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    Hirofumi TAKATA

    Author:Hirofumi TAKATA
    スポーツライター。
    現在『週刊ベースボール』『Baseball Clinic』『熱中!野球部』『野球太郎』『ホームラン』等の各雑誌、スポーツ紙『デイリースポーツ』などにおいて、独立リーグ、高校野球を中心に取材、執筆活動を続けている。
    4月2日生まれ。A型。

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2009/05/31(Sun)

それだけの理由

四国・九州アイランドリーグ2009 前期公式戦
2009.5.30. 香川オリーブガイナーズ 5‐5 徳島インディゴソックス <サーパススタジアム> 観衆673人

 徳島IS 030 100 010| 5
香川OG 020 000 300| 5
※ 9回リーグ規定により引き分け

バッテリー
徳島IS 片山、サンチェス、ソリアーノ、竹原 ‐ 荒張、永井
香川OG 加藤、杉尾、金子、上野、松居、橋本 ‐ 西森

本塁打
徳島IS 白川勇輔1号3ラン(2回、加藤)
香川OG 荒木康一7号2ラン(7回、ソリアーノ)

 デーゲームで行われた香川オリーブガイナーズと徳島インディゴソックスの3連戦、第2ラウンドである。白川勇輔の1号左翼越え3ランで徳島ISが先制すると、その裏、すぐに香川OGも連打で2点を返した。7回裏、香川OGの五番・荒木康一に逆転2ランを浴び1点をリードされた徳島ISだが、8回表、中前打で出塁した一番・神谷厚毅が好判断で本塁に生還し、すぐさま試合を振り出しに戻した。5対5のまま息詰まるような攻防となった終盤、香川OG・橋本亮馬、徳島IS・竹原俊介の両クローザーが最後まで踏ん張り抜き、試合は9回リーグ規定により引き分けとなった。


『それだけの理由』

 両軍のベンチ、ほぼ全員と言っていいだろう。スコアラー係を除く全員が、ダッグアウト前のフェンスに身を乗り出して1球の行方にじっと視線を送っている。初夏の日差しが降り注ぐなか行われた一戦は、両チームがっぷり四つに組み合った好ゲームとなった。
 マウンドの竹原俊介(徳島IS、25歳)は焦っていた。ノーアウト一、二塁。1点を失えば終りという場面にランナー2人を背負ってしまった。コントロールも微妙に定まっていない。
「やらかしたかな? と思いましたね。ストライクが入らなかったんで、思ったところに投げられなくて苦しかった。いい感じの『行き』ではなかったんです。コースに投げ込むんじゃなくて、そこにたまたま行った感じ」
 フォアボールで出したランナーではない。堀江賢治監督(徳島IS)はもう竹原にすべてを委ね、腹を括っていた。ヒットを打たれればそれはそれでしょうがない。
 一塁ランナーに代走が送られるタイムの間に、西田真二監督(香川OG)が次のバッター、六番・洋輔(27歳)を呼び寄せ言葉を掛けていた。マウンドからその様子を見逃していない。
「ヒッティングで来るかな?」
 そう思っていた初球に送りバントを仕掛けて来た。一瞬、同じプレーで三塁へ悪送球し、逆転負けを喫したプレシーズンマッチの記憶が頭をよぎる。だが本来はチームで最もフィールディングのうまいピッチャーである。素早く送球し、ランナーに三塁を踏ませなかった。
 次の打者が内野ゴロに倒れ、ツーアウト一、三塁と、まだピンチは続く。次の八番・国本和俊(25歳)には昨年サヨナラ打を浴びた痛い記憶がある。加藤博人コーチがマウンドへと向かい、一旦間を置いた。選手たちが竹原を囲む。
「嫌やったんですよ。カウント悪なって、まっすぐハリハリで。内(内角)でつまるのを願いました」
 投球動作に入ろうとする直前、マスクを被っている永井豪(25歳)に、
「止めてね!」
 と、大きな声を掛けた。
 3球目のストレートを打ち損じた打球がレフトへ上がる。2イニング、10人のバッターに対し1点も与えず踏ん張り、役目を果たした。安堵の表情を浮かべながらマウンドを降り、整列のなかに加わっている。
「粘れたんで良かったです」
 一言そう言い残している。堀江監督も胸を撫で下ろした。
「落とさなかったことが一番ホッとしています。最後、内野手が痺れるようなプレーしてくれて。相手が嫌なことができるようになってきました」
 05年以来の4連勝は持ち越しとなったが、これで6試合連続負けなしである。これまでの対戦成績を見れば、勝ちにも等しい引き分けのように思える。最後まで集中の切れなかった好勝負だった。だが、森山一人コーチ(徳島IS)は納得の表情を見せていない。
 7回裏、三番手・ソリアーノ(26歳)が荒木康一(23歳)に逆転2ランを喰らった場面、カウント0-1からの2球目をレフトスタンドへ運ばれた。
「あれが2-2とか、追い込んでから打たれたんならそう言ってもいいけど、そこまでは言えない。真っ直ぐを待ってるところに真っ直ぐで行って打たれてるんだから」
 あの失点がなければ「よくやった」と言ってもいい。打たれなくていいところで打たれた部分は大きな反省点だ。だが、評価できる面もある。
「今日は4回と8回、ああいう獲り方ができるようになってきた。今はまだサインも出してるんですけど、練習でやってきたことがやれるようになってきてる」
 追加点となった4回表の1点も、同点に追い着いた8回表の1点も、ヒットで楽々とホームに還って来たものではない。ひとつは三塁ランナーの荒張裕司(20歳)がサードゴロの間に判断良くスタートを切ったものであり、もうひとつは併殺打になりかけたセカンドゴロに、セカンドからショートへの送球のタイミングを見計らって本塁を陥れた神谷厚毅(23歳)の好走塁によるものである。14安打で奪った香川OGの5点に対し、徳島ISは6安打で5点を奪った。ソツのない走塁、それも徳島ISの大きな武器になりつつある。
 ピッチャーが踏ん張り、野手が足で稼いだ。確実な成長を見せたバッターもいる。負けのない6試合、それだけの理由は確かにある。


2009.5.31. 徳島IS 6-5 香川OG <三好市吉野川運動公園>
コラム『「お前ら、できるんやから!」』は、『THE STADIUM』(http://thestadium.jp/)に掲載されています。




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