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    Hirofumi TAKATA

    Author:Hirofumi TAKATA
    スポーツライター。
    現在『週刊ベースボール』『Baseball Clinic』『熱中!野球部』『野球太郎』『ホームラン』等の各雑誌、スポーツ紙『デイリースポーツ』などにおいて、独立リーグ、高校野球を中心に取材、執筆活動を続けている。
    4月2日生まれ。A型。

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2009/05/16(Sat)

51球目のストレート

四国・九州アイランドリーグ2009 前期公式戦
2009.5.15. 愛媛マンダリンパイレーツ 3‐4 香川オリーブガイナーズ <東予運動公園野球場> 観衆665人

香川OG 010 201 000| 4
愛媛MP 000 001 110| 3

勝 福田岳洋 3勝2敗
S 橋本亮馬 1勝0敗3S
敗 能登原将 2勝1敗1S

バッテリー
香川OG 福田、久代、橋本 ‐ 西森
愛媛MP 能登原 ‐ 梶原、松原

本塁打
香川OG 荒木4号2ラン(4回、能登原)、荒木5号ソロ(6回、能登原)

 愛媛マンダリンパイレーツのホームで戦う香川オリーブガイナーズとの3連戦、第1ラウンドは東予球場でのナイトゲームである。荒木康一の2打席連続本塁打などで香川OGが4点をリードするが、愛媛MPも6回以降、小刻みに1点ずつを返し1点差にまで追い上げる。愛媛MP先発・能登原将は9回を投げ抜き最終回の反撃にすべてを託したが、打線にあと1本が出ず敗れた。この結果、愛媛MPは3位から4位へと転落し、首位との差を2.5ゲームに開いている。


『51球目のストレート』

 能登原将(愛媛MP、24歳)にしてみれば、まさしく悔いの残る1球になってしまった。
 4回表、ツーアウトからフォアボールでランナーを出してしまったことは、さほど気にしていなかった。きわどいコースを突いた結果のフォアボールである。特別コントロールが乱れた訳ではない。だが、次の六番・荒木康一(23歳)には前の打席でヒットを許している。当たっていることも知っていた。多少嫌なイメージがある。
 ここでバッテリー間には些細な食い違いが起こっていた。キャッチャーの梶原有司(24歳)は初球に外角低目へのストレートを要求している。荒木に対し、ボールから入ろうとは考えていない。だが、能登原の考えは少し違っていた。
「ストライクをいつでも獲れるボールがあるんで。でも、ここは不用意に行ったらダメだなと思ってました。きわどいコースのアウトローなんかを狙うより、1球外してもいいかなぐらいで」
 意思疎通が中途半端なままで投げた1球は、力のない棒ダマになった。荒木は「ウチに入ってきたシュート気味の低目の真っ直ぐ」と言ったが、能登原は、
「キャッチャーが外に寄ってたからじゃないですか? ほとんど「ど真ん中」って言ってもいいくらいの球です」
 と語っている。ひとつだけ確かなことは、51球目に投げたこのストレートには魂がこめられていなかったことだ。
 前のバッターが変化球を選んで歩いたことで、荒木は「初球はストレートだ」と読んでいた。逃さず振り抜いた打球が高く舞い上がりレフトスタンドに突き刺さると、三塁側ベンチから大きな歓声が沸き起こった。能登原にとって悔やんでも悔やみきれない1球になってしまった。
 だが9回を投げ抜き、つかんだ手応えもある。
「内角にシュートと真っ直ぐを投げ分けて内野ゴロを獲れる手応えはあったので、ランナーが出てもあわてなくなりました。打ち取れるイメージはできたと思います。最後は負けてたんで勢い良く行きました。最初に先取点を獲られてしまったんで、できるだけ粘って追い着いて、追い越してくれることを願ってたんですけど…」
 4回表以降しっかりと切り替え、大崩れすることなく踏ん張った。中盤からは先頭バッターを出塁させることもなかった。打たれたのは5回表のヒット1本、6回表のほとんど外野手のミスと言ってもいいようなランニングホームラン1本だけである。終盤3回は3人ずつで抑え、味方の反撃へとつながる流れを作っている。それだけにあの1球に悔いが残る。
 ミーティングが終り、それぞれが帰り支度を始めていた。照明の灯りの下で梶原と2人、あの場面をもう一度思い返し、話し合っている能登原の姿があった。




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