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    Hirofumi TAKATA

    Author:Hirofumi TAKATA
    スポーツライター。
    現在『週刊ベースボール』『Baseball Clinic』『熱中!野球部』『野球太郎』『ホームラン』等の各雑誌、スポーツ紙『デイリースポーツ』などにおいて、独立リーグ、高校野球を中心に取材、執筆活動を続けている。
    4月2日生まれ。A型。

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2007/06/06(Wed)

がっぷり四つ

四国アイランドリーグ公式戦
2007.6.4. 香川OG 1–6 高知FD <サーパススタジアム>

勝 山隈 1勝1敗
敗 松尾 6勝2敗
本塁打 高井1号2ラン(6回松尾)

ゲーム差が「4」ある2チームだが、直接対決はまだ10試合残っている。5連勝で止まった香川OGに対し、5連敗からようやく脱出した高知FDと、やや現在の勢いには差がある。ここまでの対戦成績は2勝2敗1分けと互角だ。前日に予定されていた高知でのダブルヘッダーは雨で流れた。舞台を香川・サーパススタジアムに移し、月曜のナイトゲームで試合は行われた。
香川OG先発・松尾晃雅は序盤から140km/h台のストレートを連発し、高知FD打線に安打を許さない。高知FD先発のパチェコも2回裏にMAX147km/hをマークし、投手戦の展開を思わせた。
3回表、試合が動く。先頭の九番・國信貴裕が四球で出塁すると、一番・日高大輔が手堅くバントで送る。松尾は三番・マサキに今日早くも4つ目となる四球を与え、高知FDが二死一、三塁のチャンスをつかんだ。ここで四番・中村竜央は中前に弾き返し先取点を奪う。
しかしその裏、先頭の九番・三輪正義が四球を選ぶ。一番・国本和俊への初球に二盗を成功させると、こちらも手堅くバントで送り一死三塁のチャンスをつかんだ。二番・井吉信也は右犠飛を放ち三塁から三輪が生還。香川OGがすぐさま同点に追い着いた。
4回裏のマウンドに登ったパチェコだったが、右ヒジに張りを訴えるアクシデントで降板してしまう。急遽、山隈茂喜が二番手としてマウンドに登った。山隈は安打を許しながらも捕手・宮本裕司の二盗刺殺に助けられ、二塁を踏ませない投球を見せる。
前半を1対1で折り返した両チームだったが、6回表、六番・高井啓行のバットが火を噴く。外角高目のストレートを左翼に運び、今季1号となる2ランを叩き込んだ。
8回表、香川OGは122球を投げた松尾に代え、左腕・下地栄輝をマウンドに送る。しかし下地は制球に苦しみ、二つの四球と安打で無死満塁のピンチに陥る。高井の一ゴロ、七番・宮本の左翼線適時二塁打、國信の適時左前安打で高知FDが3点を追加した。
7回までの4イニングを無失点で切り抜けた山隈に代わり、三番手・上里田光正がマウンドに登る。上里田は8、9回をパーフェクトに抑え、高知FDが6対1で香川OGを降した。この勝利で高知FDと首位・香川OGとのゲーム差は「3」に縮まった。


『がっぷり四つ』

4回表のマウンドに立ったパチェコ(高知FD)の様子がおかしい。
キャッチャーの宮本裕司がマウンドまで歩き、声を掛ける。ベンチからは藤城監督も出て来た。右ヒジに張りが出たことを訴えていた。松尾晃雅(香川OG)と投げ合い、互角の勝負を見せていたパチェコを突然失ってしまった。

三塁側ベンチから飛び出してきたのは山隈茂喜である。
「試合前に「いつでも行けるように」と言われてたんで、準備はできてました。気負いも焦りも無かった。(宮本から)「とりあえず全力で一つ獲ろう」と言われました」

「シゲ(山隈)には低目のコントロールをしっかり。「ガマンして低めに投げろよ!」って言ってました」
宮本の言葉に頷いた山隈が、緊急登板のため多めに許された投球練習を行う。
5月から高知FDに合流した山隈にとって、香川OGの打者に対峙するのはこれがまだ2試合目である。しかも前回、6月1日の登板は負け試合の9回1イニングのみ。プレッシャーの量も違う。自分の背番号が入ったユニフォームさえまだ間に合っていない。内角へのストレートを思い切って投げ込み、つまらせていこうと考えていた。山隈にとっては一回一回の登板が大きな意味を持つ。「常にラストチャンスだ」という張り詰めた緊張感の中でマウンドに登っている。

4回裏、右前安打で出塁した五番・丈武が続く六番・近藤洋輔への3球目に二盗を狙った。しかし宮本がそれを許さない。5回裏にも右前安打で出塁した九番・三輪正義が二盗を試みたが、これも宮本に止められチャンスにつなげることができない。

勝負の分かれ目になったのは7回裏だった。
6回に松尾が2点を失い、差を詰めたい香川OGは積極的な攻撃に出てきた。先頭の丈武が四球で出塁すると、近藤への4球目に再び盗塁を試みた。カウント2-1になっていた近藤の空振りと、宮本の二塁への鋭い送球で、無死一塁が一瞬にして二死走者無しに変わってしまった。左翼線に落ちたテキサスヒットに町田雄飛が俊足を飛ばし二塁を陥れる。八番・若林春樹は初球を詰まらせ、フラフラと上がった浅いフライがレフトとショートの間に飛んだ。後ろへダッシュし、振り向いたショート・國信貴裕がバックハンドでこの打球をつかむ。山隈は4イニングを無失点に抑え切った。

3つの盗塁を阻止してみせた宮本の肩と、追撃の場面を封じた堅い守備が香川OGの前に大きな障壁となり、立ちはだかっていた。
「でも、最初に1コやったんで・・・(初回、智勝が二盗成功)」
試合後、そう言って宮本が謙遜してみせた。山隈の気持ちのこもった投球も活きた。

後半に面白いシーンがあった。
8回裏、この回からマウンドに登った上里田光正が三輪に投じた初球である。右中間へ上がった打球が、定位置よりかなりセンター寄りに守っていた右翼手・梶田宙によってなんでもないライトフライになっている。
「アガリ、あの辺よくやられてたんで。もし定位置にいたら?・・・ギリですね」
梶田の記録に残らないファインプレーだった。

香川OGも同じだ。9回表、三番・マサキの打球が高々と舞い上がった。本来ならば右中間を破る長打となった打球だろう。極端に左に寄っていた外野手の守備シフトによりただのライトフライになってしまった。

点差は開いてしまったが、中盤まではまさにがっぷり四つの展開だった。互いに知り尽くした中で接戦をものにするには、たった一つのミスが致命傷になってしまう。今日のサーパススタジアムには昨年の秋、この2チームが見せた激闘を思い起こさせるような緊張感が漂っていた。

高知FDはもう完全にトンネルを抜けたようだ。バスへと向かう途中の主将・國信に聞いた。
「やりたいことがやれてますね。中途半端なスイングしてたのが、振れるようになってきた。なんかわかんないんですけどね。特別これをしたからって訳じゃないんですけど」
(今日の試合には去年のチャンピオンシップを思い出させる雰囲気がありました)
「ありましたねぇ・・・」
グラウンドには確かに普段の試合とは何か違う、一種独特の雰囲気があった。

「最近あんまり投げてなかったから、投げたかったでしょ?」と聞いたこちらの質問に、笑顔を見せながら「そうですねぇ。投げたかったですね」と答えたのはクローザーの上里田である。
「香川との試合、楽しみは楽しみですよ。いいバッターが多いんで、燃えますから」

お互いを知り尽くした2強の前期優勝を賭けた戦いは、これからますます熾烈なものになる。直接対決の数はあと9つ。


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