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    Hirofumi TAKATA

    Author:Hirofumi TAKATA
    スポーツライター。
    現在『週刊ベースボール』『Baseball Clinic』『熱中!野球部』『野球太郎』『ホームラン』等の各雑誌、スポーツ紙『デイリースポーツ』などにおいて、独立リーグ、高校野球を中心に取材、執筆活動を続けている。
    4月2日生まれ。A型。

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2009/08/01(Sat)

「気持ちを強く持って」

四国・九州アイランドリーグ2009 後期公式戦
2009.7.31. 愛媛マンダリンパイレーツ 0-7 長崎セインツ <西条市東予運動公園> 観衆608人

 長崎S 012 002 011| 7
愛媛MP 000 000 000| 0

勝 酒井大介 9勝4敗
負 近平省吾 6勝5敗

バッテリー
 長崎S 近平、川西、篠原 ‐ 梶原、高橋
愛媛MP 酒井 ‐ 吉川

本塁打
長崎S 末次11号2ラン(3回、近平)

 愛媛マンダリンパイレーツとのビジター3連戦に黒星スタートとなった長崎セインツは、第2戦の先発マウンドにエース・酒井大介を送る。初回、二死満塁のピンチを無失点で切り抜けると、2回表すぐさま反撃に出た。
 愛媛MP先発・近平省吾から九番・吉川公史郎がバットを折りながらの三遊間を破る適時安打で先制すると、3回表、四番・末次峰明の右翼場外に消える特大の11号2ラン本塁打でさらに点差を拡げる。愛媛MP打線にほとんどチャンスらしいチャンスを与えないまま酒井がスコアボードに「0」を重ねると、打線もこれに応えた。6回表には六番・根鈴雄次の右中間を破る適時二塁打などで2点を、8回、9回にも1点ずつを重ね、7点の大量リードを築く。最終回、一死二、三塁のピンチも無失点のまま乗り切り、酒井が今季2度目となる完封勝利でハーラー単独トップとなる9勝目を挙げた。
 長崎Sは順位を1つ上げ2位に浮上。逆に愛媛MPは順位を1つ下げ、5位に転落している。


『「気持ちを強く持って」』

 今季の初めから何度かマスコミで採り上げられている話題だが、実は今シーズンからリーグ使用球が変わった。昨年まで使用されていたボールよりも反発力があり、「よく伸びる」という話は、選手たちが実際に使用しての感想としてもたくさん耳にしてきた。コスト面だけを見ても、昨年までのものと比べて単純に倍以上違う。
 だが誤解して欲しくないのは、特別に飛ぶボールを使用しているのではないということである。あくまでこれまでのボールがあまりにも飛ばなさすぎたのであり、「高校、大学の試合球と同レベルまでボールの質が上がった」と考えてもらえれば分かり易い。
 試合球の変更は数字にきっちりと表れている。もちろん技術の向上が大きいのだが、昨年までの成績と比べれば、全体的に本塁打が多く生まれており、リーグ全体ではすでに124本(7月30日終了時)の本塁打が飛び出している。
 そしてピッチャーにとっては、これまでよりも抑えることが難しくなっているということが言える。完封勝利を挙げているピッチャーは5名。しかし今季、まだ2つ目の完封勝利を手にしたピッチャーは誰もいない。
 長崎Sの先発・酒井大介(22歳)もその5人の内の1人である。初回にヒットと味方のミスが重なり、さらにフォアボールでツーアウト満塁のピンチを迎えたものの、次のバッターをライトフライに打ち取って最初のピンチを凌いだ。ここからスコアボードに「0」が並ぶ快進撃が始まる。
 3回裏に先頭の一番・大島慎伍(25歳)に今日2本目となるレフト前ヒットで出塁を許したが、すぐに一塁牽制で刺し、ピンチの芽を自ら摘み取った。4回以降7回まで三者凡退の山を築き、愛媛MPにチャンスらしいチャンスを与えていない。
「酒井さんすげぇ! 3分だよ!」
 あまりのテンポの良さに、記者席でデータを収集していた愛媛MPの若手選手までがそんな声を挙げていた。たった3球で打者3人を仕留めた7回裏のピッチングには、3分さえもかかっていない。
「序盤に3点獲ってリードしてくれたんで楽に投げられました。ランナー出してからも落ち着いて投げられましたね。今日はもう気持ちを強く持って、吉川さん(捕手・吉川公史郎、24歳)がバンバンリードしてくれて、ホントに気持ち良く投げられました。序盤、アウトコースに投げたのが少し中に入ってしまって、後安(二番・後安一宏、19歳)や長崎さん(三番・長崎準平、23歳)にライト前に弾かれたんで、吉川さんと「内も入れて行きましょう」って話して、初球の外から入るのはやめよう、内に真っ直ぐとか内に変化球でとか、外でもボールから入るとかにしました」
 本番途中での細かい制球面の修正もうまく行った。良かったのは何と言ってもストレートである。実は後期に入る前に谷口功一コーチと「これから」についての意思確認をしている。そこでポイントになったのはストレートへの意識だった。
「後期に入る前、谷口コーチから『1回切り替えて』って言われて、『夏場キツいのはみんな一緒でキツいんだから、ここで初心に戻ってストレートに力を入れよう。そのためにしっかり走り込もう』って言われました。よく走ってます。走り込んでるのはピッチングに繋がってると思いますね」
 前期優勝争いの緊張感のなかで勝てなかった6月を乗り越え、後期に入ってからこれで3戦3勝である。「最終回、ワンアウトを獲ってから完封を意識した」と心情を吐露したが、最後に向かえたワンアウトニ、三塁のピンチにも動じることなく、見事今季2度目の完封勝利を手にした。
 これで9勝目、ハーラーダービー単独トップに躍り出た。そこはやはり気になっていたのだろう。
「野原さん、どうなりましたか!」
 と、同じ8勝を挙げ、勝ち星で並んでいた野原慎二郎(高知FD、24歳)の試合結果を逆にこちらに尋ねてきた。
 キャッチャーの吉川も、
「今日は楽でしたね。今年一番のピッチングじゃないかな」
 と笑顔を見せている。やっぱりストレートが良かったの? と聞いた。
「いや、ストレートとかって言うよりも、ボールよりも気持ちが入ってましたね。聞こえてました? 普段あんなマウンドで「よっしゃーッ!」とかって声出すヤツじゃないのに、叫んでたじゃないですか! やっぱり昨日あんな試合したから気合い入ってたんじゃないですかね」
 前日、愛媛MP打線に初回から6点を奪われ、3連戦の初戦を落としている。自分が先発して連敗など、絶対にさせたくない。冷静にコントロールしながら投げたボールには、燃えるような闘志が込められていた。
 口にした「気持ちを強く持って」とは、そういう意味だった。




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