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    Hirofumi TAKATA

    Author:Hirofumi TAKATA
    スポーツライター。
    現在『週刊ベースボール』『Baseball Clinic』『熱中!野球部』『野球太郎』『ホームラン』等の各雑誌、スポーツ紙『デイリースポーツ』などにおいて、独立リーグ、高校野球を中心に取材、執筆活動を続けている。
    4月2日生まれ。A型。

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2010/06/03(Thu)

1球で仕留める

四国・九州アイランドリーグ2010 前期公式戦
2010.6.2. 徳島インディゴソックス 3‐4 高知ファイティングドッグス 5回戦 <蔵本公園野球場> 観衆369人

高知FD 000 013 000| 4
 徳島IS 001 000 002| 3

勝 山隈茂喜 3勝1敗1S
負 大川学史 4勝1敗

バッテリー
高知FD 山隈 ‐ 飯田
 徳島IS 大川、片山、岩根、弦本 ‐ 山村

本塁打
高知FD 龍央3号3ラン(6回、大川)
 徳島IS


 雨で流れてしまった4月16日の代替試合・徳島IS対高知FD戦が、徳島・蔵本公園野球場で行われた。高知FDは5月30日に単独首位の座を奪い8連勝、目下12試合負けなしの快進撃が続いている。先発マウンドにはここまで2連勝と波に乗る山隈茂喜(26歳)が登った。対する徳島ISの先発は、先月4連勝と大車輪の活躍を見せた大川学史(24歳)である。
 最初にチャンスをつかんだのは高知FDだった。2回表、四番・龍央(中村竜央、29歳)が右翼線への二塁打で出塁すると、ヒットと死球で一死満塁に。だが、八番・飯田一弥(24歳)が初球を二ゴロ併殺打に打ち取られ三者残塁となった。
 3回裏、徳島ISは八番・東弘明(18歳)が左翼線への二塁打で一死二塁と得点圏に進む。二死一、二塁から二番・斎藤雅俊(23歳)の一、二塁間を破る適時安打で東が還り、先制点を奪った。
 3、4回と打者3人ずつで攻撃を終えていた高知FDだったが、5回表一死から七番・村上祐基(22歳)が鋭い当たりの中前打で出塁する。大川の暴投で二塁へと進んだあと、二死から九番・流大輔(21歳)の右前適時安打で同点に追い着いた。
 6回表、高知FD打線が再び大川を捉える。一死から二番・西本泰承(24歳)の左前安打のあと、三番・梶田宙(27歳)が死球で出塁し、一死一、二塁と走者を溜める。四番・龍央は初球の甘いカットボールをセンターバックスクリーンにたたき込む3号3ラン、四番の一振りで高知FDが一気に3点のリードを奪った。
 山隈の好投の前に4回以降、散発2安打に抑えられていた徳島ISだったが最終回に意地を見せる。一死から三番・関口大志(21歳)の中前打、四番・大谷龍次(元ロッテ育成、21歳)の左翼線二塁打で一死二、三塁とすると、五番・山村裕也(22歳)の中犠飛で1点を、さらに六番・國信貴裕(27歳)の左前適時打で1点差まで詰め寄った。しかし同点の走者を二塁に置きながら最後の打者が三ゴロに倒れ、逆転はならなかった。
 高知FDが4対3で逃げ切り9連勝、山隈が完投での3勝目を手にした。この結果、2位・香川OGとのゲーム差を「1.5」に拡げている。徳島ISは再び勝率を5割に落とし、香川OGとの差は「3.5」。首位まで5ゲーム差に拡がる痛い1敗となった。


『1球で仕留める』

 2回表の先頭打者として打席に立った龍央(中村竜央、29歳)が、右翼線への二塁打を放った。2度目の打席となった4回表、初球を叩いた打球は滞空時間の長い大きな左飛となって、フェンス手前で左翼手のグラブに収まっている。
「あのレフトフライのときに『間』ができました。速い真っ直ぐを待ってたんですけど、対応してある程度自分の形で打てた。『今の、良かったなぁ…』って」
 右方向への長打のあと、今度は左方向に気持ち良く引っ張ることができた。この1球で徳島ISの先発・大川学史(24歳)に対し、自分のタイミングをつかんでいる。
 良いイメージはそのまま3度目の打席にもつながる。6回表、1対1と同点の場面で一死一、二塁のチャンスに打順が回ってきた。もちろん四番として得点につながる1本が欲しいことは言うまでもない。だが特に気負いもせず、リラックスした状態で打席に足を踏み入れ、初球が来るのを待っていた。
「何も意識してなかったです。一、二塁で1点は欲しい場面でしたけど、僕が決めなくてもつなげるようなバッティングしたら、あとのバッターでなんとかなる。低目の変化球は捨てて、高目にタイミングが合ったら初球から行こうと思ってました」
 捉えた感触は「完璧」だった。真ん中高目への甘いカットボールを振り切ると、打球は先ほどよりも高く舞い上がり、センター方向へと伸びて行く。こちらに背を向けて打球を追っていた中堅手がそのスピードを緩めると、打球は外野フェンスを越えてバックスクリーンの手前に飛び込み、跳ねた。
 四番・龍央の一振りがこの試合を決める大きな一振りになった。ゴールデンウィーク中の5月3日から数えてこれで9連勝、13試合負けなしと、約1ヶ月間負けがない。チームの好調の要因のなかには、これまで以上に細かいプレーを想定しての練習ができていることがあると言う。
「朝からそれこそ陽が暮れるまで、細かいケースを想定して。例えば投内連係だとかランダウンプレーだとかをケースごとに。勝ち負けよりも練習してる結果、練習してるものが試合に出つつあるんだと思います。守備にしてもピッチングにしても、やってることができてる。打つ方も練習での意識が高くなってます」
 今季は高知市内から西に約30㌔ほど離れた高岡郡越智町のグラウンドで練習を続けている。地元の協力があってこそなのだが、これまで以上に密度の濃い練習をすることが可能になった。龍央自身も打撃練習で求めるものが、より高いレベルへと変わってきている。
「監督さんにも言われるんですけど、悪いときって結果が欲しいからボール球に手を出してストライクを打ち損じる。『狙ってるボールを1球で仕留められるのが、おまえの良いときだ』って言われるんです。フリー(打撃)のときから『1球で仕留める』って気持ちでやってますね」
 狙い球を絞り込んで、初球から振りにいく。練習で意識して続けていることが、試合での結果につながった。一時の迷いはもうすっかり消えている。四番の調子が上がってくるのと呼応するように、チームの成績も上昇カーブを描いた。連打で大量点を奪うのではなく、打つべき人間が打つべきところできっちり仕事をする。ワンチャンスをきっちりとものにして、守り切って勝つ野球が現在の高知FDのスタイルとなっている。
「やっぱ、打ちますねぇ!」
 三塁側ダッグアウトの前で話を聞いていると、グラウンド整備のトンボを持ったまま龍央に声を掛けてきた選手がいた。徳島ISの四番・大谷龍次(元ロッテ育成、21歳)だった。現在本塁打5本を打っており、本塁打王争いのトップに立っている。同じスラッガー同士、やはり意識する部分はあるのだろう。それほど見事なホームランだったということだ。高知FDの四番打者は、その賛辞を笑顔でかわしていた。




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