勝を挙げている安里基生(23歳、沖縄国際大)をそれぞれ先発マウンドに送った。
 4回表、徳島ISは一死から三番・吉村旬平(21歳、光明相模原高)が中前安打を放つ。続く四番・大谷龍次(23歳、元ロッテ育成)の三ゴロを三塁手が後逸、走者をためる。五番・松嶋亮太(24歳、大分大)の打球は三塁側ファウルラインそばに転がる当たり損ねとなったが、これが内野安打となり一死満塁のチャンスをつかむ。だが、後続が倒れ無得点に終わった。
 ピンチを乗り切った愛媛MPは4回裏、三番・藤長賢治(24歳、大体大)が右前へのテキサス安打で出塁する。四番・ブレット(ブレット・フラワー、29歳、米独立・アメリカンアソシエーションリーグ)が三遊間への内野安打で続くと、五番・橋本将(36歳、元横浜ほか)が四球を選び満塁に。六番・高田泰輔(23歳、新田高)はきっちり中犠飛を上げ三塁走者が生還、先制点を挙げた。七番・大井裕喜(23歳、立正大)の右前安打で再び満塁とすると、九番・四ツ谷良輔(19歳、深谷商)の打った二ゴロを遊撃手へのトスを焦った二塁手がファンブルし、追加点を挙げる。一番・樋口拓平(25歳、ジェイプロジェクト)も中前に適時安打を放ち、この回3点を先制した。
 愛媛MPはさらに安里を攻め込む。5回裏、三番・藤長の右翼線二塁打を起点に二死一、二塁とすると、七番・大井の右前適時打で追加点を挙げる。6回裏にも二死満塁から五番・橋本の中前適時打で5点目を奪うと、二塁から流大輔(22歳、高知ファイティングドッグス)が一気に本塁を狙ったが、これは中堅手・吉村からの好返球により本塁上で憤死した。
 小林は無失点のまま7回表も徳島IS打線の攻撃を三者凡退に抑え込む。7回裏、徳島ISは安里に代わり、二番手に左腕・永川光浩(24歳、広島育成)をマウンドに送るが、六番・高田の右翼線二塁打、七番・大井の今日3安打目となる右前打により、たった2球で無死一、三塁のピンチを迎える。愛媛MPが一番・樋口の左前適時打などで2点を追加、リードを7点に拡げた。
 無失点のまま7回を投げ切った小林に代わり、8回表のマウンドには二番手・入野貴大(22歳)が登る。走者を出しながらも無得点で乗り切ると9回表、三番手として登場した河原純一(39歳、元中日ほか)が徳島IS最後の攻撃を三者凡退に封じ込めた。
 愛媛MPが7‐0で徳島ISを下し、後期負けなしの6連勝、2位との差を4ゲームに開いた。小林がハーラートップに並ぶ9勝目を挙げている。徳島ISは3連敗となり借金2、愛媛MPとの後期対戦成績が0勝2敗となった。


『「だんだん1つになっているってことですよね」』

 試合の流れを大きく分けることになったのは4回の攻防である。一死満塁のチャンスで得点することのできなかった徳島インディゴソックスと、そのピンチを乗り切って得た流れに乗って満塁のチャンスをつかみ先制、さらに相手のミスに乗じて3点を奪った愛媛マンダリンパイレーツとの違いが、この試合を決める大きなポイントとなった。
 愛媛MP先発・小林憲幸(27歳、元千葉ロッテ育成)の立ち上がりは決して良くはなかった。余分な力が入ってしまい、ストレートが高く浮いてしまう。徳島ISの打者も甘くなった球を捉えてはいた。だが、走者を出しながらあと1本が出ない。九番・大谷真徳(23歳、立正大)の打球は右翼手の正面を突き、ヒットで出塁した一番・神谷厚毅(26歳、名城大)は先発マスクを被った橋本将(36歳、元横浜)の正確な送球の前に二塁を奪えなかった。
 愛媛MPも制球で苦しむ徳島IS先発・安里基生(23歳、沖縄国際大)から2回裏、3回裏の二度、先頭打者を四球で出塁させている。しかし、いずれも得点につなげることができないまま、流れをつかみあぐねていた。
 そして4回表、徳島ISの攻撃、三番・吉村旬平(21歳、光明相模原高)がセンター前にヒットを放つ。続く四番・大谷龍次(23歳、元ロッテ育成)の打球が三塁手のエラーを誘った。ややバウンドが変化したゴロではあったが、三塁手が待って捕ろうとしたため後逸してしまった。五番・松嶋亮太(24歳、大分大)の打球も完全な当たり損ねである。三塁線に転がった打球を処理するためマウンドを駆け下りた小林が、ボールを拾い上げようとしたがつかみ損ねてしまった(結果は内野安打)。一死満塁、だが六番・根鈴雄次(38歳、元エクスポズ3Aほか)が一塁のインフィールドフライに倒れ、七番・中村亘佑(21歳、広島育成)の打球もレフト正面へのライナーとなって野手のグラブの中に収まった。愛媛MPがピンチを乗り切る。
 打球が左翼手のグラブに収まったのを確認すると、マウンド上の小林が振り向きざまに橋本の方を見た。帽子のつばをつまみ「すみません」の合図を送る。1ボール2ストライクからの4球目、勝負に行ったフォークボールが、やや浮いてしまったコントロールミスを詫びていた。
 自らのエラーによりピンチを広げてしまった三塁手の藤長賢治(24歳、大体大)が、帽子を脱ぎながら小林に声を掛け、ダグアウトへと下がって行く。ゆっくりとマウンドから降りていた小林を、今度は二塁手の流大輔(23歳、高知ファイティングドッグス)がつかまえた。インフィールドで2人が足を止め、何やら一言二言、言葉を交わし合っていた。試合後、あの場面について流に述懐してもらった。
「セカンドにランナーが行ったときに『結構、隙が多いな』と最近思いよったんですよ。徳島(戦)のときに。『頭に入れとって下さい!』っていうのと。まぁ『思い切って行きましょう! 調子いいですよ!』ってことを。松嶋でしたっけ? ボテボテの…。ああいうのが怖いんですよね。ああいうヒットっていうのが。ノリさん(小林)が絡んでたんで。エラーのあとだったんで、1個間を空けたかったんですけど、そしたら将さんがパッと(小林のそばに)行ったんで。『あ、さすがやな』と思って。それで僕も一言、言いに行きたかったんで」
 流との短い立ち話が終わりダグアウトに下がる小林を、チームメイトたちが次々と労う。4回裏の先頭打者として左打席に立った三番・藤長が「自分のミスは自分で取り返します!」と言わんばかりに初球を右前へ運ぶ。試合の流れは急速に愛媛MPへと転がり込もうとしていた。
 14日、ビジターで勝利した徳島IS戦で10安打、きのう高知ファイティングドッグス戦で15安打、そして今日も13安打と、愛媛MP打線の調子の良さはとどまることを知らない。打つだけでなく、次の塁を狙う姿勢も徹底できている。
「ピンチのあとにチャンスありで、そのあとにもしぶとい点の獲り方してね。ちょっと今日は、『こんなところがあかんかった』というのがあまりなかったなぁ」
 試合後、愛媛MP・星野おさむ監督が野手の仕事ぶりを素直に褒めたたえていた。4回裏の攻撃が始まる前に見た、あのやりとりについて聞いてみる。
「みんなが(試合のなかで)気にしてるところが、だんだん1つになっているってことですよね」
 昨年の監督就任当時、最初の目標として掲げていたのは「目に見えない『規律』のようなものを作りたい」だった。それがようやく選手たちそれぞれの中に、深く浸透し始めたのではないか。同じ目標と意志をもって、一枚岩となって戦える。目には見えないが、確かにつながっている。強いチームにとって必要不可欠な何かが生まれつつある。
 6連勝している要因の1つは「野手がしっかり足を動かしていること」と語った。攻撃においても、守備においても、である。技術以上にシーズンを通して戦うことのできる体力を身に付ける。それはこのチームの大きな指針でもある。1月の自主トレから継続してやり続けていることが、はっきり結果として出るのは本格的な夏が到来するこれからだろう。
「そう、そこはね。自信持ってるんだけど。選手たちがどう思ってるか…」
 それだけの練習をさせてきた自負は持っている。
 午前中の浜公園川之江野球場は風もなく、うだるような暑さとなった。強い日差しがジリジリと照りつける中、愛媛MPの投手たちは玉のような汗をしたたらせながら、30分以上黙々と外野フェンス沿いを走り続けていた。
「お前ら、試合前にいつもあんだけ走るの?」
 試合中、バックネット裏でデータ収集役を務めていた徳島ISの投手が、愛媛MPの投手にそんな質問を投げ掛けている。
「マンダリンイズムですから」
 冗談っぽく、そんな風に返していた。
 取材後の雑談の中で、星野監督にそのエピソードを披露してみる。
「あ、言ってました? 当然です」
 表情を1つも変えることなく、たった一言、そう言った。




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