四国アイランドリーグ公式戦
2007.9.15. 香川OG 4–1 愛媛MP <サーパススタジアム>
勝 金子 6勝0敗
S 天野 6勝6敗10S
敗 森 3勝5敗
ゲーム差「1」で迎えた香川OGと愛媛MPの天王山首位決戦は、序盤から香川OG打線が火を噴く展開となった。1回裏、五番・丈武の左犠飛、七番・ブライスの右前適時安打などで3点を奪うと、2回裏にも三番・堂上隼人が左前適時打を放ち追加点を奪う。愛媛MP先発の森琢哉を2回でKOした。
香川OG先発の金子圭太は6回を1失点で乗り切ると、7回からマウンドに登った亮寛が2イニングを無失点に抑える。9回もクローザー・天野浩一が愛媛MP打線に得点を許さず、香川OGが4対1で愛媛MPを降した。
この結果、首位・香川OGと2位愛媛MPとのゲーム差は「2」に開いた。
『当たり前のプレー』
試合前のセレモニーの際、普段はブルペンで先発ピッチャーの球を受けていて、そこにいないはずの堂上隼人(香川OG)の姿があった。投手部門で受賞した松尾晃雅と並び、野手部門で受賞した8月度月間MVPの表彰のためである。
8月の連戦の中、打撃で結果を出した。2年間で通算3度目の受賞となる今回のMVPにも、
「ちょっと遅かったですね」
と反省してみせる。
「ホームランが少ないって言われるんですけど、強い打球を打つことを心掛けていて、凡退しても内容によっては納得することもあります。今、チャンスで回ってくることが少ないんですよね。トップとかが多くて、だからチャンスで回って来たら、しっかり結果を出せるように」
12日に行われた千葉ロッテ二軍との交流戦でも3安打4打点と結果を出している。古賀英彦監督(千葉ロッテ二軍)も試合後、
「いいバッティングしてる。キャッチャーとしてスローイングもまぁまぁの肩だね」
と感想を口にしていた。
「ほんと、結果出すしかないですから」
交流戦の後、いつも堂上はそう答える。
公式戦で結果を出し続け、交流戦で打撃と肩をアピールする。NPBの扉をこじ開けるための最良であり唯一の方法がそれなのだ。毎試合自分に掛けるプレッシャーの中で、出し得た一つの結果が今回の月間MVPであることは間違いない。昨年は5月と8月に二度受賞している。「遅かった」と感じるのも、自身の目標意識の高さによるものだということは容易に想像できる。
今日の試合、香川OGが初回に3点を奪った後の2回表、先頭の四番・大島慎伍(愛媛MP)がライト前ヒットで出塁した。二塁へ進んだ後、七番・松坂恭平が三遊間を破るヒットを放った。左翼手・生山裕人がこの打球を身体の前で一度ファンブルし、浮かせた。大島はこのプレーを見ていなかったが、三塁コーチャーが「GO!」の指示を出したことで「レフトで何かあったな」と感じていた。そこからはもう本塁しか見ていない。
堂上がここである演技を見せた。
「明らかに間に合わない」といったポーズを見せることで、ランナーの本塁突入の勢いを鈍らせにかかっている。
ボールはレフトからノーカットで堂上に送られ、大島の生還を見事に阻止した。このプレーが愛媛MPの反撃の芽を摘む序盤のビッグプレーになった。
こんな些細なテクニックも捕手の経験の内には含まれる。プロのキャッチャーなら誰でも考える当たり前のプレー。それを堂上も、やはり当たり前の様に行っている。

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