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    Hirofumi TAKATA

    Author:Hirofumi TAKATA
    スポーツライター。
    現在『週刊ベースボール』『Baseball Clinic』『熱中!野球部』『野球太郎』『ホームラン』等の各雑誌、スポーツ紙『デイリースポーツ』などにおいて、独立リーグ、高校野球を中心に取材、執筆活動を続けている。
    4月2日生まれ。A型。

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2008/04/18(Fri)

チームワーク

四国・九州アイランドリーグ
2008.4.13. 高知FD 2-5 徳島IS <土佐山田スタジアム>

IS 211 010 000 | 5
FD 100 001 000| 2

勝 渡邊 2勝
敗 山中 1敗

バッテリー
IS 渡邊 ‐ 加藤
FD 山中、山隈、野原、上里田 ‐ 飯田、キム

本塁打 中村1号ソロ(6回裏渡邊)

春野での今季初のホームゲームを徳島IS相手に完封勝利した。高知FDは新入団の山中智貴を第2戦のマウンドに送り連勝を狙う。しかし、序盤からその山中が徳島IS打線に捕まってしまう。
初回、一死二、三塁から四番・金谷良太が右前へ2点適時安打を放ちリードを奪う。高知FDも徳島IS先発の渡邊隆洋の立ち上がりを攻め、四番・真輝の右前適時打ですぐさま1点を返した。
2回表、今日一番に座った小松崎大地の左前打に二塁から大二郎が還り1点を。3回表にも五番・金丸勝太郎、六番・永井豪の連続安打で徳島ISが1点を加える。5回表にも高知FDの二番手・山隈茂喜から永井の中犠飛で1点を奪い、差を4点に開いた。高知FD打線は渡邊の前に走者を出しながら追加点が奪えない展開が続く。
6回裏、五番・中村龍央が左翼スタンドへソロ本塁打を叩き込み、高知FDが1点を返した。ここから反撃かと思われたが、7回以降高知FDは打者3人ずつで攻撃を終え、ついに渡邊を捉えることができなかった。
徳島ISが5-2で高知FDを降した。渡邊は6日の完封に続き、完投での2勝目を挙げた。


『チームワーク』

試合前のシートノックが終わり、徳島ISが三塁ベンチ前で円陣を組んだ。いつものように誰かが掛け声を掛け試合へと入っていくのだが、その役目を負ったのは今日からチームに合流したアンディ・アティングだった。アンディがチームに帰って来た。輪の中心に入り、英語とカタコトの日本語でチームメイトを煽る。

「トクシマインディゴソックス!サイコーネ!」
「サイコーネ!」
「サイコーネ!」

アンディの日本語を全員が3度繰り返し、士気を高めていた。いい雰囲気があった。

4試合を戦って2勝2敗。星を5割に戻している。
先制の2点タイムリーを放った金谷良太が言う。

「昨日完封で嫌な負け方をして、野手が点取れなくて負けてたんで。先取点を取るのは今日のテーマでした。その点においては仕事ができたと思います。(渡邊のピッチングも)守りやすかったです。テンポ良くて」

打撃だけではない。8回裏、終盤で迎えた無死一塁のピンチに、三番・古卿大知の左中間へのライナーを抜群のポジショニングと判断良いスタートで捕球し、ピンチの芽を摘んでいる。

3回裏にライト前へタイムリーヒット、5回裏には距離十分の犠牲フライをセンターに上げ、2点を叩き出したのは永井豪である。いずれも前の打者、金丸勝太郎が出塁の後、二盗を成功させておりチャンスでの打席だった。

「ランナーが走ってくれてたんで、楽に打てました」

試合後のコメントを選手たちに聞きながら気付いたのは、言葉の向こうに見え隠れしていた自分のプレーに関するものだけではない、「誰か」への言葉だった。

金谷は昨日仕事をしてくれた投手に対し、仕事のできなかった自分たち野手の不甲斐なさを今日のゲームにぶつけていた。その想いが序盤の先制打へと繋がっている。永井は2打点を挙げた自分のバットよりも、まずチャンスを拡げてくれたランナーへの賛辞を言葉にしていた。

試合中のプレーではない、スコアブックにも記載できない本物の「チームワーク」が、少しずつ見え始めている。

「ピンチの時に「大丈夫だから!」って、ベンチが何度も大きな声を掛けてくれてました」

そう語ったのは完投で2勝目を挙げた渡邊隆洋だった。
ベンチからの激をマウンドで力に代えながら、高知FD打線を最後まで抑え込んだ。
ヒーローインタビューでスタンドのファンからの声援を受けながら、こうも言っていた。

「アンディが合流して、これでインディゴソックス全員が揃いました」


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