• プロフィール

    Hirofumi TAKATA

    Author:Hirofumi TAKATA
    スポーツライター。
    現在『週刊ベースボール』『Baseball Clinic』『熱中!野球部』『野球太郎』『ホームラン』等の各雑誌、スポーツ紙『デイリースポーツ』などにおいて、独立リーグ、高校野球を中心に取材、執筆活動を続けている。
    4月2日生まれ。A型。

  • FC2カウンター

  • FC2オンラインカウンター

    現在の閲覧者数:
  • COUNTER & RANKING

    FC2 Blog Ranking

    バナーをクリックお願いします。

    あと、拍手もよろしく。

  • カレンダー(月別)

    08 ≪│2017/09│≫ 10
    - - - - - 1 2
    3 4 5 6 7 8 9
    10 11 12 13 14 15 16
    17 18 19 20 21 22 23
    24 25 26 27 28 29 30
  • 検索フォーム

  • 天気予報


    -天気予報コム- -FC2-
  • メールフォーム

    名前:
    メール:
    件名:
    本文:

  • フリーエリア

  • ブログ内検索


--/--/--(--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Home | Category : スポンサー広告 |  Comment  |  Trackback
2007/08/17(Fri)

チームのために

四国アイランドリーグ公式戦
2007.8.15. 香川OG 3–5 徳島IS <サーパススタジアム>

勝 モウデイ 1勝1敗
敗 天野 6勝6敗5S

昨日首位に返り咲いた香川OGにとって、この試合が8月10日からの6連戦最後のゲームになる。ホーム・サーパススタジアムでの4連戦をここまで3連勝。すっきりと4連勝で終えることができるか。
序盤は1点を奪い合う展開となった。2回裏、中前打で出塁した五番・丈武が七番・町田雄飛の二ゴロの間に生還し、香川OGが先制点を挙げる。3回表、徳島ISも八番・岡嵜雄介の右翼線二塁打、一番・山口寛史の右前適時安打で同点に追い着く。さらに3回裏、一番・生山裕人、二番・井吉信也の連続安打で香川OGが勝ち越し点を奪うと、4回表、左前安打で出塁した四番・小松崎大地を六番・アティングが右前テキサス適時打で返し、徳島ISが再び同点に。両軍共に譲らない。
5回裏、徳島ISは捕手を福永泰也から一塁手のアティングに代え、モウデイとのオーストラリアン・バッテリーで香川OG打線に挑んだ。しかし、二死三塁から三番・堂上隼人が左越え二塁打を放ち、勝ち越しの3点目を奪った。
香川OGの先発・橋本亮馬は7回を投げ抜き、8回から二番手・亮寛にマウンドを譲った。亮寛はいきなり無死二、三塁のピンチに立たされたが後続を断ち凌ぎ切る。
9回表、香川OGはクローザー・天野浩一をマウンドに送る。天野は先頭の七番・金谷良太に中前打を許すと一死満塁のピンチに。ここで二番・李鐘熙は3球目にスクイズを成功させ徳島ISが土壇場で同点に追い着く。さらに三番・永井豪が右前に値千金の2点適時打を放ち一気に逆転に成功した。
9回裏のマウンドもモウデイは落ち着いたピッチングを続け、香川OG打線から計14奪三振を奪う好投を見せる。最後の打者九番・三輪正義を左飛に打ち取り、嬉しい完投勝利を挙げた。5対3で徳島ISが香川OGに逆転で勝利し、香川OGからの後期初勝利を敵地サーパススタジアムで挙げた。この勝利で徳島ISは高知FDと同率の3位に浮上した。


『チームのために』

1回2回3回と、クリス・モウデイ(徳島IS)は3イニングの内に3度のボークを宣告された。
「かなり苛立ってましたね。『じゃあ何秒止めればいいんだ!教えてくれ!』って言って」
マネージャー兼通訳の佐伯氏も思わぬ事態に戸惑ってしまったと言う。

ランナーを置いてのセットポジション時にちゃんと停止できていない。また、上半身を意識して止めても、下半身が動いてしまいボークとみなされた。
「セットに入ってから1回ランナーを見るよう、クリスに言って下さい」
佐伯氏にそう通訳してくれるよう頼んだのは山口寛史だった。モウデイにしっかり間を持たせるための助言である。

ランナーは出しているが要所要所を三振に切って取っている。打線の援護にも助けられた。5回裏からは先発の福永泰也のアクシデントにより、一塁手のアンディ・アティングが急遽マスクを被っている。この回、三番・堂上隼人に一発を喰らい逆転を許したが、モウデイのピッチングは落ち着きを取り戻し始めていた。

徳島ISに大きな逆転のチャンスが訪れたのは8回表である。
橋本亮馬に代わってマウンドに登った二番手・亮寛から、先頭の山口が三塁に強烈な打球を飛ばした。三塁手・国本和俊のグラブを弾いた打球は左翼線ファールグラウンドへと転がって行った。
「グラブに当たって打球も弱まっただろうし、一塁を回って(二塁まで)1/3くらいのところで『行こう!』と思いました。一つでも次の塁にっていうのは、いつも考えてることなので」
果敢な走塁で二塁を陥れた。

二番・李鐘熙の送りバントが野手の狭殺ミスを誘い無死二、三塁となった。三番・永井豪は一ゴロに倒れ、続く四番・小松崎大地は止めたバットを一塁塁審にスイングとみなされ三振に倒れた。

この判定に三塁側ベンチから徳島IS首脳陣が飛び出し、一塁の吉田審判に詰め寄る。スタンドからは怒号が飛び交い、一時騒然となった。当然ジャッジは覆らない。続く五番・西村悟との対戦を避けた香川OGバッテリーは、二死満塁としながらも六番・アティングとの勝負に賭け、この回を守り切った。

「熱くなってる時に周りを見ながらコントロールして。それが自分の仕事だとも思うし。とにかく一つのミスから同じことをして、お互いが助け合わないように」

強い不満の残ったこの回の攻撃の後、山口は自らが作ったチャンスを得点に繋げられなかったことを必要以上に悔やんではいなかった。それよりも相手が犯した守備のミスをこちらが繰り返してしまわないようにと、守りに着く自分の気持ちを入れ替えようとしていた。小松崎の三振にしても取られてしまったものはしょうがない。第一、試合はまだ終わっていない。

クリーンナップを三者凡退に仕留めたモウデイの好投が、手放してしまうかと思われた試合の流れを再び手繰り寄せる。9回表、クローザー・天野浩一を攻略し、3点をもぎ取ることに成功した。右へ左へと転がり続けた試合の流れは、終盤に来て完全に徳島ISが掌握していた。

「もちろん興奮はしていたんだけど、それは9回のマウンドに登ることができるっていう高揚心から来た興奮だった。3回まではフラストレーションが溜まっていた。だけど集中力を切らさずに投げることができた。それが8回9回のピッチングにつながったと思う。チームもずっと勝てなくて、ようやく仲間に溶け込み始めることができたところで勝利に貢献できた。チームのためになったことがとても嬉しい」

9回裏にも3つの三振を奪い、計14個の三振を奪ったモウデイの前に、香川OG打線はなす術なく敗れた。

『チームにとって自分はどうすべきか?』
走攻守に大きな意味のあるプレーを見せながら山口は考えていた。モウデイはピッチングで結果を出すことで、よりチームに溶け込みたいと考えていた。

9回表、二番・李鐘熙が決めた同点スクイズを始め、徳島ISは4度のバントを成功させている。個人がアピールして上へ上がるためだけではなく、目の前の勝負に勝つためにチームとして一つになる。チームのためにそれぞれが責任を全うすることで、この勝利に結び付いた。

7回裏、二塁に俊足の三輪正義を置いた場面。一番・生山裕人がピッチャーの右に転がした送りバントを全力で突っ込んできた一塁手・山口がすくい上げ、素早く三塁に送球し三輪の進塁を阻止したプレーがあった。
「バントが来たら処理は頼む」
そうモウデイから頼まれていたと、山口が教えてくれた。チームプレーはここにもあった。

ヒーローインタビューを終え、顔中汗で一杯のモウデイを、ベンチで待ち構えていたチームメイトたちがハイタッチと笑顔で迎え入れていた。


b_02
↑Push please.

※当blogに掲載している文章、写真の無断転用はすべて禁止します。
スポンサーサイト
Home | Category : 四国・九州アイランドリーグ |  コメントアイコン Comment0  |  Trackback0

トラックバック ▼


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

コメント ▼


    
Home Home | Top Top
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。