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    Hirofumi TAKATA

    Author:Hirofumi TAKATA
    スポーツライター。
    現在『週刊ベースボール』『Baseball Clinic』『熱中!野球部』『野球太郎』『ホームラン』等の各雑誌、スポーツ紙『デイリースポーツ』などにおいて、独立リーグ、高校野球を中心に取材、執筆活動を続けている。
    4月2日生まれ。A型。

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2006/08/27(Sun)

みんなの気持ちに応えたい

徳島IS 10-3 高知FD 2006.8.26. 鳴門総合運動公園野球場

勝 渡邊 5勝6敗
敗 岸 4勝4敗1S
本塁打 山本6号ソロ(渡邊)

2日前、ここ鳴門球場で3-19と大敗を喫した高知FDを徳島ISが迎え撃った。
徳島IS打線は序盤、制球の定まらない先発、岸健太郎を捉え、初回に2点、2回に1点を奪う。3回裏、一死一、二塁から七番・永井豪が右前に適時打を放ち、差を4点と開いたところで高知FDベンチは岸に代え、涌島稔をマウンドに送る。その初球、八番・岡嵜雄介はスクイズバントを見事に決め5点目を挙げた。この回もう1点を追加し、6-0と大量リードを奪う。
徳島IS先発の渡邊隆洋は大量リードをもらった直後の4回表、先頭の四番・山本健士に左越えソロ本塁打を浴びる。しかし徳島ISは攻撃の手を緩めない。4回裏には四番・西村悟が適時中前打、5回裏には二番・グレアム義季サイモンが適時中前打を放ち、ここまで毎回安打、8-1と高知FDを突き放す。7回裏にも一番・小松崎大地の2点適時左前安打で差を9点と拡げ最終回へ。
最終回、安打に四球と失策などが絡み2点を失うが、最後の打者、三番・YAMASHINを三邪飛に打ち取り、渡邊が146球完投で5勝目を挙げた。同時にチームの連敗も見事にストップしてみせた。


『みんなの気持ちに応えたい』

「あの場面が一番ドキドキしたんだよ」
小野監督がそう語った場面は3回裏である。
4点を奪い、先発岸をマウンドから降ろした。二番手、涌島稔に対するのはスイッチヒッターの八番・岡嵜雄介だった。
「どっちの(打席の)バントが得意かって聞いたら、左だって言うんだ。投手が代わってなかったらあのサインは無かった」

岡嵜は一瞬驚いた。
「まさかサインが出ると思ってなかった。(三塁走者の)マツ(松原祐樹)を見たら、スタートを切ったんで必死に・・・」
涌島の投げた初球、しっかり勢いを殺して転がした。涌島と一緒に代わったばかりの捕手、宮本裕司の前にボールが転がる。作戦は完璧に成功した。

この5点目を奪えたことを誰よりも喜んだのは、先発の渡邊隆洋だった。
「あのスクイズが大きかった。投手にとって5点目があるってことは本当に大きいんです。大交通事故に遭って満塁本塁打で4点取られてもまだ1点ある。必死になって決めてくれた岡嵜さんの気持ちにも応えたいと思いました。あれで熱くなった」

〝連敗を止めたい〟
渡邊が今日、心から思っていたのはそのたった一つだった。投手リーダーとして、二年目の選手として、現在の不甲斐ない状況をなんとか変えなければと、そればかり考えている。事あるごとに〝オレたちをずっと見続けてくれている人たちに何かを返さなくちゃいけない〟と語っている。一昨日は19失点の大敗を演じ、昨日も鳴門球場の観客の前で連敗した。依然チームは低迷を続ける中、それでもスタンドから声援を続けてくれるお客さんたちがいる。今日こそは絶対に勝たなくてはいけない。野手がこれだけのリードを与えてくれた。彼らのこれまでの苦労も知っていた。

最終回を前に、小林憲幸をマウンドに送ろうとしていた小野監督に自ら直訴している。
「〝燃焼したい〟って言ってきたんだ。あいつの眼に負けたよ」

しかし、9回のマウンドに登ると、完投のプレッシャーと、すでに125球を投げた疲労が一気に押し寄せて来た。先頭の八番・日高大輔に投げたカーブがすっぽ抜ける。あっと言う間に無死一、二塁のピンチを迎えた。一塁手の西村悟が声を掛けた。
「ナベ!ヒット2本打たれても2点しか入んねーぞ!」
そのたった一言で平常心を取り戻せた。やるべきことが再確認できたのだ。

「完全に※ワタナバになってましたから。あぁ、そうだよなって。1個1個アウトを取って、逃げじゃなくて強気に行けばなんとかなるって。ほんと西村が外野じゃなくて、一塁手にいてくれて良かったぁ~!と思いましたね」
※ナーバスな時の渡邊のことを、チームメイトたちはこう呼ぶ(笑)。

考えてみれば内野手の面々は試合中、ずっと声を掛け続けてくれている。今日の試合には埼玉から母親と姉が応援に来てくれていた。本来ならば土曜日の登板予定ではなかったのだが、
「お前、お母さんいつまでいるんだよ」
そう言って今日の先発に組み込んでくれたのは小野監督である。周りの人たちがくれた、そんなたくさんの気遣いに応えたいと思って必死に投げたマウンドだった。
146球、3時間13分、今季初の完投勝利。見事に連敗を止めた。

しかし、後悔も残った。
「最後を締められなくて、あれで高知FDに明日の試合への勢いを与えてしまったと思う。(明日先発の)竹原に申し訳ない」
そう言って悔しがった。

「今日は母ちゃんがうまいもん作ってくれてると思うんで。あ、ビールでも飲もうかな」
ユニフォームを着替えてダッグアウトから出て来た時、ようやく渡邊がプレッシャーから解放された。

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コメント ▼


    
  • 良い記事ですね、渡辺投手の完投にふさわしい、記事です。

    ところで、この記事を読むと、小野監督が、凄く良い監督に思えるのですが、
    ジーノさんの所や2チャンではボロクソです。
    私も、実際会った印象は良くないのですが、(トライアウトに女連れだったり)実際はどうなのでしょうか?
    本当に、登板をずらすような事があったのでしょうか?

  • 146

    昨日もお仕事中失礼しました。

    せっかく教えてもらって
    一生懸命数えていたはずなのに。。
    その後私の記録では、147になっています。
    足し算すらまともにできません。
    大ポカです(笑)

  • >コメント

    >T-Rex様

    私は一スポーツライターとして、自分が足で稼いだ取材で原稿を綴るのみです。

    他の方々が何をどうおっしゃっているのか存じ上げませんし、彼は良い監督だ、悪い監督だなどと批評できるほど偉くもありません。

  • >146

    >indigo55様

    リンク、どうもありがとうございました!
    なにしろ最近ポカが多いのと、小学生時代から〝見直し〟というのをしません。

    確認しました。
    私の記録では間違い無く146球です。
    参考までに

    1回 27
    2回 11/38
    3回 13/51
    4回 19/70
    5回 12/82
    6回 14/96
    7回 8/104
    8回 21/125
    9回 21/146球

  • T-Rexさんへ

    横レス、失礼いいたしますね。
    カメラ担当やってます、HN宗太郎と申します…て今更かしら?

    小野監督については私もよく分かりませんが、
    記念日だとか、何か理由があって登板したいというのならその希望はかなえてくれる
    と、以前ある選手から聞いたことがあります。
    (当然、それに見合う実力が無ければ無理でしょうが)

    補足までに。
    差し出がましく、失礼いたしました。

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