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    Hirofumi TAKATA

    Author:Hirofumi TAKATA
    スポーツライター。
    現在『週刊ベースボール』『Baseball Clinic』『熱中!野球部』『野球太郎』『ホームラン』等の各雑誌、スポーツ紙『デイリースポーツ』などにおいて、独立リーグ、高校野球を中心に取材、執筆活動を続けている。
    4月2日生まれ。A型。

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2010/04/08(Thu)

「勝てたんでOKです」

四国・九州アイランドリーグ2010 前期公式戦
2010.4.4. 三重スリーアローズ 6‐8 香川オリーブガイナーズ 1回戦 <津球場公園内野球場> 観衆680人

香川OG 060 001 100| 8
三重SA 200 000 400| 6

勝 高尾健太 1勝
S 橋本亮馬 1S
敗 石原孝幸 1敗

バッテリー
香川OG 高尾、深沢、伊藤、、宇高、橋本 ‐ 西森、上ノ下
三重SA 石原、倉崎、大島 ‐ 北園、野田

本塁打
香川OG
三重SA


 香川OGの開幕戦はビジターでのデーゲーム、しかも今季は公式戦として扱われるJFBLとの初の交流戦で今季のスタートを切る。改装を終えた津球場での三重SAとの対戦に、左翼スタンドには香川OG応援団・ガイナマイツも駆けつけた。試合前セレモニーでは四国・九州IL・鍵山誠CEO、JFBL・壁矢慶一郎代表が共に握手を交わすなど、両リーグの新たなスタートとなる記念すべき一戦となった。
 開幕マウンドに登った香川OG・高尾健太(22歳)の立ち上がりを三重SA打線が捉える。先頭の桑島優(23歳)が左中間への二塁打で出塁すると、二死一、三塁とチャンスを拡げる。五番・二口慎也(24歳)の浅い左飛に突っ込んできた左翼手が落球する間に先制点を、続く六番・前田敬文(25歳)の二塁内野安打により追加点を挙げ、2点をリードした。
 だが2回表、香川OGはこの回先頭の四番・中村真崇(26歳)の大きな中飛に中堅手が打球を見失い(記録は二塁打)無死二塁のチャンスをつかむ。ここから香川OG打線が爆発した。無死満塁として七番・金井雄一郎(25歳)が三遊間を破る適時安打、さらに併殺崩れの間に三塁走者が還り同点に追い着くと、九番・西森将司(22歳)の二遊間への内野安打で逆転に成功する。この回、香川OGは打者11人、6安打の猛攻で6点を奪い、三重SA先発の石原孝幸(23歳)をKOした。
 香川OGは6回表にも八番・国本和俊(26歳)の右翼フェンス際への二塁打、一番・笠井要一(24歳)の中前適時打で1点を、7回表にも五番代打・三國慶太(23歳)の左中間を深々と破る二塁打、八番・国本の中前適時打で1点を加え、差を6点に開く。
 7回裏、6回からマウンドに登る香川OGの二番手・深沢和帆(26歳)に対し、三重SA打線が反撃を開始する。七番・石田善紀(21歳)、八番・北園伸哉(23歳)の連続安打のあと二死一、三塁として、二番・宮田良祐の一、二塁間へのゴロを一塁手がファンブルし1点を返した。さらに満塁へとチャンスを拡げると、代わった香川OGの三番手・伊藤秀範(27歳)から四番・美濃一平(20歳)が2点適時打となる右前安打、五番・二口の左前テキサス安打で1点を追加し、この回4点を奪い返した。
 しかし三重SAの反撃もここまで。8回を宇高直志(25歳)、9回をクローザー・橋本亮馬(27歳)が無失点に抑えた。前半の大量リードを守り抜いた香川OGが8対6で逃げ切り、開幕白星発進に成功している。


『「勝てたんでOKです」』

 三重SAのシートノックをダグアウト奥の通路から見ていた西田真二監督(香川OG)が、選手たちに聞こえるような声で言った。
「そんなにかわりゃあせん」
 チームとしての「経験値」で言えば、香川OGの方が圧倒的に高いに決まっている。三重SAは初めてのシーズンを戦うのであり、昨日公式戦初戦を終えたばかりのチームである。メンバーが入れ替わっているとはいえ、独立リーグ日本一を2度、リーグ制覇を3度経験している香川OGに対し、挑戦者としてぶつかってくることは分かり切っていた。
 だが香川OGもまた、相手は初めて対戦するチーム、初めて試合を行う球場、そして何よりも今年初めて迎える公式戦である。絶対に落としたくない開幕戦だからこそ、不確定な要素はいくつも含まれる。勝負事は何が起こるか分からない。西田監督の言葉の奥底には「絶対に楽観視するなよ」という本心があったのではないか。
 2年連続の開幕投手としてマウンドに登った高尾健太(22歳)は立ち上がりに2点を奪われつまずいたものの、味方の逆転のあと本来の調子を取り戻し、5回を2失点(自責0)で投げ終えた。
 この試合のマウンドに登る前にまず、チーム内の競争を勝ち抜いてきている。今季は練習生を含めれば投手陣が15人と多い。先発投手陣3本柱に加え、「ベンチに入るのは7、8人になる」(西田監督)と言われ続けてきた。オープン戦でアピールを続け、たった1人だけが立つことのできる開幕マウンドに登る。それがまず最初に越えなくてはならないハードルだったのである。
「今年は人数多いし、まずこの試合に投げられた。キャンプからしっかり走って、オープン戦でもケガせんと投げられたんで」
 4月4日のマウンドに登るための権利を手にしたあと、気になっていたのは実は当日のコンディション調整だった。バスは試合当日の早朝に出発する。冗談ではなく、本当に起きられるのか? 逆に言えば、ちゃんと寝られるか? そんな不安もあった。無事3時30分に目を覚まし、バスは4時40分に高松を出発している。しかし、本当に気になっていたのは、そのバス内で過ごす数時間のことだった。
「バスのなかって長いこと乗っとかないかんし、いろいろ痛くなったりするじゃないですか。首とか。姿勢もキツいですから」
 バスのなかは2人×2列のシートで、決して広々としているとまでは言えない。リクライニングを深く倒し込んでゆっくり寝られる訳でもない。もう長い移動を経験するのは4年目になるとはいえ、バス移動のあとで登らなくてはならない今季最初のマウンドは不安だらけだった。その上、開幕ゲームの特別な緊張も肩に圧し掛かってくる。バスが津球場に到着したのは約5時間後、9時30分のことだった。さらにその約5時間後、先発として最低限の仕事をクリアしてマウンドを降りた。
「勝てたんでOKです。そんなに調子がいいって感じじゃなかった。良かったのは真っ直ぐ。バッターが簡単に打ってくれたから。粘られたのはしんどかったですけど(3回表、二番・宮田に8球を投じ見逃し三振)。(自己評価は)70点くらいです。勝てたし、自責0やし」
 西田監督も「立ち上がりがあれやった(良くなかった)けど、4、5回から立ち直ってきた。まずまず」と一定の評価を与えている。高尾が勝ち星を挙げ、クローザーの橋本亮馬(27歳)が1つ目のセーブポイントを手にした。目標としていた白星発進に成功している。
 香川OGが12安打、三重SAが8安打と、一見打撃戦を制したかのように見えるが、違ったのは先発投手の出来である。そこはやはり香川OGに一日の長があった。
「野球はピッチャー。それに尽きます」
 西田監督がインタビューの最後を締めた一言である。




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