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    Hirofumi TAKATA

    Author:Hirofumi TAKATA
    スポーツライター。
    現在『週刊ベースボール』『Baseball Clinic』『熱中!野球部』『野球太郎』『ホームラン』等の各雑誌、スポーツ紙『デイリースポーツ』などにおいて、独立リーグ、高校野球を中心に取材、執筆活動を続けている。
    4月2日生まれ。A型。

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2009/06/15(Mon)

智勝さんへのあの1球

四国・九州アイランドリーグ2009 前期公式戦
2009.6.14. 香川オリーブガイナーズ 4‐3 長崎セインツ <アークバリアベースボールパーク志度球場> 観衆986人

 長崎S 001 200 000| 3
香川OG 010 000 003×| 4

勝 橋本亮馬 3勝0敗3S
負 上村聡一 1勝1敗6S

バッテリー
 長崎S 藤岡、上村 ‐ 吉川
香川OG 深沢、杉尾、金子、久代、上野、橋本 ‐ 西森

本塁打
 長崎S 林孝明5号2ラン(4回、金子)

 首位・長崎セインツを追う2位・香川オリーブガイナーズは、直接対決となった高松での首位決戦3連戦を1勝1敗として第3戦を迎えた。長崎Sに前期優勝へのマジックナンバー「4」が点灯している。逆転優勝のためには絶対に落とせないゲームである。
 香川OGは2回表、長崎Sの先発・藤岡快範から1点を先制するが、3回表にバッテリーエラーで同点を許すと、4回表、八番・林孝明に左翼ポールを直撃する勝ち越しの5号2ランを浴び、2点を追いかける展開となった。4回以降7回まで三者凡退を続けた香川OG打線だったが、9回裏、先頭の四番・智勝が右前安打で出塁し、さらに無死一、二塁とチャンスを拡げる。好投した藤岡に代わりマウンドに登ったクローザー・上村聡一を捉え無死満塁とすると、七番・西森将司が右翼手の頭上を越える走者一掃の3点適時二塁打を放ち、劇的な逆転サヨナラ勝ちを収めた。
 長崎Sのマジック「4」はそのままだが、香川OGは長崎Sとの差を1ゲーム差に縮め、前期リーグ戦逆転優勝への望みを繋いでいる。


『智勝さんへのあの1球』

 9回裏に2点をひっくり返されて敗れたショックはやはり大きかった。試合後のミーティングが終り、長崎Sのメンバーがそれぞれ散ったあとにも、何人かはそのままダッグアウトに残り、ベンチに腰掛けたまま呆然とした表情をしていた。
 先発した藤岡快範(23歳)は序盤こそやや制球に苦しみ1点を先制されたものの、4回に打線が逆転して以降は見事なピッチングで香川OG打線を封じ込んでいる。打たせた内野ゴロの数は実に15個に及ぶ。その内サードへのゴロが8つ、ショートへのゴロが5つと、圧倒的に左方向へのゴロが多い。香川OG打線が引っ張りに掛かっていたのではない。右打者の内角に食い込むツーシームで、すべてつまらされたのだ。
 本番のマウンドで思いついた、ちょっとした工夫がツボにはまった。
「普段ブルペンで投げる真っ直ぐな、きれいな回転のストレートじゃなくて、握り方と力の入れ具合を変えました」
 ツーシームが良いことを感じ取り、それを活かす配球で組み立てたキャッチャーの吉川公史郎(24歳)のリードも冴えた。香川OGの四番・智勝(26歳)が語る。
「吉川のリードがいいんで。いろんな球種、ゾーン。高さもコースも使って組み立ててくる。そこにピッチャーが投げられるっていうのも凄いと思うけど。狙い球を絞ってても来なかったり、変えたらそこにズドン! と来たり…」
 4回以降、7回まで香川OG打線は三者凡退の山を築く。6回裏の攻撃はクリーンナップ3人が3人ともサードゴロに打ち取られた。これだけ内野にボールが飛びながら守備はノーエラーである。8回裏、4本目のヒットとなった二番・藤井勇希(20歳)のレフト前ヒットのあと、連打になるかと思われた三番・金井雄一郎(25歳)の二遊間への当たりを、セカンド・松井宏次(24歳)の広い守備範囲を活かした好守に阻まれ、チャンスに結び付けられないまま終っている。
 だが、長崎Sの歯車が狂ったのは、2点を守る9回裏の守備だった。トップバッターとして打席に入ったのは智勝である。第1打席のツーベースヒットのあと、2打席凡退に倒れている。左方向につまらされ続けている拙攻をなんとか打開して出塁し、逆転への糸口にまで持っていかなくてはならない。
「右におっつけようと思ってました。変化球に対応するのに少し(グリップを)短く持って、少し振り負けてもセンターからライト方向に持っていけるように」
 ツーストライクに追い込まれながら、カウントをツーストライクツーボールまで戻した。5球目をファールで逃げた次の6球目、ここでバッテリーの意思疎通にほころびが出る。
 藤岡はフォークボールを投げたかった。吉川のサインはストレートだった。
「あそこでサインに首を振れなかった。智勝さんへのあの1球は後悔してます。九州からも応援団が来てくれてた。それは感じてました。勝って帰りたかった…」
 イメージ通りに右方向へ運んだライト前ヒットで智勝が出塁した。香川OGの前期逆転優勝へ望みをつなぐ劇的な逆転サヨナラ勝ちは、ここから始まっている。


2009.6.14. 香川OG 4-3 長崎S <アークバリアベースボールパーク志度球場>
コラム『緊張感のなかで』は、『THE STADIUM』(http://thestadium.jp/)に掲載されています。




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