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    Hirofumi TAKATA

    Author:Hirofumi TAKATA
    スポーツライター。
    現在『週刊ベースボール』『Baseball Clinic』『熱中!野球部』『野球太郎』『ホームラン』等の各雑誌、スポーツ紙『デイリースポーツ』などにおいて、独立リーグ、高校野球を中心に取材、執筆活動を続けている。
    4月2日生まれ。A型。

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2008/10/29(Wed)

最後のチャンス

四国・九州アイランドリーグ NPB交流戦 (完全非公開)
2008.10.28. 千葉ロッテマリーンズ二軍 4-3 四国・九州IL代表 <千葉マリンスタジアム>

IL 000 011 010| 3
M 012 010 000| 4

バッテリー
IL 西川徹、野原、酒井、高木、入野、西川雅 ‐ 飯田、梶原
M 手嶌、小林、田村、神田、相原、古谷、松本、中郷 ‐ 宮本、田中雅

四国・九州ILスターティングメンバー
左 YAMASHIN(高知FD)
中 長崎(愛媛MP)
二 檜垣(愛媛MP)
右 西村(福岡RW)
一 真輝(高知FD)
三 大島(愛媛MP)
遊  流 (高知FD)
D 河邊(愛媛MP)
捕 飯田(高知FD)

いよいよドラフト会議をあと2日後に控え、四国・九州IL代表にとっては最後のアピールチャンスを貰ったと言っていい。試合はロッテスカウト陣がバックネット裏から見守る中、完全非公開となった千葉マリンスタジアムにおいて、特別ルール※によって行われた。
四国・九州IL先発・西川徹哉(高知FD)は初回を無失点に抑えたが、2回裏、先頭の五番・神戸に一、二塁間を破られ出塁を許す。六番・新里がヒットエンドランで走者を進めた後、七番・角中が跳びついた一塁手・真輝(高知FD)のミットを弾く適時右前安打を放ち、ロッテが先制点を奪った。
千葉ロッテ先発・手嶌の前に1、2回の攻撃を3人ずつで終えた四国・九州ILは3回表、ロッテの二番手・小林から先頭の七番・流大輔(高知FD)が四球を選び出塁する。流は八番・河邊英也(愛媛MP)の初球に二盗を狙うが失敗。後続も続かずこの回も3人で攻撃を終えた。
3回裏、四国・九州ILの二番手・野原慎二郎(高知FD)がロッテ打線に捕まった。二死としながら一番・早坂に中堅手の頭上を越える三塁打を浴びると、二番・代田に適時右前安打を喰らい追加点を許してしまう。さらに三番・根元俊にも右前安打を浴び、3連打で二死一、三塁とすると、根元俊の二盗の間に代田が三塁からの重盗を成功させ本塁に生還。ロッテが2点を加え、四国・九州ILを突き放した。
反撃の糸口を掴みたい四国・九州ILは5回表、ロッテ四番手・神田から五番・真輝が中前テキサス安打で出塁する。六番・大島慎伍(愛媛MP)は左翼線に適時二塁打を放ち1点を返した。
4回からマウンドに登った四国・九州ILの三番手・酒井大介(長崎S)だったが、5回裏、一死から一番・早坂に三塁前へのバントヒットを許すと、早坂の二盗、二番代田の一ゴロ進塁打で二死三塁のピンチに。三番・根元俊に今日3本目となる中前安打を許し、ロッテが再び差を3点に拡げた。
だが四国・九州ILも再び反撃を試みる。6回表一死、ロッテ五番手・相原から一番・YAMASHIN(高知FD)が左翼手の頭上を越える二塁打を放ち出塁する。相原は二番代打・金丸勝太郎(徳島IS)、三番・檜垣浩太(愛媛MP)に連続四球を与え一死満塁とすると、四番・西村悟(福岡RW)が右翼にライナー性の犠飛を放ち、三塁からYAMASHINが生還。1点を奪い返した。
8回表にもロッテ七番手左腕・松本から二番・金丸が四球、三番・檜垣が死球で出塁し二死一、二塁とした後、四番・西村が中前適時打を放ち1点差に追い上げる。
6回裏からマウンドに登った四国・九州IL四番手・高木大輔(愛媛MP)が2イニングを打者6人で抑えると、8回裏も五番手・入野貴大(愛媛MP)が無失点で凌ぎ、いよいよ最後の攻撃に臨んだ。
しかし9回表、最後の攻撃もロッテ・八番手・中郷の前にチャンスを作ることができず、最後の打者、八番・陽耀華(福岡RW)が空振り三振に終った。
試合は決したが9回裏を行い※、マウンドに登った西川雅人(愛媛MP)が四番・細谷から始まったロッテ打線を抑え込む。細谷を右飛。五番・神戸を143km/hの外角高目へのストレートで空振り三振に。六番・新里を右飛に打ち取り、3人で抑えた。
千葉ロッテが4-3で四国・九州IL代表を下しNPBの貫禄を見せた。BCリーグと戦った2試合と併せ、独立リーグとの練習試合を3連勝で飾っている。
四国・九州IL代表メンバーはこのまま千葉市内に宿泊した後、翌日空路にてそれぞれのチームへ帰還し、30日に行われるドラフト会議での指名を待つことになる。

※ 特別ルールにより試合は9回裏まで続行。千葉ロッテは三番・根元俊と十番・田中雅をDHに加え、打者10人で試合を行った。

※ 四国・九州IL代表メンバー中、選抜されていた國信貴裕(福岡RW)は肩の不調のため帯同せず、代わりに陽耀華(福岡RW)がメンバーに選出されている。


『最後のチャンス』

「いや、でも真輝の言うことはもうまさしくその通りで。こういう最後のチャンス、この一つのチャンスを掴んで行くヤツがおるからね。間違いなく。…最後まで頑張ってくれ!」

フェニックス以来恒例となった試合前の真輝(高知FD)の言葉の途中で、沖泰司監督(愛媛MP)が後ろから一言を添えた。真輝が言った言葉は、
「こういう試合を思い切ってやってこそ、『自分の野球人生よく頑張った!』と言えるんじゃねぇんか? な!」
である。

ドラフト会議3日前に、NPB関係者の前で直接アピールができる。フェニックス・リーグ終了後、状況が二転三転する中で最終的に選ばれた18名が最後のチャンスとも言えるこの試合に臨むことになった。勝ち負けよりも、今持っている力をすべて出す。そういう場である。再び円陣に気合いが入る。
「気合い入れて行くぜ! いつも通り行くぜ! さぁ、この言葉に誓え! 合言葉は!」
「One Love!!!」
最後の「One Love!!!」が、千葉マリンスタジアムに大きくこだましていた。

アピールできた。できなかった。それぞれがこの試合に賭け、出た結果がある。
先発マスクを被った飯田一弥(高知FD)は3度の盗塁補殺を成功させ、西村悟(福岡RW)は一つの犠飛とタイムリーヒットで2打点を記録した。大島慎伍(愛媛MP)がタイムリーツーベースを放ち、YAMASHIN(高知FD)も二塁打に加え、果敢な走塁を披露している。そして当然、思ったような結果を残せなかった選手たちもいる。果たして今日のこの1試合が、明後日のドラフト会議本番で自分の名前を呼んでもらえることに繋がったのか否か。今は知る由も無い。

試合を終えた沖監督が語る。
「良かった者、悪かった者、それはどのゲームでもあるし。気持ちの中では全員がね。いい結果で終ってもらいたかった部分はある。悪かった者も、それはまた一つの努力する要因であると思うし。もちろん一番いいのはお眼鏡にかなってNPBに行くことなんだけども。こういうゲームを、与えられたワンチャンスをものにできる。そのために日々精進してもらいたいし、これで野球から離れる人、残る人もいる。人生と同じ。運、不運は尽きないと思う」

「ダメでした…。余裕持ちすぎましたね。…これでまた、来年頑張ります」
結果を出せなかったピッチャーが、もう来季への情熱を口にしていた。
「野球やってきて良かったなァと思いました。こんないい球場で試合できて…」
千葉マリンスタジアムの美しいグラウンドに感激した若い野手が、最後まで名残惜しそうにベンチの前でクールダウンのストレッチを続けていた。試合中の守備で人工芝にグラブを引っ掛け、左手を傷めた野手が、最後の試合に起きてしまったアンラッキーを嘆いていた。
「でも、もう終ったから大丈夫っス」
そう言って、最後は笑顔でロッカー室へと消えて行った。

YAMASHIN(高知FD)がベンチを去ろうとしていた。照明の柔らかな光りに包まれた夕暮れのグラウンドに目をやりながら、
「気持ちいいです。悔い無し!」
そう力強く言い切った。やれることはやった。今は清々しさだけが残っている。

最終回のマウンドを3人のバッターで終え、自分の役目を果たした西川雅人(愛媛MP)が、荷物を抱えて球場を出ようとしていた。満足の行くピッチングができた。そんないい表情をしていた。やりきった感はある? と聞いてみた。
「はい、初めてです。野球やってて、こんなの…」

香川OGが四国・九州ILの誇りと、独立リーグ日本一の連覇を懸けて、富山で最後のゲームをスタートさせようとしていたその約2時間前、代表メンバー18人は千葉での最後のアピールを終えた。

2008年の戦いが、もうすぐすべて幕を閉じる。
今年のドラフト会議は10月30日、木曜日。午後15時から行われる。


2008.10.28. in Chiba marine stadium
夕暮れの千葉マリンスタジアムで、最後のアピールが続く


PHOTO BY Hiro TAKATA
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  • 富山桃山球場での最終戦を観戦してきました(>_<)延長戦で、すごい寒さの中、エラーもありましたが素晴らしい戦いでした!!
    シーズン中は詳細な試合の様子やたくさんの選手の話を楽しみに読ませて頂き、有難うございました!
    今年はスタンドでよくご一緒させて頂きましたね(笑)本当にお疲れ様でした。



  • わざわざありがとうございます。

    観戦されてたんですか!
    諸事情で富山へは行けなかったのですが、第5戦の最後の攻防はドキドキしましたねー。
    速報で春樹の1本が出たのを観た時は、そりゃ嬉しかったです。

    昨日のドラフト後の会見でもみんな言ってましたが、ファンの支えってやっぱり大きいですよ。

    今シーズンお疲れ様でした!
    今後ともよろしくお願い致します。

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