• プロフィール

    Hirofumi TAKATA

    Author:Hirofumi TAKATA
    スポーツライター。
    現在『週刊ベースボール』『Baseball Clinic』『熱中!野球部』『野球太郎』『ホームラン』等の各雑誌、スポーツ紙『デイリースポーツ』などにおいて、独立リーグ、高校野球を中心に取材、執筆活動を続けている。
    4月2日生まれ。A型。

  • FC2カウンター

  • FC2オンラインカウンター

    現在の閲覧者数:
  • COUNTER & RANKING

    FC2 Blog Ranking

    バナーをクリックお願いします。

    あと、拍手もよろしく。

  • カレンダー(月別)

    08 ≪│2017/09│≫ 10
    - - - - - 1 2
    3 4 5 6 7 8 9
    10 11 12 13 14 15 16
    17 18 19 20 21 22 23
    24 25 26 27 28 29 30
  • 検索フォーム

  • 天気予報


    -天気予報コム- -FC2-
  • メールフォーム

    名前:
    メール:
    件名:
    本文:

  • フリーエリア

  • ブログ内検索


--/--/--(--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Home | Category : スポンサー広告 |  Comment  |  Trackback
2009/09/26(Sat)

3年前の屈辱も

四国・九州アイランドリーグ 2009リーグチャンピオンシップ 第1戦
2009.9.26. 高知ファイティングドッグス 5-1 長崎セインツ <高知市営球場> 観衆627人

 長崎S 000 010 000| 1
高知FD 030 020 00×| 5

勝 吉川岳 1勝
敗 酒井大介 1敗

バッテリー
 長崎S 酒井、上村 ‐ 吉川
高知FD 吉川 ‐ 飯田

本塁打
高知FD 古卿1号2ラン(5回、酒井)

 今季のチャンピオンチームは長崎セインツか、それとも高知ファイティングドッグスか。四国・九州アイランドリーグの年間王者を決める『2009リーグチャンピオンシップ』が遂に幕を開けた。5試合を戦い先に3勝を挙げたチームが優勝となる。第1戦は後期リーグ戦を制した高知FDのホーム、高知市営球場で12:00プレーボールとなった。
 2回裏、高知FD打線が長崎Sの先発・酒井大介(22歳)に襲い掛かる。先頭の五番・中村龍央(28歳)が左前安打で出塁すると、六番・梶田宙(26歳)もバントヒットで続き走者を溜める。一死二、三塁から八番・飯田一弥(23歳)が三遊間を破る適時安打、さらに九番・流大輔(20歳)、二番・西本泰承(23歳)も適時安打を放ち、計5安打の猛攻で3点を先制した。
 4回まで無失点で乗り越えてきた高知FDの先発左腕・吉川岳(23歳)だったが、5回表に1点を失う。しかし5回裏、三番・古卿大知(29歳)の左翼ポール際へ飛び込む今大会1号2ランで長崎Sを再び突き放すことに成功した。
 吉川は長崎S打線に得点を許さないまま、6回以降を1安打に抑える好投を見せる。最終回の攻撃も最後の打者を一ゴロに仕留め、見事な完投勝利で初戦を制した。高知FDが5対1で長崎Sを下し、ホーム高知でまず1勝を奪っている。


『3年前の屈辱も』

 序盤に3点のリードを奪った高知FDの集中打が、この試合を決する大きな分かれ目になった。2回裏、先頭の五番・中村龍央(28歳)が変化球をきれいにレフト前へ運ぶ。続く六番・梶田宙(26歳)がバントの構えを見せた。だが打球は、キャッチャーの後方へと転がるファウルになった。
 実はサインは送りバントではない。
「セーフティ(バント)のサインが出て、狙ってました。最近、結構決まってるんですよ、ちょっと浮いちゃったけど」
 2球続けたセーフティバントは、前進守備の態勢を取っていたサードの前にふわりと上がった小さなフライとなった。ダッシュで突っ込み、伸ばした左手のグラブでボールをすくい上げようとしたが獲れない。2本のヒットでつかんだノーアウト一、二塁のチャンス、2回裏の3点はここから始まっている。
 高知FDがリーグチャンピオンシップに出場したのは、リーグが前後期制になり、香川オリーブガイナーズとの間で雌雄を決することになった06年、初めてリーグチャンピオンシップが行われた年以来になる。香川OGに王手を決められて臨んだ敵地・オリーブスタジアム(当時)での第4戦、九番・八木裕章の打ったレフトへのライナー性の当たりをレフトが後逸し、劇的なサヨナラ負けとなった。あのときレフトを守っていたのが梶田である。あの日の屈辱は今も心のすみに残っている。
「あれから何か、考え方が変わりましたよね。どんな打球でも安心したらダメだなって思うようになったし」
 三塁側ベンチでたった1人うずくまったまま、まったく動くことのできなかったあの秋の日から、早くも3年が経とうとしている。やっとあのときと同じ場所に帰って来た。プレッシャーなどこれっぽっちもない。
「他のチームが試合できない分、自分たちができてる。それは楽しいです」
 そうはっきりと語る。
 3年前の屈辱を知っているのは梶田、中村、YAMASHIN(山本伸一、26歳)、そして今日ライナーでレフトポール際への2ランを叩き込んだ古卿大知(29歳)の4人だけである。経験のある彼らがチームを引っ張り、シーズン後半の勢いを保ったままリーグチャンピオンシップに突入した。短期決戦で先手を獲ったことはやはり大きい。
 選手の1人が帰り際、こちらに耳打ちしてきた。
「明日、梶田さん打ちますよ。ほら」
 そう言われてグラウンドに目をやると、マスコットバットを持った梶田が一塁側ベンチ前からレフト方向へ向け、打ちっ放しのティーバッティングを行っている。居残りの特打だ。
 自分の分を打ち終わったあと、今度は練習生にバットを渡した。そばにいた中村が彼に細かくアドバイスしている。梶田もそばで盛り上げる。
「お! いいねぇ! いい感じじゃん」
 打球は高々と舞い上がり、外野フェンスを越えて行った。
 リーグで5年目を迎えた選手たちと、これから選手契約を勝ち取ろうともがいている若い練習生たちが共に技術を磨きあっていた。そこには身に付けた技術を伝え、またそこから学び取ろうとする野球人たちの神聖な空間があった。そしてその技術の奥には、これまでの5年間で培ってきた努力だけでなく、3年前日本一を逃したあの日の屈辱も確かに込められている。


『3時間』 2006.10.15. 2006リーグチャンピオンシップ第4戦 香川OG 3-2 高知FD


2009.9.27. 2009リーグチャンピオンシップ第2戦 高知FD 8-4 長崎S <高知市営球場>
コラム『我慢の5時間半』は、『THE STADIUM』(http://thestadium.jp/)に掲載されています。



※ 当blogに掲載している文章、写真の無断転用はすべて禁止します。
スポンサーサイト
Home | Category : 四国・九州アイランドリーグ2009 |  コメントアイコン Comment2  |  Trackback0

トラックバック ▼


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

コメント ▼


    
  • 管理人のみ閲覧できます

    このコメントは管理人のみ閲覧できます

  • Re: 感動!

    こまちゃん、あざっす。

    そんな訳でドッグスが先手を獲りました。
    チュウもタツオもキミもシンも、やっぱりベテラン組の力は大きいです。

    また連絡おくれe-454

Home Home | Top Top
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。