四国・九州アイランドリーグ 後期公式戦
2008.7.19. 徳島IS 5-5 香川OG <アグリあなんスタジアム>
※ 9回リーグ規定により引き分け
香川 010 000 031| 5
徳島 002 001 200| 5
バッテリー
香川 安達、イ、橋本 ‐ 堂上
徳島 片山、竹原、平野 ‐ 加藤
2回表、七番・金井雄一郎の併殺打の間に五番・洋輔が生還し、香川OGが先制点を奪う。しかし、徳島ISは3回裏、香川OG先発の安達輝誠から二番・大二郎が中前適時打。四番・小松崎大地の右中間を突破する二塁打で2点を奪い逆転に成功した。
さらに徳島ISがたたみ掛ける。6回裏、七番・増野真太郎の左翼線適時打で1点を追加すると、7回裏には代わったイ・チャンホを捉え、大二郎が左越え二塁打。小松崎の二ゴロの間に大二郎が還りリードを4点に拡げる。
3回以降香川OG打線を散発2安打に抑えた徳島IS先発の片山正弘だが、8回表に捕まる。一番・西森将司の適時左前打に左翼手・金丸勝太郎の失策が絡み1点を奪われると、さらに無死二、三塁のピンチが続く。ここで徳島ISベンチは片山に代え竹原俊介をマウンドに送るが、三番・堂上隼人に走者一掃となる左越え二塁打を浴び、この回3点を失った。
9回表、1点リードを守りたい徳島ISは三番手・平野誠をマウンドに送るが、これが誤算となる。六番・国本和俊、七番・金井、八番・若林春樹の3連打で無死満塁とすると、西森の中前テキサス打。香川OGが土壇場で同点に追い着いた。
8回からマウンドに登った橋本亮馬が9回裏も徳島ISの攻撃を3人で締め、5-5のままリーグ規定により引き分けに終わった。
『自信と進歩』
7回裏を終って4点リードしている。片山正弘、加藤光成の徳島ISバッテリーは、「まだここから先にもう1回、乗り越えなければならないヤマが来るはずだ」と考えていた。その予感は8回表に当たる。1点を奪われ、なおも無死二、三塁のピンチに、ベンチは88球を投げていた片山に代え、竹原俊介をマウンドに送った。
結果的に8、9回を投手陣が守り切れず、5-5のドローにしてしまった。8回に堂上隼人に二塁打を浴び2点を失ったが、気迫溢れるピッチングを見せていた竹原をもう1イニング投げさせるべきか。ベンチは迷ったと言う。白石静生監督が語る。
「平野は表面上、ちょっと気迫が足りないように見える。打たれはしたけども竹原の方がガッツはある。平野はガッツがない。ボールが高いから打たれるし、低い球を投げない。堂上の時は負けを意識したよね。あそこはいいボールで三振に取ったけども」
1点を守り切ることのできなかった平野への信頼感が揺らいでいる。むしろ、竹原を高評価していた。
竹原が語る。
「NEWイニングからなら、僕が平野みたいになってたかもしれない。行くんだったらピンチの場面での方がいいなと思ってました」
その方がエンジンがかかり易い。「ランナーは還してもいい」と言われて出て行ったが、もちろんその気は無かった。今日の堂上が好調なことも判っていた。2点を奪われた後、さらに四番・丈武、五番・洋輔を迎えてからが、竹原の真骨頂となった。
「今までだったらまっすぐで行って打たれてたと思います。スラ(スライダー)が使えるようになった。洋輔さんにカウント2-3になった時に加藤さんがマウンドに来てくれて、「何投げたい?」って聞いてくれたんで「お任せします」って言ったんですけど、やっぱりサインもスラでした」
丈武を三振に取り、洋輔にも粘り強いピッチングを見せ、サードゴロに打ち取りピンチを乗り切った。苦しんでいたスライダーのコントロールに光明が見えた。2失点のマウンドでつかんだ自信がある。
片山もそうだ。しっかり右足にタメを使った新しいフォームで安定感を増していた。
「追い込んでからヒットにされたのは課題ですけど、スライダーの抜けが減ってきた」
勝利は逃したが、確かな進歩もあった。
徳島ISにすればもったいない引き分け試合だったと言わざるを得ない。守り切れなかった最終回、平野はこの悔しさを次のマウンドでどう晴らすのか。

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