• プロフィール

    Hirofumi TAKATA

    Author:Hirofumi TAKATA
    スポーツライター。
    現在『週刊ベースボール』『Baseball Clinic』『熱中!野球部』『野球太郎』『ホームラン』等の各雑誌、スポーツ紙『デイリースポーツ』などにおいて、独立リーグ、高校野球を中心に取材、執筆活動を続けている。
    4月2日生まれ。A型。

  • FC2カウンター

  • FC2オンラインカウンター

    現在の閲覧者数:
  • COUNTER & RANKING

    FC2 Blog Ranking

    バナーをクリックお願いします。

    あと、拍手もよろしく。

  • カレンダー(月別)

    06 ≪│2017/07│≫ 08
    - - - - - - 1
    2 3 4 5 6 7 8
    9 10 11 12 13 14 15
    16 17 18 19 20 21 22
    23 24 25 26 27 28 29
    30 31 - - - - -
  • 検索フォーム

  • 天気予報


    -天気予報コム- -FC2-
  • メールフォーム

    名前:
    メール:
    件名:
    本文:

  • フリーエリア

  • ブログ内検索


--/--/--(--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Home | Category : スポンサー広告 |  Comment  |  Trackback
2009/10/12(Mon)

9回裏の歓声よりも

四国・九州アイランドリーグ 2009みやざきフェニックス★リーグ 大会7日目
2009.10.12. フューチャーズ 0-5 四国・九州アイランドリーグ代表 <綾錦原球場>

IL 102 001 010| 5 H7E0
F 000 000 000| 0 H0E0

バッテリー
IL 山本、西野、キム、木元 ‐ 宮本
F ゲレロ、松居、山田、角野、伊代野 ‐ 吉川、西森

四国・九州IL代表選抜メンバー
二 檜垣(愛媛MP)
中 笠井(香川OG)
三 智勝(香川OG)
右 末次(長崎S)
一 中村(福岡RW)
D 根鈴(長崎S)
捕 吉川(長崎S)
遊 松井(長崎S)
左 神谷(徳島IS)

本塁打
IL 笠井1号2ラン(2回、山本)、中村1号ソロ(8回、キム)

『2009みやざきフェニックス★リーグ』7日目の対戦相手はフューチャーズ(フェニックス・リーグ限定)である。東北楽天との練習試合も含め、2試合負けなしとゲンのいい綾錦原球場での1戦となった。
 初回、宮崎入りしてからすでに4本の二塁打を放っている一番・檜垣浩太(25歳・愛媛MP)が右翼線二塁打で出塁する。二番・笠井要一(24歳・香川OG)がきっちりと送り一死三塁とすると、フューチャーズ先発・山本が暴投。四国・九州IL代表が先制点を挙げた。3回表にも二番・笠井の右翼ポール際に飛び込む1号2ランが飛び出し、序盤に3点のリードを奪う。
 立ち上がりこそ四球が目立ったものの、四国・九州ILの先発・ゲレロ(22歳・元徳島IS)は徐々に安定感を見せ始める。5回を無安打に抑え、6三振を奪ってマウンドを降りた。
 6回表、フューチャーズの三番手・キム・ムヨン(元福岡RW→ソフトバンク)から五番・中村真崇(25歳・福岡RW)が左翼線への二塁打を放つ。さらに三塁に進んだあと六番・根鈴雄次(36歳・長崎S)の適時左前安打で4点目を奪った。中村は8回表にも右翼ポール際へ飛び込む1号ソロ本塁打を叩き込み、試合を決定付けた。
 6回を松居伊貴(23歳・香川OG)、7回を山田秋親(31歳・福岡RW)、8回を角野雅俊(27歳・福岡RW)と、投手陣が無安打のまま完封リレーを続ける。9回も伊代野貴照(28歳・高知FD)が3人で締め5対0、ノーヒットノーランリレーのおまけ付きでフューチャーズを下した。この結果、四国・九州IL代表は今大会成績を2勝2敗のタイに戻している。


『9回裏の歓声よりも』

 7日目の宮崎の朝は、清々しい晴天である。サッカーの広いピッチを使って行ったウォーミングアップを終え、選手たちがバッティング練習のため本球場へと移動する。YAMASHIN(山本伸一、26歳・高知FD)が芝生の上を軽く走りながら、松居伊貴(23歳・香川OG)の背中から声を掛けた。
「おい松居! おまえ志願したんか! もう1回4点獲られさせて下さいって!」
 キツいブラックジョークに周りで爆笑が起こった。松居も苦笑いを見せながら、どう返したらいいのか解らず困っている。
 初戦の埼玉西武戦で7失点(自責7)、昨日の北海道日本ハム戦でも4失点(自責4)と、宮崎に来てからのピッチングはまったく精彩を欠いている。ボールが先行してしまい、ストライクを獲りに行ったところを痛打された。ランナーが出れば、走られまいとしてバッターへの集中力が落ち、さらに長打を浴びる。
 2試合(計4イニング、打者26人)で打たれたヒット12本の内、長打はホームラン1本を含み計6本喰らっている。カウントノーストライクツーボールからのヒットが3本、初球を狙われたヒットが2本、ファーストストライクを捉えられたヒットは計6本である。
 10日の東京ヤクルト戦の試合後、ここ綾錦原球場のウォーミングアップ場で岡本克道コーチ(香川OG)とマンツーマンでフォームの修正を行っている。だが、それでも結果は出なかった。
 今日のフューチャーズ戦に「中継ぎで松居を投げさせて欲しい」と監督に進言したのは岡本コーチである。各球団のスカウトから注目されながら、ここ一番で結果を出せなかった悔しさは本人が一番辛い。第2クールも終盤を迎えたなか、あと2試合が終れば岡本コーチも宮崎をあとにする。その前に本来のピッチングを取り戻して欲しい。松居のいいときのピッチングを見てから宮崎を発ちたい。そう思っていた。
「最初の西武戦よりも、昨日よりも、今日が一番プレッシャーかかったと思います。真価が問われるマウンドだっただけに。7点獲られて4点獲られて、今日はもう1点もやれなかった。悔しかったのは、自分が一番悔しかったと思うんです。投げさせて良かったと思います。どうやったら抑えられるんか、思い出したかどうかは分からないですけど、投げさせて良かったと思います」
 二番手としてマウンドに登ったのは6回裏である。最初のバッターは去年まで同じユニフォームを着ていた生山裕人(元香川OG→千葉ロッテ育成)だった。初球、スライダーから入ると、最後もアウトコースに逃げるスライダーで見逃し三振を奪う。続く一番・岡田幸文(千葉ロッテ)はストレートで追い込み、内角低目へのストレートで連続三振に切って獲った。二番・角晃多(千葉ロッテ育成)は変化球でタイミングを外し、ピッチャーゴロに打ち取った。三者凡退でこの回を完璧に凌いでいる。
 試合後にコメントを求めると、久し振りの笑顔を見せながらこう言った。
「長かったです。背水の陣でした」
 これまでの2試合を振り返れば、結果を出そうとして気負いすぎ、いつものピッチングができなくなってしまっていた。力めばボールが浮いてしまう。だからボール先行でカウントを悪くしていた。今日の投球内容をスコアブックで確認しながら、
「ストライク先行。やっぱ、そこっスよね」
 と呟く。
 ゲレロ(22歳・元徳島IS)から始まり、自分も山田秋親(31歳・福岡RW)につないだノーヒットノーランリレーは、言われるまでまったく気が付いていなかったと言う。
 これでいい。今日のような自分本来のピッチングを次のマウンドでも絶対に披露してみせる。まだチャンスは残っている。
「取り返します!」
 力強くそう答えた。
 ノーヒットノーランリレーを達成した9回裏、三塁側ダッグアウトからは大きな歓声が沸き起こっていた。だが、今日一番ベンチから大きな声が挙がり、盛り上がったのは6回裏、松居が連続三振を奪ったあのシーンである。そのなかにはもちろん、YAMASHINの大きな声もあった。




※ 当blogに掲載している文章、写真の無断転用はすべて禁止します。
スポンサーサイト
Home | Category : 四国・九州アイランドリーグ2009 |  コメントアイコン Comment0  |  Trackback0

トラックバック ▼


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

コメント ▼


    
Home Home | Top Top
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。