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    Hirofumi TAKATA

    Author:Hirofumi TAKATA
    スポーツライター。
    現在『週刊ベースボール』『Baseball Clinic』『熱中!野球部』『野球太郎』『ホームラン』等の各雑誌、スポーツ紙『デイリースポーツ』などにおいて、独立リーグ、高校野球を中心に取材、執筆活動を続けている。
    4月2日生まれ。A型。

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2010/07/30(Fri)

「やっぱ斎藤が必要やな! と思わせたかった」

2010.7.30. 斎藤雅俊(徳島IS)
死球に斎藤(徳島IS)が苦悶の表情を浮かべる。
捕手・飯田(高知FD)、球審・木綿
PHOTO BY Misato MORI

四国・九州アイランドリーグ2010 後期公式戦
2010.7.30. 高知ファイティングドッグス 3‐3 徳島インディゴソックス 1回戦 <高知球場> 観衆183人

 徳島IS 100 100 010| 3
高知FD 200 000 010| 3
※ 9回リーグ規定により引き分け

バッテリー
 徳島IS 大川、弦本 ‐ 山村
高知FD 山隈、山中、山 ‐ 飯田

本塁打
 徳島IS 
高知FD 


 今日(30日)から3日間、高知球場に徳島インディゴソックスを迎え、高知ファイティングドッグスがホームゲーム3連戦を戦う。前期の対戦成績は高知FDの4勝2敗2分け、徳島ISにとっては唯一黒星を先行させた相手である。
 高知FDの先発・山隈茂喜(27歳)が初回、二番・斎藤雅俊(23歳)を死球で歩かせる。二死から四番・國信貴裕(27歳)はワンバウンドでフェンスに当たる中越え二塁打、徳島ISが先制した。
 だが1回裏、徳島IS先発・大川学史(25歳)がいきなり高知FD打線に捕まる。二番・流大輔(21歳)、三番・西本泰承(24歳)の連続安打のあと、四番・龍央(中村竜央、29歳)が三塁線を抜く2点適時二塁打を放ち、高知FDがすぐさま逆転に成功した。
 4回表、徳島ISは先頭の五番・山村裕也(23歳)が死球で出塁すると、六番・猪澤海(21歳)が捕手前に送りバント。これが一塁への悪送球を誘い無死一、二塁のチャンスをつかむ。七番・菊永大志(24歳)がきっちり送ったあと、八番・東弘明(18歳)の右犠飛で山村が生還。無安打で1点をもぎ取り、同点に追い着いた。
 高知FDは2回裏無死一塁、3回裏一死満塁とチャンスに併殺を連発する。4回裏二死一、三塁の場面でもあと1本が出ず、5回裏には一死一塁からこの試合3度目の併殺を完成され、大川に要所を抑えられた。
 山隈の好投の前に7回まで散発1安打の徳島ISだったが、8回表に先頭の二番・斎藤が中前安打で出塁する。一死二塁から四番・國信の右中間に落ちるテキサスヒットで一死一、三塁とすると、五番・山村の三ゴロ併殺崩れの間に斎藤が生還、勝ち越しの1点を奪った。
 六番・猪澤を歩かせたところで高知FDベンチは山隈に代え、山中智貴(21歳)をマウンドに送る。二死一、二塁の場面で代打・大谷龍次(21歳、元ロッテ育成)をフェンス一杯の左飛に打ち取ってピンチを凌いだ。
 1点を追う高知FDは8回裏、先頭の四番・龍央がバットを折りながらの右前安打で出塁する。二死二塁として七番代打・中平大輔(28歳)が左翼線への適時二塁打を放ち二塁走者が生還、同点に追い着いた。
 9回表、徳島ISは一死二塁と勝ち越しのチャンスをつかむが、山中に代わった三番手・山慎一郎(20歳)が後続を打ち取り、ここで高知FDの負けがなくなる。
 高知FDは9回裏のマウンドに登った弦本悠希(21歳)から二死一、二塁と一打サヨナラの場面を作るが、最後の打者が一ゴロに倒れ、逆転とはならなかった。
 試合は9回リーグ規定により3対3の引き分けに終わり、順位も変わらず0.5差のまま。明日、高知球場で14時から2回戦が行われる。


『「やっぱ斎藤が必要やな! と思わせたかった」』

 真夏の3連戦が始まった。日差しは暑い高知特有のそれではなかったのだが、ジメっとした蒸し暑さが球場全体を覆っている。今週は日程的にもハードだ。7月27日、28日に福岡で行われたソフトバンク二軍との交流戦に代表選手として、高知FDから野原慎二郎、吉川岳、山中智貴、飯田一弥、安田圭佑の計5名が、徳島ISから角野雅俊、弦本悠希、山村裕也、斎藤雅俊、國信貴裕、大谷龍次の計6名がそれぞれ召集されている。
 ただでさえ体力を奪われやすいンディションのなか、連戦と長距離移動の疲れが確実に溜まってきている。5位と6位との対決とは言え、前期0.5差で優勝を逃した高知FDと、20勝を挙げ3位に食い込んだ徳島ISとの対戦である。5位から首位までが1.5差のなかにあり、ここでの3連戦を取ることは両チームの今後の戦いに向けて大きな意味を持つ。
 お互いに3タテを狙って臨んだ3連戦初戦、両先発は好投したと言っていい。初回に長打を浴び先制点を許すなど3失点したが、高知FD先発の山隈茂喜(27歳)は徳島IS打線を7回まで1安打に封じ込めた。
「先発ピッチャーの仕事として、7回2、3点やったら最低限の仕事。あと先制点っていうのは大きいじゃないですか。6回ぐらいからやっと自分の球種をコントロールでき始めました。それまでごまかしごまかしだったから」
 暑いデーゲームでのマウンドである。できるだけ守りの時間を短くしようと心掛けていた。
 徳島IS先発・大川学史(25歳)も決して本調子ではない。コントロールがばらつき、真っ直ぐも走っていなかった。
「逆に前半の方がキツかったです。後半の方が何か疲れてなかった。8回に打たれたときも疲れはなかったです。…勝ちたかったですね」
 徳島ISが先制し、高知FDが奪い返す。再び徳島ISが同点に追い着き、終盤に勝ち越すと、その裏高知FDが底力を見せて同点に戻す。最終回の攻防もともに得点圏に走者を進め、1点を争う手に汗握る攻防となった。真夏の3連戦はがっぷり四つの引き分けで幕を開けている。
 この試合、存在感を見せつけたのが斎藤雅俊(23歳、徳島IS)だった。21日の試合(愛媛MP戦、アグリあなん)で右肩に打球を当て、途中交代して以来の公式戦出場である。一時は腕が上がらない状態だったが、ほぼ大丈夫なところまで回復している。福岡での交流戦にも代表メンバーとして参加し代打で出場、気丈なところを見せていた。二番・一塁手として18日(香川OG戦、志度)以来のスタメン出場を果たしている。
「普通にいけるんですけどね。西田さん(真二監督、香川OG)、ムリさせたくなかったんと違いますか? ただ投げるのがね。投げてないんで、ヘンなとことか痛くなる」
 1、2打席連続で山隈の内角攻めに会い、死球で歩いた。守備でもキレのあるところを見せている。4回裏、先頭の八番・大谷龍太(22歳)の一、二塁間の打球をダイブして止め、ベースカバーに入った大川に素早く送球、ピンチの芽を摘み取った。
 しかし圧巻だったのは5回表の第3打席である。ツーストライクからカットカットで粘り続け、山隈に13球を投げさせている。ファールが8本、その内5連続で右方向にカットし続けた。
「岡崎も(一番・岡崎稔弘、フルカウントから遊ゴロ)ツースリーのあとでしょ? シゲさん(山隈)をバテさせたいなと思って」
 高知FDバッテリーからしてみれば、非常に嫌だったろう。山隈が言う。
「最後の1個前の球がインコース真っ直ぐのサインで、ずっと出てなかったんです。飯田(捕手・飯田一弥)が要求しなくて。当てたくないのもあったんだと思いますけど、もう初めっからなかに打とうって気がなかったじゃないですか。完全に右方向狙いでこう! (打撃のポーズを見せる)だったから。インコース真っ直ぐしかなくて、(飯田に)『もっと寄れ!』って言いました」
 執拗な右方向へのカットの連続は斎藤に軍配が上がる。13球目に3打席連続となる死球をもぎ取り、一塁へと歩いた。この回は得点につながらなかったが、8回表、次に回ってきた第4打席で粘りの効果が出た。早めに打たせようと甘めのボールが来たところを中前に弾き返し、その後勝ち越しのホームを踏んでいる。モチベーションも高かった。
「(大阪GV戦の)3連勝に絡んでなかったんで、今日はハッスルしようと思ってました。『やっぱ斎藤が必要やな!』と思わせたかった。ウチはもう1戦も落とせないんで、高知と香川にはきっちりとした野球で勝たないと」
 守備にも打撃にも、斎藤らしさを強烈にアピールしている。これで4戦負けなし、上位浮上を狙う徳島ISに危険なキャプテン、「イケナイ斎藤」が帰って来た。




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2010/07/29(Thu)

四国・九州アイランドリーガー伝 #4

本日、7月29日(木)付けデイリースポーツ朝刊に掲載(中四国版のみ)の
『四国・九州アイランドリーガー伝』#4は、

大西正剛外野手(長崎S)です。

なかなかご好評戴いております。
あざっす!!

これから毎週、告知していきますので。




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2010/07/29(Thu)

2010.7.28. ソフトバンク二軍 8‐0 四国・九州IL代表

四国・九州アイランドリーグ2010 NPB交流戦
2010.7.28. 福岡ソフトバンクホークス二軍 8‐0 四国・九州アイランドリーグ代表 <福岡Yahoo!JAPANドーム>

 IL 000 000 000| 0
SH 104 001 002| 8
※ 9回裏まで行う特別ルール

スターティングメンバー
7 陽耀華(長崎S)
9 安田圭佑(高知FD)
5 国本和俊(香川OG)
3 中村真崇(香川OG)
D 大谷龍次(徳島IS)
6 大原淳也(香川OG)
8 高田泰輔(愛媛MP)
2 西森将司(香川OG)
4 國信貴裕(徳島IS)

バッテリー
 IL 前川、キム、岸、野原、山中、角野、弦本 ‐ 西森、飯田、山村
SH 新垣、久米、吉川、神内、有馬、藤岡 ‐ 堂上、清水

本塁打
 IL 
SH 

 昨日(27日)、ソフトバンク二軍との交流戦第1戦に快勝した四国・九州アイランドリーグ代表だったが、Yahoo!ドームに場所を移して行われた第2戦は非常に苦しい展開となった。
 四国・九州IL代表の先発・前川勝彦(31歳、香川OG)が初回につかまる。二死から三番・リ・トゥシェンに中前テキサス安打、四番・イ・ボムホに四球を与え二死一、二塁と走者を溜め、五番・吉川元浩の中前打で1点を失った。
 ソフトバンク二軍の先発・新垣渚は2回、3回と先頭にヒットを許しながら、要所を抑える投球を見せ、3回を無失点で投げ終える。
 3回裏、前川が再びソフトバンク打線につかまった。先頭の一番・江川智晃が三塁内野安打で出塁する。二番・辻の遊ゴロに併殺を狙った二塁手が一塁に悪送球、一死二塁となった。三番・リへの5球目に辻が三盗を狙うが、捕手・西森将司(22歳、香川OG)の好送球の前に三塁は奪えず憤死する。リが四球で歩き二死一塁とすると、四番・イは左翼線安打を放ち二死一、三塁のチャンスをつかんだ。五番・吉川元史が中堅手の頭上を越えるフェンス直撃の2点適時二塁打を放ち追加点を、六番・村松有人も右中間を大きく破る適時三塁打を放ち3点目を挙げた。さらに前川の暴投によりこの回4点を奪った。
 4回以降、1イニングごとに代わるソフトバンク投手陣の前に、四国・九州IL代表は得点のチャンスがなかなか奪えない。4回を久米勇紀、5回を吉川輝昭、6回を神内靖の継投の前に無安打に抑え込まれた。
 四国・九州IL代表も4回をキム・ギョンテ(34歳、香川OG)、5回を岸敬祐(23歳、愛媛MP)が無失点で乗り切る。しかし6回裏、野原慎二郎(25歳、高知FD)が一死から八番・堂上隼人(元香川OG)に四球を与えたあと、九番・今宮翔太に左中間を大きく破られる適時二塁打を浴び1点を失った。
 反撃したい四国・九州IL代表は7回表、ソフトバンクの五番手・有馬翔から四番・中村真崇(26歳、香川OG)が今日2本目となる右前安打で出塁する。だが、五番代打・斎藤雅俊(23歳、徳島IS)が二ゴロ併殺打に倒れチャンスを活かせない。
 7回裏、山中智貴(21歳、高知FD)が四番・リ、五番・イに連打を浴びるも、後続を凡打に打ち取り無失点で乗り切る。8回裏を角野雅俊(28歳、徳島IS)が三者凡退に抑えた。
 四国・九州IL代表は8回を九番代打・水口大地(21歳、長崎S)の中前打1本、9回も三者凡で最終回の攻撃を終える。
 特別ルールにより9回裏のマウンドには弦本悠希(21歳、徳島IS)が登った。先頭の二番・中村晃に中前打を許すと、暴投で中村が二塁へ進む。二死二塁から五番・吉川元に中前へ弾き返され1点を、六番・村松の浅い左飛を左翼手が落球し2点を失った。さらに八番・小斉祐輔に左前打を浴び二死一、三塁とされるが、最後の打者、八番・清水将海を右直に打ち獲った。
 ソフトバンク二軍が8対0で完勝し、第1戦の雪辱を果たした。四国・九州IL代表は投手陣が8失点、散発4安打と打線も揮わず、序盤に許したリードを最後まで跳ね返せなかった。この結果、今季の四国・九州IL代表とNPBとの対戦戦績は1勝3敗となっている。




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2010/07/27(Tue)

2010.7.27. ソフトバンク二軍 2-9 四国・九州IL代表

四国・九州アイランドリーグ2010 NPB交流戦
2010.7.27. 福岡ソフトバンクホークス二軍 5‐1 四国・九州アイランドリーグ代表 <雁の巣球場>

 IL 000 420 021| 9
SH 000 200 000| 2

スターティングメンバー
5 陽耀華(長崎S)
8 安田圭佑(高知FD)
3 国本和俊(香川OG)
7 中村真崇(香川OG)
D 大谷龍次(徳島IS)
6 大原淳也(香川OG)
9 高田泰輔(愛媛MP)
2 西森将司(香川OG)
4 國信貴裕(徳島IS)

バッテリー
 IL 高尾、キム、酒井、吉川、山中、弦本 ‐ 西森、飯田、山村
SH 陽、内田、柳川、大場 ‐ 荒川、猪本

本塁打
 IL 大原2ラン(5回、陽)、飯田2ラン(8回、柳川)
SH 


 四国・九州アイランドリーグ選抜チームとしては今季3度目の召集である。3月に福岡Yahoo!ドームで行われたソフトバンク一軍戦以来の代表チームとのNPB交流戦は、ソフトバンク二軍と2試合を行う。第1戦は日差しこそさほど強くないものの、蒸し暑い雁の巣球場で午後12時32分にプレーボールとなった。
 ソフトバンク二軍の先発は左腕・陽耀勲、いきなり実弟である陽耀華(25歳、長崎S)との兄弟対決で幕を開けたが、弟をタテの変化球で空振り三振に獲った。
 2回表、四国・九州IL代表は六番・大原淳也(26歳、香川OG)が四球、七番・高田泰輔(21歳、愛媛MP)が中前テキサス安打で出塁し一死一、二塁のチャンスをつかむ。しかし三盗を狙ってギャンブルスタートを切った大原が挟まれ、盗塁に失敗。高田も二盗に失敗し、最初のチャンスを潰した。3回表には先頭の八番・西森将司(22歳、香川OG)が左中間を破る二塁打、九番・國信貴裕(徳島IS)が四球で歩き無死一、二塁とするが、あと1本が出ず得点を奪えない。
 四国・九州ILの先発・高尾健太(22歳、香川OG)は低目への丁寧な投球でソフトバンク打線にヒットを許さない。2回表、先頭の四番・イ・ボムホを歩かせたが、後続をきっちり打ち獲ると、3回裏も三者凡退に封じ込め、被安打0のままマウンドを降りた。
 4回裏、四国・九州IL代表の打線が火を噴く。一死から七番・大谷龍次(21歳、徳島IS)が左翼線への安打で出塁すると、六番・大原の初球に二盗を成功させる。大原が死球で出塁し、七番・高田は一、二塁間を破る右前安打、二塁から大谷が還り四国・九州IL代表が先制点を挙げた。一塁から一気に三塁を狙った大原が右翼手からの好返球で刺され二死一塁となるが、打線は途切れない。八番・西森が三遊間を破る左前安打で走者を溜めると、九番・國信が中前に弾き返し二塁から高田が生還、2点目を奪う。二死一、二塁として、ここまで兄の前に2三振の一番・陽が中堅手の頭上を越える2点適時二塁打を放ち、この回4点を奪った。
 4回裏、四国・九州IL代表は高尾に代わり左腕・キム・ギョンテ(34歳、香川OG)がマウンドに登る。だが、三番・中村晃の打った一ゴロを一塁手が後逸し、一死二塁のピンチを迎える。四番・イに中越え二塁打を浴び1点を失うと、五番・小斉祐輔に四球、六番・仲澤忠厚に左前安打を浴び、2点を失った。さらに二死二、三塁のピンチを迎えたところで西田監督はキムに代え、酒井大介(23歳、香川OG)を投入する。八番・中原恵司を変化球で三振に切って獲り、このピンチを凌いだ。
 5回表、二死一塁から六番・大原が防球ネットを直撃する左越えツーランを放ち四国・九州IL代表が2点を追加。リードを再び4点に開いた。
 酒井は5回裏、一番・江川智晃に左翼線への二塁打を、続く二番・途中出場の立岡宗一郎にも右前へ連打を浴びるが、右翼手・安田圭佑(22歳、高知FD)の好返球により江川の本塁生還を阻止、得点を許さなかった。
 6回裏からマウンドに登った左腕・吉川岳(24歳、高知FD)は、先頭の三番・中村に中前打を許すが後続を3人で抑える。7回裏にも七番・李杜軒を中前打で出塁させるが八番・中原を併殺打に打ち取って三者凡退、2イニングを無失点で切り抜けた。
 8回表、ソフトバンク三番手・柳川洋平から四球で歩いた大原を一塁に置いて八番・途中出場の飯田一弥(24歳、高知FD)が左中間にツーランを放ち8点目を奪う。9回表には代わった大場翔太から二番・安田が四球で歩き、さらに二盗を決める。一死三塁から四番・中村真崇(26歳、香川OG)の三遊間を破る適時安打で安田が生還、ダメ押しとなる9点目を奪った。
 8回裏を山中智貴(21歳、高知FD)が、9回裏を弦本悠希(21歳、徳島IS)が無得点に抑え、四国・九州IL代表が9対2でソフトバンク二軍を下した。
 第2戦は明日28日、10時30分から福岡Yahoo!ドームで行われるが、残念ながら非公開のため一般客は入場できない。


試合終了後、監督、選手コメント

西田真二監督
「今回、外野手を若い子を選んでる。そういう選手が打つと少し(チームの雰囲気も)変わって来るから。そのなかで高尾がよく投げた。外野手のミスもあったけどね。ここではアピールすることが大事やから、好守交代も元気良く、あとは自分の力をね。アイランドリーグ代表として選ばれて来てるんやから。勝ち負けにはこだわらなければいけない。そういう意味ではよくやった」

陽耀華内野手(長崎S) 兄・耀勲から二塁打
「楽しかった。対戦は2回目でしたけど、緊張感もあって。(二塁打は)右に打とうと思ってたのがよく伸びた」

高尾健太投手(香川OG) 先発して3回を無失点
「良かったですね。特に意識することはなかったですね。とりあえず低目に。今日は結構良かった。コントロールが。いつも通りやったんですけど」
(NPBのボールに関して)
「ロジンいらんスもん。スライダーなんかめっちゃ曲がる」
(西田監督からは何と?)
「『まぁまぁいいのぉ』って言われました」

大原淳也内野手(香川OG) 5回に左翼越え2ラン
「真っ直ぐがイメージ刺されてたんで、タイミングの取り方を工夫しました。1球外へ流れて空振りして、『どうしよう?』と思って、『ここでインコースに来てくれ! 1、2の3で! スライダー来たらすみません』と思ってました。ちょっとつまり気味だったんですけど」
(代表に選ばれたいと言っておられました)
「選ばれて光栄だし、自分のアピールをしなくちゃいけない。特に守備を。バッティングはホームランとかはアレですけど、ミートできたらアピールになると思います」

飯田一弥捕手(高知FD) 7回に左中間へ2ラン
「真っ直ぐだけ張ってました。うまいこと真っ直ぐが来て、『ありがとうございます』って感じで。ボールが飛ぶんで。(いつもの感じなら)左中間割るくらいの当たりですね」

國信貴裕内野手(徳島IS) 4回に適時中前打。好守備も連発。
「楽しかったですね。福岡に来られたことが嬉しかったです」
(守備は再三ナイスプレーでした。難しい併殺もありました)
「大原も技術はあるんで。明日はドームの雰囲気を楽しみます」




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2010/07/26(Mon)

2010.7.25. 徳島IS 5‐1 大阪GV

四国・九州アイランドリーグ2010 後期公式戦(JFBL公式戦)
2010.7.25. 徳島インディゴソックス 5‐1 大阪ゴールドビリケーンズ 3回戦 <オロナミンC球場> 観衆451人

大阪GV 000 001 000| 1
 徳島IS 000 104 00×| 5

勝 角野雅俊 9勝4敗1S
負 小園司 

バッテリー
大阪GV 小園、山本、遠上 ‐ 笹平
 徳島IS 角野、弦本 ‐ 山村

本塁打
大阪GV 
 徳島IS 


 ホームで大阪ゴールドビリケーンズ(JFBL)に連勝し、徳島インディゴソックスが波に乗りつつある。ここでしっかり3連勝することが今後の戦いに向けての試金石となる。徳島ISは後期に入り本来の投球ができておらず、勝ち星の付いていないエース・角野雅俊(28歳)を中3日で送り込んだ。対する大阪GVのマウンドは小園司(28歳)、富山(BCリーグ)、神戸(関西独立リーグ)と経験の多い投手だ。雨雲が接近し、昼間の炎天下が嘘のように涼しい鳴門・オロナミンC球場でのナイトゲームで試合が行われた。
 1,2回と三者凡退に抑えながら、3回以降走者を背負う不安定な投球を続ける角野をバックが守りで助ける。3回表に三遊間のゴロを逆シングルで捌いた遊撃手・東弘明(18歳)から6‐4‐3、4回表に三塁手・乙守洋介(22歳)から5‐4‐3、5回表には二遊間へのゴロに追い着いた二塁手・國信貴裕(27歳)が見事なバックパスで4‐6‐3とつなぎ、なんと3イニング連続で併殺に仕留めた。
 徳島ISは4回裏、セーフティーバントを見せた関口大志(21歳)が一塁手の悪送球を誘い、二塁を陥れる。続く四番・國信も遊撃手の失策で出塁し無死一、三塁とチャンスを拡げる。五番・山村裕也(23歳)の遊ゴロの間に三塁から関口が還り、先制点を奪った。
 大阪GVも6回表に反撃を見せる。先頭の七番・林一茂(22歳)が三塁ベース直撃の内野安打で出塁すると二盗も成功させる。二死三塁として一番・山門達矢(23歳)は左前に適時安打を放ち、同点に追い着いた。
 5回まで徳島ISを1点に抑えていた小園が6回裏、突如制球を乱す。先頭の二番・神谷厚毅(24歳)、四番・國信を四球で歩かせた。五番・山村は初球のスライダーを左中間に運び二者が生還、勝ち越しの2点適時三塁打を放つ。さらに六番・猪澤海(21歳)が初球を中前に弾き返し4点目を奪った。七番・大谷龍次(21歳、元ロッテ育成)も三遊間を破る左前打で続き、スタートを切っていた猪澤が三塁へ、打った大谷も好走塁で二塁を陥れる。一死二、三塁から八番・岡崎稔弘(20歳)の浅い右中間への飛球を右翼手が落球、猪澤が生還し5点目を奪った。
 4点のリードをもらった角野は8回途中でクローザー・弦本悠希(21歳)にマウンドを譲る。二死一、三塁のピンチに九番・笹平を外角へのストレートで空振り三振に切って獲り、無失点で凌いだ。弦本は9回も大阪GV打線に得点を許さず、5対1で徳島ISが大阪GVを下して3連勝を挙げた。
 無失策の徳島ISと4失策の大阪GVの守備力の差が結果を分けるゲームとなった。6月29日の高知ファイティングドッグス戦以来、1ヶ月ぶりの9勝目を挙げた角野はアイランドリーグ6年目で通算勝ち星トップタイに並ぶ40勝目を手にしている。
 徳島ISは3連勝で借金を「1」にまで減らし、4位・高知FDとのゲーム差を0.5に縮めている。30日から敵地で迎える高知FDとの3連戦に上位浮上を狙う。




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2010/07/25(Sun)

2010.7.24. 愛媛MP 13‐4 香川OG

2010.7.17. 四国・九州アイランドリーグ2010 後期公式戦
愛媛マンダリンパイレーツ 13-4 香川オリーブガイナーズ 2回戦 <新居浜市営球場>
コラム『「それは気持ちが守りに入ってるやろ!」』は、『THE STADIUM』(http://thestadium.jp/)に掲載されています。




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2010/07/24(Sat)

2010.7.23. 徳島IS 4‐2 大阪GV

四国・九州アイランドリーグ2010 後期公式戦(JFBL公式戦)
2010.7.23. 徳島インディゴソックス 4‐2 大阪ゴールドビリケーンズ 1回戦 <蔵本運動公園野球場> 観衆307人

大阪GV 000 100 001| 2
 徳島IS 020 000 20×| 4

勝 大川学史 7勝2敗
S 弦本悠希 1勝2敗7S
負 遠上賢一 

バッテリー
大阪GV 遠上、山本 ‐ 笹平
 徳島IS 大川、弦本 ‐ 山村、矢野

本塁打
大阪GV 
 徳島IS 白川勇輔1号2ラン(7回、山本)


 後期に入り1勝5敗、3連敗と波に乗れていない徳島インディゴソックスが、ホームで大阪ゴールドビリケーンズ(JFBL)との3連戦を戦う。大阪GVにとっては野球賭博問題の発覚以来、四国・九州アイランドリーグと対戦する初の交流戦となる。前期の対戦成績は大阪GVの1勝0敗と、徳島ISはオープン戦を通じて大阪GVから白星がない。
 徳島ISの先発・大川学史(25歳)は、低目に変化球を集め大阪GV打線にヒットどころか出塁も許さない。2回裏、大阪GV先発・遠上賢一(24歳)から五番・國信貴裕(27歳)の三ゴロ内野安打などで無死満塁とすると、八番・猪澤海(21歳)が初球を左前へ運び二者が生還、2点のリードを奪った。
 大川の好投の前に一巡目をパーフェクトに抑え込まれた大阪GVだったが、4回裏にチャンスをつかむ。二死一、二塁から五番・朴ガラム(23歳)が三遊間を破り二塁から長谷川勇太(24歳)が生還、一塁走者の藤本祐樹(24歳)も一気に三塁を狙ったが、右翼手・神谷厚毅(24歳)からの好返球で憤死した。
 7回裏、この回から遠上に代わってマウンドに登った左腕・山本裕嗣(24歳)から先頭の八番・猪澤が野手の失錯で出塁する。一死二塁として徳島ISベンチは白川勇輔(20歳)を代打に送ると、初球を振り抜き左翼ポールを巻く1号2ランを放つ。2点を加え、リードを3点に拡げた。兄の三番・白川大輔(22歳、元ロッテ育成)も左翼フェンス直撃の二塁打でチャンスメイクすると、四番・大谷龍次(21歳、元ロッテ育成)が三遊間を破る。追加点かと思われたが、三塁を回ったところで白川大が右足を捻り転倒、そのまま動けずタッチアウトとなった。
 4回の失点以降、大川はまったく走者を背負うことなく8回を1失点、被安打1。「貫禄」とも言える見事な投球を見せた。3点のリードをもらって9回表のマウンドに登ったクローザー・弦本悠希(21歳)だったが、先頭の代打・平下晃司(32歳、元オリックス)に右翼線へ三塁打を浴びる。二番・長谷川の一ゴロで1点を失ったが、最後の打者、三番代打・西浦克拓(35歳、元日本ハム)を左飛に打ち取り、試合を締め括った。
 徳島ISが4対2で大阪GVを下し後期2勝目を挙げた。大川が7勝目、弦本が7個目のセーブポイントを記録している。佐世保でのナイトゲームで長崎セインツに破れ、2位から4位に転落した高知ファイティングドッグスとのゲーム差が「1.0」となった。




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2010/07/22(Thu)

2010.7.21. 徳島IS 2‐8 愛媛MP

四国・九州アイランドリーグ2010 後期公式戦
2010.7.21. 徳島インディゴソックス 2‐8 愛媛マンダリンパイレーツ 2回戦 <アグリあなんスタジアム> 観衆205人

愛媛MP 010 001 600| 8
 徳島IS 010 001 000| 2

勝 赤嶺祥悟 4勝2敗
負 角野雅俊 8勝1敗1S

バッテリー
愛媛MP 赤嶺、山下、能登原 ‐ 松原
 徳島IS 角野、大川、岩崎 ‐ 山村

本塁打
愛媛MP 西村悟8号ソロ(6回、角野)
 徳島IS


 7月9日の代替試合として徳島インディゴソックスと愛媛マンダリンパイレーツの2回戦がアグリあなんスタジアムで行われた。先週末、この2チームだけが4試合を行っており、ともに1勝3敗と厳しい戦いを強いられている。後期の成績も負けが先行しており、ここらで流れを変えたいところだ。
 炎天下のデーゲームで行われた試合は2回表、愛媛MPが先に徳島ISのミスを突いた。徳島IS先発・角野雅俊(28歳)から先頭の五番・西村悟(27歳)が三塁手の失策で出塁すると、六番・古卿大知(29歳)も左前安打で続く。一死二、三塁として八番・近藤幸志郎(24歳)の一、二塁間を破る適時安打で1点を先制した。
 徳島ISもすぐさま反撃に出る。愛媛MP先発・赤嶺祥悟(23歳)から五番・國信貴裕(27歳)がドライブ気味の左前安打で出塁すると、二死一、二塁から八番・猪澤海(21歳)が中前に適時安打を放ち、同点に追い着いた。
 がっぷり四つの展開は3回以降、投手戦の様相を見せる。角野はやや制球が落ち着かず先頭打者を2度四球で歩かせるが、無安打無失点で3イニングを乗り切る。赤嶺もヒットを許しながら捕手・松原準(26歳)の2度の盗塁補殺に助けられ、1対1のまま前半5回を終えた。
 6回表二死、現在ホームランダービー単独トップを走る五番・西村が初球を左翼スタンドへ放り込む8号ソロ本塁打を放つ。3試合連続となる一発で好調さを見せ付け、愛媛MPが1点をリードした。
 だが6回裏、徳島ISは一死から二番・乙守洋介(22歳)、三番・白川大輔(22歳、元ロッテ育成)の連続安打でチャンスを作ると、五番・國信も四球で歩き二死満塁に。六番・山村裕也(23歳)が押し出し四球を選び、再び2対2の同点に追い着いた。
 7回表、愛媛MPが怒涛の攻撃を見せる。七番・小野真悟(26歳)が右翼線へのテキサス二塁打、八番・近藤の打席で角野の暴投、四球で無死一、三塁とすると、九番・松原が初球を左前に運び勝ち越しに成功する。さらに三番・秋山繁(22歳)が一塁線を抜く適時三塁打、四番・末次峰明(25歳)、五番・西村も連続適時打で続き角野をKOした。この回4点を失った角野に代わり、徳島ISは大川学史(25歳)をマウンドに送る。二死二、三塁から六番・古卿の打った三塁へのゴロを三塁手・斎藤雅俊(23歳)が胸に当てる。ボールが内野を転がる間に二者が生還、さらに2点を追加してこの回6得点、8対2と大量リードを築いた。
 赤嶺に代わりマウンドに登った愛媛MP二番手・山下良太(24歳)の前に、徳島ISは7回裏の攻撃を三者凡退で終える。8回裏一死、山下がクリーンナップに3連続死球を与え自ら満塁のピンチを招くと、代わってマウンドに登った三番手・能登原将(25歳)が二者を連続三振に獲りこのピンチを切り抜けた。9回裏も能登原がきっちり三者凡退で締め、徳島ISの反撃を封じ込めた。
 愛媛MPが8対2で徳島ISを下し、赤嶺が4勝目を挙げている。後期成績を3勝3敗の5割に戻した愛媛MPは、長崎セインツ、高知ファイティングドッグスとともに2位に並ぶ形となった。徳島ISはこれで3連敗、後期6試合を終え1勝5敗と波に乗れず、首位に3ゲーム差で単独最下位の位置にいる。なお7回表に打球を胸に当てた斎藤は、そのまま試合途中で病院に直行しており、検査の結果骨への異常はなく打撲と診断されている。




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2010/07/20(Tue)

「それを乗り切らないと」

四国・九州アイランドリーグ2010 後期公式戦
2010.7.19. 香川オリーブガイナーズ 7‐6 徳島インディゴソックス 2回戦 <アークバリアベースボールパーク志度> 観衆588人

 徳島IS 220 002 000| 6
香川OG 000 102 211×| 7
※ 9回サヨナラ

勝 橋本亮馬 1勝1敗10S
負 弦本悠希 1勝2敗6S

バッテリー
 徳島IS 光安、岩根、弦本 ‐ 山村
香川OG 上野、酒井、大場、西村、伊藤、橋本 ‐ 上ノ下、西森

本塁打
 徳島IS 山村裕也2号ソロ(6回、大場)
香川OG 大原淳也1号ソロ(6回、光安)


 昨日の後期初戦を15安打と打ち勝っての白星発進を決め、単独首位に立った前期王者・香川オリーブガイナーズが、猛暑のさぬき市志度で徳島インディゴソックスを迎え撃った。長崎セインツとの連戦を1勝1敗で終え、これが4連戦最後の試合となる徳島ISはここで対戦成績をタイに戻しておきたいところだ。
 1回表、昨日に続き徳島ISが見事な先制攻撃を見せる。香川OG先発・上野啓輔(24歳)の立ち上がりを捉え一死二、三塁とすると、四番・大谷龍次(21歳、元ロッテ育成)が左翼線に適時二塁打を放ち2点を先制した。徳島ISは2回表にも二死からの連打で二、三塁とすると、三番・関口大志(21歳)が適時左前安打を放ち2点を追加、4点のリードを奪う。
 変化球をうまく低目に集め、序盤3回を無失点に抑えた徳島IS先発・光安祐輝(24歳)だったが4回裏にピンチを迎える。二死から四番・中村真崇(26歳)に左中間への二塁打を許すと、五番・加登脇卓真(23歳、元巨人)に一、二塁間を破られ1点を失った。香川OGは5回裏にも2本のヒットで一死一、三塁と一打同点のチャンスをつかむが、一番・舟生源太(20歳)の浅い左直を左翼手・関口がダッシュして好捕し一塁へダイレクト送球。一塁走者が併殺となり大きなチャンスを潰した。
 香川OGに入団後、これが初の登板となる酒井大介(23歳)が4回から2イニングを無失点で抑える。6回表からは練習生から選手契約を果たし、公式戦初登板の大場浩史(24歳)がマウンドに登るが、初球に手痛い洗礼を浴びた。七番・山村裕也(23歳)の左越えソロ本塁打で徳島ISが再び点差を4点に拡げる。二死から一番・神谷厚毅(24歳)が右前テキサス安打、二番・乙守洋介(22歳)が右中間を破る適時三塁打を放ち2点を追加、6対1と大量リードを奪った。
 しかし、5点を追う香川OGが酷暑のマウンドで疲れの見え始めた光安を確実に追い詰めていく。6回裏、先頭の二番・大原淳也(26歳)が左中間に今季1号となるソロ本塁打。さらに二死二塁として六番・洋輔(近藤洋輔、28歳)が中前に適時安打を放ち2点を返した。
 7回裏、先頭の八番・甲斐弘樹(18歳)が中前安打で出塁する。二死一、二塁として三番・途中出場の国本和俊(26歳)が三塁線を破る適時安打を放ち1点を返した。123球を投げた光安に代わりマウンドに登った二番手・岩根成海(22歳)が四番・中村を敬遠気味に歩かせ二死満塁に。徳島ISベンチはここで早くもクローザー・弦本悠希(21歳)をマウンドに送る。五番代打・大松陽平(19歳)に三遊間を破られ1点を失ったが、続く六番・洋輔をフォークボールで空振り三振に切って獲り、最少失点に抑えた。
 5対6と1点差まで追い上げた香川OGは8回裏、先頭の七番・笠井要一(24歳)が四球で出塁する。二死三塁として一番・舟生が左前に適時打を放ち、遂に6対6の同点に追い着いた。
 7回から左腕・西村拓也(21歳)、8回を伊藤秀範(27歳、元東京ヤクルト)と、香川OGの継投策の前に追加点を奪えない徳島ISだったが、9回のマウンドに登ったクローザー・橋本亮馬(27歳)から二死一、二塁と勝ち越しのチャンスをつかむ。しかし六番・白川大輔(22歳、元ロッテ育成)は外角の変化球をハーフスイング。ファウルチップをアピールしたが主審は空振りと判定し、三振に倒れた。この判定を不服とした白川が審判への侮辱行為で退場となった。
 9回裏、今季初めて3イニング目のマウンドに登った弦本に香川OG打線が襲い掛かる。三番・国本、四番・中村の連続安打で無死一、三塁としたあと、五番・大松が敬遠四球で満塁に。一死満塁として七番代打・藤嶋紀之(22歳)がうまくミートした打球は中前へのテキサス安打となり三塁走者が生還、5点差をひっくり返しての劇的なサヨナラ勝利となった。
 香川OGが7対6で徳島ISを下し後期連勝スタートを決めた。橋本が今季初勝利を手にしている。2試合を終えて勝率10割のまま首位をキープしており、ともに勝率5割の長崎Sと高知ファイティングドッグスが2位で追っている。
 徳島ISは7月16日からの4連戦を1勝3敗と負け越し、首位と2.5ゲーム差の最下位に沈んでいる。21日、ホーム・アグリあなんスタジアムでの愛媛マンダリンパイレーツ戦で巻き返しを図る。


『「それを乗り切らないと」』

 試合終了直後、投手陣とのミーティングを終えた加藤博人コーチ(徳島IS)が言った。
「8人ピッチャーがいるなかで、4人くらいしか投げられるピッチャーがいない。この辺…7回くらいから投げるピッチャーがいないから…。(光安を)6回くらいで代えてあげたかったんだけど」
 スコアシートに安打を示す斜線が多く書き込まれている部分、ちょうど試合の中盤から後半に掛けてを指で指し示した。
 徳島ISにとっては4連戦最後のゲームである。7月16日の長崎セインツ戦1回戦で先発としてエース・角野雅俊(28歳)を使い、投手4人が6回以降をつないだ。翌17日の2回戦で大川学史(24歳)が完封勝利を挙げ、灼熱の志度に場所を移して行われたデーゲーム・18日の香川オリーブガイナーズ戦では片山正弘(25歳)が先発し、5回3分の1を投げた。7回に後続の投手陣が6失点し敗れている。5年目の竹原俊介(26歳)がコンディションの不調により登録から外れているため、8人の投手陣でこの4連戦を乗り切らざるを得なかった。
 実際に現地で観戦された方ならお分かりになるだろう。志度の強烈な日差しは、これでもかと言わんばかりにグラウンド上の選手たちを焦がし続けた。
 光安祐輝(24歳)は百も承知だったはずである。投手陣を使い切っているこの4戦目に、先発を任された自分が最後まで投げぬくしかない。自身も中2日のマウンドであり、16日の長崎S戦で49球、2回と3分の1を投げている。
 3回までの投球は素晴らしかった。スライダー気味にスライドしながら落ちるフォークボールを多投して5個の三振を奪っている。序盤に打線が奪ってくれた4点のリードがある。4回裏に二死からの連打で失点しても、まだ3点あった。
 だが、すでに予兆は50球を過ぎたこの頃から少しずつ見え始めていた。打球が外野へと運ばれ始める。5回裏に2本のヒットで与えた一死一、三塁のピンチは左翼手・関口大志(21歳)のファインプレーで併殺に獲って凌いだものの、投球数は77球。限界が近づいていた。
 6回表に打線が2点を奪い返してくれたが、その裏に2失点を許す。7回裏、先頭打者にヒットを許すと、二死一、二塁から三番・国本和俊(26歳)の左前適時打でさらに1点を失った。123球、2人の走者を残したまま、ここでマウンドを降りている。光安が言う。
「いいピッチャーは7、8、9回を抑える。7、8、9のしんどさも解ってるし、いつも加藤さんに「7回までが半分だ」ってすっごく言われてて。先発のときの7、8、9、どの試合を見ても7、8、9がしんどい。そこで抑えられるピッチャーにならないと。苦しいのは解ってる。誰がやっても苦しい。それを乗り切らないと…」
 5点あったリードは、気持ちも身体も万全のコンディションで試合に臨んでいる香川OGの前にはね返された。本来ならクローザーとしてマウンドに上がるはずの弦本悠希(21歳)をロングリリーフさせるしか手がなく、終盤で試合をひっくり返された。
 香川OG投手陣は先発の上野啓輔(24歳)が3回を投げ、新戦力の酒井大介(23歳)が2イニング、同じく新戦力となった大場浩史(24歳)以降、4イニングを4人の投手がつないでいる。真夏の4連戦、しかも3、4戦目が灼熱のデーゲームで心も身体も疲弊し切った徳島ISと、ノープレッシャーでのびのびと試合に臨むことのできた香川OGでは戦力があまりにも違いすぎた。光安も弦本も決して攻められない。
 自分が投げ切るしかない。最後まで。そんなことは誰よりも分かっている。そのつもりでずっと準備していた。昨日もネット裏からチャートを付けながら、香川OG打線の穴を探し続けていた。
 光安に話を聞いたのは試合が終わってから大分時間が経ち、それぞれがユニフォームを着替え終え、帰りのバスに乗るための支度をしていた頃である。ミーティング終了直後、狭いダッグアウトのなかでタオルで顔を覆いながらグラウンドに背中を向け、立ち尽くしたまま号泣していた。それに気付いた角野、竹原が入れ替わりに光安の肩を抱き、言葉を掛けていた。投手にとっても、野手にとっても、首脳陣にとっても、ファンにとっても、あまりにも悔しい1敗になった。
 光安はまだダッグアウトの洗面所で顔を洗っていた。竹原に涙の理由を聞いた。
「頼りないって。…自分がね」




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2010/07/19(Mon)

「自分からお願いして」

四国・九州アイランドリーグ2010 後期公式戦
2010.7.18. 香川オリーブガイナーズ 10‐2 徳島インディゴソックス 1回戦 <アークバリアベースボールパーク志度> 観衆661人

 徳島IS 200 000 000| 2
香川OG 013 000 60×| 10

勝 高尾健太 9勝4敗
負 片山正弘 3勝2敗

バッテリー
 徳島IS 片山、岩崎、土肥、岩根 ‐ 山村
香川OG 高尾、キム、宇高 ‐ 藤嶋、上ノ下

本塁打
 徳島IS 
香川OG 


 2試合の雨天順延などにより、前期の覇者・香川オリーブガイナーズの後期初戦はこのホーム・志度での徳島インディゴソックス戦からスタートとなる。今年も猛暑となった志度で香川OG打線が火を噴いた。
 先手を打ったのは徳島ISだった。初球を振り抜いた一番・関口大志(21歳)が右翼線への鋭い当たりで二塁を陥れる。一死二、三塁として四番・大谷龍次(21歳、元ロッテ育成)の左犠飛、さらに五番・國信貴裕(27歳)の適時中前打で2点を先制した。
 香川OGは2回裏、徳島IS先発の片山正弘(25歳)から一死一、二塁のチャンスをつかむ。七番・加登脇卓真(23歳、元巨人)は中前に安打を放つが、二塁走者が本塁で憤死し、この判定に異を唱えた西田真二監督(香川OG)がダッグアウトから飛び出して激高する。攻撃の勢いに水を注したかに見えたが、八番・洋輔(近藤洋輔、28歳)が三遊間を破る適時打を放ち1点を返した。
 香川OGは3回裏にも一番・舟生源太(20歳)の左前安打を皮切りに集中打を見せる。四番・中村真崇(26歳)の中堅手の頭上を越える2点適時二塁打で逆転に成功すると、五番・国本和俊(26歳)の左翼線二塁打でこの回3点を奪い、逆にリードを2点に拡げた。
 香川OG先発の高尾健太(22歳)は初回の失点以降、2回からは目の覚めるような見事な投球で徳島ISにヒットどころか出塁を許さない。6回からは左腕キム・ギョンテ(34歳)が2イニングを無失点で乗り切った。
 7回裏、6回途中からマウンドに登った徳島ISの二番手左腕・岩崎雄也(22歳)から、先頭の一番・舟生が左翼フェンス直撃の二塁打でチャンスを作る。徳島ISベンチはここで三番手・土肥翔治(26歳)をマウンドに送るが、これが誤算となった。二番・大原淳也(26歳)のバントヒット、三番・大松陽平(19歳)の左前適時打で5点目を奪うと、四番・中村の右犠飛で1点を、さらに一死一、二塁から八番・笠井要一(24歳)の中越え三塁打で2点を追加する。笠井も相手野手の失策の間に本塁生還を果たし、香川OGが一挙6点を奪うビッグイニングで試合を決定付けた。
 1点を返したい徳島ISだったが、8回からマウンドに登った宇高直志(26歳)の前に得点を奪うことはできず、15安打を放った香川OGが10対2と大差で後期初戦の白星発進を決めた。高尾が9勝目を挙げ、この結果、勝率の関係によりたった1試合で香川OGが首位に立つこととなった。


『「自分からお願いして」』

 香川OGにしてみれば、待ちに待った公式戦という感じだったのだろう。野手はファーストストライクを積極的に狙い、ブンブン振りまくる。放ったヒットの数は15本、初回に2点を先制されたことを忘れさせるような見事な逆転劇であり、猛打ぶりだった。3打点をたたき出した四番・中村真崇(26歳)が言う。
「ウズウズしてました。しかも雨で、ずっと外で(練習が)できないときがあったでしょ?みんな打ちたくて打ちたくて」
 7月9日に予定されていた鳴尾浜での阪神二軍戦が雨のため中止となり、前回の試合を遡れば、前期優勝を決めた翌日の7月3日、高知球場での高知ファイティングドッグス戦まで戻る。その試合自体も雨のために4回裏途中で雨天ノーゲームとなっている。15日ぶりに行う実戦に不安だったものは、試合勘だけだった。もう前期終盤にあった優勝争いの緊張もまったく消えてなくなっている。
 初の一番に座り、3安打の活躍を見せたのが舟生源太(20歳)である。初回に中前打、3回表の先頭打者として打席に入った第2打席では三遊間を破り、同点のホームを踏んでいる。7回裏、6点を奪って試合を決めたビッグイニングの先頭打者として、左翼フェンス直撃の二塁打を放っている。チームの期待に応える見事な打撃を見せた。
「とりあえず気持ちで。初戦がホームだったんで、チームの勝利に貢献できるように。一番バッターだったんで出塁しようと。1打席目で打てて楽になりました。それからは打席に余裕がありました」
 前期優勝を決め、西田真二監督はこの後期リーグ戦でしっかり若手を育成することを明言している。その言葉も励みになった。スタメンとして使ってくれた監督の期待に応えたい。ここで成長したいという強い気持ちがある。
「バッティングがそこそこ上がってるんで。守備を洋輔さん(近藤洋輔、28歳)に教えてもらっています」
 つい先日、主将である洋輔と食事をともにする機会があった。守備の話になり、このタイミングで頼もうと願い出たことがある。毎日の練習の際、自分と一緒にキャッチボールをして欲しい。素直に話してみた。
「自分からお願いして、洋輔さんにキャッチボールして下さいって。ほんと最近です。洋輔さんのこと尊敬してるんで」
 守備において送球面は課題の1つだ。かつてNOMOクラブ時代は投手として140㌔を超える速球を投げていた洋輔からスローイングの技術を学びたい。洋輔自身にも守備には特別なこだわりがある。快く後輩からの頼みを受け入れた。
 外野手のポジションは激戦区である。今日の試合においては一番・中堅手として、7回の守備からは左翼手として出場した。レギュラー争いもこれからまたますます激化することだろう。自分から尊敬する先輩の胸に飛び込んで教えを乞う。少しでもうまくなりたいという気持ちの表れだ。
 目の前の試合に勝つことはもちろん大切だが、これから9月末の後期終了まで、各自がそれぞれに課題とするものを練習と実戦のなかで何度もトライすることができる。リーグチャンピオンシップ進出を決めた香川OGだけに与えられた特権である。
 洋輔に舟生について聞いた。
「でも、あいつ守備うまいっスよ。今日も1コ、大きいのあったでしょ(5回表、八番・東弘明(18歳)の打った大きな中飛)。『行けぇーっ!!』言うて走らせました」
 多くの実戦による真剣勝負のなかでうまくなる。それがここ、アイランドリーグである。香川OGの外野に新たな師弟関係が生まれたようだ。




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2010/07/18(Sun)

2010.7.17. 徳島IS 1‐0 長崎S

2010.7.17. 四国・九州アイランドリーグ2010 後期公式戦
徳島インディゴソックス 1-0 長崎セインツ 2回戦 <オロナミンC球場>
コラム『それがほんと悔しくて…』は、『THE STADIUM』(http://thestadium.jp/)に掲載されています。




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2010/07/17(Sat)

「3人で気持ち良く終わりたいと思って」

四国・九州アイランドリーグ2010 後期公式戦
2010.7.16. 徳島インディゴソックス 4‐10 長崎セインツ 1回戦 <アグリあなんスタジアム> 観衆352人

長崎S 001 110 034| 10
徳島IS 010 012 000| 4

勝 藤岡快範 3勝4敗
負 光安祐輝 2勝4敗

バッテリー
長崎S 藤岡、石田、土田 ‐ 熊本
徳島IS 角野、光安、岩崎、弦本、岩根 ‐ 山村

本塁打
長崎S 
徳島IS 


 両チームともに今日から4連戦を戦うその初戦、徳島ISがホーム・アグリあなんスタジアムに長崎Sを迎えた。後期リーグ戦の初戦に黒星発進となった徳島ISに対し、長崎Sはすでに3試合を消化し2勝1分けと、無傷での3連勝を狙う。試合はお互いに点の取り合いとなった。
 先制したのは徳島ISだった。2回裏、長崎S先発・藤岡快範(24歳)から先頭の四番・大谷龍次(21歳、元ロッテ育成)が遊内野安打で出塁する。二死三塁としたあと、藤岡が痛恨のボークで1点を失った。
 だが、長崎Sもすぐさま反撃に出る。徳島IS先発・角野雅俊(27歳)から2本のヒットと四球で一死満塁とすると、四番・根鈴雄次(36歳)の左犠飛で同点に追い着く。さらに4回表、六番・松原祐樹(27歳)、八番・渡邉裕起(24歳)の2本の二塁打で逆転に成功すると、5回表には七番・駒井昌之(24歳)の左翼手の頭上を越える適時二塁打で3点目を奪った。
 5回裏、徳島ISは先頭の七番・斎藤雅俊(23歳)が右翼線への三塁打を放ちチャンスメイクすると、九番・神谷厚毅(24歳)の右犠飛で1点を返し、2対3と差を1点に縮めた。6回裏にも藤岡に打線がたたみ掛ける。先頭の四番・大谷の左翼線二塁打などで無死一、三塁とすると、六番・白川大輔(22歳)の遊内野安打の間に三塁から大谷が生還し同点に追い着く。さらに無死一、三塁として七番・斎藤の打球は一塁へのゴロとなるが、これを捕った一塁手が本塁へ送球するも間に合わず(記録は一塁手の野選)、4点目を奪って逆転に成功した。
 逆に1点を追う展開となった長崎Sだったが、藤岡が7回裏の徳島ISの攻撃を三者凡退に切って獲り、攻撃へのリズムを作る。すると6回から角野に代わってマウンドに登っていた二番手・光安祐輝(24歳)が8回表に捕まった。
 一番・大西正剛(23歳)が今日3本目となる左前安打で出塁したあと、一死一、二塁の場面で徳島ISベンチは光安を下げ、左腕・岩崎雄也(22歳)を投入する。だが四番・根鈴は一、二塁間を破る適時打を放ち、長崎Sが4対4の同点に追い着いた。徳島ISはワンポイントリリーフの岩崎に代え、弦本悠希(21歳)をマウンドに送るが、二死満塁から七番・駒井に中前への2点適時打を浴び、4対6と逆転を許した。
 長崎Sの猛攻は9回表にも続く。相手失策と打撃妨害、四球で一死満塁とすると、四番代打・林孝明(23歳)が右翼線に2点適時二塁打を放つ。さらに二死二、三塁から六番・松原が2点適時打となる中前へのテキサス安打を放ち4点を追加、試合を決定付けた。
 7回を投げた藤岡に代わり8回を左腕・石田大樹(21歳)、9回を土田瑞起(20歳)が徳島IS打線を無得点に封じ込め、長崎Sが10対4で徳島ISを下した。
 長崎Sは後期無傷の3連勝で単独トップに立つと、藤岡が5月21日以来約2ヶ月ぶりとなる白星を手にしての3勝目を挙げた。徳島ISは後期開幕から連敗でのスタートとなり、明日鳴門・オロナミンC球場で行われる2回戦に雪辱を期する。


『「3人で気持ち良く終わりたいと思って」』

 7月19日まで長崎Sはビジターでのゲームが続く。この4戦が終れば7月23日からの7試合はホーム・佐世保で戦うことができる。古屋剛監督(長崎S)が言う。
「ビジターで前期勝ってないんで。ビジターだと観客がいない分、ベンチからしっかり声を出さなきゃならない」
 後期初戦の愛媛マンダリンパイレーツ戦(7月4日、坊っちゃん)をドローでスタートし、7月10日、11日の高知ファイティングドッグス戦(高知)を連勝して終えた。苦しいはずのビジターゲームで結果を出してきている。しかも0対4をひっくり返した愛媛MP戦から始まり、すべて先制された試合を逆転しての3試合負けなしである。ビジターでは特に「チームが1つにならなければならない」という気持ちが選手それぞれに浸透していることはもちろん、「リードされてもまだまだいける!」という粘り強さが形となって現れ始めている。
 今日の試合も先制したのは徳島ISだった。だが、3回表に長崎Sが1点を返し同点にすると、4回5回と追加点を奪う。だが、徳島ISも負けてはいない。5回に1点を返すと6回裏に長崎Sのミスを突き、逆に1点リードを奪ってみせた。2回以降毎回得点の入る展開は、3対4と長崎Sが1点ビハインドのまま7回表の攻撃を終えていた。
 ここまでの球数は105球、谷口功一コーチは7回のマウンドの前に、先発の藤岡快範(24歳)に「もう1回行くか?」と尋ねている。気持ちは決まっていた。
「気持ち良く終われなかったんで、3人で気持ち良く終わりたいと思って『行きます』と言いました。毎回のようにランナーが出るんで、最後に3人で終わりたかった」
 7回裏を完璧に抑えてマウンドを降りよう。自分自身に課したノルマを果たすため、集中した1イニングに変化球も活きた。スライダーとカーブのコントロールはこれまでの6イニングよりも精度を増し、イメージしたところを突く。二番から始まる上位打線をきっちり9球で打ち取って三者凡退に封じ込めると、劣勢だった試合の流れを止めた。
「7回をゼロで抑えた。あそこが大きかったですね。結果的に逆転されても『いけるんじゃないか?』って気持ちがある」
 古屋監督もこの回の投球を評価した。
 終盤にもう一度試合をひっくり返す力が今のセインツにはある。選手たちそれぞれの胸にはそんな強い想いが自然と宿っている。残り2回の攻撃を前にうまく試合のリズムを変えた藤岡の好投が、二桁得点を奪っての逆転劇を呼び込んだ。気持ち良くマウンドを降りたいと思って登った7回のマウンドは、2ヶ月近く遠ざかっていた白星へとつながった。
「ずっと勝ち負けつかなかったんで、勝って嬉しいです。今はチームが勝てそうな感じがする」
 これが「勢いに乗る」ということだ。長崎Sが後期のスタートダッシュを決めて単独首位に立った。あえて聞いてみた。逆に言えば、今は負けそうな気が…?
「しないですね」
 額からまだ流れる汗に顔を光らせながら、しっかりとそう呟いた。




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2010/07/11(Sun)

2010.7.10. 徳島IS 4‐5 愛媛MP

2010.7.10. 四国・九州アイランドリーグ2010 後期公式戦
徳島インディゴソックス 4-5 愛媛マンダリンパイレーツ 1回戦 <オロナミンC球場>
コラム『真剣勝負』は、『THE STADIUM』(http://thestadium.jp/)に掲載されています。




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2010/07/09(Fri)

2010.7.9. 阪神二軍 雨天中止 香川OG

四国・九州アイランドリーグ2010 NPB交流戦
2010.7.9. 阪神タイガース二軍 雨天中止 香川オリーブガイナーズ <鳴尾浜球場>

 前期リーグ戦を制し、リーグチャンピオンシップ進出を決めた香川OGにとって、後期スタートまでに若干の間ができてしまっている。7月3日、後期開幕戦となるはずの高知FD戦が雨のため4回途中で雨天ノーゲームとなり、翌4日の高知FD戦も中止となった。この阪神二軍との交流戦が今週末に行われる唯一のカードである。
 単独チームで臨むNPB二軍との交流戦は早くも今季4試合目だが、ここまでまだ白星がない。阪神二軍にも2月に高松で行われた試合で黒星を喫している。敵地で前回の借りを返しておきたいところだったが、試合開始前、西宮の空からは雨が降り続ける。試合開始30分ほど前に一旦止み、一時はプレーボールをかけられそうな雰囲気もあったのだが、再び試合開始15分前頃から降り出し、13時に中止が発表された。代替試合は行われない。
 
「雨ニモマケズ、風ニモマケズ…。宮沢賢治のような心境です」
 試合中止が決定し、ユニフォームを着替え終えた西田真二監督(香川OG)は、水溜りができたグラウンドに目をやりながら、そんな風に答えた。
 以下監督コメント。

「酒井(大介、23歳、長崎S退団後、香川OGに入団)と大場(浩史、24歳、練習生から選手登録)、新しい血を入れて。まぁ、今日は投げる予定なかったんだけど、これからまい進して行くだけです。選手も試合を楽しみにしとったんだけど。またチャンスがあればガイナーズとやろうと、タイガースさんも言ってくれたんでね」
(これから試合間隔が少し空いてしまいますが?)
「シートバッティングなんかで工夫しながら、次は日月(7月18、19日)、志度の徳島戦に向けて、さっそく明日から切り替えて行きます」

 香川OGは試合中止決定後、投手陣はブルペンで軽めに投球練習を、野手は室内練習場で打撃練習を行うなど、それぞれに身体を動かしたあと、14時30分に西宮をあとにした。
 7月18、19日、アークバリアベースボールパーク志度で行われる徳島インディゴソックス戦から後期再スタートとなる。




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2010/07/08(Thu)

新連載

本日(8日)発売の『デイリースポーツ』紙上で、
四国・九州アイランドリーグの選手たちを紹介して行く新連載コラムが始まりました!!!

タイトルは、

『 四国・九州
  アイランドリーガー伝 』

第1回目の今回は前期優勝チーム・香川OGから、あの選手を採り上げました!!



そう! 正解!

毎週木曜日に掲載されますが、中四国版のみの掲載になります。
すみません。



頑張りますから観てね~っ!!!
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2010/07/07(Wed)

後期へ

四国・九州アイランドリーグ2010 交流戦
2010.7.7. 徳島インディゴソックス 12‐4 JR四国 <蔵本運動公園>

JR四国 100 111 000| 4
 徳島IS 000 102 09×| 12

バッテリー
JR四国 中野、冨田、南川、横田、千谷 ‐ 岩部、小林
 徳島IS 竹原、岩根、土肥、片山、弦本 ‐ 菊永、矢野

本塁打
JR四国 
 徳島IS 


 前期の覇者は最終戦で香川オリーブガイナーズに決定した。その翌日の7月3日から、すでに後期リーグ戦がスタートしている。7月3日、4日に予定されていた4試合(3試合は雨で中止)に試合が組まれていなかった徳島ISにとっては、このJR四国との交流戦が前期最終戦(7月1日、長崎セインツ戦、アグリあなんスタジアム)以来の実戦ということになる。9日からホームで愛媛マンダリンパイレーツを迎え撃つ3連戦を前に、勝って後期のスタートダッシュに結び付けたい。
 だが、試合はJR四国が先にリードを奪う展開となった。徳島IS先発・竹原俊介(26歳)が味方の失策とヒットで二死一、二塁と走者を溜めると、五番・西村雅之に三遊間を破られ先制点を許す。JR四国は4回表にも六番・光中隆史の右翼線二塁打で追加点を挙げ、2点のリードを奪った。
 JR四国の先発・中野光隆の前に3回まで無失点に抑え込まれた徳島ISだったが、4回裏に反撃を見せる。6月15日に練習生から選手登録されたばかりの六番・乙守洋介(22歳)が左中間を破る適時三塁打を放ち1点を返した。
 5回表から竹原に代わってマウンドに登った岩根成海(22歳)は、一死から一番・上野翔を四球で歩かせると、二盗と暴投で上野を三塁に進める。二番・山本良太に中前適時打を許し、3点目を奪われた。JR四国は6回表にも二塁手・岡崎稔弘(20歳)の連続失策で4点目を挙げ、リードを拡げる。
 3点差を追う徳島ISは6回裏、二死から中野に代わってマウンドに登った二番手・冨田陽介から七番・菊永大志(24歳)が左中間に適時二塁打を放つ。さらに二死一、二塁として九番・東弘明(18歳)が三遊間を破る適時安打を放ち、3対4と1点差に迫った。
 八回裏、この回からマウンドに登ったJR四国の四番手左腕・横田浩平の制球が定まらない。2つの四死球で走者を溜めると、八番・猪澤海(21歳)がきっちり送りバントを成功させる。一死二、三塁のチャンスをつかんだ徳島IS打線がここから猛攻を見せる。九番・東の右前適時打で4対4の同点とすると、一番代打・白川勇輔(20歳)の遊内野安打で逆転に成功した。さらに途中出場の二番・矢野大天(27歳)が一塁線を抜く2点適時打を放ち追加点を挙げる。三番・輝(川原輝、23歳)、四番・國信貴裕(27歳)も続き、徳島IS打線が5連打で横田をKOした。一死満塁の場面でマウンドに登った五番手・千谷和斗から五番・白川大輔(22歳)が押し出し四球を選ぶ。六番・乙守が三塁線を抜く2点適時二塁打、八番・猪澤も中前に適時打を放ち、この回打者13人の猛攻で9点を奪うビッグイニングを作った。
 大量リードの徳島ISは9回のマウンドにクローザー・弦本悠希(21歳)を送ると、JR四国最後の攻撃をきっちり三者凡退に封じ込めた。13安打を放った徳島ISが12対4でJR四国を下し、今年3月の交流戦に続いての白星を挙げた。後期開幕戦に向けて非常に弾みの付くゲームとなっている。


『後期へ』

 目標としていた『優勝』の二文字には届かなかったものの、20勝を挙げての3位という成績に徳島ISは確かな手応えを感じている。7月1日に前期公式戦をすべて終えてからは、3日、4日を完全オフに充て、5日に再集合した。2日間の練習のあと、このJR四国を迎えての交流戦に臨んでいる。
 この試合に、堀江賢治監督を始めとする首脳陣には様々な思惑があった。しっかり勝って初戦に臨む。それも思惑の1つである。堀江監督が言う。
「まず週末、金土日のゲームに対してうまく入り込めるように、この交流戦を有意義に使いたいと思ってました。今日は野手には細かいことを言いました。『右打ち、バスター、バントの精度をもっと上げていきましょう』と。サインもいろいろ出しました」
 一挙9点を挙げての逆転勝利に目標の1つは達成できた。だが、エラーから失点を許すなど課題も多く残っている。
 もっとも大きな不安材料は投手陣だろう。昨年は抑えとして大車輪の活躍を見せたが、今季は序盤に故障し、ようやく6月から復帰した竹原俊介(26歳)がまだ本調子ではない。味方のエラーが絡んだものの初回に連打、4回には長打を浴び2失点(自責1)を許している。加藤博人コーチが渋い顔をした。
「不安だねぇ…。タケが上がってこない。変化球ピッチャーなのに変化のサインに首振って真っ直ぐで打たれてるようじゃあ。先発の2人(角野雅俊、大川学史)は心配してないんだけど、3人目が誰か? ってことだよね。ミツ(光安祐輝)なのか、誰なのか。タケもカーブだよね。ポン! とストライク取れて、ワンストライクからカウントが作れるようになったら楽にピッチングできるんだけど」
 9イニングと3分の1、たった3試合の登板に終った前期はまったく納得のいく投球ができなかった。だが、徐々に取り戻しかけている復活への手応えもある。シンカーがうまく決まり、三者凡退で終えた3回表の内容に良い感触をつかんでいた。竹原が言う。
「シンカーが生命線なんで。今まで落ちなかったのが、(今日は)いい感じで投げられて、去年のいいときの雰囲気で投げられました。マウンドで『あ、練習でやってみようかな?』と思えたこともあるし、変化球をもっとしっかり。やっぱり真っ直ぐばっかりだったら打たれるんで」
 1ヶ月前はリーグ最下位だったチーム防御率もここに来て2.81(7月4日現在)まで上がり、香川OGと肩を並べるところまで来た。若い弦本悠希(21歳)、岩根成海(22歳)らが成長を見せているなかで、5年目、26歳の竹原も必死にもがいている。
 8回裏の攻撃は相手投手が制球に苦しみ、連続四死球で走者を溜めたところから始まった。七番・菊永大志(24歳)が2度送りバントを失敗した場面は課題であると、堀江監督は語っている。だが、今季の徳島ISが何度か見せている、ビッグイニングを呼び込む打線のつながりがここでも見られた。九番・東弘明(18歳)を起点に5人がヒットでつなぎ、まず2点を奪った。つないだのは代打・白川勇輔(20歳)、途中からマスクを被った矢野大天(26歳)、練習生となった輝(川原輝、22歳)、後期最後の数試合に体調を崩して戦列を離れていた國信貴裕(27歳)の5人である。
 森山一人コーチはレギュラーポジションを手にしていないメンバーが、このチャンスでしっかり結果を残したことを大きく評価している。
「ずっと控えでおるなかで、ポンっと1打席。『待ってしまったらダメですよ!』って言ってて、ヒットになって最高の結果になった。アウトになってたとしても、そりゃクソボール振ったり別の形はあるけど。『つまりました、ガシャーン!』とかって。でも、しっかりファーストストライクを振れてましたよね」
 白川大輔(22歳)の押し出し四球のあと、三塁線を抜いての2点適時二塁打を放った乙守洋介(22歳)も、最初のストライクからしっかり振っていた。押せ押せのいわゆる『攻めどころ』で、しっかり攻めることができた。4度の打席が必ず回ってくる訳ではなく、1打席しかないチャンスを活かさなくてはならない選手たちが、受身になることなくしっかり攻めた。これはレギュラーメンバーが連打で獲った以上に価値のある9点だった。
 もう1つ欲を言えば、低めに変化球が決まり好投していた先発投手を、序盤に崩しておきたかったのだが。
「スイッチ入るのが遅い!」(森山コーチ)
 堀江監督は、
「ビッグイニングを作ったことで、全員が1つになって熱くなれた」
 と語っていた。この勢いを後期へのスタートダッシュにつなげることができるか。優勝のためには勝つことはもちろん、『いかに負け数を減らすか?』も課題となる。
 さぁ、徳島ISの後期38試合、まずは愛媛MPとの3連戦をどう戦うか? である。




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2010/07/03(Sat)

2010.7.2. 香川OG 3‐3 高知FD

2010.7.2. 四国・九州アイランドリーグ2010 前期公式戦
香川オリーブガイナーズ 3-3 高知ファイティングドッグス 8回戦(前期最終戦) <レクザムスタジアム>
コラム『「自分の身体にお任せしました」』は、『THE STADIUM』(http://thestadium.jp/)に掲載されています。




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2010/07/02(Fri)

新居浜では、何かが起きる

四国・九州アイランドリーグ2010 前期公式戦
2010.7.1. 愛媛マンダリンパイレーツ 8‐9 香川オリーブガイナーズ 8回戦(前期最終戦) <新居浜市営球場> 観衆148人

香川OG 210 204 000| 9
愛媛MP 070 001 000| 8

勝 高尾健太 8勝4敗
S キム・ギョンテ 0勝0敗3セーブ
負 中山修一 0勝1敗

バッテリー
香川OG 上野、高尾、伊藤、キム ‐ 藤嶋、西森
愛媛MP 亮、山下、中山、岸 ‐ 松原、岡

本塁打
香川OG 加登脇卓真1号ソロ(2回、亮)、加登脇2号ソロ(4回、山下)
愛媛MP 松原準1号ソロ(6回、高尾)


 昨日(30日)、高知ファイティングドッグスが星を落としたため、香川OGが同率首位に並んだ。前期優勝争いは明日(2日)、レクザムスタジアムで行われる直接対決で決着を見る。その前に行われる愛媛MPとの前期最終戦を勝利で飾り、良い流れのなかで最終戦に臨みたいところだ。
 愛媛MPの選手たちは3日間の休養でリフレッシュしている。6月に入って1勝8敗2分けの悪いムードをここで一気に払拭させ、後期へと結び付けたい。
 試合は序盤から大荒れの展開となった。香川OG打線が1回表、愛媛MP先発・亮(赤嶺亮、24歳)の不安定な立ち上がりを捉える。三番・大松陽平(19歳)の三遊間を破る先制打などで2点を先制した。2回表にも下顎骨折のケガから復帰し、八番・一塁手としてスタメン起用された加登脇卓真(23歳、元巨人)が、右翼ポール際にライナーで飛び込む1号ソロ本塁打を放ち、3点のリードを奪った。
 しかし2回裏、愛媛MPが怒涛の反撃を見せる。香川OG先発・上野啓輔(24歳)から連打で一死二、三塁とすると、八番・増田康弘(23歳)が中前に適時打を放つ。九番・松原準(26歳)の打席で上野の暴投に捕手の悪送球が重なり走者2人が生還、同点に追い着いた。さらに一死一、二塁として二番・秋山繁(22歳)は右中間を深々と破る2点適時三塁打を放ち逆転に成功する。愛媛MPの猛攻はまだ止まらない。再び上野の暴投の間に三塁から秋山が生還したあと、二死三塁の場面に五番・西村悟(27歳)が左翼線への適時二塁打を放つ。打者11人の猛攻で7点を奪うビッグイニングを作った。
 だが香川OGは意気消沈することなく4点差を追いかける。4回表、二番手・山下良太(24歳)から八番・加登脇が2打席連続となる2号ソロ本塁打を右翼スタンドにたたき込む。九番・藤嶋紀之(22歳)、一番・大原淳也(26歳)がヒットで続き、二番・笠井要一(24歳)が中前に落ちるテキサス適時打と、この回4連打で2点を挙げ、差を2点にまで詰めた。
 6回表にも香川OG打線が爆発する。5回表からマウンドに登った三番手・中山修一(18歳)から3連打で一死満塁とすると、中山が痛恨のボークを犯し1点差に。二番・笠井が中前に弾き返し遂に同点とすると、三番・大松の中前打で走者2人が生還。4点を挙げ、逆に愛媛MPから2点のリードを奪った。
 だが、愛媛MPも引き下がらない。6回裏、3回からマウンドに登った二番手・高尾健太(22歳)から九番・松原が左翼スタンド場外に消える特大の1号ソロ本塁打を放ち、1点差とした。
 香川OGは7回裏から伊藤秀範(27歳、元ヤクルト)、8回裏から左腕キム・ギョンテ(34歳、韓国)をマウンドに送ると、愛媛MP打線はまったくチャンスを作ることができない。最後は四球で出塁した打者に代わって代走として出場した寺嶋祐介(24歳)が牽制球で刺されるというあっけない幕切れでゲームセットとなった。
 両チーム併せて23安打を放っての打撃戦は、9対8と4点差を跳ね返しての見事な逆転勝ちで香川OGが制した。この結果、前期37戦目で高知FDをかわし、遂に今季2度目となる単独トップに躍り出ている。二番手として好投を見せた高尾が8勝目、キムが3つ目のセーブポイントを挙げた。
 明日の前期最終戦で高知FDを下すか引き分ければ、香川OGの前期逆転優勝が決まる。最終戦で王者が決定するのは6年間の四国・九州アイランドリーグの歴史のなかで初めてのこととなる。


『新居浜では、何かが起きる』

 6回に逆転に成功したあとも、西田真二監督(香川OG)の気合いの入り様は尋常ではなかった。選手交代を球審に告げに行くときも、回りがびっくりするような大声を出している。
「気合い入っとるからな! 気合い!」
 まさに『闘将』と化していた。だが、気合いの裏には冷静な読みがある。
 新居浜市営球場で香川OGが試合を行うのは今季初、遡っても07年の9月以来のことになる。かつて愛媛MPの監督も務めた西田監督には『経験』があった。二番手として4イニングを投げ、8勝目を挙げた高尾健太(22歳)が言う。
「昨日から監督言ってたんですよ。『新居浜はなんかあるぞ!』って」
 両翼91㍍、中堅118㍍と狭く、ホームランが出やすい。乱打戦になる可能性が高いことは最初から判っていた。3点リードしたあとに7点を奪われ試合をひっくり返されても、ベンチはまったく焦らなかった。天野浩一コーチが言う。
「ここは何か起きるからって、4点差になっても諦めずに行こうって言ってました」
 4回表に加登脇卓真(23歳、元巨人)の2打席連続となる2号ソロを含む4連打で2点を、6回表には5連打で4点を挙げ、逆転勝利を現実のものにしている。何かが起こると信じた新居浜で、イメージを現実のものにした。
 それにしてもここに来て、香川OG打線の好調さが目立つ。27日の高知FD戦(高知球場)での11安打に続き13安打と、2試合連続での2桁安打を放っている。一番・大原淳也(26歳)、三番・大松陽平(19歳)が2安打、二番・笠井要一(24歳)が3安打と勢いづいてきた。上位打線がチャンスメイクするだけでなく、下位打線が作ったチャンスを上位がヒットでつなぎ、得点へと結び付けている。本来ならほぼメンバーを固定するはずの西田監督が、洋輔(近藤洋輔、28歳)を外してまでスタメン起用した加登脇がズバリ当たるなど、采配も冴えている。
 試合後、西田監督はインタビューから逃げる茶目っ気まで見せていた。
「昨日、長崎が勝ってくれたんで。高知が負けてくれて、今日こっちが勝つことに越したことはないんでね。まぁ自力(優勝)が復活したんでね。直接対決で決められる。アイランドリーグ史上初の最終戦での優勝決定やからね。明日は前川が投げるんで、向こうも吉川。エース対決やから」
 勝率7割を超える2強が最終戦でぶつかる大一番となった。27日、高知球場でのダブルヘッダー第1試合で投げ合った両左腕、香川OG・前川勝彦(31歳、元オリックス)と高知FD・吉川岳(24歳)が再び合いまみえる。前回の試合は3対3のドローのまま決着が着かなかった。香川OGは万全を期すため、今日の試合に前川を帯同させていない。
 西田監督に「やはり、ロースコアの展開になりますかね?」と聞いた。
「それはわからんね。とにかくウチは気合入れて!」
 勝負師としての知恵。大一番は気合で勝つ。




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2010/07/01(Thu)

疲労困憊

四国・九州アイランドリーグ2010 前期公式戦
2010.6.30. 高知ファイティングドッグス 1‐2 長崎セインツ 8回戦(前期最終戦) <高知球場> 観衆178人

 長崎S 000 000 020| 2
高知FD 001 000 000| 1

勝 石田大樹 4勝4敗
S 小林憲幸 0勝0敗6セーブ
負 野原慎二郎 9勝2敗

バッテリー
 長崎S 本田、藤岡、石田、土田、小林 ‐ 富岡、熊本
高知FD 野原 ‐ 飯田

本塁打
 長崎S 
高知FD 


 高知FDはこの試合のあと、いよいよ前期最終戦・香川OGとの直接対決を迎える。香川OGの試合予定がなく、先に37試合目を戦ったあと、明日行われる香川OG対愛媛MP戦の結果を待つことになる。星勘定も気になるところだが、勝って最終戦・38試合目への勢いをつけたいところだ。昨日の雨は上がったものの、蒸し暑さの残る高知球場で試合は行われた。
 初回に二死一、三塁、2回に一死三塁と、立ち上がりからピンチに立たされた長崎S先発左腕・本田茂雄(24歳)だったが、うまく要所を締め高知FD打線に得点を許さない。しかし3回裏、高知FDは一番・安田圭佑(22歳)が三遊間を破り出塁すると、二番・流大輔(21歳)の送りバントで二塁へ進む。さらに三盗も成功させ一死三塁のチャンスをつかんだ。三番・梶田宙(27歳)の打球はボテボテの内野ゴロとなるが、前進守備の遊撃手が本塁に送球できず安田が生還、先制点を奪った。
 一昨日の香川OG戦(6月28日、レクザムスタジアム、雨天ノーゲーム)に先発し、中一日でマウンドに登った高知FD右のエース・野原慎二郎(25歳)は、抜群の安定感を見せ7回まで無失点、許したヒットは2本という見事な投球で連投の疲れを感じさせない。だが8回表、長崎Sの代打攻勢に捕まった。
 長崎Sは七番代打・安田慎太郎(25歳)、八番代打・駒井昌之(24歳)の連続安打などで一死一、二塁とすると、昨季まで高知FDの一員だった一番・大西正剛(23歳)が一、二塁間を破る。二塁走者・駒井は三塁を回ったところで一度ストップするが、右翼手がファンブルしたのを見て本塁突入を図る。クロスプレーとなったが捕手・飯田一弥(24歳)のブロックの前に憤死し、二死一、二塁となった。しかし、野原の疲れはピークに来ており、次の二番・水口大地(21歳)にも右前適時打を浴び同点を許す。さらに三番・野澤潤一郎(19歳)にも三遊間を破られ、二塁から大西が生還。長崎Sが二死からの3連打で逆転に成功した。
 高知FD打線は4回以降、長崎Sの継投策に得点を奪えないまま、8回裏を四番手・土田瑞起(20歳)、9回裏を小林憲幸(25歳、元ロッテ育成)の前に無得点に終った。
 長崎Sが2対1と前期最終対決を制し逆転勝ち、対戦成績を3勝5敗として4位・愛媛MPとの差を0.5差にまで縮めた。
 高知FDは22勝9敗と勝率で香川OGと並び、同率首位で並んだ。明日の香川OG戦の結果を待って、いよいよ2日にレクザムスタジアムで行われる前期最終戦・香川OGとの決戦に挑む。


『疲労困憊』

 一昨日、バケツをひっくり返したような大雨と雷で雨天ノーゲームとなった香川OG戦で67球、その4日前の愛媛MP戦(6月24日、マドンナスタジアム)で8回を投げ123球を投げている。6日間で190球を投げていた野原慎二郎(25歳、高知FD)だったが、打たれたと言っても8回表の2失点だけである。先発としての仕事は十二分に果たしていた。
 マスクを被った飯田一弥(24歳)が言う。
「いやぁ、攻められないっスね、野原さんは。9回2失点で。1対0でプレッシャーかかっただろうし」
 ベストコンディションではないにしろ、7回まで無失点、ヒットはたった3本しか許していない。投球数も76球、1イニング平均11球という実に安定感のある投球を見せていた。
 ポイントとなったのは8回表、一死一、二塁として打席に一番・大西正剛(23歳)を迎えた場面だった。外角へのストレートとファウルでツーストライクに追い込んだ。飯田は3球目に外角へのボール球を要求する。すでに野原のヒジから下、上腕の筋肉はパンパンに張っており、スピードが出せる状態ではなくなっていた。コースはボールだったのだが、ほんの少し内に入った。元々ボールにしようとしていた球である。勝負に行った球ではない。追っ付けて打った打球で一、二塁間を破られた。
「マサ(大西)への1球ですね。0-2からの。得点にはならなかったですけど、あれを野原さんが引きずった」(飯田)
 続く二番・水口大地(21歳)に右中間方向へ運ばれ、遂に同点を許す。三番・野澤潤一郎(19歳)にはそれまでスライダーがまったく合っておらず、前の打席でも三振に獲っている。だが、すでに限界に来ている今のスライダーでは空振りは奪えず、ファウルで粘られた。フルカウントのあとの7球目、外角を狙ったストレートが逆球となり、甘い高さで内角へと入った。三遊間に運ばれた打球を見た大西が、二塁から一気に本塁突入を狙う。クロスプレーは大西の足の方が一瞬速く、飯田のミットからはボールがこぼれていた。背中に一瞬走った激痛に、苦悶の表情を浮かべているのがマスク越しにでも判る。
 疲労困憊なのは野原だけではない。投手陣以上に野手が、特に正捕手としてマスクを被り続けている飯田の身体も悲鳴を上げている。6月27日、高知球場で行われた香川OGとのダブルヘッダー、その第2試合でバックネット方向へのファウルフライが上がったときに背中から腰の筋肉を捻挫させた。その日はさすがに途中交代したが、翌日からも痛み止めを飲みながら試合に出続けており、ノーゲームとなった香川OG戦も含めれば4日連続でマスクを被り続けている。徐々に痛み止めの効果もなくなり始めていた。
「あのクロスプレーのときはさすがにヤバかったですね。マジでピキッ! って来る感じ。ヘルニアとかじゃないんで、歩けないとかはないんです。だったら試合に出られないですけど」
 4日間の内に6試合、正確には5試合と半分をこなした。1勝3敗1分けと星は大きく落としたものの、まだ首位から陥落した訳ではない。並ばれただけだ。今季の高知FDは二死走者なしから集中打がうまれることが少なくない。追い込まれてからがこのチームの見せ場だと思えば、前期の見せ場は次の最終戦だろう。1日置いたあと、明後日が勝負だ。疲れているなどとは言っていられない。
「1日空いて良かったです。あした練習なんですけど、1日置いてゆっくりさせてもらって、1回リフレッシュして頑張ります」
 球場を出て行く飯田の表情は、まったく曇ってはいなかった。




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