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    Hirofumi TAKATA

    Author:Hirofumi TAKATA
    スポーツライター。
    現在『週刊ベースボール』『Baseball Clinic』『熱中!野球部』『野球太郎』『ホームラン』等の各雑誌、スポーツ紙『デイリースポーツ』などにおいて、独立リーグ、高校野球を中心に取材、執筆活動を続けている。
    4月2日生まれ。A型。

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2010/10/11(Mon)

大逆転

四国・九州アイランドリーグ2010
『2010みやざきフェニックス・リーグ』大会7日目
2010.10.11. LGツインズ(韓国) 0‐8 四国・九州アイランドリーグ選抜 <清武総合運動公園野球場>

IL 000 202 400| 8
LG 000 000 000| 0

本塁打
IL 
LG 

バッテリー
IL 土田(長崎S)、石田(長崎S)、光安(徳島IS)、徳田(愛媛MP) ‐ 富岡(長崎S)
LG パク・ヒョン・ジュン、キム・ジ・ヨン ‐ ユン・サン・ギュン、キム・テ・グン

四国・九州アイランドリーグ選抜先発メンバー
5 秋山(愛媛MP)
8 高田(愛媛MP)
3 大西(長崎S)
D 西村(愛媛MP)
9 末次(愛媛MP)
4 國信(徳島IS)
6 陽(長崎S)
2 富岡(長崎S)
7 関口(徳島IS)

 大会7日目、四国・九州アイランドリーグ選抜が第6戦目に対戦するのは、韓国プロから参加のLGツインズである。日本ハム戦で勝利したゲンの良い清武総合運動公園野球場での試合となった。
 昨日辺りからNPB関係者の姿もちらほらと見え始めており、ドラフト指名に向けての最終チェックが行われている。今日の清武にも巨人、中日などからスカウト陣が足を運んでおり、ダッグアウトには「ここでアピールするぞ!」という積極的なムードが漂っていた。
 最初にチャンスをつかんだのは四国・九州IL選抜だった。2回表、LGツインズ先発、右のサイドハンド、パク・ヒョン・ジュンから四番・西村悟(27歳、愛媛MP)が左中間を破る二塁打を放つ。六番・國信貴裕(27歳、徳島IS)が四球を選び一死一、三塁と走者を溜めるが、七番・陽耀華(25歳、台湾、長崎S)は二ゴロ併殺打に倒れ、先制点が奪えない。
 LGツインズもその裏、四国・九州IL選抜・土田瑞起(20歳、長崎S)から四番・イ・ヒョン・ギュが中前打で出塁する。五番・ファン・ソン・イルの打席でイが二盗を試みたが、捕手・富岡拓也(24歳、長崎S)の好送球の前に憤死した。五番・ファンは中堅手の頭上を越える二塁打を放ち得点圏に走者を進めたが、土田の好投の前に後続が続かない。
 4回表、四国・九州IL選抜は先頭の二番・高田泰輔(21歳、愛媛MP)がバットの先に当てた打球を右前に落として出塁する。四番・西村の左前打で一死一、二塁としたあと、五番・末次峰明(26歳)が遊撃手の頭上を鋭いライナーで越す左中間への適時二塁打を放ち1点を先制した。六番・國信が四球で歩き一死満塁として、七番・陽の二ゴロ併殺崩れの間に2点目を奪った。
 2点のリードをもらった土田は4、5回を三者凡退に抑える。無失点のまま5回を投げ終え、後続にマウンドを託した。
 6回表一死、四番・西村が今日3本目となる左前安打を放つと、五番・末次もがら空きになっていた左中間へ長打を放ち、西村が一気に本塁生還を果たす。六番・國信も右翼手の頭上を越える連続二塁打を放ち、四国・九州IL選抜が2点を追加した。
 7回表にも二番・高田が一塁線を破る三塁打でチャンスメイクすると、三番・途中出場した武田陽介(25歳、愛媛MP)の一塁強襲安打で5点目を奪う。さらに2つの四球で二死満塁とし、ここまで今大会まだヒットのなかった七番代打・金城直仁(26歳、愛媛MP)が右翼線へ走者一掃の三塁打。この回4点を追加して試合を決定づけた。
 6回から石田大樹(21歳、長崎S)、7、8回を光安祐輝(24歳、徳島IS)が走者を背負いながらもあと1本を許さない粘りの投球を見せ、無失点リレーをつなぐ。9回裏、LGツインズ最後の攻撃も四国・九州IL選抜のクローザー・徳田将至(27歳、愛媛MP)の前に三者凡退で終わり、四国・九州IL選抜が8対0でLGツインズを下した。四国・九州IL選抜は今大会2勝目、総合成績を2勝3敗としている。


『大逆転』

 試合終了直後の投手ミーティングで、加藤博人コーチ(徳島IS)が開口一番、土田瑞起(20歳、長崎S)にこう言った。
「投げれるじゃん!」
 その言葉に照れ笑いで返している。
 フェニックス・リーグに来て3度目のマウンドは、ついに先発の大仕事である。5回を投げ被安打3、無失点としっかり試合を作り、完封リレーのバトンをつないだ。試合後の堀江賢治監督(徳島IS)の談話も「土田が本当に良かった。凄くいいアピールができました」から始まっている。
 だが、土田にとっては不安を抱えてのマウンドだった。本人の記憶によれば、後期に入ってイニングをまたいで投げたのは、香川オリーブガイナーズ戦の一度だけ(8月27日、レクザムスタジアム)。ほとんど1イニング限定でしか投げておらず、長いイニングを投げる感覚がかなり薄れてしまっていた。
「(先発は)前期以来なんで…。大丈夫なんかな? と思いながら、最初はコントロールで行こう。ツーストライクに追い込んでからは力入れてバーン! と行こうと思ってました」
 試合開始時刻の12時30分までが長い。長すぎる。ダッグアウトのベンチに腰掛け、あるいはその周辺を歩きながら、出番が来るのを待っていた。12時30分、プレーボールがかかり、先頭打者のイ・デ・ヒョンを外角低めへのストレートで見逃し三振に獲った。
 土田の好投を助けたのは、捕手・富岡拓也(24歳、長崎S)の好送球だ。2回裏、先頭の四番・イ・ヒョン・ギュにセンター前ヒットを許したが、二盗を狙ったところを阻止し、最初のチャンスの芽を摘んだ。4回裏にも五番・ファン・ソン・イルの二盗を阻止し、2つ目の補殺を記録している。富岡が言う。
「1つ目を刺せて、気持ち的にも楽になりました。2つ目は警戒してるところもあって。上位のバッターや九番なんかが『走ってくるのかな?』と思ってて、向こうの攻撃の雰囲気も見ながら。でも、意外に動いてこなかったんで、初球の入りが楽に配球できました」
 1試合を通じてマスクを被ったこのゲームで、三塁を踏ませたのはたった1度、6回裏、石田大樹(21歳、長崎S)が四球2つと内野安打を許し二死満塁にしてしまった場面、その1度切りである。7回裏にも光安祐輝(24歳、徳島IS)のフォークボールがショートバウンドとなり、前に転がったのを見た一塁走者が二塁を狙ったところを刺している。要所でスローイングが光った。
 富岡にとってもフェニックス・リーグ初の先発マスクだった。今までのこのチームの流れでいけば、自分に任されるのは長くても6回くらいだろう。とりあえず土田を3回まで投げさせると言っている。ブルペンではさほど良くなかったが、いざマウンドに登り打者に対峙すると抜群の集中力を見せた。
 左打者への外角低め、右打者への内角低めのストレートが決まる。スライダーとカーブでカウントを有利にし、これを決め球に使った。
「もうちょっとミノサン(見逃し三振)獲りたかったです。なかなか(右打者の)インコースで見逃し獲れるピッチャーがいないんですけど、ここに来てるピッチャーは投げ分けができてるんで」
 土田自身も自分のストレートに良い感触をつかんでいた。コントロールできている。富岡のリードに従いうまく低めを突いた。
「シーズン中もたまに使ってたんですけど、なかなかトミさん(富岡)もサイン出さなかったんで。たまに投げるとピシャッピシャッと決まるんです。右バッターのインコース、結構投げましたね」
 打っては味方打線が先に2点をもぎ取ってくれた。12安打を放ち8得点、最後まで投打がうまく噛み合った見事な完封勝利である。
 ネット裏のスカウトたちが土田の投球を手放しで褒めていた訳ではない。まだ鍛えなければならない部分、直さなければならない部分も確かにある。だが言い換えてみれば、それは可能性があるということの裏返しではないだろうか。
 久し振りに長いイニングを投げること以上に重く、大きく肩にのしかかったのは、NPB関係者の前でいかにアピールできるか? というプレッシャーだった。シーズン中からここに照準を絞ってきている。
「相手がプロってなると、気持ち全然違うっスね。この1ヵ月間で決まるし、自分のなかでは全然声かけてもらってないんで。このフェニックス・リーグで大逆転したいと思ってます」
 土田にしてみれば、2年越しでNPBにアピールするフェニックス・リーグである。観客席には、もう来季の公式戦で決して見ることのない長崎セインツのユニフォームを着て応援してくれているファンの姿もあった。
「長崎セインツの土田瑞起としてNPBに行きたい」
 常々、そう言い続けてきた。大逆転ができるのかどうか。今は目の前のマウンドに全力を尽くすしかない。答えは10月28日に出る。




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  • 本日もお疲れ様でした。今日は投打共にストレスを感じさせられない試合で素晴らしかったです。選手たちには明日以降もスカウト陣にアピールしてもらいたいです。1人でも多くNPBへ行って欲しいと、願っております。また素晴らしい記事の配信、よろしくお願いいたします。

  • Re: タイトルなし

    >カワキング様

    お疲れ様でした。

    投打が噛み合えばこういう試合になりますね。
    ツッチーが抑えて、トミーが刺して、マンダリン打線がつながるという、
    特に愛媛MPファンには満足のいく試合だったのではないでしょうか。

    決して素晴らしくはないですが、なかなか雑誌等に載せられない細かい情報も掲載していきたいと思います。
    カワキングさんも帰りの運転お気をつけて。

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