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    Hirofumi TAKATA

    Author:Hirofumi TAKATA
    スポーツライター。
    現在『週刊ベースボール』『Baseball Clinic』『熱中!野球部』『野球太郎』『ホームラン』等の各雑誌、スポーツ紙『デイリースポーツ』などにおいて、独立リーグ、高校野球を中心に取材、執筆活動を続けている。
    4月2日生まれ。A型。

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2011/09/27(Tue)

2011.9.26. リーグチャンピオンシップ第2戦 香川OG 2‐8 徳島IS

2011.9.26. 四国アイランドリーグplus 2011リーグチャンピオンシップ第2戦
香川オリーブガイナーズ 2‐8 徳島インディゴソックス <高松・レクザムスタジアム>
コラム『伝えたかったこと、つながったもの』は、『THE STADIUM』(http://thestadium.jp/)に掲載されています。




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2011/09/26(Mon)

咆哮

2011.9.25. 酒井大介(香川OG)DSC_1641 (2) (1024x680)
力投する酒井大介(香川OG)
PHOTO BY Misato MORI

四国アイランドリーグplus 2011リーグチャンピオンシップ第1戦
2011.9.25. 香川オリーブガイナーズ 5‐0 徳島インディゴソックス <高松・レクザムスタジアム> 観衆1,006人

徳島IS 000 000 000|0
香川OG 200 021 000|5

勝 酒井 1勝0敗
敗 シモン 0勝1敗

バッテリー
徳島IS シモン、河野、藤岡 ‐ 山村
香川OG 酒井、冨田 ‐ 西森

本塁打
徳島IS 
香川OG 

 今年のアイランドリーグを制するのは徳島インディゴソックスか、香川オリーブガイナーズか。25日、年間王者を決める『2011リーグチャンピオンシップ』が開幕し、第1戦が後期優勝チーム・香川OGのホーム、レクザムスタジアムで行われた。
 徳島ISは初回、香川OG先発・酒井大介(24歳)から先頭の一番・松嶋亮太(23歳)が左前安打で出塁する。バントで得点圏に走者を進めたが後続がなく、あと1本が出ない。
 香川OGは1回裏、一番・亀澤恭平(22歳)が遊ゴロ失策で出塁すると、徳島IS先発・シモンのけん制悪送球(記録は一塁手の捕球失策)の間に三塁を陥れる。三番・国本和俊(27歳)の中犠飛で先制すると、さらに二死一塁として五番・島袋翔伍(21歳)が左中間を深く破る適時二塁打を放ち、2点を先制した。
 香川OGは5回裏にも一死一、三塁のチャンスをつかむと、一番・亀澤の中前適時打により1点を追加する。さらに二死満塁として四番・リ・ミョンファン(26歳、韓国)の三ゴロ内野安打が適時打となり、この回2点を追加した。
 回を追うごとに調子を上げる酒井の前に、徳島ISはチャンスを作ることができない。6回表、二番・関口大志(21歳)の右翼線二塁打などで二死一、二塁とするものの、あと1本が出ず、スコアボードに「0」が続く。
 香川OGは6回裏にも九番・甲斐弘樹(20歳)の中前適時打で1点を加え、差を5点に拡げた。8回を無失点で終えた酒井に代わり、最終回のマウンドに登ったクローザー・冨田康祐(23歳)が、たった4球で徳島IS最後の攻撃を封じ込めた。
 香川OGが5‐0の完封で徳島ISを下し、後期優勝の勢いのまま第1戦を勝利した。第2戦は明日26日、同じ高松・レクザムスタジアムで午後6時から行われる。


『咆哮』

 徳島IS打線を気合十分の香川OG先発・酒井大介(24歳)が押しまくる。8回まで無失点、散発5安打に封じ込め、チャンピオンシップ初戦で圧巻の投球を見せた。
「最初に1点獲ってくれたあとに島袋(五番・島袋翔伍(21歳))が2点目を獲ってくれて楽になりました。調子は良くなかったです。ブルペンでもコントロールが高くなって。高目を西森(捕手・西森将司(23歳))が使い出して、しり上がりに良くなりました。(球種は)全部良かったです。真っ直ぐもスライダーも、カーブもフォークも」
 ネット裏の記者室まで聞こえてくる大きな雄叫びを上げて、迫力ある投球を続ける。高目のストレートにつまらされた打球が、何度もフライとなって野手のグラブに収まった。
 徳島IS・斉藤浩行監督に言わせれば「ポイントがズレてるんだよ。だから龍次(四番・大谷龍次(22歳、元ロッテ育成))もいい当たりはしてるけどもう1つ飛ばない。逆に酒井は中2日が良かったのかもね。肩が軽すぎなくて。間が空いて肩が軽すぎると良くないこともあるから」ということになる。
 3日前の22日、後期優勝を争う2強が直接対決でぶつかった天王山、アグリあなんスタジアムでの徳島IS戦ダブルヘッダー第2試合(後期第8戦)に先発している。斉藤監督に「あの試合で負けてチャンピオンシップに切り替えた」と言わせた試合で7回3分の1を投げ、1失点(自責1)と十分な役割を果たした。
 中2日、短期決戦で最も大事な初戦に先発指令が下ったのは、優勝を決めた23日、津での三重スリーアローズ戦終了直後のことだった。
「初めての中2日だったんで、絶対勝ってやろう! と思いました。三重戦が終わったあとに『行くぞ!』って言われて。多少どうなのかな? っていうのはあったんですけど」
 だが、不安は杞憂に終わる。相手のミスを突いた初回の2点と、5回裏に奪った2点で完全にペースをつかむ。マウンドで感じていたのは2年前の記憶だったという。あの悔しい記憶である。
「長崎でチャンピオンシップの第1、3戦に先発したんですよ。あのとき3連敗で高知に負けて。(勝った)高知の雰囲気もこうだったのかな? っていうのはありましたね。初回から向こうが硬いのは解ってましたから」
 09年のリーグチャンピオンシップ、前期優勝の長崎セインツのエースとしてマウンドに登っている。チームとしても、個人としても初となるチャンピオンシップ出場に、本来の力を出せなかった。今の徳島ISもあのときの自分と似た状況にある。初のリーグ王者を賭けた短期決戦の初戦、今季香川OGに対して11勝4敗1分けと圧倒的な成績を残したチームとは思えない硬さが見えた。
「初回に大谷が、ど真ん中のボールをバット折ってショートゴロになったじゃないですか。あれで硬いのが分かりました。あとはやっぱり去年の経験も大きいのかな? と思いますね。土壇場で勝ってきた去年の経験もあるので」
 中2日で先発を任されたプレッシャーに打ち勝つことなど、2年前の大一番での悔しい経験と、香川OGの一員となってから日本一まで駆け上がった経験の前ではさほど難しくもない。さらにもう1つ、後期終盤の一進一退を繰り返した優勝争いを乗り越えてきている。香川OG・西田真二監督はエース・高尾健太(23歳)ではなく、酒井を第1戦に投入した理由をこう語る。
「短期決戦をいろいろ経験してるんでね。やっぱり状態がいい選手を使うんですよ。そこで酒井に勢いがあったんでね。いい状態を続けてくれて、しっかりゲームメイクしてくれた。勝たなきゃいけない後期数試合の勢い、その差ですね」
 後期終盤、好投を続けていた山中達也(22歳、元広島育成)が不慮の事故で登録抹消となり、四番・中村真崇(27歳)も思わぬケガで失った。だが、手負いのガイナーズは強い。昨年前期途中に内野の要、智勝(近藤智勝)と加登脇卓真(24歳、元巨人)をケガで欠きながら厳しい戦いを乗り越え、最終戦で逃げ切った経験もある。
 いまのチームの雰囲気はとても良い状態にあると酒井が言う。
「なんかチームの雰囲気が良すぎて。多分、僕しかわかんないと思うんですけど、グラウンドに立っただけで『オレはやれる!』と思えるんですよね。今日の試合は気持ちだけで。とにかく気持ちだけは出そう! と思っていました。高尾にホント、気持ちよく投げてもらいたかったんで」
 自らを奮い立たせた雄叫びが、ガイナーズに大きな流れを呼び込んだ。ただ熱いだけではない。明日、第2戦の先発マウンドに登る高尾健太にも続くようにと、冷静な祈りも込めながらの咆哮だった。




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2011/09/19(Mon)

2011.9.18. 高知FD 1‐4 香川OG

2011.9.18. 四国アイランドリーグplus 後期公式戦
高知ファイティングドッグス 1‐4 香川オリーブガイナーズ 後期7回戦 <高知・土佐山田スタジアム>
コラム『エースの苦しさは』は、『THE STADIUM』(http://thestadium.jp/)に掲載されています。




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2011/09/18(Sun)

2011.9.17. 香川OG 0‐10 高知FD

四国アイランドリーグplus 2011 後期公式戦
2011.9.17. 香川オリーブガイナーズ 0‐10 高知ファイティングドッグス 後期6回戦 <高松・レクザムスタジアム> 観衆1,160人

高知FD 000 031 600| 10
香川OG 000 000 000| 0

勝 山 10勝7敗
敗 高尾 15勝6敗1S

バッテリー
高知FD 山 ‐ 飯田
香川OG 高尾、入野 ‐ 西森、大川、寺

本塁打
高知FD 鈴木2号3ラン(5回、高尾)、スモサ4号ソロ(6回、高尾)
香川OG 


 17日、首位を行く香川オリーブガイナーズにとってはこの試合が今季ホーム最終戦である。借金9を抱え3連敗中の高知ファイティングドッグスを迎え、ここで星を取りこぼす訳には行かない。香川OGは15勝を挙げハーラートップのエース・高尾健太(23歳)を、高知FDは9勝を挙げ勝ち頭の山慎一郎(21歳)を先発マウンドに送った。
 互いに無得点のまま迎えた5回表、四球とヒットで一死一、二塁のチャンスを迎えた高知FDは、九番・鈴木達史(23歳)が高尾のストレートを右翼スタンドに運ぶ2号3ランを放ち、3点を先制する。
 反撃したい香川OGは5回裏、先頭の五番・中村真崇(27歳)がバットを折りながらの左前安打で出塁するが、得点に結びつけることができない。高知FDが3点をリードして前半を終えた。
 高知FDは6回表、四番・スモサがスライダーを右翼スタンドにたたき込む4号ソロを放ち、さらに追加点を奪う。4失点を喫した高尾はこの回で降板となった。
 7回表、香川OGの二番手、サブマリン・塚本浩二(29歳、元東京ヤクルト育成)がピリッとしない。無死二、三塁とピンチを拡げたあと、九番・鈴木に右中間を破られる2点適時三塁打を浴び、マウンドを降りた。三番手としてマウンドに登った左腕・西村拓也(21歳)も流れを止めることができず、打者一巡を許しこの回計6失点、試合は一方的な展開となった。
 大量リードをもらった山は、テンポの良い投球で香川OG打線を封じ込める。最終回、三番・国本和俊(27歳)に右中間への二塁打を許したが、後続をきっちり抑えた。
 15安打を放った高知FDが10‐0の大差で香川OGを下し、香川OGとの後期対戦成績を1勝5敗とした。被安打3、8奪三振の好投で10勝目を挙げた山は、初の二桁勝利を今季初の完封で飾っている。
 津球場で行われた三重スリーアローズ対愛媛マンダリンパイレーツ戦で三重TAが敗れたため、高知FDが同率4位に浮上することとなった。
 香川OGはホーム最終戦に白星を飾ることができず、後期8敗目を喫して首位から陥落、入れ替わって首位に立った徳島ISとの差が0.5ゲームに開いている。
 3連戦第2戦となる後期7回戦は、高知・土佐山田スタジアムに舞台を移し、午後2時にプレーボールの予定だ。




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2011/09/13(Tue)

2011.9.11. 徳島IS 4‐0 三重TA

2011.9.11. 四国アイランドリーグplus 後期公式戦
徳島インディゴソックス 4‐0 三重スリーアローズ 後期6回戦 <鳴門・オロナミンC球場>
コラム『「根鈴さんも認めてくれたんだよ!」』は、『THE STADIUM』(http://thestadium.jp/)に掲載されています。




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2011/09/10(Sat)

「僕が行きます!」

四国アイランドリーグplus 2011 後期公式戦
2011.9.9. 愛媛マンダリンパイレーツ 2x‐1 香川オリーブガイナーズ 後期6回戦 <松山・坊っちゃんスタジアム> 観衆1,328人

香川OG 000 010 000| 1
愛媛MP 010 000 101x| 2

勝 入野 1勝0敗
敗 冨田 3勝3敗7S

バッテリー
香川OG 高尾、冨田 ‐ 西森
愛媛MP 古館、入野 ‐ 松原

本塁打
香川OG 島袋(7号ソロ、5回古館)
愛媛MP 


 9日、3位・愛媛マンダリンパイレーツと首位を行く香川オリーブガイナーズとの後期最後の3連戦がスタートした。第1戦は愛媛MPのホーム・坊っちゃんスタジアムで、1,300人を超えるファンが見守るなか、ナイトゲームで行われた。
 2回表、愛媛MPの勝ち頭、先発・古舘数豊(22歳)から五番・中村真崇(27歳)が右翼フェンス直撃の二塁打を放ち、香川OGが無死二塁のチャンスをつかむ。だが、このチャンスを生かすことができず、流れは愛媛MPへと傾いた。
 2回裏、香川OG先発・高尾健太(23歳)から五番・古卿大知(31歳)が二遊間への内野安打で出塁すると、六番・小野真悟(27歳)が初球にヒットエンドランを成功させる。二死二塁としたあと、八番・増田康弘(24歳)の打球は遊撃手の頭上を越えて左翼手との間に落ちる適時安打となり、愛媛MPが1点を先制した。
 しかし5回表、七番・島袋翔伍(21歳)が右翼スタンドに放り込む7号ソロを放ち、香川OGが試合を振り出しに戻す。
 両先発は7回まで互いに追加点を許さない。8回裏、香川OGベンチはここまで好投した高尾に代え、クローザー・冨田康祐(23歳)を投入する。クリーンナップを三者凡退に抑える見事な投球を見せた。
 愛媛MPも9回表、古館に代えて入野貴大(22歳)をマウンドに送る。こちらもクリーンナップを三者凡退に封じ込め、試合は9回裏の攻撃を迎える。
 先頭の六番・小野がこの回から一塁に回った国本和俊(27歳)のグラブを弾く一塁手への強襲安打で出塁を果たす。七番・高田泰輔(22歳)への初球が暴投となり、走者が二塁に進む。二度のバント失敗のあと、高田が三遊間を破り無死一、三塁とチャンスが広がった。一死一、三塁となり、九番・松原準(27歳)はセンターの左に運ぶサヨナラ適時安打を放つ。愛媛MPが2x‐1の劇的なサヨナラ勝ちで香川OGを下し、3連戦の初戦をものにした。
 津球場で行われた三重スリーアローズ対徳島インディゴソックス戦が3‐3の引き分けとなったため、香川OGは首位陥落、0.5ゲーム差での2位となった。
 第2戦は明日13時、香川OGのホーム・観音寺総合運動公園野球場に場所を移して行われる。


『「僕が行きます!」』

 7回を投げ終えた愛媛MP先発・古舘数豊(22歳)の投球数が100球を超えた。1‐1のまま動かない展開が続く。8回表の香川OGの攻撃は九番からである。先頭が出ればクリーンナップにまで打順が回る。愛媛MPベンチはこの試合の終盤を、土田瑞起(21歳)、入野貴大(22歳)のどちらかに託そうと考えていた。
 萩原淳コーチが2人に問い掛ける。
「どっちが抑えられる?」
 先に手を挙げたのは入野の方だった。
「大事な場面じゃないですか。ここは譲れないな、という気持ちがありました。こういうところで結果出してこそプロに行くのに必要だと思ったし。『僕が行きます!』って言いました」
 入野がマウンドに登ったのは9回表、三番・国本和俊(27歳)の打席からである。ポンポンとストライクを先行させ、ライトフライに打ち取る。四番・リ・ミョンファン(26歳、韓国)を外角へのストレートで空振り三振に、五番・中村真崇(27歳)をスライダーでショートゴロに打ち取り、クリーンナップを三者凡退に仕留めた。有言実行のピッチングで香川OG最後の攻撃を封じ込めている。
 劇的なサヨナラ勝ちにより、勝ち星が転がり込んできたのは入野だった。ここまで中継ぎでの登板がほとんどだったため、防御率ではリーグトップ10入りしているが勝ち星がなかった。今年初勝利に試合後、ダグアウト前で取材陣に囲まれた。
「ホントうれしいです。みんな勝ち星あるのに僕だけ0勝0敗のままだったんで、ちょっと寂しかった」
 そう言って記者たちを笑わせている。
 心意気は萩原コーチにもしっかりと伝わっていた。
「顔に出てましたよね。『絶対抑えます!』って。感じるものもありましたよ。三振獲りに行くばっかりじゃなくて、ちゃんと打ち取ることもできたし。彼自身、スカウトが来てるところでいいピッチングできなかったりってことがあるんで、来てないところでもこういうピッチングを続けていければ…ね」
 残り試合の数はこの試合を含めても10試合となった。年間勝率2位でのチャンピオンシップ出場に向け、落とせない香川OG(年間勝率3位)との3連戦初戦であると同時に、1試合1試合とアピールの場所も少なくなってきている。ここでアピールしなければいつするのか? まだ22歳だが、もうアイランドリーグ4年目、勝負どころは経験で解っている。
「まだ投げ足りないです。1イニングだけじゃなくて2イニングとか。これからが頑張りどころッスね!」
 初勝利のうれしさよりも、有言実行で抑えられたうれしさの方がきっと大きかったはずだ。あしたもあさっても投げたい。一言一言に自信と力強さがみなぎっていた。




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