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    Hirofumi TAKATA

    Author:Hirofumi TAKATA
    スポーツライター。
    現在『週刊ベースボール』『Baseball Clinic』『熱中!野球部』『野球太郎』『ホームラン』等の各雑誌、スポーツ紙『デイリースポーツ』などにおいて、独立リーグ、高校野球を中心に取材、執筆活動を続けている。
    4月2日生まれ。A型。

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2007/06/29(Fri)

ここで胴上げはさせない

四国アイランドリーグ公式戦
2007.6.23. 香川OG 2–3 高知FD <サーパススタジアム>

勝 パチェコ 3勝1敗
S 上里田 2勝3敗7S
敗 天野 6勝5敗

香川OGが地元で前期優勝を飾ることができるのか。
その喜びの瞬間を観るため、サーパススタジアムには過去最高の5,586人が詰め掛けた。
敵地で意地を見せたい高知FDは、香川OG先発・天野浩一の立ち上がりを攻める。1回表、6月1日以来の一番に復帰したYAMASHINが右中間を破り三塁に進む。二番・梶田宙が左前に適時安打を放ち、たった4球で先制点を奪った。
高知FD先発・パチェコの前に香川OG打線は沈黙を続ける。逆に5回表、左翼線への二塁打で出塁した八番・古卿大知が一番・YAMASHINの適時左前安打で生還し、高知FDが点差を3点に拡げた。
初回に背中を痛めていた天野は前半5回を投げ抜いたが、6回表から塚本浩二にマウンドを譲った。
6回裏、ここまで無安打のパチェコが香川OG打線に捕まる。一番・国本和俊を四球で歩かせると、二番・三輪正義の打席に二盗。三輪が右前に安打を放つ間に国本が還り1点を返した。
高知FDベンチは7回1失点と好投したパチェコを下げ、8回裏のマウンドに左腕・ソリアーノを送る。8回を3人で切って獲ったソリアーノだったが、9回裏、先頭の二番・三輪に四球を許してしまう。ここで高知FDはクローザー・上里田光正にすべてを託した。上里田は四番・智勝に適時左前安打を喰らい1点を失うが、五番・丈武を三振、六番・近藤洋輔を三飛に打ち取り1点のリードを守り切った。
高知FDが3対2で勝利し、香川OGの胴上げを阻止してみせた。
試合後、香川OGのメンバーは高松市内に用意された優勝会見場に移動し、坊っちゃんスタジアムで行われている愛媛MP‐徳島IS戦の結果を待った。しかし愛媛MPが勝利したため、香川OGの前期優勝はまたも持ち越しとなった。


『ここで胴上げはさせない』

高知FDの選手たちは決してブレることのない強い意志を持ってこの試合に臨んでいた。誰が口にせずとも、誰もが心の中に抱いていた想いがあった。
「絶対に目の前で胴上げを見たくない」

愛媛MPが敗れても香川OGの前期優勝は決定する。自分たちが敗れることで優勝を決めることだけはさせたくない。昨秋のリーグチャンピオンシップに続く、目の前での胴上げだけはさせたくない。

先頭打者として2安打を放ったYAMASHINがはっきりと口にする。
「胴上げだけは見たくなかったんで。チャンピオンシップでもやられてるし」
ようやく大スランプから抜け、バットに昨年の勢いが戻りつつある。
「上がってきてますねぇ。大分ボールが見えてきました。タイミングの取り方を変えたんで」

10本の打球を捌き無失策と、守備で引っ張った遊撃手・國信貴裕も想いは同じだった。
「胴上げは見たくない。それだけでしたね・・・」
(ショートへの打球が多かった。難しい打球のファインプレーも2つありました)
「ありがとうございます。誉めて伸びるタイプなんで・・・」
と言って笑った。

「初代チャンピオンチームとしての意地を見せて欲しかった。ここまできたら簡単には優勝できないんだそ、というところを見せて欲しかった。ネバーギブアップ。試合前からベンチには緊張感、ピリピリムードがありました。常に毎試合、90試合でこういうムードがあれば」
効率の良くなかった点の取り方には不満を口にしている。しかし、藤城監督(高知FD)は選手たちの気持ちの中に意地が見えたことに大きく頷いていた。

2点のリードで迎えた最終回、勝負はここからだった。
ソリアーノが先頭の二番・三輪正義を四球で歩かせた。藤城監督は迷わずエース・上里田光正をマウンドに送る。投球練習が終わった後で、捕手・小山田貴雄をマウンドに呼び寄せ二人と意思の確認をしている。
「三輪は還してもいい。一球に集中しろ」
2点のリードの内、1点を守り切れ。それが二人に与えられたミッションだった。

だが上里田には1点を与える気も無かった。
「1点はいいと言われましたけど、ゼロで抑えたかった。チャンピオンシップでもやられてたし・・・」
あの秋の日の悪夢は上里田の胸にも焼き付いている。ここで胴上げだけは絶対にさせない。気持ちは乗っていた。
しかし、その気負いが力みにつながる。ストレートが指に引っかかってしまった。三番・堂上隼人への2球目がショートバウンドになり、それを見た三輪がすぐさま二塁を陥れる。

「どれだけ僕が冷静にいられるかだと思ってたんで。向こうはストレートに張って来る。それを活かすためにも変化球を多めに投げさせました。ウイニングショットのフォークを活かすためにも」
普段より気負ってしまっている上里田をリードしながら、自分までもがムキになってはいけない。マスクの裏で必死に冷静さを保とうとしている小山田がいた。

堂上が放った三遊間への低い弾道を國信がダイブして止めた。三塁塁審・上野が右腕で拳を作っての大きなアクションを見せながら國信に駆け寄る。流れが変わったかに見えた。
しかし四番・智勝はカウント1-2からの4球目をレフトに弾き返した。上里田がやりたくなかった1点を香川OGが奪う。同点のランナーは現在の盗塁王である。

五番・丈武には変化球から入った。142km/hのストレートで空振りを奪い、最後はフォークで三振に切った。六番・近藤洋輔に対し、小山田はストレートで勝負を賭けた。完全に詰まらせた浅いフライがサードに上がる。この回から三塁にポジションを替えていた古卿大知がガッチリと受け止めた。

香川OGの優勝はもう決定的なものになっている。高知FDの前期3位も確定している。しかし今日の高知FDの試合振りからは強い意思が感じられた。それが「ここで胴上げはさせない」という意地だった。
後期へとつながっていく、熱い気持ちのこもった1勝である。


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コメント ▼


    
  • ありがとうございました!!

    昨日はお忙しい中ありがとうございました。
    大好きな道を歩まれている姿に感動を覚えました。
    まだまだ道は険しいでしょうが、どうぞ夢に向かって進んでください!!!
    そしてアイランドリーグがもっともっと光があたるようにお願いします!!!!

  • こちらこそありがとうございました

    >浪速太郎様

    こちらこそありがとうございました。
    暑い中、お疲れ様でした。
    虎キチの友達から「あれ、三軍やから・・・」と流されてしまいました(笑)。

    またゆっくりお話伺いたいと思っております。
    ここがターニングポイントのご様子。
    身体に気をつけて頑張って下さい。

    また近い内に。

  • こちらこそ再見!

    コメントありがとうございました!
    また会いましょう~~!!!

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