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    Hirofumi TAKATA

    Author:Hirofumi TAKATA
    スポーツライター。
    現在『週刊ベースボール』『Baseball Clinic』『熱中!野球部』『野球太郎』『ホームラン』等の各雑誌、スポーツ紙『デイリースポーツ』などにおいて、独立リーグ、高校野球を中心に取材、執筆活動を続けている。
    4月2日生まれ。A型。

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2011/05/01(Sun)

「泣くな!!」

四国アイランドリーグplus 2011 『ソフトバンク杯』
2011.4.30. 徳島インディゴソックス 1‐5 福岡ソフトバンクホークス三軍 1回戦 <JAバンク徳島スタジアム> 観衆404人

福岡SH 000 011 210| 5
徳島IS 000 000 001| 1

バッテリー
福岡SH 内田、藤岡、有馬、怜王、坂田 ‐ 猪本
徳島IS 藤岡、大川、八嶋、岩崎、河野、富永 ‐ 藤田

本塁打
福岡SH 
徳島IS 

 徳島インディゴソックス対福岡ソフトバンクホークス三軍の定期交流戦1回戦は、試合前から強風が吹き荒れるなかでのゲームとなった。
 制球の定まらない徳島IS先発・藤岡快範(25歳)は4回まで5個の四球を与えるが、ソフトバンク打線の要所を締めゼロ行進を続ける。しかし5回表、二死から一番・安田圭祐(育成)に6つ目の四球を与えると、二番・牧原大成(育成)に左中間への二塁打を浴び、1点を失った。
 先発・内田好治(育成)の前に徳島IS打線は3回をパーフェクト、4回から代わった二番手・藤岡好明の前にやはりパーフェクトに抑えられ、1人の走者を出すことのないまま前半5回を終える。
 ソフトバンクは6回表、徳島ISの二番手・大川学史(25歳)から七番・山下斐紹が左前安打を放ち出塁する。続く八番・中原大樹の右前安打を右翼手がファンブルする間に山下が還り2点目を挙げた。7回表にも三番・中西健太、四番・バイエス、五番・ショートの3連打に野手の失策が絡み2点を、8回表にもさらに1点を追加、5-0とリードを広げる。
 5点差を追い掛ける徳島ISは9回裏、ソフトバンク五番手・坂田将人から先頭の九番、途中出場の神谷厚毅(24歳)が遊撃への内野安打を放つと、これに送球エラーが重なり無死二塁のチャンスをつかむ。二死一、二塁として四番・大谷龍次(22歳)が初球をセンター前に弾き返し1点を返した。
 しかし反撃もここまで、ソフトバンクが5-1で勝利し、徳島ISとの初戦を制した。二番手で登板した藤岡が勝利投手に、先発の藤岡が敗戦投手となっている。


『「泣くな!!」』

 試合終了後のチームミーティングを終え、すでに清掃に入っていた一塁側ダグアウトの隅で、大川学史(25歳)が強い口調をもって言い放った。
「泣くな!!」
 ほうきでベンチ内の砂を外にかき出しながらうつむいていたのは、先発マスクを被った藤田卓(19歳)だった。大川もそれ以上何も言わず、藤田に対して背中を向けた。
 公式戦4連勝中の勢いはまったくと言って良いほど消え失せ、ソフトバンクの前に完敗を許した。先発の藤岡快範(25歳)を始め投手陣が9四死球、9安打を許しての5失点である。ようやく最終回に1点を返したものの打線は散発5安打、5回までパーフェクトに抑え込まれた。守備の乱れも酷く、走者の進塁を防ぐための送球が次々に乱れた。7回表のオブストラクション(走塁妨害)まで含め、失策の数は5つ。負けて当然の試合となってしまった。
 9日の開幕戦で正捕手・山村裕也(23歳)が左手の有鉤骨(ゆうこうこつ)を骨折、戦列を離れた。不測の事態に大学時代に捕手経験のある二塁手・國信貴裕(28歳)を代行させるなどして、なんとか公式戦を乗り切っている。そんななかで7勝2敗と結果を残しての首位は、もう立派としか言いようがない。
 手薄となった捕手の頭数を増やすために、練習生だった藤田が急きょ選手登録されたのは4月10日のことである。すでに公式戦マスクも4度経験している。だが、やはり経験不足は否めず、デビュー戦(10日、三重TA戦、JAバンク徳島)以来、公式戦での先発マスクはない。前期優勝争いに関係のないソフトバンク三軍との定期交流戦は、経験を積むための格好の場所になる。斉藤監督は藤田に先発マスクを命じていた。
 もちろん完敗の理由は捕手にすべて責任があるわけではない。だが、ダグアウトから観ていた山村にとって、今日の藤田のプレーは一体どんな風に映っていたのか。最初に返って来たのは「僕が泣かせたようなもんなんですけどね」という、思いがけない一言だった。
「僕が左手骨折して、ケガで離脱してしまって。藤田に出てもらいたいんです。出てほしいし、それだけの力は持ってると思う。よく『キャッチャーは経験のポジション』って言うじゃないですか。僕が思ってることは今までも伝えてきたし、去年からずっと一緒にやってきて、継続してきたのに。今日のゲームで根本的なことが伝わってこない」
 技術面以上に見えてこなかったのは、捕手としての心構えだった。ただ、バッターボックスのそばへ座りに行っているのではない。ただサインを出し捕球するのではない。試合のなかで「オレが投手をリードするのだ」という積極性が著しく欠けていた。
「リードが間違ってもいいんです。間違ってるとか正しいとか関係ない。消極的なミスやありえないことが多すぎるんです。(投手の球種に)ないサイン出すとか。あれだけピッチャーがフォアボール出してるのに、マウンドに行く気配もない。ピッチャーのことを常に思ってるのがキャッチャーなんです。だから『女房役』って言うんじゃないですか!!」
 もっとやれるのにやろうとしていない。力を出せるのに出そうとしていない。それが歯がゆい。
「ワンバンも止められるようになったし、スローイングも良くなったんです。自信持っていいと思う。守備に関してはできるんだから、あとは自分の殻を取り払う。試合で出さないと。出てほしいし、あの状況でいいわけがない。成長しないですよ、試合に出ないと。僕らの目標はあっち(NPB)に行くことじゃないですか。そのためにも試合に出ないと!!」
 チームとしてこのピンチを乗り切るためには、山村の穴を埋めてくれる捕手がどうしても必要だ。藤田にとってここは大きなチャンスである。3カ月で復帰と言われている山村のケガが癒えれば、また出場機会は遠のいてしまうだろう。これは試練ではない。絶好のチャンスなのだ。そして捕手としてもう一段階成長するためには、実戦のなかで経験を積むことこそが何よりもの近道なのである。
 これまでやってきたことは山村が認めている。いま必要なのは「自分がなんとかしなくてはいけない。自分しかいないのだ」という覚悟だろう。ここを乗り越えなければ。
 大川や山村だけではない。チーム全員が思っていることだ。泣くな!! 乗り越えろ。




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