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    Hirofumi TAKATA

    Author:Hirofumi TAKATA
    スポーツライター。
    現在『週刊ベースボール』『Baseball Clinic』『熱中!野球部』『野球太郎』『ホームラン』等の各雑誌、スポーツ紙『デイリースポーツ』などにおいて、独立リーグ、高校野球を中心に取材、執筆活動を続けている。
    4月2日生まれ。A型。

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2008/09/25(Thu)

歓喜の夜

四国・九州アイランドリーグ 後期公式戦
2008.9.21. 愛媛MP 3-0 香川OG <坊っちゃんスタジアム>
※ 9回リーグ規定により引き分け

香川OG 000 000 010| 1
愛媛MP 000 100 000| 1

バッテリー
香川OG 福田、塚本、橋本、高尾  ‐ 堂上
愛媛MP 高木、西川 ‐ 梶原

昨日、サーパススタジアムでの香川OG戦に高知FDが敗れたことで愛媛MP優勝へのマジックは「1」となった。今日のゲームに勝つか引き分けるかで悲願の初優勝が実現する。
愛媛MP先発の高木大輔は、4回まで毎回安打を許しながらも香川OGの拙攻に助けられ得点を許さない。対する香川OG先発・福田岳洋も3回を無得点に抑えるが、4回裏にピンチを迎えた。
愛媛MPが二番・安達哲郎の遊内野安打と三番・大津慎太郎の四球で無死一、二塁とすると、四番・大島慎伍が7球目を左前に運ぶ。二塁から安達が生還し、先制点を奪った。
香川OGは6回表に一死二塁、7回表にも二死一、二塁とチャンスをつかみながら得点を奪うことができない。愛媛MPベンチは7回を無失点で投げ切った高木に代え、8回から西川雅人をマウンドに送り、逃げ切りに出る。
8回表、先頭の二番・智勝が2球目を右翼線に運ぶと、捕球体勢に入った右翼手・大島はグラブに当てながらこれを落球してしまう。無死二塁と香川OGが反撃の口火を切った。三番・堂上隼人が右前安打で続くと、四番・丈武が適時安打となる中前テキサス安打を放ち智勝が生還。同点に追い着いた。さらに六番・金井雄一郎の中前打で一死満塁とし、七番・生山裕人は初球を狙って左飛を上げる。三塁からタッチアップした堂上だったが、愛媛MP守備陣の連係の前に本塁で憤死し、逆転には至らなかった。
香川OGは9回表にも先頭の八番・西森将司が左前安打で出塁したものの、西川の前に走者を進めることができず、一番・洋輔、二番・智勝が連続三振して9回の攻撃を終える。この瞬間、試合終了を待たずに愛媛MPの後期優勝が決定した。
9回裏、4月の骨折で戦線を離脱していた福西太志が二死から代打に登場。一ゴロに倒れ出塁はならなかったが、スタンドから大きな拍手を浴びた。
9回を終了し1-1と、試合はリーグ規定により引き分けとなった。愛媛MPは坊っちゃんスタジアムを埋めた9,310人の大観衆の前で念願の初優勝を決め、9月27日から前期覇者・香川OGとの間で行われるリーグチャンピオンシップへの出場権をつかんだ。


『歓喜の夜』

後期優勝を決めた愛媛MPのメンバーたちが、バックネットに正対して一列に並んでいる。『インタビューセレモニー』と銘打たれた優勝インタビューに、まず呼ばれたのは主将としてチームを牽引してきた檜垣浩太だった。
「最高です!ありがとうございます。2年目でキャプテンを任されて、責任が大きかったです。みんなに支えられて…良かったと思います」
声を詰まらせ、涙ぐんでいた。

大事な初戦、しかも2位・高知FDとの直接対決を、最悪とも言える完封負けで落としてしまった。大きかったのは昨日、西予宇和でのデーゲーム・徳島IS戦に近平省吾を要して完封勝ちしたことだった。かろうじて首位に踏みとどまったまま、サーパスで行われるナイトゲーム・香川OG対高知FD戦の結果を待つ。檜垣が語る。
「昨日、高知FDが負けたことでみんな勢い付いたと思います。これで坊っちゃんで決められるって。もう速報ずっと見てました」
選手たちは刻一刻と伝えられる試合の行方を見ながら、それぞれに一喜一憂していた。

先発の大役を任せられている高木大輔も自室にこもり、携帯とPCの両方で試合の行方を追い続けていた。
「(DATA Lab. 試合速報の)9回表の表示がなかなか出なかったでしょ!9回終って試合が決まったら、一気に緊張してきました。ここで決めれる!決めれんかったら男じゃないって」

絶対に坊っちゃんで決めたい。
39試合目、やっとつかんだ大きなチャンスに、選手たちの気持ちは一つになっていた。香川OGを迎えた今日の試合には、一昨日あったような異様な緊張感はもうかなり薄らいでいた。

前回の登板で高木は長崎Sを相手に16奪三振を記録している。
「欲出してコース狙いに行っても…。こないだはこないだ、今日は今日と思って切り替えました」
初回、一番・洋輔に対する初球はストレートを目一杯投げ込んでいる。球速は140km/hを表示した。この1球で「行けるな!」と思った。

1回裏、最初の打席に立った一番・長崎準平を見ながら、沖泰司監督の胸中にある想いが宿る。カウント2-1から香川OG先発・福田岳洋のフォークを振らされ、三振に終っていた。
「長崎の1打席目で(チーム全体の)調子が大体判るんです。戦う姿勢があるかどうか。あれで行ける! と思いました。多分フォーク振らされるやろなと思って、やっぱりフォークを空振りしたんですけど、あれは悪い三振じゃなかった」
初球をストレートに絞り込んでいた長崎は最初のカーブを見逃している。だが、そこから後のストライク4球すべてを積極的に打ちに行った。最後は7球目を振らされたのだが、簡単に終らなかった。むしろ先頭打者として、なんとかしてやろう! とする気持ちが見えた打席に、指揮官は手応えを感じていた。

7回表、二死一、二塁のピンチに捕手・梶原有司は高木へサインを送る。一瞬のピックオフプレーで一塁走者の洋輔を刺し、悪い流れを断ち切った。ずっと練習してきたプレーがここ一番の場面で決まった。8回表のクロスプレーにも完璧なブロックで勝ち越しを許さず、本塁を守り切った。レフトから本塁へ向かって渾身の返球を投げた長崎が言う。
「大地さんがカットしてくれたんで。あの大歓声はしびれました。たまらないっス!」

9回表が終った。二番・智勝を三振に切って取りベンチに戻ってきた梶原は、優勝が決まったことにまったく気付いていなかった。
「帰って来たら監督に握手求められたんで、智勝さんをよく三振に取ったって意味だな、と思って握手したら、監督が抱きついて来て『えっ? 何っ? 』って。それからみんなに聞いて『えっ! 引き分けでも決まるの? 』って…」
12安打を1点に凌ぐ、見事な守りでつかんだ後期優勝である。

スタンドを埋めた9,310人に大きなプレゼントを贈った愛媛MPが早くも来週、今年のチャンピオンチームを決めるリーグチャンピオンシップに出場する。第1戦はホーム・坊っちゃんスタジアムで行われる。
「1点しか獲れなかったっていうのは課題に残ります。勝てなかったですけど、香川OGの前で優勝を決められたっていうのは自信にもなるし、向こうもチャンピオンシップでスキができると思う」
大勢のファンと分かち合ったウォーターシャワーでの喜びの瞬間を終え、ベンチに帰って来た檜垣が静かにそう語った。

選手、スタッフ、関係者などとの記念写真撮影が終わり、ほとんどが球場を去った頃、高木俊文トレーナーが球場入り口のロビーに現れた。さっきまで選手たちと一緒にずぶ濡れになっていた。
「いやぁ、こんな夜はなかなか帰りたくないですね」

2008年9月21日。
愛媛MPにとって、メモリアルな一日となった歓喜の夜だった。



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