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    Hirofumi TAKATA

    Author:Hirofumi TAKATA
    スポーツライター。
    現在『週刊ベースボール』『Baseball Clinic』『熱中!野球部』『野球太郎』『ホームラン』等の各雑誌、スポーツ紙『デイリースポーツ』などにおいて、独立リーグ、高校野球を中心に取材、執筆活動を続けている。
    4月2日生まれ。A型。

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2009/08/25(Tue)

「こっちも意地があるんで…」

四国・九州アイランドリーグ2009 後期公式戦
2009.8.22. 高知ファイティングドッグス 5-1 愛媛マンダリンパイレーツ <宿毛球場> 観衆358人

愛媛MP 000 000 100| 1
高知FD 001 310 00×| 5

勝 野原慎二郎 11勝9敗
敗 近平省吾 7勝7敗

バッテリー
愛媛MP 近平、山下 ‐ 松原、高橋
高知FD 野原、ジョン ‐ 飯田

本塁打
高知FD YAMASHIN2号2ラン(4回、近平)、カラバイヨ14号ソロ(5回、近平)

 灼熱の宿毛シリーズ第2戦、愛媛マンダリンパイレーツは先発・近平省吾が捕まり、前半から5点のビハインドを追う展開となった。7回表、高知ファイティングドッグス先発・野原慎二郎から一死満塁のチャンスを掴むと、一番・檜垣浩太の遊ゴロ失策の間に1点を奪い返す。しかし追加点を奪うことができず、点差を詰められないまま1対5で敗れた。野原はハーラートップに並ぶ11勝目、近平は7敗目を喫した。
 この結果、高知FDは3位へ浮上し、首位・香川オリーブガイナーズまでの差を2ゲームに縮めている。愛媛MPは5連敗と、出口が見えない苦しい戦いが続いている。


『「こっちも意地があるんで…」』

 愛媛MPに5試合勝ち星のないなか、昨日のゲームは終盤に2点を奪い引き分けに持ち込んだ。チームの勢いがここでグッと上昇へと転じるのか、それともちょっとしたことで落ち込み、また泥沼のなかで停滞してしまうのか。そんな不安定な揺らぎの真っ只中にいる。
 良くない兆候は試合前に表れた。高知・宿毛は灼熱の炎天下である。打撃練習中、選手の1人が熱中症で倒れた。昨日の試合でのケガにより「100%で走れない」と欠場を申し出た選手もいる。これには指揮官も声を荒げ、大きく不快感をあらわにしている。悪い流れを断ち切って良い流れへと持って行きたいこの大事なときに、チームの歯車が少しずつまた狂い始めていた。
 1回、2回と2度ランナーをスコアリングポジションに送りながら得点が奪えない。さらに3回、4回とそれぞれダブルプレーでチャンスの芽をつぶすと、その裏に得点を奪われている。前半5回を終って得点は0-5である。
 7回表にようやくチャンスが訪れた。先頭バッターがフォアボールで歩いたことを皮切りに、2本のヒットでワンアウト満塁のチャンスを掴んだ。一番・檜垣浩太(25歳)の打った二遊間へのゴロをショート・西本泰承(23歳)が頭から飛び込んで止める。二塁のベースカバーに入ったセカンド・流大輔(20歳)にバックトスされたボールが少し横に逸れた。
 この1打で1点を返し、さらに満塁とチャンスが続く。打席に入ったのは二番・寺嶋祐介(23歳)である。初球、内角へのストレートにバットが出ない。次の瞬間、不意を突かれたセカンドランナーが牽制で刺された。ツーアウト一、三塁となり、さっきまでの押せ押せムードが逆に不穏な空気へと変わり始める。2球目、バットに当てただけの打球が二塁へのハーフライナーとなり流のグラブに収まった。7回表の攻撃が一瞬で終った。
 攻守交替が行われていたそのときである。ニ塁ベースからベンチへ向かっていた檜垣が、寺嶋を怒鳴りつけた。
「お前、なんで振らへんねん! コラーッ!」
 ヘルメットを脱ぎもせず、観客の目の前であることなど構いもせず、猛烈な勢いで怒りをぶつける檜垣の姿にグラウンドは一瞬凍りついている。
「点獲るの、あそこしかないじゃないですか。それをしょうもないバッティングするから…。バット止めるし、1球目見逃すし」
 バットを振り切っての凡打なら言わない。迷ったままの中途半端なバッティングで大きなチャンスを逃したことに我慢できない憤りがあった。この回奪った1点を最後に、追加点を奪うことのできないまま5連敗を喫している。
 試合後、寺嶋にも話を聞いた。
「大丈夫です。慣れてますから。言われる通りなんで…」
 光の見えないチーム状況が続くなか、勝ちたい気持ちが貪欲になっていくにつれ溜まる不満もある。結果を出したい気持ちが逆に身体を強張らせてしまい、普段のバッティングをできなくしてしまうこともある。しかしそれらを経験し、乗り越えて行くのがこの場なのだ。
 寺嶋も悪いプレーばかりではなかった。チャンスを潰したあとの7回裏、逆に高知FDがワンアウト満塁のチャンスを掴む。七番・西本が打った二遊間への強いゴロをセカンドの檜垣がダイブして止めた。トスを受けた寺嶋が二塁ベースを踏みながら、一塁へ送球してダブルプレーを完成させる。追加点はやらなかった。起き上がった檜垣と寺嶋がベンチに向けて駆け出しながら、グラブでハイタッチを交わしていた。
「こっちも意地があるんで…」
 あのダブルプレーについてコメントを求めると、一言そう答えた。




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