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    Hirofumi TAKATA

    Author:Hirofumi TAKATA
    スポーツライター。
    現在『週刊ベースボール』『Baseball Clinic』『熱中!野球部』『野球太郎』『ホームラン』等の各雑誌、スポーツ紙『デイリースポーツ』などにおいて、独立リーグ、高校野球を中心に取材、執筆活動を続けている。
    4月2日生まれ。A型。

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2009/08/22(Sat)

洞察力と折れたバット

四国・九州アイランドリーグ2009 後期公式戦
2009.8.21. 高知ファイティングドッグス 5-5 愛媛マンダリンパイレーツ <宿毛球場> 観衆283人

愛媛MP 201 000 020| 5
高知FD 310 000 100| 5
※ 9回リーグ規定により引き分け

バッテリー
愛媛MP 浦川、入野 ‐ 梶原、松原
高知FD 山中、山隈、伊代野 ‐ 飯田

本塁打
愛媛MP 大津6号2ラン(1回、山中)
高知FD 古卿2号3ラン(1回、浦川)

 高知ファイティングドッグスとのビジターゲーム4連戦の初戦、愛媛マンダリンパイレーツは灼熱の日差しのなか、敵地・宿毛球場に乗り込んだ。
 初回、三番・大津慎太郎が右翼スタンドに6号2ランを叩き込み、愛媛MPが2点を先制する。しかしその裏、高知FDも五番・古卿大知がライナーで左翼の防御ネットに突き刺さる2号3ランを放ち、すぐさま逆転に成功した。
 1点ずつを奪い合いながら終盤へと進んだ試合は7回裏、100球を越えた愛媛MP先発・浦川大輔から四番・カラバイヨが右中間を破る適時二塁打を放ち、差を2点に拡げる。
しかし8回表、この回からマウンドに登った高知FD二番手・山隈茂喜が一死二、三塁のピンチに陥る。さらに山隈に代わってマウンドに登った三番手・伊代野貴照が六番・長崎準平に2点適時打となる右前安打を許し、愛媛MPが同点に追い着いた。
 9回の攻防も両チームあと1点を奪うことができず、試合は5対5のまま9回リーグ規定により引き分けとなった。


『洞察力と折れたバット』

 高知FDのクローザー・伊代野貴照(28歳)が三塁側ブルペンでピッチングを始めている。愛媛MPのセンター・長崎準平(23歳)は、守備位置からその様子をチラチラと見ていた。
「8回くらいから伊代野さんが来るんだろうな、と思いながらブルペンの方を見てたんですよ。そしたら変化球がワンバウンドしたり、抜けてたりしてたんで」
 変化球の調子が良くなさそうだ。長崎の目にはそんな風に映っていた。
 2点ビハインドで迎えた8回表、愛媛MPがワンアウトニ、三塁のチャンスをつかんだところで高知FDベンチが動いた。伊代野が登場したのはここである。そして打席に入ったのは六番・長崎だった。
 伊代野と対戦する場合、キャッチャー・飯田一弥(23歳)の初球の配球はたいていスライダーから入る。だが今日に限っては、変化球から入るとはどうしても思えなかった。
「あれを見てたんで、『1球目、まっすぐで来るかな?』と思って。外よりをさぐりさぐりな感じで…」
 初球はアウトコース低目へのストレートだった。バットを折りながらも右方向に合わせ、ライト前へと打球が転がる。2人のランナーが一気に本塁生還を果たした。貴重な同点打となったヒットに繋がるヒントは意外なところにあった。決してたまたまではない。4年間の経験がさせた洞察力の賜物だ。
 最下位に転落し、チーム状態に暗い影が落ちるなか、自身のバットも決して良い状態とは言えない。5月の前半には一時3割に乗せていた打率も.255まで下がっている。打点は後期に入り、前期終了時の「23」からまだ1点も伸ばせていなかった。
 そんななか、毎日練習開始時刻である10時よりも1時間半前にグラウンドに現れ、バットを振り込む日々を続けている。
「後輩たちに見せつけて朝練やってます!」
 そう言って笑うが、「自分が引っ張らなければ」という強い意志の表れでもある。
「今日ウチ、進塁打いつもより打ってたでしょ? 送りバントも決まってたし。そういうのが出だすとチーム状態が上がってる証拠なんです。いつもなら7回裏で追加点獲られて、そのままダーッと行ってしまうパターンなんだけど、同点にできましたからね」
 スコアシートを見ながら、いかに試合のなかでチームバッティングが見え始めているかを語っていた。得点には繋がらなかったが、自らも4回裏に送りバントを決め、ノーアウト二塁の場面をチャンスメイクしている。5試合勝ちのない状況だが、打線復活の兆しは見え始めている。
「あ~、バット折れたぁ~…」
 ベンチを出る直前、殊勲となった折れたバットを手に持って見つめながら嘆いていた。そこへ大地アシスタントコーチが声を掛ける。
「バット折れて2打点ならいいだろ! 10本折れたら20打点だぜ!」
 明るさも戻り始めた。




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