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    Hirofumi TAKATA

    Author:Hirofumi TAKATA
    スポーツライター。
    現在『週刊ベースボール』『Baseball Clinic』『熱中!野球部』『野球太郎』『ホームラン』等の各雑誌、スポーツ紙『デイリースポーツ』などにおいて、独立リーグ、高校野球を中心に取材、執筆活動を続けている。
    4月2日生まれ。A型。

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2011/10/30(Sun)

2011.10.29. 2011グランドチャンピオンシップ 第3戦 徳島IS 1‐3 石川MS

2011.10.10. 2011 グランドチャンピオンシップ 第3戦
徳島インディゴソックス(四国アイランドリーグplus王者) 1‐3 石川ミリオンスターズ(BCリーグ王者) <JAバンク徳島スタジアム>
コラム『ターニングポイント』は、『THE STADIUM』(http://thestadium.jp/)に掲載されています。




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2011/10/28(Fri)

2011.10.27. 2011 ドラフト会議

IMG_7038.jpg
香川OGからは4名が育成枠指名を受けた。
左から亀澤、中村、冨田、西森。

四国アイランドリーグplus 2011
2011.10.27. ドラフト会議結果

 27日、本日行われた『プロ野球ドラフト会議 supported by TOSHIBA』の結果、四国アイランドリーグplus から育成枠で7名の選手が指名を受けた。残念ながらドラフトでの指名は見送られたものの、7名のNPB選手誕生はアイランドリーグにとって過去最多の数字となる。指名を受けた選手は以下の通り。

横浜ベイスターズ育成枠1巡目 冨田康祐投手(23歳、香川OG)
横浜ベイスターズ育成枠2巡目 西森将司捕手(23歳、香川OG)
広島カープ育成枠1巡目 富永一投手(21歳、徳島IS)
広島カープ育成枠2巡目 中村真崇外野手(27歳、香川OG)
福岡ソフトバンクホークス育成枠2巡目 亀澤恭平内野手(23歳、香川OG)
福岡ソフトバンクホークス育成枠7巡目 飯田一弥捕手(25歳、高知FD)
読売ジャイアンツ育成枠2巡目 土田瑞起投手(21歳、愛媛MP)

 香川オリーブガイナーズの指名候補選手4名も、高松市内に設けられたドラフト会議中継視聴会場で食い入るようにテレビ画面を見つめながら、そのときを待った。育成枠最初の指名に「横浜1巡目、冨田康祐」の名前が呼ばれると、会場が大きな拍手に包まれる。富永一(21歳、徳島IS)、亀澤恭平(23歳、香川OG)、土田瑞起(21歳)の指名に続き、広島より指名を受けた中村真崇(27歳)が思わず目頭を覆う。続いて西森将司(23歳)が横浜に指名され、会場で吉報を待っていた4名全員がNPBの扉を開くことになった。また、最後の最後にソフトバンクより育成枠7巡目で指名された飯田一弥(25歳、高知FD)の名前が呼ばれると、ひときわ大きな歓声が会場に響き渡った。


指名後記者会見(要旨抜粋)

西田真二監督(香川OG)
「育成枠ですけども、彼ら4人は早く支配下になってですね。『1年目から勝負!』と。本当は欲を言えばドラフトに掛けて欲しかったんですけども、ドラフトにかかった選手より力はあると思います。ですから早く支配下になってですね、チームに貢献してほしいなと思います。それと、亀澤、冨田は1年ですけども、中村、西森というのはこのリーグで3、4年、着実に力を付けてですね。僕も感慨深いところがありますし、本当に思い出深い2人なので頑張ってほしいなと思います。中村は去年、悔しい思いをしていますので。本当に1年と言わず半年で。なんとかカープで力になれるように。『右の大砲』として期待してるみたいですから頑張ってほしいと思います」
(ドラフト指名がなく育成枠指名のみ。悔しい思いもあると思いますが?)
「率直に言いますと、彼らはドラフト候補としてドラフトで選ばれてもいい素材なんですけど、やはり各チームのチーム事情もありますしね。ですから『そう甘くないよ!』というところなんですけども。ですけどジャイアンツの松本、山口というような、育成から入ってすぐ一軍でバリバリ頑張っている選手もたくさんいます。やはり競争ですし、早く支配下になってチームの戦力になるというのが大事になってきますんで。スタートラインはみな一緒なんですね。ただドラフトの順位だけね。多少やはり高校生で伸びしろがあるとか、即戦力の社会人とか言うんですけども。ただ、このアイランドリーグの主旨に沿って7人も入ったわけですから。本当に7年前に比べれば確実に成長してるリーグですし、やはりこのリーグが存続するということの意義がまた一段と高まったんじゃないのかな、と思います」

冨田康祐(23歳)横浜、育成枠1巡目
「ホッとした、という気持ちが一番です。育成選手ということなんで、1日も早く支配下登録して戴けることを目標にして、そして一軍の舞台で活躍できることを目標にして頑張って行きます」
(育成枠最初の指名でしたが?)
「最初に呼ばれたときは自分でもびっくりしたというか、呼ばれてドキッとしたのは覚えてます。ただ、あんまり覚えてないです」

中村真崇(27歳) 広島育成枠2巡目
「ここに来るまでの道のりは本当に長かったですが、ここまで持ってきてくれた西田監督には本当に感謝してます。ここまで指導して下さったコーチの方々、長年支えてくれた両親とか親族の方々にも今は感謝の気持ちでいっぱいです。恩返しするためにも半年勝負という気持ちを持って一生懸命頑張ります」
(ようやく広島が自分の名前をやっと呼んでくれましたが?)
「あの場のときは本当に『頼む! 頼む!』と心のなかでずっと言っていたので、呼ばれたあとのことはホントに何が何だかよく分からなかったんですけど。とにかくホッとした、という感じですか、はい」

西森将司(23歳) 横浜育成枠2巡目
「ガイナーズ4年目になりますが、入団した当初は心身ともにホントに未熟で。ホントに香川オリーブガイナーズには4年間で育てて戴いたという感謝の気持ちでいっぱいです。香川オリーブガイナーズの代表として恥じないよう、しっかり一軍目指して、支配下登録目指して頑張っていきたいと思います」
(普段、涙を見せないキャラクターの西森選手に涙が見えました)
「普段から西田監督には『キャッチャーは安定感が大事やから』と言われてて。僕はすごく喜怒哀楽が激しい性格なんですけど、試合中は絶対そういうのを見せないでおこう、とか。人前では絶対喜んだり、喜怒哀楽を出さないようにと去年くらいから心掛けていて。『人前で絶対泣いたりしない!』って意気込んで来たんですけど。つい、この十数年の野球人生を振り返って、苦しいときもうれしいときもあったんで、そういうことを振り返ると自然と涙が出てきました」

亀澤恭平(23歳)ソフトバンク育成枠2巡目
「1年目だったんですけど、『1年目が勝負』と自分のなかで思って、必死で頑張った結果がこういう風につながったと思います。野球をあきらめかけてたときに、ガイナーズさんが続けさせてくれました。自分のなかでは本当に出会いというものに感謝して、これから一軍、支配下登録を目標にして頑張っていきたいと思います。いい仲間にも恵まれましたし、いい監督さん、コーチ、スタッフの皆さんも協力して下さって、本当に感謝してます」
(1巡目がすべて終わって2巡目はソフトバンクから。「そろそろ来そうだな?」という感じはありましたか?)
「(苦笑しながら)なかったです。呼ばれてうれしかったです」
(感動は?)
「感動というか…とにかくうれしかったです」




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2011/10/25(Tue)

充実感

2011フェニックス・リーグ16日目 第13戦
2011.10.25. 横浜ベイスターズ 4‐3 四国アイランドリーグplus選抜 <清武総合運動公園野球場>

IL 001 020 000|3
YB 202 000 00×|4

バッテリー
IL 土田(愛媛MP)、吉川(高知FD)、入野(愛媛MP)、冨田(香川OG) ‐ 飯田(高知FD)、笹平(愛媛MP)、西森(香川OG)
YB 陳、小林、佐藤祥、阿斗里、王 ‐ 黒羽根

本塁打
IL 
YB 荒波2ラン(1回、土田)、井手ソロ(3回、土田)

四国アイランドリーグplus選抜先発メンバー
6 亀澤(香川OG)
4 西本(高知FD)
5 国本(香川OG)
D 迫留(高知FD)
3 リ(香川OG)
8 島袋(香川OG)
7 陽(愛媛MP)
9 高田(愛媛MP)
2 飯田(高知FD)


 25日、『2011みやざきフェニックス・リーグ』は16日目、ここから第4クール(3試合)がスタートとなる。27日に行われるドラフト会議を前に、指名される可能性があるメンバーはこの試合を最後に宮崎を発つ。第13戦・横浜ベイスターズ戦は1つの区切りとなる試合となった。
 四国IL選抜の先発・土田瑞起(21歳)は立ち上がりからうまくリズムをつかむことができない。一番・梶谷隆幸の一ゴロをリ・ミョンファン(26歳、、香川OG、韓国)がファンブルし出塁を許すと、二番・荒波翔に右翼スタンドへ2ランをたたき込まれ、2点を先制された。
 四国IL選抜は2回表、横浜先発・陳冠宇(チェン・グァンユウ)から七番・陽耀華(25歳、、愛媛MP、台湾)の左前安打などで二死満塁のチャンスをつかむが、あと1本が出ない。だが3回表、二番・西本泰承(25歳、高知FD)、三番・国本和俊(27歳、香川OG)の連続安打で無死一、三塁とすると、五番・リの中犠飛で1点を返した。
 3回裏、横浜は四番・井手正太郎が左翼スタンドへライナーで突き刺さるソロ本塁打を放ち再び2点差とする。五番・松本啓二朗の投手強襲安打で一死一塁となったところで、四国IL選抜は土田に代わって左腕・吉川岳(25歳、高知FD)を投入する。しかし、二死一、二塁から八番・大原淳也(元香川OG)が左翼線に適時二塁打を放ち、横浜がリードを3点に拡げた。
 追う四国IL選抜は5回表、横浜の二番手・小林公太(育成)から先頭の二番・西本が遊撃後方に落ちるテキサス安打で出塁する。四番・迫留駿(20歳、高知FD)が四球を選び一死一、二塁となったところで五番・リが左中間を深々と破る。二者が還り得点は3‐4、再び1点差となった。
 6回表、この回からマウンドに登った横浜の三番手左腕、佐藤祥万から先頭の一番・亀澤恭平(23歳、香川OG)が三遊間を破る。2つの四死球で無死満塁のチャンスをつかんだ四国IL選抜だったが、中軸打線がいずれも凡打に倒れ、追加点を奪うことができない。
 横浜は4回以降、吉川の前に6回まで無安打、無得点を続ける。7回裏を入野貴大(22歳、愛媛MP)が、8回裏を冨田康祐(23歳、香川OG)が凌ぎ切り、最終回の攻撃に望みをつなぐ。
 だが9回表のマウンドに登った横浜の四番手・王溢正(ワン・イイゼン)の前に三者三振に終わり、得点はならなかった。横浜が4‐3で四国IL選抜を下して今大会6勝目、大会成績を6勝3敗2分けの4位としている。
 四国IL選抜の雪辱はならず、横浜から2敗目、大会成績は3勝7敗1分けの13位となった。
 この試合終了後、西田真二監督が率いた第2次チームは解散となり、明日26日からは吉岡雄二監督代行(愛媛MP)が率いる第3次チームでフェニックス・リーグ残りの5試合を戦う。


四国アイランドリーグplus選抜 第3次チームメンバー(10月26日~31日)

【監督】※吉岡雄二(愛媛MP、10月26日~27日)、※星野おさむ(愛媛MP、10月29日~31日)
【コーチ】前田忠節(香川OG)、萩原淳(愛媛MP)
【トレーナー】足立清(高知FD)

【投手】高尾健太(香川OG)、酒井大介(香川OG)、入野貴大(愛媛MP)、古舘数豊(愛媛MP)、井川博文(愛媛MP)、小林憲幸(愛媛MP)、吉川岳(高知FD) 以上7名
【捕手】大川修也(香川OG)、※寺英一(香川OG)、
笹平拓己(愛媛MP) 以上3名
【内野手】国本和俊(香川OG)、水口大地(香川OG)、甲斐弘樹(香川OG)、陽耀華(愛媛MP)、※村上祐基(高知FD)、※今中尭大(高知FD)、
※曽我翔太朗(高知FD) 以上7名
【外野手】島袋翔伍(香川OG)、リ・ミョンファン(香川OG)、高田泰輔(愛媛MP)、岡下大将(愛媛MP)、迫留駿(高知FD)、※鈴木達史(高知FD)、※真弥矢(高知FD) 以上7名 計24名
※ 第3次チームより新たに合流


『充実感』

 今大会が4度目のフェニックス・リーグとなった飯田一弥(25歳、高知FD)は、大会を通じて肩と打撃をアピールし続けた。この横浜戦にも懸ける想いがある。
「フェニックス最後の試合なんで。いいとこ見せたいし、気持ちよく帰りたいと思ってました。初回1点獲られてガクッ! と来たんですけど、1つ(盗塁を)セーフっぽいのをアウトにできて。『この次、打ったら代わるよ』って言われて、アイランドリーグ最後の打席にしたかったんですけど、いい当たりで。まぁまぁいい感じで終われたんで。4年目にして一番充実してるし、今までで一番チャンスが来てるんで。満足です!」
 2回裏に昨年36盗塁を記録した※石川雄洋の二盗を阻止している。最後の打席はレフト正面のライナーだった。今大会11試合に出場、19打数7安打、打率は.368を残している。明るい飯田らしい、笑顔を見せながらの「満足です」の一言には、これまで積み重ねてきた4年間が詰まっている。
 捕手としては西森将司(23歳、香川OG)もしっかりアピールを見せた。9試合に出場し14打数6安打、打率.429。7回表に代打で出場し、その裏からマスクを被った。8回裏には高森勇気を二塁で刺している。
「自分の力を出し切れたかな、とは思いますね。やれましたねぇ1日1日、今年1年は緊迫感持ってやれました。(27日を)僕も楽しみに待ちます」
 こちらは笑顔とはいかなかったが、やはり充実の表情を見せている。それはフェニックス・リーグの16日間だけでなく、4年目のシーズンを走り抜けての充実感だった。
 西本泰承(25歳、高知FD)のフェニックス・リーグにおけるテーマは「ケガをしないこと」、そして「守備」であったと言う。今日と同じ清武総合運動公園野球場での第2戦(12日)、ジャイアンツ戦の試合前ノックで額に当てた打球の腫れもとっくに引いた。チーム事情もあり、今大会は自信の本来のポジションである遊撃手よりも、サード、セカンド、ひいては外野まで、あらゆるところを守っている。
「エラーはしたくない。エラーせんのがすべてじゃないけど。守備で作ってリズムを出したかったんで。いろんなところを守っていい経験になったし、セカンドも居心地良くなってきました。やっぱりショートがいいですね! 最後、守ったじゃないですか。『ここが自分のところやな!』と思いましたもん」
 後半、亀澤恭平(23歳、香川OG)と組んだ二遊間の安定感は素晴らしく、今日も4‐6‐3のダブルプレーにネット裏でチャートを記録していた横浜の選手から「うまい!」という声が上がっていた。打撃も32打数11安打、打率.344、2盗塁と結果を残している。盗塁はもちろん、一塁までの全力疾走が印象的だった。
「普段通りのプレーをしようと。そんなときだけいいカッコしようとしても、見てる人には分かるじゃないですか! いつも通りゴロを捕って、全力疾走して」
 彼にとっては入団以来3年連続でのフェニックス・リーグになる。すべてやりきって高知で結果を待つ。
 9試合、すべて最終回に登板し9イニング無失点、8三振、3四球の成績を残し、冨田康祐(23歳、香川OG)も宮崎を去る。
「フォアボール3つとヒット3本、点獲られなかったんで。2人ランナー背負ったのも1回だけだったし、ランナー出してもそこから抑えることがしっかりできたんで。9回、全部無失点。シーズン通りのピッチングだったと思います。いつもよりレベルの高い相手で、こっちも選抜チームで自分のチームもレベルが高い。見ていて勉強になりましたし、普段はあんまり話さない他のチームのピッチャーと試合観ながら話したり、みんな仲良くさせてもらって。ライバル意識も高かったですけど」
 選抜チームとして選ばれた各チームの代表メンバーとして、闘志を燃やす部分もあれば刺激になる部分もあった。だが、やはり一番刺激になったのは今季のセーブ王、富永一(21歳、徳島IS)だったと言う。
「同じ抑えでやってて、しっかり三振を多く獲りたいと思ってるんですけど、あいつズバ抜けてたじゃないですか! 歳は下ですけどすごいと思うし、見習うところはありますから。中継ぎの人も岩根さん(岩根成海、徳島IS)や入野(入野貴大、愛媛MP)やいいピッチャーばっかりで、刺激になりました。この人たちよりもっといいピッチャーでいよう! 他の人が打たれてもオレは無失点で行こう! と思ってました。いい経験できました」
 フェニックス・リーグの最中にドラフト指名に関する新聞記事が出た。また、その頃から「今季のドラフト指名は不可なのではないか?」という憶測も飛び始めている。精神的に大きく揺さぶられるなか、それらを振り払うように毎日マウンドに登り続けていた。第2クールは4試合連続、第3クールの第9、10戦が雨で流れたため、第5戦から今日の第13戦まで、7試合連続登板での無失点ピッチングである。
 先日、行ったインタビューで「このフェニックス・リーグをしっかりやって終えられたら、ドラフト当日を楽しみに迎えられるんじゃないですかね」と語っていた。そこにたどり着くまでにやっておくべきことはすべてできた。もうここから先は自分の力が及ぶところではない。黙って待つのみである。最後の握手のあと「また、喜んで握手できるといいですね!」と、笑顔を見せてバスへと乗り込んだ。
 ドラフト前に挑む最後の試合が終わった。来年のチャンスをつかむために残って試合を続けるメンバーがいる。そして、これから選抜チームに合流してくるメンバーもいる。そこでつかむものもきっとあるはずだ。
 27日の運命のときをスーツ姿で待つ選手たちは、26日の朝、宮崎を発つ。やるべきことはやった。16時37分、選手たちを乗せたバスが球場をあとにした。徐々に赤くなり始めた清武の空に、白いうろこ雲が浮かんでいた。

※ 訂正しました。




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2011/10/23(Sun)

2011.10.23. みやざきフェニックス・リーグ 14日目 第12戦 四国IL選抜 0‐1 日本ハム

2011フェニックス・リーグ 14日目 第12戦
2011.10.23. 四国アイランドリーグplus選抜 0‐1 北海道日本ハムファイターズ <サンマリンスタジアム>

F  000 001 000|1
IL 000 000 000|0

バッテリー
F  ケッペル、多田野、松家、谷元、乾 ‐ 今成、中嶋
IL 高尾(香川OG)、吉川(高知FD)、井川(愛媛MP)、酒井(香川OG)、入野(愛媛MP)、冨田(香川OG) ‐ 飯田(高知FD)、西森(香川OG)

本塁打
F  飯山ソロ(6回、井川)
IL 

四国アイランドリーグplus選抜先発メンバー
6 亀澤(香川OG)
5 西本(高知FD)
3 国本(香川OG)
D リ(香川OG)
7 陽(愛媛MP)
8 島袋(香川OG)
9 迫留(高知FD)
2 飯田(高知FD)
4 水口(香川OG)


 23日、『2011みやざきフェニックス・リーグ』は第3クール最終日を迎えている。宮崎の空は快晴、朝はさわやかだった空も、昼前には夏を思わせる強い日差しとなった。四国アイランドリーグplus選抜チームはサンマリンスタジアムにて北海道日本ハムファイターズと戦っている。
 日本ハムは29日からのCS(クライマックス・シリーズ)出場のため宮崎で調整しており、三塁側ダグアウトには梨田監督以下一軍首脳陣らの姿もあった。陽岱鋼、中田翔ら、一軍で活躍する若手がスタメンに名を連ねている。
 四国IL選抜の先発は今大会ここまで2試合に先発し、いずれも好投している香川OGのエース・高尾健太(23歳)、走者を背負いながらもうまく打たせて獲り、無安打のまま序盤3回を無失点でしのぐ。4回表、四番・中田翔に左翼線への二塁打を浴び一死三塁のピンチを迎えたが、後続をうまく退け、4イニングを無失点で投げ終えた。
 日本ハムの先発・ケッペルも安定感のある投球でまったく相手打線に隙を与えない。5回裏まですべて三者凡退、四国IL選抜を完ぺきに封じ込めた。
 5回表を無失点にしのいだ左腕・吉川岳(25歳、高知FD)に代わり、6回表から四国IL選抜はサイドスロー・井川博文(23歳、愛媛MP)をマウンドに送る。だが、先頭の二番・飯山裕志に左翼へソロ本塁打を浴び先制点を奪われた。
 7回表、四国IL選抜の三番手・酒井大介(24歳、香川OG)が日本ハム打線を三者凡退に封じ込める。すると7回裏、日本ハムの三番手・松家卓弘から先頭の一番・亀澤恭平(23歳、香川OG)が中前打を放ち、この試合初めて先頭打者を出塁させる。三番・国本和俊(27歳、香川OG)の四球などで一死一、三塁とするものの、中軸にあと1本が出ず、このチャンスを生かすことができない。
 8回表、四国IL選抜の五番手・入野貴大(22歳、愛媛MP)は二番・飯山、三番・陽に連打を浴びながらも、7回からマスクを被った捕手・西森将司(23歳、香川OG)の二盗補殺などに助けられ無失点でしのぐ。9回表のマウンドに登った冨田康祐(23歳、香川OG)もヒットと四球で二死一、二塁のピンチを迎えたが、最後の打者を遊ゴロに打ち取り、最終回の攻撃にすべてを託する。
 しかし、四国IL選抜は9回表、日本ハムの四番手左腕・乾真大の前に三者凡退に終わり、逆転はならなかった。
 日本ハムが1点のリードを守り切って四国IL選抜を下し1‐0、前回対戦での雪辱を果たした。今大会成績を3勝6敗1分けとしている。
 四国IL選抜は昨日のハンファ戦に続き散発2安打と打線がまったくふるわず、今大会2度目となる完封負けを喫した。この結果、対日本ハム戦の成績を1勝1敗とすると同時に、今大会成績も日本ハムと同じ3勝6敗1分け(11位タイ)としている。


コラム『「試合慣れができてきました」』は、『THE STADIUM』(http://thestadium.jp/)に掲載されています。




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2011/10/22(Sat)

2年振りの宮崎で

2011フェニックス・リーグ13日目 第11戦
2011.10.22. ハンファイーグルス 1‐1 四国アイランドリーグplus選抜 <生目の杜第2野球場>

IL 000 000 100|1
E  000 100 000|1
※ 9回リーグ規定により引き分け

バッテリー
IL 小林(愛媛MP)、井川(愛媛MP)、入野(愛媛MP)、酒井(香川OG)、冨田(香川OG) ‐ 飯田(高知FD)、笹平(愛媛MP)、西森(香川OG)
E  チェ・ウソク、ムン・ジェヒョン、ヂョン・デフン、イ・ヨンキ、チョン・ミョンヒョク、キム・ギャンテー、チャン・ミンゼ ‐ ナ・ソンヨン

本塁打
IL 
E  

四国アイランドリーグplus選抜先発メンバー
6 亀澤(香川OG)
5 西本(高知FD)
8 島袋(香川OG)
3 リ(香川OG)
7 陽(愛媛MP)
D 迫留(高知FD)
9 岡下(愛媛MP)
2 飯田(高知FD)
4 水口(香川OG)


 22日、『2011みやざきフェニックス・リーグ』は13日目、宮崎の空はきれいに晴れ上がった。四国アイランドリーグplus選抜チームは生目の杜第2野球場において、第11戦・ハンファイーグルス(韓国)戦に臨んでいる。西田真二監督(香川OG)率いる第2次チームにとっては、いよいよこれが初戦となる。
 ハンファ先発・チェ・ウソクの変化球を捉えきれない四国IL選抜は、3回表に八番・飯田一弥(25歳。高知FD)が遊前テキサス安打を放つものの、4回まで無得点を続ける。
 四国IL選抜の先発は第2次チームから召集され、今大会初登板となる小林憲幸(26歳、愛媛MP、元千葉ロッテ育成)である。無安打投球を続けながらの4回裏、2つの四球などで一死二、三塁のピンチを迎える。六番・オ・ジュンヒョクの中犠飛によりハンファが1点を先制した。
 4回1失点の小林に代わり5回裏のマウンドには、こちらも今大会初登板の井川博文(23歳、愛媛MP)が登る。ヒットを許しながらも2イニングを無失点に抑えた。
 四国IL選抜は7回表、6回からマウンドに登ったハンファのニ番手左腕、ムン・ジェヒョンから三番・島袋翔伍(21歳、香川OG)が四球を選ぶ。ここでハンファは三番手に右の変則投手、ヂョン・デフンを送るが、七番・陽耀華(25歳、愛媛MP、台湾)に四球を与え一死一、三塁となった。ハンファは再び投手を交代させ、四番手左腕・イ・ヨンキを送る。六番代打・国本和俊(27歳、香川OG)の打球は惜しくも三塁手の正面を突き二死一、三塁に。七番・岡下大将(19歳、愛媛MP)への2球目にスタートを切った陽に対し、捕手の二塁送球が高く逸れ、四国IL選抜も無安打で同点に追い着いた。
 8回表、二番・西本泰承(25歳、高知FD)の死球などで一死一、二塁と勝ち越しのチャンスを得た四国IL選抜だったが、途中出場の三番・高田泰輔(22歳、愛媛MP)が二ゴロ併殺に倒れるなど追加点が奪えない。9回最後の攻撃もヒットが出ないまま無得点で終えた。
 7回から入野貴大(22歳、愛媛MP)、8回から酒井大介(24歳、香川OG)が無失点リレーでつなぐ。9回裏、冨田康祐(23歳、香川OG)がハンファの攻撃を三者凡退に切って獲り、試合は1‐1のまま9回リーグ規定により引き分けとなった。
 四国IL選抜は今大会、対ハンファ戦1敗1分け、大会成績を3勝5敗1分けとしている。


『2年振りの宮崎で』

 四国IL選抜・西田真二監督(香川OG)は試合後「ピッチャーは1点に抑えてくれて。90点くらい」と話している。
 先発の小林憲幸(26歳、元千葉ロッテ育成)、初登板の井川博文(23歳)、第1次チームから帯同している入野貴大(22歳)の愛媛MP投手勢が7回までを1失点で乗り切り、残り2イニングを酒井大介(24歳)、冨田康祐(23歳)の香川OG投手勢が無失点でしのいだ。投手陣としては十分な仕事ぶりだった。
 4回66球を投げ1失点(自責1)、4つの四球を出したものの打たれたヒットの数は「0」である。先発マウンドに登った小林が、まずは試合を作っている。
 だが、シーズンが終わってからは十分に技術練習を続けられている状況になかった。むしろ体幹などのトレーニング面に重きを置いている。
「投げてなかったスからね。トレーニングばっかやってて。(選抜メンバーに)選ばれたら選ばれたでなんとかなるかな? みたいな…」
 ほぼ、ぶっつけ本番のマウンドであったと言っていい。
 今季途中からフォームをクイックモーションに変え、徐々に安定感が出てきている。公式戦31試合に登板し、1完封を含む4勝5敗6セーブ、リーグ5位の成績となった防御率2.56がその証拠だ。今年つかんだものをより精度を上げ、再びNPBの舞台に戻る。そんな将来像を描いている。
 ストレートは良いキレを持って投げ込むことができていたが、やや変化球のコントロールがバラつき、ムダ球が多くなった。唯一の失点の原因となったのが4回裏の連続四球と、かなり良くなってきているとはいえ、まだまだ課題もある。
「多少力みもあって、全体的には悪かった。大分、昔みたいに開いて抜ける球が減っては来てるんですけど。全体的にフォアボールも少なくなって来てるし…ま、今日はちょっと多かったですけど。コースコースを突けてるから。前は真ん中狙って投げたのが散らかってましたけど、今はコースで1個2個球ずらして投げられてる」
 急きょ招集となった今回のフェニックス・リーグで、一体どれくらいのパフォーマンスを出すことができるのか? 自信よりも不安の方が大きかったことは否めない。だが、1カ月空いたこのタイミングで、この投球ができれば決して悪くはない。そんな風に感じている。
 小林にとってフェニックス・リーグを経験するのは2年振り、しかも2年前はまだ千葉ロッテのユニフォームを着ていた頃である。この場所に来て、すれ違うNPBの選手たちを見てわき上がった記憶も少なくない。
「やっぱりね。相手が相手なだけに変な力みも出るだろうし。いかにリラックスして投げるか? ですよね」
 NPBを去ってからの2年間で得たものを、ここで披露してみたいという気持ちも当然ある。今日の試合のネット裏には当時の小林を知るロッテのスタッフも訪れていた。
「今日も編成来てたじゃないですか。『145キロ出てるんだって? ロッテにいたときより球いいんじゃないの?』って言われて。やってたことは間違いじゃなかった、って言いたいんで」
 まだ、今はNPBに戻るべきタイミングではないと思っている。このオフにしっかりトレーニングを積んで体幹を鍛えたい。身体の柱となる部分に筋肉をつけて。
「実戦も大事ですけど、そっち優先して」
 すでに宮崎を去った徳島IS・大谷龍次(22歳、元ロッテ育成)が、球場の敷地内に入って来た選手送迎用の派手なカラーリングのバスを見てこんなことをつぶやいていた。
「再来年は絶対あのバスに乗ってやるからね!」
 小林が考えていることも同じだろう。これから自分がやるべきことは分かっている。さらに今、宮崎ですべきことは「絶対にあの場所に戻るのだ」という強い意志を、自分の胸に焼き付ける作業である。




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2011/10/21(Fri)

2011.10.21. みやざきフェニックス・リーグ 第12日目 第10戦 四国IL選抜 雨天中止 東北楽天

IMG_6970 (2)
屋内練習場で3時間半みっちり練習、明日のハンファ戦に備えた

2011フェニックス・リーグ12日目 第10戦
2011.10.21. 四国アイランドリーグplus選抜 雨天中止 東北楽天ゴールデンイーグルス  <サンマリンスタジアム>

 21日、12日目を迎えた『2011みやざきフェニックス・リーグ』だが、宮崎市内は朝から雷鳴が轟く雨の一日となった。予定されていた第10戦、四国アイランドリーグplus対東北楽天ゴールデンイーグルス戦も早々に中止が発表されている。
 四国IL選抜のメンバーは8時30分より宮崎県総合運動公園内にある屋内練習場にて練習を行った。ウォーミングアップのあと、野手は30メートルダッシュ計測(×3本)のあとフリー打撃、投手陣はランニングメニューなどをこなしている。
 また、2カ所あるブルペンでは酒井大介(24歳、香川OG)、吉川岳(25歳、高知FD)、土田瑞起(21歳、愛媛MP)、井川博文(23歳、愛媛MP)らがそれぞれ投球練習を行った。
 野手全員のフリー打撃が終わったあと、迫留駿(20歳、高知FD)、岡下大将(19歳、愛媛MP)、リ・ミョンファン(26歳、香川OG、韓国)、西本泰承(25歳、高知FD)らが再びゲージに入り特打を行っている。さらに迫留は特打のあと、西田監督、前田忠節コーチらにマンツーマンで指導を受けながらティー打撃を繰り返していた。
 練習は3時間半後の12時3分に終了、12時30分に練習場をあとにしている。

■ 先発登板予定だった土田瑞起投手(21歳、愛媛MP)

「投げたかったです。心待ちにしてたんですけど…。萩原さんが来て、フォームのこととかいろいろ…。スピードじゃなくフォームを気にしながら投げてます」
(特にどういったところを?)
「真っ直ぐと変化(球)の腕の振りがまだ違うから。変化は曲げようとしてるのが分かるんで、真っ直ぐと同じフォームで投げられるように。まだ変えたばっかなんで。フェニックスに来る3日くらい前に変えたばっかなんです」

 明日、宮崎市の天気予報は曇り時々雨、午前中の降水確率は20パーセントとなっている。明け方には雨も止みそうな気配だ。試合が行われる生目の杜第2野球場の水はけは非常に良いため、天候の早い回復が期待される。




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2011/10/20(Thu)

2011.10.20. みやざきフェニックス・リーグ 11日目 第9戦 埼玉西武 雨天中止 四国IL選抜

 IMG_6947.jpg
南郷スタジアムのグラウンドにはシートが被せられていたが…

2011フェニックス・リーグ 11日目 第9戦
2011.10.20. 埼玉西武ライオンズ 雨天中止 四国アイランドリーグplus選抜 <南郷スタジアム>

 20日、『2011みやざきフェニックス・リーグ』は11日目、ここから第3クール(4試合)がスタートする。四国アイランドリーグplus選抜チームも新たなメンバー11名が合流し、第2次チームとなった。
 第2次チームの初戦は南郷スタジアムでの埼玉西武ライオンズ戦である。南郷の天候は小雨、グラウンドにはシートが被せられ、選手たちは10時より室内練習場を借りて練習を行った。投手陣はランニングメニュー、野手はフリー打撃などを行って試合に備えたが、練習を終えて球場に戻ろうとしていた11時29分、試合中止が決定した。
 ここまでスケジュール通りに行われていた四国IL選抜のフェニックス・リーグで初の雨天中止となっている。選手は一旦、全員が選手控室に戻ったあと、投手陣のなかから小林憲幸(26歳、愛媛MP、元千葉ロッテ育成)、入野貴大(22歳、愛媛MP)、冨田康祐(23歳、香川OG)の3名がブルペンに入り投球練習を行っている。
 投球練習は12時10分に終了、選手たちは12時43分にバスで球場をあとにした。

■ 第2次チームを率いる西田真二監督(香川OG)

「やれたら良かったんやけど。メンバーが代わって、私もあと数試合、ドラフトもあるんでね。このリーグの選手たちもこんな環境で野球をやらせてもらえることをしっかり受け止めて欲しい。(今日は)顔合わせだったんやけど、ちょっとほぐれたかもわからんね。あしたからまた3試合、私は楽しみですよ!」

■ 先発登板予定だった吉川岳(25歳、高知FD)

「投げたかったですね。準備もしっかりできてたんで」
(スライド登板は?)
「いや、聞いてません。まだわかんないですけど、中継ぎでもいいんで投げたいです」

 なお、23日に予定されている第12戦、北海道日本ハム戦(サンマリンスタジアム)が、CSを見据えて宮崎で調整に入った一軍との対戦になることが濃厚となった。実現すれば09年10月17日、生目の杜第2野球場で行われた日本ハム戦以来となる。この試合では先発マスクを被った荒張裕司捕手(徳島IS・当時)がチャンスをつかみ、後のドラフトで日本ハムから指名されるに至っている。




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2011/10/19(Wed)

2011.10.19. みやざきフェニックス・リーグ 10日目 移動日

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冨田、入野、飯田らが宮崎を離れるメンバーと別れを惜しむ

2011フェニックス・リーグ 10日目
2011.10.19.  移動日

 19日、『2011みやざきフェニックス・リーグ』は練習日(予備日)、四国アイランドリーグplus選抜チームは第1次メンバーと第2次メンバーとの入れ替えを行う。
 石川で行われるグランドチャンピオンシップ出場のため、宮崎を離れる斉藤浩行監督以下徳島インディゴソックスの選手11名、また辻武史コーチとヒジのケガのため流大輔内野手(22歳)がチームを離れた。午前7時30分、飯田一弥(25歳、高知FD)、冨田康祐(23歳、香川OG)、入野貴大(22歳、愛媛MP)らが見送るなか、車2台に分乗して宮崎市内の宿舎を出発している。今回選抜チームを離れたメンバーは以下の通り。

斉藤浩行監督、島田直也コーチ(以上、徳島IS)、辻武史コーチ(高知FD)
【投手】岩根成海、富永一、大川学史(以上、徳島IS)
【捕手】山村裕也(徳島IS)
【内野手】松嶋亮太、根鈴雄次、國信貴裕、東弘明(以上、徳島IS)流大輔(高知FD)
【外野手】大谷龍次、中川竜也(徳島IS)

第1次選抜チームから第2次選抜チームに継続して召集された選手は完全オフとなる。新たに合流する西田真二監督(香川OG)以下、コーチ2名、選手11名は、今夜宮崎入りする予定だ。




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2011/10/18(Tue)

思い切って、腕振って

2011.10.18. 斉藤四国IL選抜、第2クール終了
斉藤アイランドリーグ選抜がラストゲームを白星で終えた

2011フェニックス・リーグ 9日目 第8戦
2011.10.18. 四国アイランドリーグplus選抜 11‐2 千葉ロッテマリーンズ <天福球場>

M  001 010 000|2
IL 320 001 05×|11

バッテリー
M  光原、鈴江(育成)、林(育成)、秋親、山口(育成)、山本 ‐ 小池
IL 古舘(愛媛MP)、富永(徳島IS)、土田(愛媛MP)、冨田(香川OG) ‐ 山村(徳島IS)、西森(香川OG)

本塁打
M  
IL 中川3ラン(8回、山口)

四国アイランドリーグplus選抜先発メンバー
6 西本(高知FD)
5 松嶋(徳島IS)
4 國信(徳島IS)
3 リ(香川OG)
2 山村(徳島IS)
D 根鈴(徳島IS)
8 島袋(香川OG)
7 中川(徳島IS)
9 高田(愛媛MP)


 18日、『2011みやざきフェニックス・リーグ』に参戦中の四国アイランドリーグplus選抜チームは、第2クール(4試合)最後の試合となる第8戦・千葉ロッテマリーンズ戦に臨んだ。日差しはあるがやや風が強い秋晴れの下、12時58分ニプレイボールとなった。
 四国IL選抜は今大会2度目の先発となる左腕・古舘数豊(22歳、愛媛MP)をマウンドに送る。立ち上がりから完ぺきな投球を見せ、初回の攻撃を三者三振、たったの9球で終えた。
 打線も初回からロッテ先発・光原逸裕を攻める。二死満塁から八番・中川竜也(21歳、徳島IS)の右前適時打など、打者一巡の攻撃で3点を先制した。2回の裏にも六番・根鈴雄次(37歳、、徳島IS、元エクスポズ3Aほか)の2点適時中前打で追加点を奪い5‐0とリードを拡げる。
 ロッテも3回表に二番・角晃多(育成)の適時中前打、5回表には左翼線への二塁打で出塁した一番・生山裕人(育成、元香川OG)が二番・角の右犠飛で還り、2点を奪い返す。5‐2と四国IL選抜が3点をリードして前半を終えた。
 6回裏に1点を追加した四国IL選抜は8回裏、この回からマウンドに登ったロッテ五番手・山口祥吾(育成)を攻め込む。七番・島袋翔伍(21歳、香川OG)の中前適時打、八番・中川の左翼スタンドにライナーで飛びこむ3ランなどで5点を奪い試合を決定づけた。
 6回2失点で後続にマウンドを譲った古館に代わり、7回を富永一(21歳、徳島IS)、8回を土田瑞起(21歳、愛媛MP)とつなぎ、最後は冨田康祐(23歳、香川OG)が無失点のまま締めくくった。
 13安打を放った四国IL選抜が11‐2でロッテを下し、前日の北海道日本ハム戦に続く連勝を収めた。第2クールを終え、四国IL選抜の成績は3勝5敗、順位を15位タイから12位に上げている。ロッテは3勝4敗1分け、順位を6位から8位に落とした。
 斉藤浩行監督(徳島IS)が監督を務めた四国IL選抜第1次チームは、徳島ISがBCリーグとの独立リーグ日本一決定シリーズ『2011グランドチャンピオンシップ』出場のため、メンバーが入れ替わる。明日、宮崎を去る徳島ISの11選手、また右肘のケガのためチームを離れる流大輔内野手(22歳、高知FD)と入れ替わりに新メンバー12名が宮崎入りする予定だ。
 新たなメンバーを加えた第2次チームは西田真二監督(香川OG)の指揮の下、20日から第3クール(4試合)に臨む。


四国アイランドリーグplus選抜 第2次チームメンバー(10月20日~25日)

【監督】※西田真二(香川OG)
【コーチ】※前田忠節(香川OG)、※萩原淳(愛媛MP)
【トレーナー】高木俊文(愛媛MP)

【投手】冨田康祐(香川OG)、高尾健太(香川OG)、※酒井大介(香川OG)、入野貴大(愛媛MP)、土田瑞起(愛媛MP)、古舘数豊(愛媛MP)、※井川博文(愛媛MP)、※小林憲幸(愛媛MP)、吉川岳(高知FD) 以上9名
【捕手】西森将司(香川OG)、※大川修也(香川OG)、飯田一弥(高知FD)、※笹平拓己(愛媛MP) 以上4名
【内野手】亀澤恭平(香川OG)、※国本和俊(香川OG)、※水口大地(香川OG)、※甲斐弘樹(香川OG)、西本泰承(高知FD)、※陽耀華(愛媛MP) 以上6名
【外野手】島袋翔伍(香川OG)、リ・ミョンファン(香川OG)、高田泰輔(愛媛MP)、※岡下大将(愛媛MP)、※迫留駿(高知FD) 以上5名 計24名
※ 第2次チームより新たに合流


コラム『思い切って、腕振って』は、『THE STADIUM』(http://thestadium.jp/)に掲載されています。




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2011/10/17(Mon)

朴 贊浩が教えてくれたこと

2011フェニックス・リーグ8日目 第7戦
2011.10.17. 北海道日本ハムファイターズ 0‐1 四国アイランドリーグplus選抜 <ひむかスタジアム>

IL 000 010 000|1
F  000 000 000|0

バッテリー
IL 高尾(香川OG)、吉川(高知FD)、冨田(香川OG) ‐ 飯田(高知FD)、西森(香川OG)
F  斉藤勝、松家、宮本、植村、榎下 ‐ 荒張

本塁打
IL 
F  

四国アイランドリーグplus選抜先発メンバー
5 松嶋(徳島IS)
4 西本(高知FD)
3 大谷龍(徳島IS)
9 リ(香川OG)
D 山村(徳島IS)
8 島袋(香川OG)
7 中川(徳島IS)
2 飯田(高知FD)
6 亀澤(香川OG)


 17日、『2011みやざきフェニックス・リーグ』は8日目、四国アイランドリーグplus選抜チームはひむかスタジアムにおいて第7戦・北海道日本ハムファイターズ戦に臨んだ。今日の宮崎の最高気温は24.8度、さわやかだった午前中の空気も、お昼を迎える頃には汗ばむほどの陽気となった。
 日本ハムの先発は左腕・齊藤勝、初回から連続三振を奪う快調な立ち上がりを見せる。四国IL選抜の先発は第3戦・巨人戦以来の先発となる香川OGのエース・高尾健太(23歳)、二番・西川遥輝の打席で強いゴロを左足に受けたが、大きなダメージもなく三者凡退で初回の攻撃を凌いだ。
 4回裏、日本ハムは先頭の三番・谷口雄也が左翼線へ二塁打を放つ。四番・鵜久森淳志が四球を選ぶと、続く五番・佐藤賢治への5球目にダブルスチールを敢行する。だが、捕手・飯田一弥(25歳、高知FD)の好送球により三盗はならず、三振併殺となる。結局得点できないまま大きなチャンスを逃した。
 ピンチを凌いだあとの5回表、四国IL選抜は五番・山村裕也(24歳、徳島IS)、六番・島袋翔伍(21歳、香川OG)が連続安打で出塁する。二死二、三塁としたあと、九番・亀澤恭平(23歳、香川OG)への4球目が暴投となり三塁から山村が生還、1点を先制した。
 高尾は7回を投げ無失点の好投でマウンドを後続に譲る。8回裏、二死一、二塁のピンチも吉川岳(25歳、高知FD)が無失点のまま踏ん張ると、日本ハム最後の攻撃も冨田康祐(23歳、香川OG)が三者凡退に封じ込み、1点のリードを守り切った。
 四国IL選抜が1‐0で日本ハムを下し2勝目を挙げた。大会成績を2勝5敗とし、順位は1つ上がって15位となったが、ハンファイーグルス(韓国)とともに最下位のまま。2勝3敗1分けとなった日本ハムは順位を8位から11位に落とした。
 明日は第2クール最後となる第8戦、四国IL選抜は13時より天福球場において千葉ロッテと対戦する。石川ミリオンスターズとのグランドチャンピオンシップ出場のため、この試合が斉藤監督、並びに徳島ISの選手にとって最後の試合となる。


『朴 贊浩が教えてくれたこと』

 1点のリードを守り抜いた完封勝利はなんと試合時間2時間26分、2時間半を切るスピーディーなゲームだった。ワンチャンスをものにできなかったファイターズと、その後に訪れたワンチャンスをものにした四国IL選抜との違いが、この試合の勝敗を分けた。
 四国IL選抜最大のピンチは4回裏、無死一、二塁の場面なのだが、実はもっと大きかったかもしれないピンチが、試合始まってまもなくにあった。
 1回裏、ファイターズの二番・西川遥輝の打球が四国IL選抜の先発・高尾健太(23歳)を襲う。とっさにグラブを出し、跳ね返った打球が幸運にもサードの目の前に転がり打者走者はアウトとなった。
 三塁側ダグアウトから出て行こうとする足立清トレーナー(28歳、高知FD)に対し、右手で「来なくていい」のジェスチャーを送った。だが、打球は確実に左足のすね部分に当たっていたのである。
 試合後、腫れあがった左すねに巻かれたテーピングが痛々しい。
「(サードに)パス出した。痛かったーっ!! でも、ルアーの針が刺さったよりは大丈夫」
 野球以上に大好きな釣りの話に絡ませながら、いつものようにそんな減らず口をたたく。
「終わってアイシングしてたら腫れて来たっス。何とかなるやろ、と思って投げてたんスけど」
 今大会最長となる7回を投げ終えるまで、踏み出す左足をかばうような仕草など一度も見せていない。それ以上に高尾らしく、コントロールの良さを活かしてポンポンとリズム良く投げる、そんな姿だけが印象に残った。痛みを集中力だけでカバーしていたとするならば、恐るべき集中力である。
「今日はバッターの初球にストライク取るのだけ。結構意識してました」
 普段なら「いつも通りっス」と答えることがほとんどの試合後の取材に、明確な目標を掲げてマウンドに登っていたことを打ち明けている。ストライクを先行させることは先発投手が試合を作るためのセオリーに違いない。だが、高尾の意図は少し違っていた。
 実は昨夜、朴 贊浩(パク・チャンホ、オリックス)と食事をともにしている。アイランドリーグともなじみの深い韓国人代理人の方のバースデーパーティーがあり、リ・ミョンファン(26歳、韓国)、西森将司(23歳)、杉尾拓郎氏(元香川OG)らとともに4人で参加した。その席で代理人の方の通訳を通し、投球術について話を聞いている。
「いいピッチャーはとりあえず、初球をストライク、バーン! と入れて、自分有利に進めて行く。球数を少なくしたら相手に与えるデータの数も少なくなる。ボール球をわざと投げろって言ってましたね。きわどいところに投げたのが結果ボールになって『あぁ~っ』って言うよりも、最初からボール狙いで投げろって」
 マウンドでのメンタル面についてもアドバイスをもらっている。いいコースに投げて、たとえそれが打たれたとしても、それはOKなんだ。そこでちゃんとコントロールできているなら次の打者を打ち取ることができる。思っているところへ投げて打たれたら「相手の方がうまかったんだ」と考えればいい。
「狙ったところに目がけて投げるだけなんですよ。『あしたやってみよー!!』って。完ぺきファン目線でしたけどね、『すげぇーっ!!』って」
 韓国の国民的英雄である元メジャーリーガーから直接受けたアドバイスを、すぐやってみようと思ったことは十分うなずける。孤独なマウンドでついつい焦ってしまいがちになり、連打を浴びる。そんな投手のメンタリティをうまく変えるための術は、今日のマウンドにも活かされていたことだろう。こんなチャンスがあるのもフェニックスリーグならではである。
 2年連続最多勝、最多奪三振に輝く香川OGのエースが先発した試合で2戦2勝、宮崎で投げることができるチャンスを楽しんでいるように見えて仕方がない。




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2011/10/16(Sun)

1イニング、6失点

2011フェニックス・リーグ7日目 第6戦
2011.10.16. 四国アイランドリーグplus選抜 5‐8 横浜ベイスターズ <生目の杜第2野球場>

BS 100 100 060|8
IL 000 003 020|5

バッテリー
BS 小林寛、小杉、佐藤、阿斗里 ‐ 岡
IL 大川(徳島IS)、岩根(徳島IS)、富永(徳島IS)、冨田(香川OG) ‐ 山村(徳島IS)、西森(香川OG)

本塁打
BS 
IL 

四国アイランドリーグplus選抜先発メンバー
4 國信(徳島IS)
9 西本(高知FD)
8 島袋(香川OG)
3 リ(香川OG)
2 山村(徳島IS)
D 根鈴(徳島IS)
5 松嶋(徳島IS)
7 高田(愛媛MP)
6 東(徳島IS)


 16日、『2011みやざきフェニックス・リーグ』は今日で7日目を迎える。四国アイランドリーグplus選抜チームは第6戦、横浜ベイスターズと対戦した。場所は第4戦・東北楽天戦と同じ、生目の杜第2野球場である。
 昨日までの不安定な空模様が嘘のように晴れ渡った空の下、試合は行われた。これが今大会2度目の先発マウンドとなる四国IL選抜の先発・大川学史(25歳、徳島IS)がいきなり横浜に連打を浴びる。一番・森本稀哲に三遊間を破られたあと、一死から三番・大原淳也(元香川OG)に中前打、四番・北篤にも三遊間を破られ1点を失った。
 2回、3回の横浜の攻撃を3者凡退に抑え、立ち直ったかに見えた大川だったが4回表、先頭の四番・北に三塁線を抜かれ無死二塁のピンチに陥る。六番・岡賢二郎(元愛媛MP)の遊内野安打などで一死一、三塁としたあと、七番・新沼慎二に左翼線へ適時二塁打を浴び2点目を失った。
 四国IL選抜は横浜先発・小林寛の快投の前に5回までパーフェクトに封じ込まれ、1人の走者さえ出すことができない。横浜が2‐0とリードして前半を終えた。
 6回裏、四国IL選抜が反撃を見せる。横浜の二番手・小杉陽太から七番・松嶋亮太(23歳、徳島IS)が二塁手の失策により出塁すると、一死二塁から九番・東弘明(19歳、徳島IS)が右翼線に適時二塁打を放つ。二死三塁として二番・西本泰承(25歳、高知FD)の打席で小杉が暴投、三塁から東が生還し、四国IL選抜が2‐2の同点に追い着いた。西本は左中間を深く破る二塁打を放つと、三番・島袋翔伍(21歳、香川OG)が初球を右前へ運び西本が生還、3‐2と逆転に成功した。
 大川に代わった岩根成海(23歳、徳島IS)が7回を三者凡退に抑える。だが、8回裏のマウンドに登場した三番手・富永一(21歳、徳島IS)がつかまった。先頭の一番・森本、二番・松下一郎(育成)の連打などで無死満塁のピンチに陥ると、四番・北には2ストライクと追い込みながら死球を与え、押し出しでの同点を許す。さらに六番・岡に走者一掃となる右越え三塁打を浴び、ついに逆転を許した。富永はその後も七番・新沼に左前適時打、九番代打・梶谷隆幸に中越え二塁打を浴び6失点、四国IL選抜が逆に5点のビハインドを追う形となった。
 8回裏、この回からマウンドには横浜三番手、左のサイドスロー・佐藤祥万が登る。だが先頭の代打・流大輔(22歳、高知FD)に四球を与えると、二番代打・中川竜也(21歳、徳島IS)が中堅左に適時三塁打を放つ。さらに三番・飯田一弥(25歳、高知FD)の三ゴロの間に中川が還り、2点を奪い返した。
 9回表のマウンドに登った四国IL選抜の四番手・冨田康祐(23歳、香川OG)が最速149㌔のストレートで三者凡退に抑え、最後の攻撃へのリズムを作る。四国IL選抜は9回裏二死、横浜の四番手・阿斗里から九番・東が四球を選んで出塁するが、逆を突かれけん制球でタッチアウト。試合終了となった。
 横浜が8‐5と逆転で四国IL選抜を下し、今大会成績を2勝2敗1分けの8位とした。四国IL選抜は大会成績を1勝5敗とし、単独最下位となる16位に沈んでいる。


『1イニング、6失点』

 富永一(21歳、徳島IS)にしてみれば、NPBの洗礼を受けた、と言ったところだろうか。ここまで打ちこまれたことは今季の公式戦登板、48試合でもない。8回表のマウンドに登り6失点(自責6)、5本の長短打を浴び試合を壊してしまった。
 生命線であるストレートを次々と外野フェンス近くまで運ばれた。試合後の富永が言う。
」「こういうレベルだと普通に打たれる。もっとコース突いて投げるとか、三振ばっかりじゃない、打たせて取れる球もいるかなと…。ピンチにどう考えてゲームを作るかが勉強不足やったんで、失敗を活かして反省したい」
 ストレートのキレがそこまで悪かったわけではない。フェニックス・リーグに入ってからも、独特の伸びを見せるボールはNPB関係者から注目を浴びている。ここまで3試合に登板、5回を投げ5個の三振を奪っていた。
 12日の巨人戦終了後、捕手・西森将司(23歳、香川OG)が香川OGのクローザー・冨田康祐(23歳)の球質と、富永の球質との違いを説明してくれた。
「冨田のはバーン! って来る感じなんですけど、富永のはスピンがかかってる感じ、ホップしてるって言うか、伸びてますね」
 球速こそ135㌔そこそこしかないのだが、回転が良く非常に伸びのある富永のボールは、打席に入って見てみれば非常にキレがあるように感じられる。だから10㌔以上速い冨田のボールにも、まったくひけをとらない力強さがある。低目に決まれば面白いように空振りが獲れる。
 島田直也コーチは「あいつもたまにはあれぐらい打たれとかんと! こうなっちゃいかんから」と言って、右手で作った拳を鼻の先に持ってきた。見事に鼻っ柱をへし折られたわけだが、斉藤浩行監督はバッテリーにもうちょっと工夫が欲しかったと指摘する。
「(先頭の)ひちょり(一番・森本稀哲)のヒットはしょうがないにしても、次がバントミスしたところで何で打たれるの? って。配球が違うよ! アウトコース低目に決まればいいけど、高目はそりゃ打たれるよ。インサイドに放って、身体開かせて空振り取るか、そのどっちかなんだから」
 1イニングに投じた47球はほとんどがストレートだった。四番・北篤へのストレートがグリップ付近に当たり、押し出し死球を与えたところでマスクを被っていた西森がマウンドへ駆け寄っている。
「どうする? 変化球使うか? って聞いたら『真っ直ぐで行きます』って言ったから」
 なおも無死満塁、ほとんどがストレート勝負を続けたなかで、さらに5点を失った。アイランドリーグで取れていた空振りが奪えない。次のレベルを目指す上で乗り越えなければなけない壁が、大きく立ちはだかり始めている。
「うまくファウルを打たれてかわされる。いつも通りにストレートを投げてたんじゃダメで、コントロール意識して投げないと。甘なったら打たれるし。この前の試合(13日、東北楽天戦)でも0ボール2ストライクからインコースのボールを打たれて。しっかり投げ切らんと。練習からしっかり…」
 逆転打となるセンターオーバーのスリーベースヒットを放ったのは、昨年まで愛媛MPに在籍していた岡賢二郎である。六番として先発マスクを被り、今年1年での成長を見せてくれた。香川OGから同時にベイスターズ入りを果たした大原淳也も三番・ショートとして先発し、1安打を放っている。試合後、こんな話をした。
「ひちょりさんの三振(最後は一番・森本が変化球で空振り三振)も、変化球がまったく頭になかったから。でも真っ直ぐはきれいな回転で、いいスピンがかかってた」
 まだまだ伸びしろはある、ということだ。
 それにしても愛弟子の成長した姿を直に見るのは、愛媛MP時代に指導した斉藤監督にとってもうれしいことだっただろう。岡を見ての感想を聞くと、「うん、力強さが出てきたかな、と。あとはインサイドワークだね!」と語っている。
 アイランドリーグから巣立って行った先輩たちが、まだまだ上を目指す途中と言いながらもしっかりと成長の跡を見せてくれた。そのあとを追えるように努力するしかないのだ。
 グランドチャンピオンシップ出場のため、先に宮崎を発つ徳島ISの選手たちが出場するフェニックス・リーグはあと2試合、まずはそこで今回の汚名を晴らさなければ。




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2011/10/15(Sat)

収穫と課題

2011フェニックス・リーグ6日目 第5戦
2011.10.15. ハンファイーグルス 1‐0 四国アイランドリーグplus選抜 <アイビースタジアム>

IL 000 000 000|0
E  100 000 00×|1

バッテリー
IL 入野(愛媛MP)、土田(愛媛MP)、冨田(徳島IS) ‐ 西森(香川OG)、飯田(高知FD)
E  キム・カンス、イ・ヨンキ、イム・キヨン、ムン・ジェヒョン、ジャン・ミンジェ ‐ ナ・ソンヨン

本塁打
IL 
E  

四国アイランドリーグplus選抜先発メンバー
4 國信(徳島IS)
5 西本(高知FD)
8 島袋(香川OG)
9 リ(香川OG)
3 大谷龍(徳島IS)
D 根鈴(徳島IS)
7 中川(徳島IS)
2 西森(香川OG)
6 亀澤(香川OG)


 15日、『2011みやざきフェニックス・リーグ』はここから第2クール(4試合)に突入する。第1クール4試合を1勝3敗(13位)で終えた四国アイランドリーグplus選抜チームは、アイビースタジアムで同じく13位のハンファイーグルス(韓国)と対戦した。
 試合開始直前、曇天から小雨が落ち始める。四国IL選抜は初回、ハンファ先発のキム・カンスから一番・國信貴裕(28歳、徳島IS)が右前にクリーンヒットを放つ。二番・西本泰承(25歳、高知FD)がきっちりと送りバントを決め得点圏に走者を進めるが、あと1本が出ず最初のチャンスを逃した。
 雨の上がった四国IL選抜のマウンドには、今大会3度目の登板で初先発となる入野貴大(22歳)が登る。だが、立ち上がりから制球に苦しみ、先頭のヤン・ソンウにストレートの四球を与えた。ヤンの盗塁失敗が三振併殺となり一挙に二死走者なしとなるが、ハンファはここから三番・オ・ゼピルが左翼線二塁打、四番・ナ・ソンヨンも中前打で続く。さらに五番・ハ・ズゥソクも三遊間を破る3連打で1点を先制した。
 追い掛ける四国IL選抜は2回に二死二塁、3回に二死二、三塁と得点圏に走者を進めるが、あと1本が出ない。5回表にも先頭の八番・西森将司(23歳、香川OG)の左前打などで一死二塁のチャンスをつかむが、キムのツーシームの前にタイミングを外され、無得点のまま前半を終えた。
 初回の失点以降、立ち直りを見せた入野は、2回以降ハンファにヒットを許さない。だが、5回裏二死から一番・ヤンに左前打、二番・ペクに三遊間を破られるなど連打を浴び、さらに三番・オを歩かせ二死満塁のピンチを迎える。しかし、四番・ナを中飛に打ち取り追加点を許さない。ここまで毎回の三振8つを奪う小気味良い投球を見せた。
 早く追い着きたい四国IL選抜は6回表、一死から四番・リ・ミョンファン(26歳、韓国)が右翼線二塁打を放つが、後続がキムの変化球を捉えきれない。
 6回裏、先頭の五番・ハに三遊間を破られた入野が大暴投で走者を進め、無死二塁のピンチに陥る。一死から七番・ジャン・ジェフンに死球を与え、一死一、二塁と走者を溜めるが後続を打ち取り、追加点は与えなかった。
 7回表、入野の踏ん張りに応えたい四国IL選抜だが、七番・中川竜也(21歳、徳島IS)、八番代打・飯田一弥(25歳、高知FD)がともに外野フライに倒れる。ここでハンファベンチはキムに代え、左腕・イ・ヨンキを投入する。九番代打・東弘明(19歳、徳島IS)に四球を与えたあと、暴投で二死二塁のピンチを迎える。しかし、一番代打・松嶋亮太(23歳、徳島IS)を三ゴロに打ち取り、このピンチを凌いだ。
 ハンファも追加点が奪えない。7回裏、四国IL選抜の二番手・土田瑞起(21歳、愛媛MP)から先頭の一番・ヤンが右前打を放つが、土田のけん制球の前に走者を失う。三番・オが左前打を放ち再び二死一塁とするが、得点にはつながらなかった。
 1点が遠い四国IL選抜は8回表、先頭の二番・西本泰承(25歳、高知FD)がドラッグバントを決めると、三番・島袋翔伍(21歳)も右翼線へライナーで運ぶ二塁打で続き無死二、三塁のチャンスをつかむ。ここでハンファベンチは三番手に長身のサイドスロー、イム・キヨンを投入する。四番・リを外角へのスライダーで空振り三振に取ると、五番・高田泰輔(22歳、愛媛MP)は一塁ゴロ、三本間に挟まれた三塁走者・西本が狭殺され、二死二、三塁となった。左打者の六番・根鈴雄次(37歳、元エクスポズ3Aほか、徳島IS)に対し、ハンファベンチは四番手に左腕・ジャン・ミンジェを送る。根鈴に代わって登場した山村裕也(24歳、徳島IS)は三ゴロに倒れ、二者残塁に終わった。
 8回裏、四国IL選抜の三番手・冨田康祐(23歳、香川OG)は二死から四球を与え出塁を許したものの、三振2つを奪って無失点のまま9回の攻撃へとつなげる。9回表、四国IL選抜は最終回のマウンドに登った五番手・ジャン・ミンジェから途中出場の八番・飯田一弥(25歳、高知FD)が中前打を放つ。しかし反撃もここまで、最後は一番・松嶋が三ゴロに終わり、逆転することはできなかった。
 初回の1点を守り切ったハンファが1‐0で四国IL選抜を下した。ハンファは今大会成績を2勝3敗とし、順位を12位に上げている。。
 四国IL選抜は連敗を喫し4敗目、第2クール初戦を白星で飾ることはできなかった。大会成績を1勝4敗とし、15位まで順位を下げた。明日は生目の杜第2野球場において、横浜ベイスターズと対戦する。


『収穫と課題』

 フェニックス・リーグに入り、最初の登板が2回を投げ無失点、2度目の登板が1回を投げ2失点(自責0)である。入野貴大(22歳、愛媛MP)にとって、早くもこれが3度目となるマウンドは、中1日で迎えるハンファイーグルス(韓国)戦での先発だった。大きなアピールのチャンスでもある。
「先発だから試合を作ることが大事なんですけど、真っ直ぐで押して行こう! と思ってました」
 4年目となる今季、所属する愛媛MPでは主に中継ぎとしてマウンドに登り続けた。41試合に登板し1勝0敗2セーブ、防御率1.74(57投球回)はリーグ3位の好成績である。
 実は今シーズンの早い段階からスライダー以外の変化球を封印してきた。首脳陣からの指示なのだが、星野おさむ監督の言葉を借りるとするならば、「変化球の品評会のような」投球ではなく、ストレートを磨くためにあえてそうしている。短いイニングを全力で、小手先の技術ではなく力で抑え込む。そうやって1年間戦い続けて来た結果が、この防御率1.74だ。
 誰もまだ足を踏み入れていない、きれいなマウンドには久し振りに登った。ブルペンでの調子はそんなに良い方ではない。先頭打者を四球で歩かせたが、捕手の好送球に救われた。だが、クリーンナップに3連打を浴び、1点を先制されてしまった。
 徐々に調子を上げ、4回まで毎回の7奪三振、5回表の先頭打者を空振り三振に切って獲り、8つ目を奪った。二死となったところで上位打線の2人に連打を浴びる。初回にレフト線への二塁打を浴びた三番・オ・ゼピルを歩かせ、二死満塁のピンチを迎えた。
「西森さん(捕手・西森将司、23歳、香川OG)が『真っ直ぐでええから! 大胆に来い!』って。開き直って投げました」
 四番・ナ・ソンヨンを今日最速タイとなる144㌔のストレートでセンターフライに打ち取った。島田直也コーチ(徳島IS)から「どうする? もう1回行く?」と聞かれ、続投を申し出ている。球数はすでに99球を数えていた。
「『もう1回行きます!』って言いました。疲れてたんで迷ったんですけど、1回でも多く投げたかったから」
 6回表も走者を背負ったが、後続を打ち取り粘りの投球を見せた。111球を投げ1失点、島田コーチが言う。
「シーズン中ずっと中継ぎだったから、先発どれくらいできるのかな? って思ってたんだけど、まぁそこそこかな。ただ、やっぱりランナー背負ったときに単調になってるのか、投げ急いでるのか…」
 4つの四死球、さらには2度連打されたことがマイナス面である。プラス面はもちろん、6回を1失点で凌いだことと、8つの三振を奪ったことだ。もちろん入野自身もよく分かっている。
「真っ直ぐで押して行って、初回からブンブン振って来たんですけど、空振り獲れたのは収穫でした。ランナー出てからの投球が課題ですね。ストライク先行で投げるようにしないと。先発して良かったと思います。久し振りに長いイニング投げられて」
 先発を翌日に控えた昨日の休日は、投手陣数名と近くのシネコンに出かけ、派手なアクションとスピード感が売りの洋画を観に出かけた。フェニックス・リーグには今年が3度目の選抜となる。オンとオフの使い分けも、ここに何をしにやって来たか? も十分分かっている。格上の選手たちに対し、自分の力がどこまで通用するのかを肌で確認したい。NPBのスカウトに自分を見て欲しい。両方の気持ちがある。
「楽しむとこは楽しんで、集中するところは集中して。調子が良かったりマウンドで余裕があったら楽しんで、ピンチになったら集中して。今日は余裕がなかったですけど。周りが見えてなかったですね。これからもう1回反省して、投げられるところはどこでも投げたいと思います」
 そう力強く語っていた。
 しかし不甲斐なかったのは打線だ。チャンスは作るのだが最後まであと1本が出ず、投手陣の好投をフイにしてしまった。これで1勝4敗、今年アイランドリーグ入りし、初めてのフェニックス・リーグを経験している選手から「去年、何勝したんですか?」という質問が上がり始めている。昨年の成績は13試合を行い5勝8敗(12位)である。過去4年間の成績では08年、『真輝』こと林真輝主将が率いたチームが7勝4敗1分け(3位)でトップ、最も勝ち星が少なかったのは初年度の07年で3勝8敗1分け(12位)である。
 1点差で敗れた試合がこれで3試合、個人アピールも大切だがチームとして勝つことも当然必要だ。斉藤監督が言った。
「その1点差をどう乗り切るか。チャンスは1回か2回あるんだから。(走者は)セカンドには行ってる。リーグを代表してるバッターなんだから…」
 ネット裏から試合を観ていた球団スタッフが、ポツリと漏らした「昔の(サッカー)日本代表みたいですよね。決定力不足だ」という声が的を得ていた。
 試合後、野手の多くがはんぴドーム(室内練習場)で特打を行っている。口にはしないが焦りもあるだろう。
「はやく勝たなきゃ西田(西田真二監督)に怒られちゃうよ! 『なにやってんだ!』って」
 打撃投手を務め終え、練習場を出ようとしていた斉藤監督が、そんなことを口にした。




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2011/10/13(Thu)

試練の場

2011フェニックス・リーグ4日目 第4戦
2011.10.13. 東北楽天ゴールデンイーグルス 7‐6 四国アイランドリーグplus選抜 <生目の杜第2野球場>

IL 004 200 000|6
E  004 120 00×|7

バッテリー
IL 古舘(愛媛MP)、入野(愛媛MP)、富永(徳島IS)、吉川(高知FD) ‐ 飯田(高知FD)、西森(香川OG)
E  木村(育成)、土屋、松崎、辛島 ‐ 小関

本塁打
IL 大谷龍2ラン(3回、木村)
E  勧野ソロ(3回、古館)、塩川2ラン(3回、古館)

四国アイランドリーグplus選抜先発メンバー
4 國信(徳島IS)
5 松嶋(徳島IS)
8 島袋(香川OG)
9 リ(香川OG)
3 大谷龍(徳島IS)
D 山村(徳島IS)
7 中川(徳島IS)
2 飯田(高知FD)
6 東(徳島IS)


 13日、『2011みやざきフェニックス・リーグ』は4日目、第1クール最終日を迎えた。四国アイランドリーグplus選抜チームは、生目の杜第2野球場で東北楽天ゴールデンイーグルスと対戦している。
 午前中の降水確率は20㌫、雨が心配されたが、雲間から青空ものぞくやや蒸し暑い天候の下で試合が行われた。
 楽天先発・木村謙吾(育成)、四国IL選抜先発左腕・古舘数豊(22歳、愛媛MP)が序盤からお互いに走者を背負うなか、3回表に試合が動く。二死から四国IL選抜の四番・リ・ミョンファン(26歳、韓国)が甘いカーブを左前に運ぶと、続く五番・大谷龍次(22歳、元ロッテ育成)も初球のカーブを振り抜き、100㍍ある左翼ポール際の防球ネットにライナーで突き刺さる2ランを放つ。2点を先制した四国IL選抜は、六番・山村裕也(24歳、徳島IS)の左前安打などで二死一、二塁と再び走者を溜める。ここで今大会絶好調の八番・飯田一弥(25歳、高知FD)が中堅手の頭上を大きく越える2点適時二塁打を放ち2点を追加、この回4点を奪った。
 追う東北楽天は3回裏、先頭の八番・勧野甲輝が左越えソロ本塁打を放ち1点を返すと、一番・川口隼人(育成)のなんでもない二ゴロを二塁手がファンブル、出塁を許す。二番・塩川達也はフルカウントからの7球目を振り抜き、左翼フェンスの奥にある高い防球ネットを越える特大2ラン、1点差に詰め寄る。さらに三番・榎本葵の一ゴロ内野安打のあと、五番・横川史学が中越え三塁打を放ち、4‐4の同点に追い着いた。
 4回表、四国IL選抜は一死から二番・松嶋亮太(23歳、徳島IS)が中前打、三番・島袋翔伍(21歳、香川OG)も右翼線への二塁打で続く。この辺りから突然雨が降り出したが、四番・リは三遊間を破る適時安打を放ち、勝ち越しに成功する。五番・大谷龍の左犠飛で三塁から島袋が生還、再び2点を奪って東北楽天を突き離した。
 だが、東北楽天も試合の流れを渡さない。雨が上がった4回裏、一死から八番・勧野が四球を選ぶと、二死から一番・川口が右翼線への二塁打を放ち、二死二、三塁と走者を溜める。続く二番・塩川の打席で古舘が痛恨のボークを犯し1点を献上、東北楽天が1点差に詰め寄った。
 東北楽天は5回表からマウンドに登った二番手・土屋朋弘がこの回を三者凡退で凌ぐと、5回裏からマウンドに登った四国IL選抜の二番手・入野貴大(22歳、愛媛MP)を攻め立てる。一死から四番・中川大志が三塁手の送球エラーで出塁すると、2つの四球で二死満塁のチャンスをつかみ、八番・勧野が初球を左前安打。これを左翼手がファンブルする間に二塁走者も生還し、7‐6と逆転に成功した。
 1点を追い掛ける四国IL選抜は6回表、先頭の一番・國信が左前安打で出塁するが、得点に結びつけることができない。7回からマウンドに登った東北楽天の三番手左腕・松崎伸吾から8回表、先頭の八番・西森将司(23歳、香川OG)が左中間を破る二塁打を放ち無死二塁のチャンスを作るが、やはりあと1本が出ず苦しい展開が続く。
 9回表、東北楽天の四番手左腕・辛島航から三番・島袋が二塁手の送球エラーにより出塁すると、五番・大谷龍の投手強襲安打などで一死二、三塁と一打逆転のチャンスをつかむ。しかし辛島は後続を二者連続三振に切って獲り、1点のリードを守り切った。
 東北楽天が7‐6で四国IL選抜を下し今大会初勝利、1勝3敗で順位を13位タイに上げた。
 四国IL選抜は東北楽天の10安打を越える11安打を放ちながら、たび重なる守備のミスにより試合を落とす痛い負けとなった。今大会の成績を1勝3敗とし、東北楽天、ハンファイーグルス(韓国)とともに13位タイに順位を落としている。
 フェニックス・リーグは第1クール4試合が終了、明日14日は練習日となる。四国IL選抜は明日を休養日とし、練習は行わない。15日に行われる第5戦、アイビースタジアムでのハンファイーグルス戦から第2クールがスタートする。


『試練の場』

 昨日のジャイアンツ戦がこのチームの良いところを出せた試合であるなら、今日のゴールデンイーグルス戦はまったくの逆である。二死から中軸が連打で奪った4点を、先発の古舘数豊(22歳、愛媛MP)が守り切れず、その裏すぐに同点に追い着かれた。4点を奪い返されたきっかけには、二塁手・國信貴裕(28歳、徳島IS)の失策も絡んでいる。
 すぐに打線が2点を奪い返してくれたあとの4回裏、今度は不用意なボークで1点を失った。二番手の入野貴大(22歳、愛媛MP)も先頭打者を変化球で三振に獲ったまでは良かったが、2つの四球を与えて自滅のきっかけを作っている。このイニングにも三塁手・松嶋亮太(23歳、徳島IS)の悪送球、さらに左翼手・中川竜也(21歳、徳島IS)のファンブルが絡んだ。
 試合終了後、斉藤浩行監督(徳島IS)のコメントは辛辣だった。
「ピッチャーも悪いし、野手も悪い。エラーしたあとにピッチャーがポンポン打たれて。4点獲ったあとにエラー。あれをきっちりアウトにできるようじゃないと、簡単なミスをしないようにしないと勝てない。1つ目のホームランで真っ直ぐを打たれて。ヤバイかな? と思ったら、また真っ直ぐ、真っ直ぐで全部行くんだもん。変化球のコントロールが良くないからって、投げなかったら甘いもクソもないよ!『変化を使って勝負できない』じゃない。『その変化球が入るようにリードするのがキャッチャーだろ!』って言いましたよ。負ける時は1本が出ない。昨日みたいに勝つときはタイムリーが簡単に出るのが野球だから。その場面の当事者がしっかり仕事できていない」
 負けるべくして負けた。そんな試合になってしまった。
 古舘にとっては初めての選抜メンバー召集、初めてのフェニックス・リーグ、そして初めてのマウンドが先発である。硬くなって当たり前、相手のことは意識せず、シーズン中と同じように投げよう。そう思っていた。
「シーズン中から『(点を)獲ってくれたあとに獲られないように!』っていうのはチームでもずっと言われていて。逆に意識しすぎて『丁寧に行こう!』と思ったんですけど。インコースの真っ直ぐが甘くなって打たれたのが多かったんで。インコースはボールでOKくらいで良かった。追い込んでからも甘くなって…」
 いつもなら振らせてカウントを稼ぐことのできる低めの変化球に、NPBの選手は手を出してくれない。きっちり見極められ、逆に甘くなったところを痛打された。ワンランク上のレベルで対戦していることを痛感させられている。
「カーブにしろスライダーにしろ、すべて変化球はワンバンOKくらいの気持ちで投げてたんですけど、振ってくれなくて」
 課題が見つかった4回5失点(自責3)のマウンドだった。
 フェニックス・リーグも4戦目となり、そろそろ最初の疲れが見え始めていたのは事実だ。試合2時間半前のウォーミングアップの段階から「身体が重い」と口にしていた選手も少なくない。3つの失策がそのせいであるとは言わないが、古舘のボークも含め、どこか集中力を欠いたような、なぜそんなプレーをしたのかが分からないミスが多かった。
 3つのミスはすべて徳島ISの選手によるものである。リーグチャンピオンンシップでの勝利からフェニックス・リーグ入りし、長く続く緊張感が疲労となって身体に溜まってしまっている。そんなことが言えるのかもしれない。もちろん言い訳になどならないが。
 試合後、野手は隣のサブグラウンドに移動している。斉藤監督が声を挙げた。
「あっちで罰走だよ! 罰走!」
 グラウンドの端から端まで、100㍍以上ある距離を全員でダッシュしている。そのなかには斉藤監督自身の姿もあった。
 走り終え、選手控室へと歩いていた國信が、こちらに「守備教えて下さい」と言ってきた。4試合で2失策、徳島ISを数々の好守で支えてきた男も、本来の國信ではない。明日の休息日にしっかりリセットしなければ。荷物をバンに乗せようとしていた古舘を見つけ、國信が「ゴメンな」と詫びを入れていた。
 NPBとの体力差については、初めてフェニックス・リーグに参戦した07年からすでに言われてきた。長い連戦になると勝ち切るだけの体力がない。それはやはりアイランドリーガーの課題であると言わざるを得ない。チームによっては夜10時まで深夜練習を行っているチームもある。
 今回、内野手として参加している東北楽天・松井宏次(育成、元長崎セインツ)が、厳しい表情で話していた。
「何かわかんないですけど今年はめっちゃ少なくて、ポジションに1人しかいないんです」
 今日の東北楽天に至っては、元々連れてきている野手が内野手5名、外野手2人しかいない。徹底的に鍛え上げる秋季キャンプ代わりなのだろう。
 フェニックス・リーグは「若手育成」を主眼に置いた大会だ。ここが試練の場であることは、NPBの若手も、アイランドリーガーも、どちらも同じである。




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2011/10/12(Wed)

楽しく気持ちよく、やりがいがあり、充実している

2011フェニックス・リーグ 3日目 第3戦
2011.10.12. 四国アイランドリーグplus選抜 7‐3 読売ジャイアンツ <清武総合運動公園野球場>

G  100 000 020|3
IL 400 001 20×|7

バッテリー
G  小野、岸、ブライト、宮本 ‐ 市川
IL 高尾(香川OG)、土田(愛媛MP)、富永(徳島IS)、岩根(徳島IS)、冨田(香川OG) ‐ 西森(香川OG)、山村(徳島IS)

本塁打
G  
IL 

四国アイランドリーグplus選抜先発メンバー
4 國信(徳島IS)
6 亀澤(香川OG)
5 西本(高知FD)
3 リ(香川OG)
8 島袋(香川OG)
D 根鈴(徳島IS)
7 中川(徳島IS)
9 高田(愛媛MP)
2 西森(香川OG)


 12日、『2011みやざきフェニックス・リーグ』は3日目、四国アイランドリーグplus選抜チームは清武総合運動公園野球場において読売ジャイアンツとの一戦に臨んだ。
 ようやく秋らしい爽やかな天候に恵まれ、のどかな雰囲気のなかで両チームの試合前練習が行われたが、試合は序盤から点の奪い合いとなった。
 巨人は1回表、四国IL選抜の先発・高尾健太(23歳、香川OG)の立ち上がりを捉える。二番・隠善智也が一塁線を抜く二塁打を放つと、四番・加治前竜一も中越え適時二塁打を放ち1点を先制した。
 だが、巨人先発・小野淳平が四国IL選抜打線につかまる。1回裏、一番・國信貴裕(28歳、徳島IS)が詰まりながらも左前へ運ぶと、二番・亀澤恭平(22歳、香川OG)の送りバントを小野が一塁へ悪送球、無死一、三塁とチャンスを拡げる。三番・西本泰承(25歳、高知FD)が左前に弾き返し、たった5球で同点に追い着くと、今大会ここまで無安打の四番・リ・ミョンファン(26歳、韓国)が中堅手の頭上を越える大きな2点適時二塁打を放つ。さらに五番・島袋翔伍(21歳、香川OG)も二遊間への内野安打で続き3連打、このあと1点を加え4‐1と逆にリードを3点に拡げた。
 回が進むにつれて徐々に本来のペースを取り戻した高尾が巨人打線を抑え込む。3、4回と三者凡退でしのぐと5回表、一番・松本哲也には左中間への二塁打を許したが、うまく後続を断ち、1失点のまま5回でマウンドを降りた。
 巨人は小野に代わり、4回裏から左腕・岸敬祐(24歳、育成、元愛媛MP)をマウンドに送る。先頭の六番代打・大谷龍次(22歳、元ロッテ育成)の左飛を左翼手が落球し無死二塁のピンチを迎えたが、4、5回を無失点で切り抜けた。
 6回表、四国IL選抜の二番手・土田瑞起(21歳、愛媛MP)が四番・加治前、五番・中井大介に連続長短打を浴び一死一、三塁のピンチを迎える。しかし、次の打者を三遊間へのゴロで併殺に切って獲り、ピンチを脱した。
 四国IL選抜は6回裏、先頭の四番・リが中前打、六番・大谷龍も中越えの適時二塁打を放ち1点を追加、5‐1とさらに差を拡げる。3回を投げ1失点(自責1)の岸だったが、低めに良くコントロールされた変化球を武器に、打者12人から6奪三振を奪う好投を見せ、この1年での確かな成長ぶりを見せつけている。
 7回裏、巨人三番手左腕・ブライトから九番・西森将司(23歳、香川OG)が中前打を放ち出塁すると、四球とボークにより一死一、二塁のチャンスを迎える。三番・西本の今日2打点目となる中前打で1点を、さらにブライトの2つ目のボークにより2点目を追加し、7‐1と大量リードを築いた。
 7回を三者凡退に抑えた富永一(21歳)に代わり、四国IL選抜は8回表、四番手に今季最優秀防御率0.68を誇る岩根成海(23歳、徳島IS)を送る。だが、ここでようやく巨人が反撃を見せた。一番・松本が左翼手の頭上を越える三塁打を放ちチャンスメイクすると、二番・隠善が四球で歩き無死一、三塁に。途中出場の三番・仲澤広基の打席で岩根の暴投により1点を、仲澤の中前に落ちるテキサス適時打で2点を奪い返した。
 9回表、四国IL選抜の五番手・冨田康祐(23歳、香川OG)から先頭の六番・山本が中前打で出塁したものの後続が倒れ、無得点のまま最後の攻撃を終えた。
 四国IL選抜が7‐3で巨人を下し今大会初勝利、大会成績を1勝2敗とした。韓国から参加のLGツインズ、斗山ベアーズと並ぶ11位に順位を上げている。巨人は今大会3連敗といまだ勝ち星がない。
 大会は明日が第1クール最終日、四国IL選抜の第4戦は、生目の杜第2球場において東北楽天イーグルスと対戦する。


『楽しく気持ちよく、やりがいがあり、充実している』

 一瞬の出来事だった。イレギュラーバウンドで跳ね上がった打球が、西本泰承(25歳、高知FD)の顔面を襲った。試合中ではない。試合前のシートノックでの出来事である。
 こちらに背中を向けたまま、右手で顔を覆って立ち尽くしているところへ、ダグアウトを飛び出した足立清トレーナー(28歳、高知FD)がダッシュで駆け寄る。本来のショートのポジションではない。サードのポジションで起こったアクシデントだった。
 足立トレーナーが、外野のノックを終えて一塁側ダグアウトに戻ってきた斉藤浩行監督にアクシデントの説明をする。
「おでこだったんで、大丈夫です」
 幸いなことに当たりどころが良かった。目も鼻も直撃はしておらず、左のこめかみ辺りに当たっただけで大事には至っていない。そのままノックを続けたあと、応急処置に氷で冷やし、試合にもそのまま出場した。まさに不幸中の幸いである。試合後に見せてもらうと、腫れはなかったものの、まだ当たった箇所が赤くなっていた。
「痛かったーっ!! 『もうイレギュラーやらんやろ!!』って、無理やり思い込みました」
 みやざきフェニックス・リーグが開幕して今日で3日目、チーム事情により守備面ではユーリティティプレーヤーのような働きをしている。第1戦はアマチュア時代を通じても、一度も守ったことがないというセンターとして守備に就いた。その後、ライトに移動しライトフライの守備機会もあった。もちろん「守備力の高さを買われて」のことだ。
「緊張しましたよ! めっちゃ大事に行きました。どうせならバックホームとかしたかったですけど」
 第2戦は本来のショートとして途中出場、センター前へ今大会初安打も記録した。今日はここ2試合で三番に座っていた國信貴裕(28歳、徳島IS)に代わり、三番・サードとして出場している。初回から1点ビハインドを追うことになった1回裏、無死一、三塁のチャンスにレフト前へ同点タイムリーヒットを放った。このあと四番・リ・ミョンファン(26歳、韓国)がセンターオーバーの2点タイムリーツーベースヒットを放つなど4点を挙げ逆転に成功、試合の大きな流れをつかんでいる。
「一緒にプレーする人も違う。監督、コーチも違う。やっぱり初めの方っていつもとリズムが違うんで、ある程度戸惑いもあるんですけど。シーズン中に打たせてもらってた三番で出させてもらって、(高知FDでも)先頭が出て、僕が返す役割だったから。スライダーが曲がってなかったんで、全部真っ直ぐかな? と思って、1本目から狙ってました。シーズン通りレフト前に打てて良かった」
 7回表、一死一、二塁のチャンスにもセンター前へのタイムリーヒットを放ち、今日2安打、2打点を記録している。守備でも6回表から本来のショートに入り、三遊間への難しいゴロを逆シングルでさばいた。華麗なジャンピングスローでダプルプレーを成功させている。8回表からはセカンドも務めた。
 フェニックス・リーグにはルーキーイヤーの09年から3年連続で出場している。どんな雰囲気のなかで、どんな試合になるのかは、知り尽くしていると言っても過言ではない。
 ユニフォームをかすめてのデッドボールで一塁に歩いた3回表、ピッチャーのけん制悪送球を誘い、一気に三塁を陥れている。
「ピッチャーのけん制のリズムって分かるじゃないですか。キャッチャーのサイン読んでたんで、わざと大きめにリード取ってました」
 巨人を相手にそんな心憎いテクニックをも使っている。
 昨年のフェニックス・リーグでチームメイトだった元愛媛MPの左腕、岸敬祐(24歳)との対戦機会もあった。やはりNPBで1年揉まれただけのことはある、愛媛MP時代と比べて一皮むけた姿に、彼の成長の跡を感じた。
「コントロールは元々いいピッチャーじゃないですか。10球放ったら6球くらいいい球が来てたのが、今は8球くらい自分の思ったところに投げられるようになってた。ボール自体は速くもなかったし、変化球もびっくりするような球じゃないけど、狙ったところに投げられる確率はプロに行って上がってましたよね。自分の生きる道を見つけてるっていうか」
 岸がチャンスをものにしたこの場所に、今年もまたやって来ることができた。「次こそは自分が!」という強い思いは常に胸のなかにある。だが、この3年間の経験で変化した気持ちもある。ガツガツと自分のプレーをアピールすることだけに固執するのではなく、普段通りいつもやっているプレーをいつものようにする。地に足の着いたプレーとでも言うべきだろうか、気持ちのなかにも安定感が出てきた。
「いいときって練習通りのことができるんで、それを試合でできてるから楽しいし、気持ちいいし、やりがいあるし、充実してますよね。だからフェニックスに来て、毎日が楽しいです」
 肩に力の入っていない、余裕にも似た気持ちとともに、今年の集大成に臨んでいる。ちょっとおでこにボールが当たったくらいじゃ微動だにしない、そんなしたたかさを持って。




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2011/10/11(Tue)

宮崎、3日目の夜に

2011フェニックス・リーグ2日目 第2戦
2011.10.11. 千葉ロッテマリーンズ 7‐6 四国アイランドリーグplus選抜 <久峰野球場>

IL 002 000 400|6
M  052 000 000|7

バッテリー
IL 大川(徳島IS)、入野(愛媛MP)、岩根(徳島IS)、冨田(香川OG) ‐ 山村(徳島IS)、飯田(高知FD)
M  光原、伊藤、石田、山口、鈴江 ‐ 金澤

本塁打
IL 
M  

四国アイランドリーグplus選抜先発メンバー
6 亀澤(香川OG)
5 松嶋(徳島IS)
4 國信(徳島IS)
D リ(香川OG)
2 山村(徳島IS)
8 島袋(香川OG)
7 中川(徳島IS)
9 高田(愛媛MP)
3 西森(香川OG)


 11日、『2011みやざきフェニックス・リーグ』に参戦中の四国アイランドリーグplus選抜チームは2日目、久峰野球場での千葉ロッテマリーンズ戦を迎えた。前日から天候が心配されており、ウォーミングアップ、フリー打撃の最中には時折雨粒が落ちてきている。不安定な空模様ではあったが、試合開始予定時刻の12時30分を迎える頃には完全に雨は上がった。
 四国IL選抜は最多勝に輝いた徳島ISのエース・大川学史(25歳)を先発マウンドに送る。しかし、立ち上がりから制球に苦しむ厳しい投球となった。ロッテは2回裏、先頭の六番・高口隆行が難しいバウンドのゴロを弾いた二塁手の失策により出塁する。四球とヒットで満塁とすると、九番・翔太の中前適時打で先制点を奪った。続く一番・生山裕人(元香川OG)の一ゴロを一塁手が後逸し2点を追加、二番・角晃太の左犠飛などでさらに2点を追加し、5‐0と大量リードを奪った。
 追い掛ける四国IL選抜は3回表、ロッテ先発・光原逸裕から九番・西森将司(23歳、香川OG)が一、二塁間を破る。二番・松嶋亮太(23歳、徳島IS)の左前安打などで二死満塁とすると、四番・リ・ミョンファン(26歳、韓国、香川OG)が押し出し四球を選び1点を返した。さらに二死満塁として五番・山村裕也(24歳、徳島IS)の遊ゴロを遊撃手が後逸する。走者2人が三塁を蹴り、一塁走者のリも一気に三塁を狙うが、左翼手からの好返球により三塁でタッチアウトとなった。三塁走者に続いて二塁走者もホームインしたかと思われたが、球審の判定は一塁走者のタッチアウトの方が早く、得点は2点止まりとなった。
 2点を奪われたロッテがすぐさま大川を捉える。3回裏、六番・高口、七番・高濱卓也の連続安打で一死一、三塁とすると、八番・南竜介は初球にスクイズを仕掛ける。これはバッテリーが外したが、捕手から三塁への送球が高く浮き、三塁走者が生還した。一死三塁として八番・南の右犠飛により2点目を追加、7‐2とリードを再び5点に拡げた。
 4回表から大川に代わってマウンドに登った四国IL選抜の二番手・入野貴大(22歳、愛媛MP)が2イニングを三者凡退に抑える見事な投球を見せる。6回も岩根成海(23歳、徳島IS)が三者凡退に切って獲り、反撃へのリズムを作った。
 7回表、四国IL選抜はこの回からマウンドに登ったロッテの三番手・石田淳也(育成)から途中出場の一番・西本泰承(25歳、高知FD)が中前打を放つ。2つの四死球で二死満塁としたあと、同じく途中出場の五番・飯田一弥(25歳、高知FD)が初球を左翼線へライナーで運ぶ。走者一掃の適時二塁打で3点を返した。さらに六番・島袋翔伍(21歳、香川OG)も右中間を深々と破る適時二塁打を放ち飯田が生還、1点差に追い上げる。
 7回裏を無失点で乗り切った岩根に代わり、8回裏を冨田康祐(23歳、香川OG)が三者凡退に封じ込める。1点差を追う四国IL選抜は9回表、五番・飯田の右前テキサス安打などで二死一、二塁と一打逆転のチャンスをつかむが、最後の打者が中直に倒れ、惜しくも逆転はならなかった。
 1点のリードを守り切ったロッテが7‐6で四国IL選抜を破り、今大会2勝目を挙げた。四国IL選抜は今大会2戦2敗と苦しい戦いが続いている。


『宮崎、3日目の夜に』

「マジっすか!? わ~っ。オレ、運ないわぁ~っ」
 第1戦、西都原での東京ヤクルト戦終了後、三塁側ファウルゾーンの芝生の上でクールダウンのストレッチを行っていた飯田一弥(25歳、高知FD)は、明日の天気予報が良くないことを知って落ち込むようなそぶりを見せていた。
 ドラフトまで1試合でも多く試合に出たい。第1戦にチームメイトである吉川岳(25歳、高知FD)とバッテリーを組み、俊足の三輪正義(元香川OG)の盗塁を阻止するなど見せ場を作ったが、打撃の方では三振を含む2打数ノーヒットに終わっている。2打席目は初球をたたき、あわや左翼スタンドに飛び込むか!? と思わせるようなライナー性の打球を放ったが、レフトの攻守に阻まれた。
小雨交じりの空模様となったフェニックス・リーグ2日目の朝だったが、試合開始までに雨は完全に上がっている。飯田の出番も予定通りやってきた。6回裏から岩根成海(23歳、徳島IS)とのバッテリーでマスクを被っている。
 5点のビハインドを追う7回表、代打として打席に入った四番・大谷龍次(22歳、元ロッテ育成、徳島IS)が抜けた変化球を身体に受け、一塁へ歩いた。二死満塁、五番に入った飯田が打席へと向かう。
「前の打席で大谷が変化球でデッドボールになって、『あ、変化(球)ないわ』と思って。真っ直ぐを狙ってました。初球から行こうと思ってて、昨日も初球レフトフライでしたけど、感じ悪くなかったんで。切れなくて良かったです」
 狙い通り。高めのストレートを思い切って振り抜いた打球は、鋭いライナーとなって左翼線へ弾き返された。走者一掃の二塁打で一気に3点を奪っている。そのあと守備に就いた7回裏には、一塁側ダグアウト前に上がった難しいファウルフライをしっかりキャッチしている。肩の強さを披露したのはイニング間に行う練習投球3回だけだったが、いずれも2秒を切る速さでスローイングをアピールしていた。
「後から出て行ったんで印象付けないと。やっぱり頭から行くより(印象が)少ないと思うんで、いいとこで打てたり守備でいいとこ見せたり。そこで結果出せたのは良かったですけど、勝てなかったんで…。いいとこでアピールできたんじゃないかな? とは思います。何とか獲ってくれへんかなぁ。NPBでもやれる自信あるし…」
 今日の試合、球場にNPBのスカウトは訪れていた。ポジションの性質上、どの球団も捕手を必要としていることは間違いないらしい。当然、見られていることは意識している。それどころか逆に見て欲しい。そして、見られているのは何も試合中のプレーだけではないことも知っている。
「スカウトがキャッチャー見に来てるのは分かってたんで。見に来てるからじゃないんですけど、しっかり元気出して。ベンチからでもしっかり声出したり、ブルペンでもしっかり身体動かしたりやってました」
 高知FDの今季成績は「過去7年間で最低」と言っても良く、特に後期は最下位争いを続けながら前・後期ともに4位でシーズンを終えている。フェニックス・リーグに選抜された第1次メンバー24名の内、高知FDからは昨日先発した吉川岳、内野手の西本泰承(25歳)、流大輔(22歳)の4名しか宮崎の地を踏めていない。当然、それぞれに思うところはあり、シーズンの悔しさをこのフェニックス・リーグにすべてぶつけようと思っている。
「逆に岳とかも僕も開き直って、ここで頑張って行こうって。松嶋(徳島IS・松嶋亮太)みたいに、打率2位とかで『打たなあかん!』とか変なプレッシャーもないですし、ドッグスも最下位に近かったんで…」
 リーグチャンピオンシップ出場への目がなくなってからは、フェニックス・リーグに照準を絞って調整してきた。オリックスとの交流戦が雨で中止になるなど、やや実戦から遠のいてしまっているきらいはあったが、違和感なく試合に入ることができている。失うものは何もない。自分の力を見せるのみである。
 宮崎に着いて最初の夜は、名物である地鶏を食べに行ったわけでも、地元の何かおいしい料理を食べに出かけたわけでもなく、全国チェーンの牛丼屋で済ませている。
「宮崎やなくてもどっこでも食べれるし!!」
 昨日、そんな自虐ネタで笑いを誘っていた。だが、納得のアピールができた今日は、少し張り込んでみようかと考えている。
「今日はもう、おいしいもの食べに行きますよ!!」
 宮崎に来て3日目の夜、ようやく地鶏にありつけそうだ。




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2011/10/11(Tue)

2011.10.10. みやざきフェニックス・リーグ1日目

2011.10.10. みやざきフェニックス・リーグ1日目 第1戦
四国アイランドリーグplus選抜 0‐2 東京ヤクルトスワローズ <西都原運動公園野球場>
コラム『最後の挑戦、始まる』は、『THE STADIUM』(http://thestadium.jp/)に掲載されています。




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2011/10/03(Mon)

2011.10.2. リーグチャンピオンシップ第4戦 徳島IS 2‐1 香川OG

2011.10.2. 四国アイランドリーグplus 2011リーグチャンピオンシップ第4戦
徳島インディゴソックス 2‐1 香川オリーブガイナーズ <JAバンク徳島スタジアム>
コラム『06年には味わえなかった感じ』は、『THE STADIUM』(http://thestadium.jp/)に掲載されています。




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2011/10/02(Sun)

「改めて、野球は気持ちやなって」

四国アイランドリーグplus 2011リーグチャンピオンシップ第3戦
2011.10.1. 徳島インディゴソックス 5‐3 香川オリーブガイナーズ <JAバンク徳島スタジアム> 観衆825人

香川OG 020 001 000|3
徳島IS 010 130 00×|5

勝 大川 2勝0敗
S 富永 0勝0敗1S
敗 酒井 1勝1敗

バッテリー
香川OG 酒井、塚本、西村、冨田 ‐ 西森
徳島IS 大川、石田、岩根、富永 ‐ 山村

本塁打
香川OG 
徳島IS 山村1号ソロ(4回、酒井)


 1日、リーグ史上初めて1勝1敗のタイとなった『2011リーグチャンピオンシップ』第3戦は、場所を香川オリーブガイナーズのホーム・レクザムスタジアムから徳島インディゴソックスのホーム、JAバンク徳島スタジアムに移して行われた。夕空の下、スコアボード上の旗がセンターから三塁方向に向かってはためく。試合は陽がだいぶ西に傾いた17時1分にプレーボールとなった。
 徳島ISの先発マウンドには第2戦で先発したエース・大川学史(25歳)が中4日で登る。初回を三者凡退と上々の立ち上がりを見せたものの2回表、二死から突如制球を乱した。2つの四球で一、二塁とすると、八番・水口大地(21歳)が遊撃手の頭上をライナーで越える2点適時中前打を放ち、香川OGが2点を先制する。
 香川OGは先発に、第1戦で勝利を挙げている酒井大介(24歳)を送る。だが、2点のリードをもらった直後の2回裏、先頭の四番・大谷龍次(22歳、元ロッテ育成)に二ゴロ内野安打で出塁を許す。一死一塁のあと六番・根鈴雄次(37歳、元エクスポズ3Aほか)が右翼線安打を放つと、スタートを切っていた大谷が一気に三塁を蹴り本塁へ生還、徳島ISが1点を返した。
 4回表、香川OGはヒットとエラーでつかんだ一死一、二塁のチャンスを生かせず、追加点を奪えない。すると4回裏二死、五番・山村裕也(24歳)が酒井のストレートを右中間スタンドにたたき込む1号ソロを放ち、2‐2の同点に追い着いた。
 香川OGベンチは5回から酒井に代えて、『サブマリン』塚本浩二(29歳、元東京ヤクルト育成)を投入する。だが、先頭の八番・猪澤海(22歳)に左前へ運ばれると左翼手がこれを後逸、無死二塁のピンチに陥る。2つの四死球で一死満塁となったあと、三番・國信貴裕(28歳)が三塁への強襲安打となる適時安打を放ち、徳島ISが3‐2と勝ち越しに成功する。さらに二死満塁として五番・山村が三遊間を破り二者が生還、5‐2と3点のリードを奪った。
 だが6回表、香川OGもすぐさま反撃を見せる。2つの失策で二死一、三塁とすると、徳島ISベンチは五番・左の島袋翔伍(21歳)に対して左腕・石田大樹(21歳)を送る。島袋は右前に適時安打を放ち1点を返した。
 6回裏、香川OGは早くもクローザー・冨田康祐(23歳)がマウンドに登る。先頭の七番・松嶋亮太(23歳)に左前安打を許すなど一死一、二塁のピンチを迎えたが、後続を封じ込め追加点を与えない。冨田は3イニングを無失点に抑え、味方打線の反撃を待った。
 2点のリードを守りたい徳島ISは継投策に出る。7回から岩根成海(23歳)が2イニングを無失点に抑えると、最終回はクローザー・富永一(21歳)が、3三振を奪う快投を見せ、香川OGの反撃を封じ込めた。
 徳島ISが5‐2で香川OGを下し、初の年間王者に王手を掛けた。大川が2勝目、富永が今大会初のセーブポイントを挙げている。
 第4戦は2日、今日と同じくJAバンク徳島スタジアムで17時より行われる。


『「改めて、野球は気持ちやなって」』

 徳島ISの正捕手、山村裕也(24歳)がそう言ったのは、チャンピオンシップを1勝1敗のタイに戻した翌日の9月27日、ソフトバンク三軍との定期交流戦(徳島・アグリあなんスタジアム)後のことである。
「自分の成績のことはいいから、とにかく勝ちたいっス!!」
 第1、2戦共にヒットが出ているという話のなかで、そんな強い気持ちを吐露した。以前のインタビューのなかで口にした、野球選手としては決して小さくないコンプレックスを、冗談めかしてまた口にする。
「小・中・高・大、優勝がない!」
 実際にはすでに今年の前期優勝を経験しているのだが、「最後3分の1くらいに出させてもらっての優勝だったから、全部出て優勝したいんですよ」と話していた。
 年間優勝に王手を掛ける逆転勝利にバットで大きく貢献してみせた。4回裏、香川OG先発・酒井大介(24歳)から放った右中間スタンドへの同点ホームランは、「真っ直ぐ真ん中低目、外より」の球である。第1打席、初球をつまらされ、ショートフライに終わっている。
「つまらされたのが悔しかったんですよ。こないだのイメージがあったんで、(球威が)来てるかな? と思ってたのに来てなくて、来てないのにつまらされたんで余計。斉藤さん(浩行監督)に『うしろ大きくなってるよ!』って言われて。今日はいける! 自分のスイングができれば! と思ってました」
 打球を目で追いながら、一塁を回ったところで高く右拳を上げた。試合の前半、しかも二死走者なしから同点に追い着いたことで勢いが一気に加速する。
 國信貴裕(28歳)の強襲安打で勝ち越しに成功した5回裏、なおも満塁のチャンスが続く。この回の頭からマウンドに登った塚本浩二(29歳、元東京ヤクルト育成)の浮き上がる球に、四番・大谷龍次(22歳、元ロッテ育成)が食らい付き、粘る。その粘りに感じるものがあった。
「龍次が粘ってて、こりゃ打つな! みたいな。なんでも行ってたじゃないですか。ああいうのはピッチャー一番嫌なんで。客観的には『もう1点欲しいんよ!』っていう場面でしたけど」
 10球粘った大谷が倒れ、二死満塁で打順が回る。塚本との対戦は2度目、斉藤監督からは「引っ張りに入れ!」と言われていた。
 外角への逃げる変化球と、シュート系の内角へ食い込むボールが織り交ざってくる。3ボール1ストライクと打者有利なカウントになった。ここで甘い球が来ない訳がない。ストライクが来たら絶対打つ! フォアボールを狙いたい気持ちを抑え込み、強気に打ちに出た。打球が鋭く三遊間を破る。
「ホームランで気持ちも乗ってたっていうのもありますけど、改めて野球は気持ちやな! って思いましたね」
 初めて徳島まで試合を観に来てくれた母の目の前で、ヒーローインタビューに応えている。あと1つ、あと1つで自身初の優勝に手が届く。
「うれしすぎます。うれしすぎてダメですね、こんなんじゃ。12時までにしときます。はしゃぐのは」
 ヒーローには試合後、取材が殺到している。荷物を抱えダグアウトから球場外へとつながる通路に出たのは、もう他に選手が誰もいなくなってしまったあとだった。蔵本公園の木立のなか、ベンチに腰掛けて待っていた母と、久し振りの対面を果たしていた。




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