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    Hirofumi TAKATA

    Author:Hirofumi TAKATA
    スポーツライター。
    現在『週刊ベースボール』『Baseball Clinic』『熱中!野球部』『野球太郎』『ホームラン』等の各雑誌、スポーツ紙『デイリースポーツ』などにおいて、独立リーグ、高校野球を中心に取材、執筆活動を続けている。
    4月2日生まれ。A型。

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2011/05/17(Tue)

進化の途中の200打点

四国アイランドリーグplus 2011 前期公式戦
2011.5.15. 高知ファイティングドッグス 2-5 愛媛マンダリンパイレーツ 前期2回戦 <高知市東部球場> 観衆438人

愛媛MP 003 000 110| 5
高知FD 001 000 010| 2

勝 能登原 2勝0敗
S 小林 0勝0敗4S
敗 山中 1勝2敗

バッテリー
愛媛MP 能登原、小林 ‐ 笹平
高知FD 山中、木幡 ‐ 飯田、駿河

本塁打
愛媛MP 古卿1号ソロ(7回、山中)
高知FD 

 前期優勝争いは早くも、首位を行く徳島インディゴソックスとこの2チームに絞られた感がある。2位・高知ファイティングドッグスとそれを1ゲーム差で追う3位・愛媛マンダリンパイレーツとの前期2回戦が、高知FDのホーム・高知市東部球場で行われた。
 14日の高知FDとの前期1回戦で7点のリードを守り切ることができず、悔しすぎるドローにしてしまった愛媛MPだったが、先に試合の主導権を握ることに成功する。
 3回表、高知FD先発・山中智貴(22歳)から走者を溜め、一死満塁としたところで三番・古卿大知(30歳)が左前に適時安打を放つ。さらに五番・岡下大将(19歳)の左翼線への適時打などで3点を先制した。
 高知FDは3回裏、先頭の七番・大谷龍太(23歳)が愛媛MP先発・能登原将(26歳)からセンターへ弾き返し出塁する。二死三塁としたあと、一番・流大輔(22歳)への初球が痛恨のボークとなり1点を返した。
 6回まで毎回安打の愛媛MPだったが追加点が奪えない。だが7回表、三番・古卿が放った左翼ポール際への今季1号ソロで4点目を奪う。リーグ2人目となる通算200打点目を見事、本塁打で飾ってみせた。
 愛媛MPは8回表にも七番・高田泰輔(22歳)が中越え二塁打で出塁する。二死一、三塁から一番・金城直仁(26歳)が三遊間を破る適時安打を放ち、4点のリードを奪った。
 反撃を見せたい高知FDは8回裏に1点を返す。9回裏に登場したクローザー・小林憲幸(26歳、元千葉ロッテ育成)から三番・西本泰承(25歳)が中越え二塁打で出塁、二死二塁のチャンスを作るが、最後の打者が空振り三振に終わり、逆転はならなかった。
 愛媛MPが5‐2で高知FDから今季初勝利を挙げ、対戦成績を1勝1分けとした。8回を投げた能登原が2勝目、小林に4つ目のセーブポイントが記録されている。この結果、3連勝を含む5戦負けなしで2位に浮上しており、高知FDはゲーム差なしの3位に転落することとなった。


『進化の途中の200打点』

 勝利のあとのミーティングに入ろうとしていた愛媛MPの円陣から拍手が起こった。チームメイトからは「ミスター・アイランドリーグ!!」という声が飛ぶ。スタンドからは「今日はキミさんやろーっ!!」と、ヒーローインタビューをリクエストする声が上がった。声の先にいたのは古卿大知(30歳)である。
 3回表、先制打となる左前適時打でリーチをかけ、7回表、左翼ポール際にたたき込んだ今季初本塁打で通算200打点を決めた。昨年のシーズン終了後に引退した香川OG・智勝(近藤智勝)以来2人目、現役では最多記録となる。本人は気づいていなかったそうだ。
「まったく知らないです。パソコンとか見ないんで。球団の方が終わってから教えてくれて…」
 通算記録だけではない。この試合が始まる前の打率は.432とリーグ2位の位置にいる。スタメンから外れた昨日の試合前、三塁側の芝生の上でストレッチしていたところに声を掛けると、「怖いです。いつ落ちるのかと思うと…」と言って笑っていた。結局、試合には出ていない。
 星野監督によると「昨日はナイター→デイだったんで、彼の回復力のことも考えて。フィジカル的なことで…」という理由だった。監督が自分に気を使ってくれていることは十分理解している。だが、本人はどんどん試合に出たい。そして、まだまだ技術は進化し続けている。
 試合終了後、やはりストレッチの終わった芝生の上で話を聞いた。3回表の左前安打を吉岡雄二コーチに褒めてもらったと、うれしそうに話した。
「変化球をレフト前。『ああいうバッティングしてたら崩れない』って言ってもらって。今まで引っ張って行ってレフト前は多かったんですけど」
 一死満塁の場面、外角を執拗に突いてきた高知FDバッテリーに対し、その球を右方向にファウルし続けた。3球連続でのファウルが続き、2球ボールのあとさらに右方向へファウル、少し甘くなった変化球を捉えたのは7球目である。
「初めから引っ張りに行ってレフト前じゃなくて、右方向を狙いつつ変化球をレフト前に打てた。身体が開かないままバットで(左方向に)持って行けたので」
 非常に高いレベルでの技術論なのだが、三塁側コーチャーズボックスから見ていた吉岡コーチがそれを評価してくれたことが、新たな自信につながっている。まだまだ成長の途中なのだ。
 2005年のリーグ開幕から7年目を迎え、今も現役を続ける選手はたったの3名しかいない。徳島ISを引っ張る國信貴裕(28歳)、現在右ひざのケガで入院中の高知FD・梶田宙(28歳)、そして古卿の3人だ。投手はもう全員がリーグを去ってしまった。
 惰性で続けられるような甘い世界ではない。若く有望な選手を育てなければならない球団事情と、勝つためにチームに貢献できる選手であり続けなければならないその狭間で、必死に戦い続けている。そうやって積み重ねてきた200打点だ。打率も.429と、首位打者の位置に上がった。
 チームのなかではムードメーカーであり、普段は陽気な部分の目立つ選手だが、インタビューとなるとそこまで饒舌な方ではない。そんな古卿が、取材の最後につぶやくように話した。
「監督やコーチから認めてもらいたい気持ちがすごくあるんです。あぁ、いい選手やなぁって…」
 新体制となった愛媛MP首脳陣はこれまでの6年間を知らない。星野監督が東北楽天でのコーチ時代、フェニックス・リーグで選抜チームを見たことがあるくらいではないか。アイランドリーグで生き抜いて来た6年間は、古卿の選手としての歴史であり、リーグの歴史でもある。1人のプレーヤーとして自分を認めてもらいたい。それが7年目のシーズンを戦う原動力になっていることは想像に難くない。
 試合後、星野監督は「古卿を大きく取り上げてやって下さい」と言った。育成だけではチームは育たず、勝たなくてはいけないことを指揮官は理解している。そして、勝つために彼が必要だということも。




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