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    Hirofumi TAKATA

    Author:Hirofumi TAKATA
    スポーツライター。
    現在『週刊ベースボール』『Baseball Clinic』『熱中!野球部』『野球太郎』『ホームラン』等の各雑誌、スポーツ紙『デイリースポーツ』などにおいて、独立リーグ、高校野球を中心に取材、執筆活動を続けている。
    4月2日生まれ。A型。

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2009/10/22(Thu)

2009みやざきフェニックス★リーグ 大会最終日

四国・九州アイランドリーグ 2009みやざきフェニックス★リーグ 大会最終日
2009.10.22. 四国・九州アイランドリーグ代表 6-2 フューチャーズ <東光寺球場(日南総合運動公園野球場)>

F 000 000 002| 2 H9E3
IL 040 010 10×| 6 H10E0

バッテリー
F 内田、尾藤、杉山、西村、山田 ‐ 荒川
IL 土田、松居、ゲレロ、上野、伊代野 ‐ 荒張、西森

四国・九州IL代表選抜メンバー
中 神谷(徳島IS)
遊 松井(長崎S)
左 中村(福岡RW)
D 末次(長崎S)
三 智勝(香川OG)
一 大津(愛媛MP)
右 高田(愛媛MP)
捕 荒張(徳島IS)
二 國信(福岡RW)

 四国・九州IL代表、3度目のフェニックス・リーグ挑戦も、いよいよこの試合でラストゲームとなる。最後の対戦相手は10月12日の試合で勝利したフューチャーズ(フェニックス・リーグ限定チーム)だ。四国・九州ILの成績3勝8敗に対し、3勝7敗1分けと、この試合に負けたチームの今大会最下位が決定する。
 先に試合の流れをつかんだのは四国・九州ILだった。フューチャーズ先発・内田(ソフトバンク育成)から2回裏、四番・末次峰明(25歳・愛媛MP)が左中間を破る二塁打を放つ。一死三塁として六番・大津慎太郎(24歳・愛媛MP)の打った遊ゴロを遊撃手が後逸する間に末次が還り、先制点を奪った。さらに七番・高田泰輔(20歳・愛媛MP)、八番・荒張裕司(20歳・徳島IS)、九番・國信貴裕(26歳・福岡RW)、一番・神谷厚毅(23歳・徳島IS)の4連打で3点を挙げ、4点のリードを奪う。
 先発した土田瑞起(19歳・長崎S)は安定感のある投球で4回を無失点。5回表にリリーフした松居伊貴(23歳・香川OG)も先頭打者にヒットを許すものの後続を3人で打ち取り、前半を無失点のまま終えた。
 四国・九州ILは5回裏にも三番・中村真崇(25歳・福岡RW)が左翼線への安打で出塁すると、一死一、三塁から六番・大津の中犠飛で中村が還り、リードを5点に拡げる。7回裏には中前打で出塁した四番・末次が七番・高田の中犠飛で還り6点目を挙げた。
 6回からマウンドに登ったゲレロ(22歳・元徳島IS)は2イニングで三振5個を奪う快投を見せる。マウンドを受け継いだ4番手・上野啓輔(23歳・香川OG)も8回表を打者3人で終え、責任を果たした。
 だが9回表、今大会最後となるマウンドに登った四国・九州ILの5番手・伊代野貴照(28歳・高知FD)がフューチャーズ打線に捕まる。先頭の四番・井出(ソフトバンク)に中前安打を許すと、六番・伊集院(巨人)、七番・山本(巨人育成)に連続二塁打を喰らい2点を奪われた。しかし最後の打者、一番・角(千葉ロッテ育成)を一ゴロに打ち取り、6対2でフューチャーズを下している。この結果、四国・九州IL代表は連勝で今大会を終え、最終成績は4勝8敗となった。
 代表チームは試合終了後、一旦宮崎市内の宿舎に戻ったあと解散となり、それぞれの本拠地へと今夜帰還する。




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2009/10/21(Wed)

2009みやざきフェニックス★リーグ 大会16日目

四国・九州アイランドリーグ 2009みやざきフェニックス★リーグ 大会16日目
2009.10.21. 読売ジャイアンツ 10-12 四国・九州アイランドリーグ代表 <西都原運動公園野球場>

IL 600 300 03| 12 H11E0
G 041 320 00| 10 H11E2

バッテリー
IL 山田、福田、松居、浦川、角野 ‐ 西森、荒張
G 笠原、古川、会田 ‐ 谷内田

四国・九州IL代表選抜メンバー
一 檜垣(愛媛MP)
遊 松井(長崎S)
右 中村(福岡RW)
D 末次(長崎S)
三 智勝(香川OG)
中 洋輔(香川OG)
左 高田(愛媛MP)
捕 西森(香川OG)
二 國信貴裕(福岡RW)

本塁打
G 仲澤満塁(2回、山田)、大田ソロ(3回、山田)

 今大会、最初で最後となる巨人との一戦は、西都原運動公園野球場でのダブルヘッダー1試合目に行われる。大会ルールにより3時間を経過して以降は次のイニングに入らない。
 四国・九州IL代表は初回から巨人先発・笠原の立ち上がりを攻め込む。一死一、二塁とすると四番・末次峰明(長崎S)が左翼線への二塁打で先制点を挙げた。さらに満塁としたあと六番・洋輔(香川OG)には押し出し四球、七番・高田泰輔(愛媛MP)が三遊間を破る2点適時安打、八番・西森将司(香川OG)も左前へ運び、打者一巡の猛攻で6点を奪い取った。
 今大会初先発となった山田秋親(福岡RW)は初回、巨人打線を3人で抑える好スタートを見せるが、2回裏に突如制球を崩す。三者連続での四球を与え満塁としたあと、八番・仲澤に左翼スタンドへ満塁本塁打を浴び2点差に詰め寄られた。3回裏にも三番・大田にセンターバックスクリーン右へ弾丸ライナーで飛び込むソロ本塁打を浴び1点差となった。
 4回表、先頭の九番・國信貴裕(福岡RW)が三遊間を破り出塁すると、捕手の一塁牽制球が悪送球となり一気に三塁へと進む。無死一、三塁としたあと、捕手の投手への返球がワンバウンドとなり投手がファンブル。この一瞬を見逃さなかった國信が抜群の走塁を見せ本塁生還を果たした。さらに一死二、三塁としたあと四番・末次がセンターの頭上を越える2点適時二塁打を放つ。この回3点を奪い返し9対5と、リードを4点に拡げた。
 しかし山田は4回裏、先頭の七番・隠善に左中間への二塁打を許すと、四球と捕逸で無死一、三塁としたあと九番・谷内田にも適時左前安打を浴びる。二死二、三塁として三番・大田に2点適時中前打を喰らい3点を奪い返された。
 5回裏のマウンドに登った四国・九州ILの二番手・福田岳洋(香川OG)が一死一、二塁から七番・隠善に左翼線二塁打を浴び同点に、さらに八番・仲澤に右前へ運ばれ、遂に逆転を許した。
 8回表に突入したとき、時計は13時を回っており、この回が最終回であることがアナウンスされる。この回からマウンドに登った巨人の3番手・会田を攻め二死一、二塁とすると、四番・末次が一、二塁間を破り二塁走者の檜垣浩太(愛媛MP)が生還、同点に追い着く。続く途中出場の五番・大津慎太郎(愛媛MP)が右中間を深々と破る逆転の2点適時二塁打を放ち12対10と、土壇場で勝ち越しに成功した。
 最終回のマウンドにクローザー・角野雅俊(福岡RW)が登ると、最後の打者、三番・大田を外角への変化球で見逃し三振に切って獲り、四国・九州IL代表が巨人を下した。
 四国・九州IL代表は今大会悪夢の6連敗をストップさせる3勝目、大会成績を3勝8敗として明日の最終戦・フューチャーズ戦に臨む。




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2009/10/20(Tue)

自分で感じないと…

四国・九州アイランドリーグ 2009みやざきフェニックス★リーグ 大会14日目
2009.10.20. 四国・九州アイランドリーグ代表 8-9 埼玉西武ライオンズ <南郷スタジアム>

L 011 300 000| 5 H8E2
IL 000 010 000| 1 H6E1

バッテリー
L 武隈、朱、平野、田中 ‐ 銀仁朗、吉見
IL 酒井、上野、土田、ゲレロ、伊代野 ‐ 西森、荒張

本塁打
L 銀仁朗(2回、酒井)

四国・九州IL代表選抜メンバー
三 智勝(香川OG)
中 神谷(徳島IS)
二 檜垣(愛媛MP)
一 中村(福岡RW)
D 末次(長崎S)
右 洋輔(香川OG)
左 高田(愛媛MP)
捕 西森(香川OG)
遊 國信(福岡RW)

 フェニックス・リーグ最後の3連戦、第4クールが始まった。対戦成績は共に2勝7敗と、同じ14位で並ぶ埼玉西武が相手である。四国・九州アイランドリーグ代表は今大会初戦となった8日の試合で敗れている。連敗を止め、勢いに乗る意味でも非常に大事な試合となった。
 四国・九州IL先発の酒井大介(愛媛MP)はやや不安定な立ち上がりながら初回を無失点で乗り切る。しかし2回表、一死から六番・銀仁朗に左中間へソロ本塁打を浴び先制点を許した。3回にも追加点を、4回には一死満塁から九番・原に適時中前安打、さらに二死満塁から二番・大崎に一、二塁間を破られ、5失点でマウンドを降りた。
 埼玉西武の先発・武隈に対し四国・九州IL打線は3イニング連続で走者を出すもののあと1本が出ず、得点に結び付けることができない。
 しかし5回裏、この回からマウンドに登った西武の二番手・朱大衛の制球が定まらず、ヒットと2つの四球で一死満塁のチャンスを作ると、一番・智勝(香川OG)の遊ゴロを遊撃手がファンブルする間に三塁走者が還り、1点を返した。
 6回以降、両軍共に得点の入らない展開が続く。4点を追い掛ける四国・九州ILだったが、9回最後の攻撃も西武の四番手・田中の前にヒット1本に終り、逆転することはできなかった。埼玉西武の前に1対5で敗れ、これで6連敗となっている。
 この結果、四国・九州IL代表は今大会の成績を2勝8敗とし、フェニックス・リーグ初挑戦となった07年の成績と負け数で並ぶことになった。


『自分で感じないと…』

 酒井大介(22歳・長崎S)にとってフェニックス・リーグ5度目のマウンドは、埼玉西武戦での先発登板である。10月10日の東京ヤクルト戦(綾錦原、7回2失点(自責2))に続く2度目の先発となった。
 2回に六番・銀仁朗に左中間へソロホームランを浴びると、3回にもフォアボールで歩かせた先頭バッターを三番・坂田のタイムリーヒットで返してしまった。埼玉西武打線に捕まったのは4回表である。ワンアウトから2連打のあと、フォアボールで満塁としてしまう。九番・原にセンター前へタイムリーヒット、二番・大崎にもライト前へ運ばれ、この回3失点、計5失点での降板となってしまった。
「甘かったです。力みとかはなかったんですけど、いつもより失投が多くて。甘めに入ってしまいました」
 タイミングをずらそうとしたスプリットにも、崩されることなくしっかりついてきた。左中間に運ばれた銀仁朗の打球を振り返りながら、「完璧に持って行かれた」と悔しさを滲ませる。
「かわそうとしすぎたのかもしれない。アピールしなきゃいけないのは真っ直ぐなんで。次、もしチャンスあったら頑張ります」
 今季、長崎セインツのエースとしてチーム最多の12勝を挙げ、前期優勝に大きく貢献したピッチャーである。優勝争いのなかで勝てなかった6月、長冨浩志監督(長崎S)がよく言っていた言葉がある。
「若いんだからさ。もっと若さを出さなきゃ! 今しか投げられない球もあるんだよ。もっと真っ直ぐを投げなきゃ!」
 後期終盤からリーグチャンピオンシップにかけて、気迫のこもった素晴らしいピッチングを披露し続けている。あのとき、何よりも光っていたのは確かにストレートだった。
「行けるところまでと思って、最初から全力で行ってました」
 攻めの気持ちを持って全力で飛ばす。それが酒井の良さでもある。だが、それができなかった。
 試合後、加藤博人コーチ(徳島IS)の口から出て来た言葉は、期せずして長冨監督と同じである。
「抑えたい気持ちは解るけど、若さを出してない。スライダーとかチェンジアップとかから入って。酒井なんかいい真っ直ぐがあんじゃん! 変化球にしてもコントロールがなくっちゃ。それが第1条件だし。井の中の蛙って言っちゃあアレだけど、アイランドリーグで抑えて『オレはいいんだ』と思ってたら絶対ダメだよ」
 フェニックス・リーグでの代表の戦い方として、当然5回以上の長いイニングを投げる訳ではない。普段の試合以上にスタミナなど気にせず、飛ばして行かなくてはならないマウンドで、打たれまいとして技術でかわそうとした。絶対に結果を出してアピールしなければならない場面ではある。だが、力でねじ伏せようとすることを避けて結果を求めたことが、逆に本来の輝きを失わせてしまった。
「酒井にはあまり言ってないんだけど、人から言われるんじゃなくて、その辺りを自分で感じて欲しい。そうじゃないとダメなんだ」
 自分で気づくことで初めて変わる。ただ「教えればいい」というものではない。そうしないと変わるものも変わらないのである。まだ22歳、これから何をどう変えて行けばいいのか。それを考えるだけの時間は残っている。
 銀仁朗が22歳、2打席連続で打たれた坂田が23歳と、年齢的にはかわらない。埼玉西武のスタメンを見れば、一軍でも実績のある五番・後藤の29歳を除き、全員が25歳以下、トップバッターの浅村に至ってはまだ18歳である。むしろ四国・九州ILの選手たちの方が平均年齢は高い。だが、そういう選手たちがバンバンバットを振ってきた。
 西田真二監督(香川OG)がはっきりと語っている。
「向こうの年代が19歳から23歳。その辺りの選手を育てるのが難しいんですよ。アイランドリーグの課題でもあるんだけど、去年もたくさんNPBに選手を輩出して、ウチの27、8歳の選手と比べたら動きもそうだけどスイングの速さが全然違う。伸びしろという面で方向性を間違っちゃいけない。若い選手が入って来ないといけない」
 四国・九州ILの代表メンバーに、1つの過渡期が来ているのかもしれない。そう思わせる今大会の結果である。




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2009/10/19(Mon)

四国・九州アイランドリーグ 2009みやざきフェニックス★リーグ 大会14日目

四国・九州アイランドリーグ 2009みやざきフェニックス★リーグ 大会14日目
2009.10.19. 予備日

 昨日、フェニックス・リーグ第3クールの4試合を終え、24日から開催される独立リーグ日本一決定戦『グランドチャンピオンシップ2009』出場のため、高知ファイティングドッグスから選抜されたメンバーがチームを離れた。
 代表チームを離れるのは吉川岳投手、飯田一弥捕手、西本泰承内野手、梶田宙外野手、カラバイヨ外野手の5名。なお伊代野貴照投手は第4クールも代表チームに帯同し、宮崎でNPB復帰のためのアピールを続ける。
 宿舎ロビーに集まったメンバーは、見送りに現れた國信貴裕内野手(福岡RW)、大津慎太郎内野手(愛媛MP)らに激励を受けながら、午前10時にバスで福岡空港へと出発している。福岡到着後、空路で高知に戻る予定だ。
 なお、第4クールの3試合は現在宮崎入りしているメンバー・24名のままで戦い、新たな選手招集は行わない。




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2009/10/18(Sun)

宮崎から群馬へ。高知ファイティングドッグス、フェニックス・リーグラストゲーム

四国・九州アイランドリーグ 2009みやざきフェニックス★リーグ 大会13日目
2009.10.18. 四国・九州アイランドリーグ代表 8-9 東京ヤクルトスワローズ <西都原運動公園野球場>

YS 022 200 300| 9 H12E1
 IL 403 000 100| 8 H10E1

バッテリー
YS 村中、加藤、フェルナンデス、日高、西崎 ‐ 水野
 IL 吉川、ゲレロ、福田、松居、浦川、角野 ‐ 飯田、荒張、西森

本塁打
YS 新田2ラン(3回、吉川岳)
 IL カラバイヨ1号満塁(1回、村中)、2号3ラン(3回、加藤)

四国・九州IL代表選抜メンバー
遊 西本(高知FD)
中 梶田(高知FD)
三 智勝(香川OG)
一 中村(福岡RW)
左 カラバイヨ(高知FD)
D 根鈴(長崎S)
右 洋輔(香川OG)
捕 飯田(高知FD)
二 松井(長崎S)

 第3クール・4試合最後の相手は、8日前に対戦し勝利を挙げている東京ヤクルトスワローズだ。この試合を最後に高知ファイティングドッグスから召集されているメンバーの内、5名がグランドチャンピオンシップ出場のため代表チームを離れる。フルメンバーで戦う最後の試合で、4連敗中の嫌な流れをなんとしても止めたい。
 試合は序盤から打撃戦の様相を呈する。1回表、四国・九州ILは立ち上がりの制球に苦しむヤクルト先発・村中から、五番・カラバイヨ(高知FD)のセンターバックスクリーンを直撃する満塁本塁打で4点をもぎ取る。今大会不振に苦しんでいた長距離砲のどデカい一発に、三塁側ベンチは早くも色めきたった。
 だが、四国・九州IL先発・吉川岳(高知FD)の調子が上がらない。2回表、一死満塁のピンチを作ると、野手の内野ゴロ失策の間に1点を、二番・上田に左犠飛を挙げられ、この回2点を返された。3回表には七番・新田にライナーでスタンドに飛び込む左翼越え2ランを浴び、同点に追い着かれた。
 3回裏、ヤクルトの二番手・加藤から四番・カラバイヨが左翼スタンドへ2打席連続となる勝ち越し3ランを叩き込み、四国・九州ILが再び3点を奪い返す。
 しかし4回裏、吉川は一番・三輪正義(元香川OG)、二番・上田に連続安打を許したあと、三番・高井に2点適時打となる中前打を浴び、6失点でマウンドを降りた。
 7回表、この回からマウンドに登った四国・九州ILの三番手・福田岳洋(香川OG)だったが、本来の投球ができず制球に苦しむ。2つの四球と安打で無死満塁にされたあと、一死から七番・新田に左犠飛を上げられ三塁走者が生還、同点に追い着かれた。再び二死満塁とされ、九番・水野に2点適時打となる右前打を浴びる。この回3失点し、遂に逆転を許した。
 2点のリードを追う四国・九州ILは7回裏、この回から登板したヤクルトの三番手・フェルナンデスを捉える。九番・松井宏次(長崎S)が左前安打で出塁すると、今大会絶好調の二番代打・檜垣浩太(愛媛MP)がヒットエンドランを成功させ、一死一、三塁のチャンスを掴む。四番・中村真崇(福岡RW)の打席でフェルナンデスが暴投、三塁から松井が還り1点差に詰め寄った。
 8回裏に一死一、二塁、9回裏にも二死一、二塁と一打逆転の場面を作るも、あと1本が出ないまま最後は四番・中村が一邪飛に倒れた。東京ヤクルトの前に8対9で敗れている。
 四国・九州IL代表はこれで5連敗。大会成績は2勝7敗となり、今大会の負け越しが決定している。明後日から始まる第4クール、最後の3試合で意地を見せるしかなくなった。


『宮崎から群馬へ。高知ファイティングドッグス、フェニックス・リーグラストゲーム』

 今朝は雲ひとつない快晴の空だった。だが、この宮崎の空のように首脳陣の心は晴れ渡っていない。選手以上に気を揉んでいるのは実は首脳陣である。フェニックス・リーグ後半を戦うメンバーでの試合にまだ1勝もしておらず、ここまで4連敗と勝ち星から遠ざかってしまっている。
 試合開始の約3時間前に始まったウォーミングアップでは、全員が3列に並び声を出しながら走る『連帯歩調』でのランニングを行った。これまで一度も行われていないことだ。指示を出したのはもちろん、西田真二監督(香川OG)である。
「心を1つに。1つになれよ! そして勝てよ! と」
 あくまで勝ちに拘る。そんな想いが垣間見えた。
 第3クールを勝って終りたいという目標だけでなく、この試合にはもう1つの意味がある。グランドチャンピオンシップ出場のため、高知ファイティングドッグスの選手5名がこの試合を最後に宮崎を去る。その5名全員が先発メンバーに名を連ねた。
 ここまで不振を極めていた五番・カラバイヨ(ベネズエラ出身、25歳)が、初回にバックスクリーンを直撃する満塁ホームランを放つ。昨日の日本ハム一軍との対戦では4打席ノーヒットに終ったが、良い経験になったと話した。3回にもレフトへ3ランを放っており、7打点を叩き出している。
「1本目はストレート、真ん中よりちょっと外角。2本目はカーブ。真ん中に入ってきた。1球目から行こうと思ってたんだ。いいコーチ、いい仲間たちのなかで楽しくやれたよ。いい大会だったと思う」
 同時に「NPBの一軍レベルには、まだまだ自分の力が足りないことを痛感した」と語っている。
 先発した吉川岳(23歳)にとっては、前回の湘南戦(10月15日、ひむかスタジアム、4回1イニングを投げ3失点(自責0))に続く悔しいマウンドとなった。先頭バッターを抑えながらヒットを浴びる展開が続く。2回以降毎回2点ずつを失い、4回を投げ6失点(自責5)でマウンドを降りている。
「打ち損じが少ないです。ボールが高かった。思ってたことと言われてたことができなかった。『低目低目を突いて行け!』って言われてたんですけど、追い込んでからが高かった。ストレートも変化球も、両方です」
 中3日のペースで投げ続けた9月の連投、さらにチャンピオンシップでの好投からひと段落し、実戦から遠ざかっていたことが裏目に出た。どんどん投げることでペースを掴むタイプだが、その前にヤクルト打線に捉えられてしまった。アピールのためにも、もう一度BCリーグ王者・群馬相手に本来のピッチングを見せるしかない。
 第1クールから代表チームに帯同し、ショートとして8試合に先発出場。その内5試合でフル出場と、大きなチャンスをもらったのが西本泰承(23歳)である。10日の東京ヤクルト戦ではライトスタンドにライナーで飛び込むソロホームランも放っている。
 しかし、この大会でアピールしたかったのはそこではなかった。
「いい経験にはなったと思います。守備に成長がありましたね。捕り方を探してる内に自分のバランスを忘れとったから、試合のなかで戻ったと言うか、いいときを思い出しました。今までなんだかんだで捕ってたのをしっかり自分のバウンドで捕れた。後半難しいバウンドも多かったんですけど、自分でいつも模索しながらやってました。守備は良かったと思います」
 5回表の守備で見せたセカンド・松井宏次(24歳・長崎S)との併殺プレーは、ネット裏で見ていたNPBの編制スタッフに「この二遊間はうまいね!」と言わしめている。また1つ、大きな自信を手にする大会となった。
 宮崎での彼らのアピールはここで終り、独立リーグ日本一に向けて次の戦いの地・群馬へと向かう。今年四国・九州ILで最後まで戦うことを許された高知FDが、まずは敵地でBCリーグチャンピオンと相対する。
 残ったメンバーで戦うゲームはあと3試合。第3クールから帯同したメンバーの試合勘もそろそろ戻って来ているはずだ。ヤクルト戦はあと1歩のところで勝ちを逃してしまった惜しいゲームだった。だが、たった2勝しかできないようではこの大会に参加している意味がなくなってしまう。選ばれてここに来たメンバーであるという誇りと共に、第4クールはもう一度NPBに一泡吹かせなくてはならない。
 第4クール最初の相手は、今大会最初の試合で苦杯を舐めた埼玉西武ライオンズである。


2009.10.18. 2009みやざきフェニックス★リーグ 大会13日目 四国・九州IL選抜 8-9 東京ヤクルトスワローズ <西都原運動公園野球場>
コラム『「みんなの気持ちも背負って投げたい」』は、『THE STADIUM』(http://thestadium.jp/)に掲載されています。




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2009/10/17(Sat)

2009みやざきフェニックス★リーグ 12日目

四国・九州アイランドリーグ 2009みやざきフェニックス★リーグ 大会12日目
2009.10.17. 北海道日本ハムファイターズ 6-1 四国・九州アイランドリーグ代表 <生目の杜第2野球場>

IL 000 000 010| 1 H5E0
F 300 003 00×| 6 H9E1

バッテリー
IL ゲレロ、酒井、山田、土田、松居、角野、伊代野 ‐ 荒張、西森、吉川、飯田
F 藤井、菊地、金森、土屋、榊原 ‐ 大野、尾崎

四国・九州IL代表選抜メンバー
三 智勝(香川OG)
遊 西本(高知FD)
一 中村(福岡RW)
左 カラバイヨ(高知FD)
D 末次(長崎S)
右 洋輔(香川OG)
二 檜垣(愛媛MP)
捕 荒張(徳島IS)
中 梶田(高知FD)

 昨年、南郷での埼玉西武戦に続く願ってもないチャンスが四国・九州IL代表チームに訪れた。クライマックスシリーズを控え、宮崎で調整中の北海道日本ハムファイターズ、一軍メンバーとの対戦が実現したのである。三番にDH・稲葉、四番・スレッジ、九番・金子誠など、そうそうたるメンバーが先発に名を連ねている。
 日本ハムの先発マウンドには左腕・藤井秀悟が登る。四国・九州ILは初回、先頭の一番・智勝(近藤智勝、26歳・香川OG)が左前安打で出塁すると、送りバントと牽制悪送球で一死三塁のチャンスをつかむ。しかし三番・中村真崇(25歳・福岡RW)、四番・カラバイヨ(25歳・高知FD)が相次いで三振に倒れ、先制のチャンスを逃した。
 四国・九州IL先発のゲレロ(元徳島IS)は立ち上がりの制球が定まらず、連続四球で走者を溜める。三番・稲葉に三遊間を破られ1点を、五番・小谷野に2点適時打となる中前打を浴び、3点を失った。
 2回表、五番・末次峰明(25歳・長崎S)の左前安打、七番・檜垣浩太(愛媛MP)の中前安打で四国・九州ILがチャンスを作ると、さらに二死満塁と一打逆転のチャンスをつかむ。しかし、ここでもあと1本が出ない。藤井は5回を無失点、3回以降をパーフェクトに抑える好投を見せ、後続にマウンドを譲った。
 6回裏、四番手としてマウンドに登った土田瑞起(19歳・長崎S)が日ハム打線に捕まる。一死一、三塁から3連続安打を喰らい2点を失った。土田をリリーフした松居伊貴(23歳・香川OG)が途中出場の六番・中島を投手前のゴロに仕留めたが、これがラッキーな内野安打となり三塁走者が生還。この回、計3点を追加された。
 8回表、意地を見せたい四国・九州ILは二番代打・根鈴雄次(36歳・長崎S)の中前打、続く三番・中村の左翼フェンスを直撃する適時二塁打でようやく1点を奪い返した。
 しかし、最後の攻撃も五番手・榊原の前に三者凡退で終え、パ・リーグのチャンピオンチームの前に1対6と大差で敗れた。四国・九州IL代表はこの結果、4連敗で今回の成績を2勝6敗としている。第3クール最終日、明日の東京ヤクルト戦に懸ける。




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2009/10/16(Fri)

今やるしかない

四国・九州アイランドリーグ 2009みやざきフェニックス★リーグ 大会11日目
2009.10.16. 四国・九州アイランドリーグ代表 3-6 千葉ロッテマリーンズ <西都原運動公園野球場>

M 020 202 000| 6 H9E1
IL 000 100 011| 3 H7E2

バッテリー
M 下敷領、坪井、林、根本 ‐ 田中、青松
IL 浦川、松居、土田、角野、山田、伊代野 ‐ 荒張、西森、吉川、飯田

四国・九州IL代表選抜メンバー
遊 西本(高知FD)
左 神谷(徳島IS)
三 檜垣(愛媛MP)
一 中村(福岡RW)
D 末次(長崎S)
二 智勝(香川OG)
右 洋輔(香川OG)
捕 荒張(徳島IS)
中 梶田(高知FD)


 四国・九州アイランドリーグ代表と、高橋慶彦・新二軍監督の下、新体制となった千葉ロッテマリーンズとの対戦が西都原運動公園野球場で行われた。昨日の連敗で2勝4敗と負けを増やしている四国・九州ILは、この辺りで第3クール初勝利を手にしたいところだ。
 だが、四国・九州IL先発・浦川大輔(28歳・愛媛MP)が2回表に千葉ロッテ打線に捕まる。先頭の五番・神戸に右前安打を許すと、七番・角中勝也(元高知FD→千葉ロッテ)が三塁線を抜き、一死三塁とチャンスを拡げる。さらに九番・田中の左翼線二塁打で2点を失った。
 4回から浦川に代わってマウンドに登った二番手・松居伊貴(23歳・香川OG)も千葉ロッテの足を絡めた攻撃に本来の投球をさせてもらえない。先頭の角中にバントヒットを許すと、無死満塁から一番・早坂に左翼線へ2点適時打となる二塁打を浴び、さらに2点を追加された。
 なんとか反撃したい四国・九州ILは4回裏、一死二塁から四番・中村真崇(25歳・福岡RW)が適時安打となる中越え二塁打を放ち、ようやく1点を返した。
 5回表からマウンドに登った土田瑞起(19歳・長崎S)が6回表、無死二塁のピンチを迎える。二死三塁として四番・細谷に左翼場外へ消える2ラン本塁打を浴び、リードを5点に拡げられた。
 四国・九州ILは8回裏、6回からマスクを被った八番・吉川公史郎(25歳・長崎S)が右翼線を抜いての二塁打でチャンスを作る。7回から遊撃手として出場した一番・國信貴裕(26歳・福岡RW)が、右前に落ちる適時テキサス安打で1点を返し、意地を見せた。さらに9回裏、一死から四番・中村が左中間を破る二塁打を放つと、五番代打・大津慎太郎(24歳・愛媛MP)がバットを折りながら右前へ運び一死一、三塁とチャンスを拡げる。六番・智勝(近藤智勝、26歳・香川OG)の打った三ゴロを三塁手がファンブルする間に中村が還り、3点差まで追い上げた。しかし反撃もここまでとなり、千葉ロッテの前に3-6の完敗となった。
 この結果、四国・九州IL代表は今大会の成績を2勝5敗とし、4チームが最下位で並ぶ13位まで順位を落としている。


『今やるしかない』

 クライマックスシリーズに進出できなかったチームは、来季に向けた新体制でこれから始まる秋季キャンプに臨む。千葉ロッテマリーンズも体制が大きく変わった。これまで打撃コーチだった高橋慶彦氏が二軍監督を務めることになり、今日もあちらにこちらにと精力的に動き回りながら、熱のこもった指導を続けている。
 バッティング終了の予定時刻を少しオーバーしても、まだ練習が続く。一塁側ベンチに腰を掛け、その様子をじっと見ていた四国・九州IL代表の面々は、そのピリピリとしたムードに完全に飲まれてしまっていた。高知ファイティングドッグスから巣立って行った角中勝也が、高橋監督の上げるティー打撃を終え両手をヒザに当てて苦しそうに息をしている。試合前でもお構いなしの練習を続ける千葉ロッテの選手たちを前にして、すでに圧倒されてしまっていたのである。
 試合に入っても元気だったのは千葉ロッテの方である。自軍の守備中でも大きな声がベンチからグラウンドへと何度も飛ぶ。その勢いに乗って、とにかく打って走る。バッターは積極的にファーストストライクを狙い、出ればすぐに次の塁を狙った。
 これまで千葉ロッテとも何度も対戦経験のある智勝(近藤智勝、26歳・香川OG)が言う。
「全然違いました。雰囲気ありました。今までのロッテとはまったく別のチーム」
 象徴的だったのは6回表、一番・早坂の打席である。センター前にクリーンヒットを放ち一塁ベースをオーバーランすると、センターの梶田宙(26歳・高知FD)が捕球したボールを右手で掴もうとして落としてしまった。それを見て躊躇せずに二塁を狙い、間一髪でセーフとなった。梶田が言う。
「ポロっとやった、そういう気の抜けたところを狙って来られました。意識の違いですね」
 一塁の守備に就いていた中村真崇(25歳・福岡RW)は気付いていた。
「一塁のランコー(ランナーコーチ)の人が、ずっと誰にでも『行け行け、行け行け』言うてるんですよ。あのプレーのときも『2つ行け!』って初めっから言ってて…」
 高橋新監督が提唱する『走る野球』が、早くもチームに浸透しつつあることがよく解る。ベンチからの大きな声は試合終了まで止むことなく、四国・九州ILを圧倒し続けた。
 これで四国・九州IL代表は3連敗、大会成績も2勝5敗と大きく負け越している。まだこの第3クールからチームに合流したメンバーのなかには「試合勘が完全に戻っていない」と漏らす者も少なくない。
 だが、終盤には意地も見せた。7回以降マウンドに登った角野雅俊(27歳・福岡RW)、山田秋親(31歳・福岡RW)、伊代野貴照(28歳・高知FD)の3人が、それぞれ3人ずつでピシャリと締める好投を見せている。8回裏には一昨日の予備日に体調を崩し、昨日はチームに帯同さえしていなかった吉川公史郎(25歳・長崎S)がライト線を抜く二塁打を放つ。後半から合流した國信貴裕(26歳・福岡RW)もライト前にテキサスヒットを放ち1点を奪い返した。國信が言う。
「気持ちですね。もう何でもいいから振ろうと思ってました。(試合勘は)まだもうちょいですね。1試合1打席しかないんで」
 9回表には左中間を大きく破る二塁打を放った中村を、代打・大津慎太郎(24歳・愛媛MP)がバットを折りながらライト前へ運んだ。この1打が次の1点につながった。
「さすがにあれだけ日にちが空いちゃうとキツいです。試合勘が全然戻って来ない。ボールに当てるのに必死でした」
 後半から帯同した選手のエンジンが、本格的にかかり始めるのにはもう少しだけ時間がかかる。だが時間は待ってくれない。明日はクライマックスシリーズへの調整のため宮崎入りしている日ハム一軍に胸を借りることになる。昨年、西武一軍には大きな力の差を見せつけられた。パ・リーグを制したチャンピオンチームに対し、どこまで自分たちの実力を発揮できるのか?
 四の五の言ってはいられない。今やるしかないのである。




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2009/10/15(Thu)

克服していくその先に

四国・九州アイランドリーグ 2009みやざきフェニックス★リーグ 大会10日目
2009.10.15. 湘南シーレックス 5-2 四国・九州アイランドリーグ代表 <ひむかスタジアム>

IL 010 000 010| 2 H6E2
S 000 300 02×| 5 H6E0

バッテリー
IL 福田、吉川岳、上野、酒井、伊代野 ‐ 西森、飯田、荒張
S 阿斗里、吉原、牛田 ‐ 黒羽根

四国・九州IL代表選抜メンバー
左 中村(福岡RW)
一 根鈴(長崎S)
三 智勝(香川OG)
右 末次(長崎S)
D カラバイヨ(高知FD)
中 洋輔(香川OG)
捕 西森(香川OG)
二 松井(長崎S)
遊 西本(高知FD)

 第3クール・4試合の初戦、ここから四国・九州アイランドリーグ代表チームは西田真二監督(香川OG)が指揮を執る。新たに召集されたメンバー7名も昨夜22時にバスで宮崎入りし、今朝は精力的にウォーミングアップを行っていた。
 2年振りのひむかスタジアムで行われる試合、対戦相手は湘南シーレックスである。四国・九州ILの先発は福田岳洋(香川OG)、湘南は阿斗里が先発となった。
 先制点を奪ったのは四国・九州ILである。一死から六番・洋輔が三塁線を抜く二塁打でチャンスを作る。七番・西森将司(香川OG)が右前安打で続くと、八番・松井宏次(長崎S)の二ゴロ併殺崩れの間に洋輔が生還し、1点を奪った。
 福田は湘南打線を無安打に抑え込む見事な投球で序盤3回を無失点で乗り切り、後続にマウンドを譲る。しかし4回裏、二番手・吉川岳(高知FD)が湘南打線に捕まった。内野手の失策と安打で無死一、三塁とすると、三番・武山の中犠飛で同点にされてしまう。さらに四番・北の左中間を破る適時二塁打で逆転を許すと、六番・高森にも右前適時打を浴び3失点、2点のリードを奪われた。
 好投する阿斗里の前に四国・九州IL打線は4回以降完璧に抑え込まれ、1人の走者も出塁できない苦しい展開が続く。逆に湘南は7回裏、九番・坂本が四番手・酒井大介(長崎S)の内角低目へのSFFをうまくすくい上げる2ランで点差をさらに拡げた。
 8回表、一死一塁から中村真崇(福岡RW)が右中間を破る適時二塁打を放ち1点を返したが、9回最後の攻撃も3人で終り、2対5で湘南の前に敗れた。
 西田監督は今大会の初陣を勝利で飾れず、四国・九州IL代表の大会成績を2勝4敗としている。


『克服していくその先に』

 4日前の北海道日本ハム戦に先発し、5回を投げて3失点(自責3)、2本のホームランを浴びた。だが、ヒットはたった3本しか打たれておらず、序盤3回をパーフェクトに抑える好投も見せている。福田岳洋(香川OG)にとって二度目の先発となるこの湘南戦は、前回の反省を活かすだけでなく、自分本来のピッチングをアピールするための大きなチャンスだった。
 任された登板回数は3イニング、この3イニングに全力を尽くした。スピードガンの表示は初回から140㌔台を立て続けに連発し、9球目に145㌔を表示している。
「真っ直ぐが走ってましたね。(相手バッターのタイミングが)全然合ってなかった。ちょっといつもよりゾーンが狭かったんですよ、外とか。1-1とかから甘めの球をバットに当てられました。三振が獲れないですね」
 ちょっとストライクゾーンの中へ入ると、簡単にファールにされてしまう。二軍とは言えNPBのバッターのレベルの高さを感じる。
 前回の登板から今日の試合の課題としたことが2つあった。1つは前回、主軸のバッターに2アウトから簡単にストライクで入り、長打を浴びてしまったこと。初球の入り方を意識している。もう1つは変化球のスピードにしっかり緩急をつけることだった。
「前回、カーブが全部、決めに行くカーブみたいに速くなっちゃって、カウント0-1のあと左バッターにホームランされました(10月11日、日ハム戦5回表、七番・市川に右越えソロ)。今日はそれよりも遅い感じで。抜くカーブを」
 ストレートはよく走っている。ある程度ストレートを意識させておいて、次のバッターの初球には緩いカーブから入る。これを簡単に見逃してくれたことで、こちらに有利なカウントにできたことは収穫だった。
 2回を打者6人で終え、3回表も先頭打者をライトフライに打ち取る。だが八番・関口の打った三塁線へのゴロを捕ったサードの送球が高くなり、出塁を許した。続くバッターをフォークボールでピッチャーゴロに打ち取ると、素早くショートに送球し1-6-3のダブルプレーを完成させている。結果的にフィールディングの巧さもアピールできたことになる。セットポジションで141㌔が出ていたというデータを耳にして、満足そうな表情をしていた。
 次の課題はもうすぐに見つかっている。三振を獲りたい。
「ストライクからボールになる変化球をもっとボールにしないといけないと思います。フォークでももっと低く、ボールにできたら三振も獲れると思う」
 宮崎でいいアピールができている。ネット裏の視線もかなり熱くなっていた。1つ1つ課題を克服して行くその向こうには、新たな道も見え始めている。




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2009/10/14(Wed)

2009みやざきフェニックス★リーグ 大会9日目

四国・九州アイランドリーグ 2009みやざきフェニックス★リーグ 大会9日目
2009.10.14. 予備日

 昨日、第2クール4試合を戦い終えたメンバーの中から、後半のメンバーと入れ替わる堀江賢治監督(徳島IS)以下首脳陣、並びに選手5名がチームを離れた。
 岡本克道コーチ(香川OG)、石田大樹投手(長崎S)は先にホテルを出発し、堀江監督、森山一人コーチ(徳島IS)、高木俊文トレーナー(愛媛MP)、11日の北海道日本ハム戦でピッチャーライナーを左手に受け、左手親指付け根部分を骨折した竹原俊介投手(徳島IS)、高尾健太投手(香川OG)、YAMASHIN外野手(高知FD)、笠井要一外野手(香川OG)の7名が12時に滞在先のホテルをバスで出発した。
 一行はこのあと福岡空港へと向かい空路で各チームに戻る。入れ替わりにフェニックスリーグ第3クールを戦うメンバーが福岡入りしたあと、今夜バスで宮崎市内の宿舎に入る予定だ。


 また明日から始まる第3クールを戦う代表メンバーが正式に発表された。メンバーは以下の通り。※は今回新たに召集された選手

監督
西田真二(香川OG)

コーチ
斉藤浩行(愛媛MP)、加藤博人(徳島IS)

トレーナー
高橋塁(香川OG)

投手
福田岳洋(香川OG)、松居伊貴(香川OG)、※上野啓輔(香川OG)、※浦川大輔(愛媛MP)、ゲレロ(元徳島IS)、角野雅俊(福岡RW)、山田秋親(福岡RW)、酒井大介(長崎S)、土田瑞起(長崎S)、伊代野貴照(高知FD)、※吉川岳(高知FD)以上11名

捕手
西森将司(香川OG)、荒張裕司(徳島IS)、吉川公史郎(長崎S)、飯田一弥(高知FD)以上4名

内野手
智勝(香川OG)、檜垣浩太(愛媛MP)、大津慎太郎(愛媛MP)、中村真崇(福岡RW)、※國信貴裕(福岡RW)、根鈴雄次(長崎S)、松井宏次(長崎S)、西本泰承(高知FD)以上8名

外野手
洋輔(香川OG)、神谷厚毅(徳島IS)、末次峰明(長崎S)※高田泰輔(愛媛MP)、カラバイヨ(高知FD)、※梶田宙(高知FD)以上6名、計29名




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2009/10/13(Tue)

アピールとレベルアップと

四国・九州アイランドリーグ 2009みやざきフェニックス★リーグ 大会8日目
2009.10.13. 四国・九州アイランドリーグ代表 3-5 東北楽天ゴールデンイーグルス <アイビースタジアム>

GE 000 013 100| 5 H10E1
 IL 001 002 000| 3 H10E0

バッテリー
GE 朝井、松本、川井 ‐ 山本
 IL 土田、高尾、石田、酒井、山田 ‐ 飯田、荒張

四国・九州IL代表選抜メンバー
二 檜垣(愛媛MP)
左 YAMASHIN(高知FD)
三 智勝(香川OG)
一 中村(福岡RW)
右 末次(長崎S)
D カラバイヨ(高知FD)
中 洋輔(香川OG)
捕 飯田(高知FD)
遊 西本(高知FD)

 この試合が堀江賢治監督(徳島IS)率いる『2009みやざきフェニックス★リーグ』第1、第2クールを戦う四国・九州アイランドリーグ代表チームとしては最後の試合となる。相手は4日前の練習試合で勝利した東北楽天ゴールデンイーグルスだ。
 3回表、四国・九州ILは一死三塁のチャンスに今大会大当たりの一番・檜垣浩太(25歳・愛媛MP)が東北楽天先発・朝井の足元を抜く適時中前打を放ち先制点を奪う。
 4回を無失点に抑えた四国・九州ILの先発・土田瑞起(19歳・長崎S)だったが、5回表、連続安打から一死二、三塁のピンチに陥る。二番・西村に中犠飛を許し、同点に追い着かれた。
 6回表、1失点と好投した土田に代わり、二番手としてマウンドに登った高尾健太(21歳・香川OG)が楽天打線に捕まる。連打と死球で一死満塁としたあと、押し出しの四球で1点を、さらに一番・平石に2点適時打となる右翼線二塁打を浴び3点を失った。
 6回裏、四国・九州ILが反撃を見せる。三番・智勝(近藤智勝、26歳・香川OG)、四番・中村真崇(25歳・福岡RW)が連続安打を放ち走者を溜めると、五番・末次峰明(25歳・長崎S)が右翼線に適時安打を放ち1点を返した。さらに一死一、三塁から末次がディレイドスチールを試みる。これを補殺しようとした捕手・山本の二塁送球が悪送球となり、三塁から中村が生還。1点差に追い上げた。
 しかし7回表、四国・九州ILの三番手・石田大樹(20歳・長崎S)が三番・牧田、五番・横川に2本の二塁打を浴び、再び2点のビハインドを許してしまう。8回以降、四国・九州ILは朝井からマウンドを受け継いだ松本、川井の前に得点を奪うことができず、東北楽天の前に3対5で敗れた。
 この結果、四国・九州ILの今大会成績は2勝3敗となり、順位を再び9位に落としている。


『アピールとレベルアップと』

 この試合を最後に、堀江賢治監督(徳島IS)が率いたチームも解散である。そのゲームを勝利で飾って終りたい。当然誰もがそう思って臨んでいる。しかし、東北楽天はNPBの意地を見せ、簡単に勝たせてはくれなかった。堀江監督が唇を噛む。
「そりゃ向こうは『今日は絶対負けられない!』と思って来てましたから、それなりのピッチングができるピッチャーでしたし、こっちは連勝したいと思ってるけど、チャンスで点が獲れなかった。向こうにはきっちり打たれたし、こっちは抑えられるし」
 練習試合の楽天戦まで含めれば3勝3敗の成績だが、それ以上にチームはこの6試合で大きな成長を見せた。
「最初の西武とのゲームから比べたら意識も大分高くなりました。この気持ちを持ち続けることが大事やから、技術面にしても言ったことをどんどん続けて、トライして欲しいと思います」
 後半のチームを率いる西田真二監督(香川OG)に勝ってバトンを渡したかったという想いは残る。だが納得の行く8日間だった。
 指導する側にしても貴重な経験だったと岡本克道コーチ(香川OG)は話す。
「どのピッチャーも均等に投げさせられて、僕にとっても勉強になりました。最初は『どうなるかなぁ…』と思いましたけど、みんな選ばれて来てる選手ですから。自分で調整もできるし」
 香川OGから選ばれた投手3名の内、高尾健太(21歳)がこの試合を最後にチームを離れる。今日も3失点と、フォーム改造のために取り組んでいる最中のピッチングは、決して本来の持ち味を出し切れたものではなかった。
「高尾はまた来年を目指す選手なんでね。また1からやり直したい。香川は福田(福田岳洋・26歳)、松居(松居伊貴・23歳)が残るし、自分の力を出してくれればそれでいいと思ってます」
 2人への期待を込めて宮崎を去る。
 森山一人コーチ(徳島IS)はこの6日間、常に「向こうが何をしようとしているか。よく見て感じなさい」と言い続けてきた。2年振りとなったフェニックスリーグは、自分たちの選手のなかに2年前とは違うはっきりとした成長のあとを感じている。
「(NPBの選手が)『こういう風にして取り組んでる』とかってことを見れば、自分も取り組んで行けるし。相手もプロだし、話を聞いてプロを見る。年々しっかりする子はしっかりしてきてるのが判る。しっかり考えれてるなと思ったり、ベンチで話してるのを聞いてて、『いま素晴らしいこと言ったな!』と思う瞬間もありますよ」
 ただNPBへアピールするためだけにここに来ているのではない。生きた教材を目の前にして、成長へのヒントはいくらでも転がっている。それを経験し、しっかり頭で考えることで、もうワンランク野球人としてのレベルを上げることができる。
 あえて基本の動きも繰り返させた。たとえ肩をアピールするにしても、基本ができていないことにはアピールにはならない。
「ある程度年齢がいった選手なんかだと、忘れてるかもしれないから」
 そう言って外野手に緩いゴロをノックしながら、スローイングの「足の運び」を何度も反復させていた。
 フェニックスリーグの日程も明日で折り返しである。アピールとレベルアップのための濃密な時間の連続は、選手たちにとって驚くほど早く過ぎて行く。あと7試合。




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2009/10/12(Mon)

9回裏の歓声よりも

四国・九州アイランドリーグ 2009みやざきフェニックス★リーグ 大会7日目
2009.10.12. フューチャーズ 0-5 四国・九州アイランドリーグ代表 <綾錦原球場>

IL 102 001 010| 5 H7E0
F 000 000 000| 0 H0E0

バッテリー
IL 山本、西野、キム、木元 ‐ 宮本
F ゲレロ、松居、山田、角野、伊代野 ‐ 吉川、西森

四国・九州IL代表選抜メンバー
二 檜垣(愛媛MP)
中 笠井(香川OG)
三 智勝(香川OG)
右 末次(長崎S)
一 中村(福岡RW)
D 根鈴(長崎S)
捕 吉川(長崎S)
遊 松井(長崎S)
左 神谷(徳島IS)

本塁打
IL 笠井1号2ラン(2回、山本)、中村1号ソロ(8回、キム)

『2009みやざきフェニックス★リーグ』7日目の対戦相手はフューチャーズ(フェニックス・リーグ限定)である。東北楽天との練習試合も含め、2試合負けなしとゲンのいい綾錦原球場での1戦となった。
 初回、宮崎入りしてからすでに4本の二塁打を放っている一番・檜垣浩太(25歳・愛媛MP)が右翼線二塁打で出塁する。二番・笠井要一(24歳・香川OG)がきっちりと送り一死三塁とすると、フューチャーズ先発・山本が暴投。四国・九州IL代表が先制点を挙げた。3回表にも二番・笠井の右翼ポール際に飛び込む1号2ランが飛び出し、序盤に3点のリードを奪う。
 立ち上がりこそ四球が目立ったものの、四国・九州ILの先発・ゲレロ(22歳・元徳島IS)は徐々に安定感を見せ始める。5回を無安打に抑え、6三振を奪ってマウンドを降りた。
 6回表、フューチャーズの三番手・キム・ムヨン(元福岡RW→ソフトバンク)から五番・中村真崇(25歳・福岡RW)が左翼線への二塁打を放つ。さらに三塁に進んだあと六番・根鈴雄次(36歳・長崎S)の適時左前安打で4点目を奪った。中村は8回表にも右翼ポール際へ飛び込む1号ソロ本塁打を叩き込み、試合を決定付けた。
 6回を松居伊貴(23歳・香川OG)、7回を山田秋親(31歳・福岡RW)、8回を角野雅俊(27歳・福岡RW)と、投手陣が無安打のまま完封リレーを続ける。9回も伊代野貴照(28歳・高知FD)が3人で締め5対0、ノーヒットノーランリレーのおまけ付きでフューチャーズを下した。この結果、四国・九州IL代表は今大会成績を2勝2敗のタイに戻している。


『9回裏の歓声よりも』

 7日目の宮崎の朝は、清々しい晴天である。サッカーの広いピッチを使って行ったウォーミングアップを終え、選手たちがバッティング練習のため本球場へと移動する。YAMASHIN(山本伸一、26歳・高知FD)が芝生の上を軽く走りながら、松居伊貴(23歳・香川OG)の背中から声を掛けた。
「おい松居! おまえ志願したんか! もう1回4点獲られさせて下さいって!」
 キツいブラックジョークに周りで爆笑が起こった。松居も苦笑いを見せながら、どう返したらいいのか解らず困っている。
 初戦の埼玉西武戦で7失点(自責7)、昨日の北海道日本ハム戦でも4失点(自責4)と、宮崎に来てからのピッチングはまったく精彩を欠いている。ボールが先行してしまい、ストライクを獲りに行ったところを痛打された。ランナーが出れば、走られまいとしてバッターへの集中力が落ち、さらに長打を浴びる。
 2試合(計4イニング、打者26人)で打たれたヒット12本の内、長打はホームラン1本を含み計6本喰らっている。カウントノーストライクツーボールからのヒットが3本、初球を狙われたヒットが2本、ファーストストライクを捉えられたヒットは計6本である。
 10日の東京ヤクルト戦の試合後、ここ綾錦原球場のウォーミングアップ場で岡本克道コーチ(香川OG)とマンツーマンでフォームの修正を行っている。だが、それでも結果は出なかった。
 今日のフューチャーズ戦に「中継ぎで松居を投げさせて欲しい」と監督に進言したのは岡本コーチである。各球団のスカウトから注目されながら、ここ一番で結果を出せなかった悔しさは本人が一番辛い。第2クールも終盤を迎えたなか、あと2試合が終れば岡本コーチも宮崎をあとにする。その前に本来のピッチングを取り戻して欲しい。松居のいいときのピッチングを見てから宮崎を発ちたい。そう思っていた。
「最初の西武戦よりも、昨日よりも、今日が一番プレッシャーかかったと思います。真価が問われるマウンドだっただけに。7点獲られて4点獲られて、今日はもう1点もやれなかった。悔しかったのは、自分が一番悔しかったと思うんです。投げさせて良かったと思います。どうやったら抑えられるんか、思い出したかどうかは分からないですけど、投げさせて良かったと思います」
 二番手としてマウンドに登ったのは6回裏である。最初のバッターは去年まで同じユニフォームを着ていた生山裕人(元香川OG→千葉ロッテ育成)だった。初球、スライダーから入ると、最後もアウトコースに逃げるスライダーで見逃し三振を奪う。続く一番・岡田幸文(千葉ロッテ)はストレートで追い込み、内角低目へのストレートで連続三振に切って獲った。二番・角晃多(千葉ロッテ育成)は変化球でタイミングを外し、ピッチャーゴロに打ち取った。三者凡退でこの回を完璧に凌いでいる。
 試合後にコメントを求めると、久し振りの笑顔を見せながらこう言った。
「長かったです。背水の陣でした」
 これまでの2試合を振り返れば、結果を出そうとして気負いすぎ、いつものピッチングができなくなってしまっていた。力めばボールが浮いてしまう。だからボール先行でカウントを悪くしていた。今日の投球内容をスコアブックで確認しながら、
「ストライク先行。やっぱ、そこっスよね」
 と呟く。
 ゲレロ(22歳・元徳島IS)から始まり、自分も山田秋親(31歳・福岡RW)につないだノーヒットノーランリレーは、言われるまでまったく気が付いていなかったと言う。
 これでいい。今日のような自分本来のピッチングを次のマウンドでも絶対に披露してみせる。まだチャンスは残っている。
「取り返します!」
 力強くそう答えた。
 ノーヒットノーランリレーを達成した9回裏、三塁側ダッグアウトからは大きな歓声が沸き起こっていた。だが、今日一番ベンチから大きな声が挙がり、盛り上がったのは6回裏、松居が連続三振を奪ったあのシーンである。そのなかにはもちろん、YAMASHINの大きな声もあった。




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2009/10/11(Sun)

2009みやざきフェニックス★リーグ 大会6日目

四国・九州アイランドリーグ 2009みやざきフェニックス★リーグ 大会6日目
2009.10.11. 四国・九州アイランドリーグ代表 3-8 北海道日本ハムファイターズ <アイビースタジアム>

F 000 210 140| 8 H9E1
IL 020 100 000| 3 H7E0

バッテリー
F 浅沼、松山、宮本 ‐ 渡部
IL 福田、石田、高尾、松居、竹原 ‐ 西森、飯田

四国・九州IL代表選抜メンバー
三 智勝(香川OG)
遊 松井(長崎S)
中 洋輔(香川OG)
右 末次(長崎S)
一 中村(福岡RW)
D カラバイヨ(高知FD)
捕 西森(香川OG)
二 檜垣(愛媛MP)
左 YAMASHIN(高知FD)

本塁打
F 中田2ラン(4回、福田)、市川(5回、福田)

 昨日、東京ヤクルト戦での今大会初勝利に続き、連勝を狙う四国・九州IL代表の次の対戦相手は北海道日本ハムファイターズである。日本ハムの先発は左腕・浅沼、四国・九州IL代表は福田岳洋(26歳・香川OG)が今大会初の先発マウンドへ登った。
 2回裏、四国・九州IL打線が制球の定まらない浅沼を捉える。二死一塁から八番・檜垣浩太(25歳・愛媛MP)が左中間を破る適時二塁打、一番・智勝(26歳・香川OG)も左翼線に適時二塁打を放ち、2点を先制した。
 序盤3回をパーフェクトで凌いだ福田だったが4回表、三番・鵜久森に初安打を許すと、続く四番・中田にバックスクリーンへ運ばれる2ランを浴び、同点に追い着かれた。
 四国・九州ILもすぐさま反撃に出る。4回裏、二番手・松山から八番・檜垣が四球を選ぶと、すぐさま二盗に成功。二死二塁としたあと、一番・智勝が今日3本目となる右翼線への適時二塁打を放ち、勝ち越しに成功した。
 しかし5回表、七番・市川が福田のカーブを右翼スタンド場外に運ぶ同点ソロ本塁打を放ち、再び試合を降り出しに戻す。
 7回表、四国・九州ILの三番手・高尾健太(21歳・香川OG)から八番・高口が三遊間への内野安打を放ち逆転に成功する。8回表には四番手・松居伊貴(23歳・香川OG)が三番・鵜久森に左中間を深々と破る2点適時二塁打、六番・渡部、七番・市川の連続長単打で4点を奪われ、差を5点に拡げられた。
 少しでも点差を縮めたい四国・九州ILだったが、5回以降得点を奪うことができないまま、3対8で北海道日本ハムの前に苦杯を喫した。
 この結果、四国・九州IL代表の今大会成績は1勝2敗の9位となっている。


2009.10.11. 2009みやざきフェニックス★リーグ 大会6日目 四国・九州IL代表 3-8 北海道日本ハム <アイビースタジアム>
コラム『「もっと何かできたんとちゃうか?」』は、『THE STADIUM』(http://thestadium.jp/)に掲載されています。




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2009/10/10(Sat)

「結果出したかったんスよ」

四国・九州アイランドリーグ 2009みやざきフェニックス★リーグ 大会5日目
2009.10.10. 東京ヤクルトスワローズ 2-3 四国・九州アイランドリーグ代表 <綾錦原球場>

 IL 000 200 010| 3 H6E1
YS 001 000 100| 2 H4E0

バッテリー
 IL 酒井、土田、伊代野 ‐ 吉川、飯田
GE 高市、西崎 ‐ 水野

四国・九州IL代表選抜メンバー
左 YAMASHIN(高知FD)
遊 西本(高知FD)
三 智勝(香川OG)
D カラバイヨ(高知FD)
右 末次(長崎S)
一 根鈴(長崎S)
二 檜垣(愛媛MP)
捕 吉川(長崎S)
中 笠井(香川OG)

本塁打
 IL 西本1号ソロ(4回、高市)、洋輔1号ソロ(8回、高市)
YS 中尾ソロ(7回、酒井)


『2009みやざきフェニックス★リーグ』は今日から第2クール(4試合)に入った。練習試合とは言え初勝利を手にし勢いに乗る四国・九州アイランドリーグ代表が、昨日と同じ綾錦原球場で東京ヤクルトスワローズと対戦した。
 1巡目で早くも5つの三振を奪い快調な投球を見せる四国・九州IL代表の先発・酒井大介(22歳・長崎S)だったが、3回裏、一番・三輪正義(元香川OG)に右中間へ大きな三塁打を浴び先制点を許す。だが4回表、二番・西本泰承(23歳・高知FD)が東京ヤクルト先発・高市の初球を叩くと、右翼スタンドへライナーで飛び込むソロ本塁打を放つ。さらに二死二塁のチャンスを作り、六番・根鈴雄次(36歳・長崎S)の左翼線にポトリと落ちる適時テキサス安打ですぐさま逆転に成功した。
 7回表、ここまでヤクルト打線を散発3安打に封じ込めた酒井だったが、四番・中尾に右翼へソロ本塁打を浴び同点に。しかし四国・九州IL代表も8回表に九番・洋輔(28歳・香川OG)が、勝ち越しの1打となる左越えソロ本塁打を放ち再び試合をひっくり返した。
 8回裏を土田瑞起(長崎S・19歳)、9回裏を伊代野貴照(29歳・高知FD)が3人ずつで締め、逆転で東京ヤクルトを下した四国・九州IL代表が今大会の初勝利を手にした。
 試合後のセレモニーでは逆転本塁打を放った洋輔がMVPに選出され、本塁打を放った3名がそれぞれ本塁打賞を手にしている。
 

『「結果出したかったんスよ」』

 宮崎で代表チームが始動してからもう5日である。2試合を終え3打席ノーヒット、洋輔(28歳・香川OG)は焦りを感じながらも、自分のやるべきことを必死にやり続けていた。
 2週間以上空いてしまった試合勘の鈍さはもう払拭している。9日、南郷での西武戦終了後、すぐさま室内練習場へ移動しマシンでの打ち込みを行った。昨日も楽天との合同練習のなか特打を行い、それが終れば今度は外野で走り込みを行っている。
「徐々に良くなってきてる感触はありました。日にちを追うごとに。練習のなかではハンパなくやれてたし、いつもの倍くらいバットを振ってたんで。打ち込みもできたし」
 何としてでも結果を出したい。「出るんかな?」と自問自答しながら、その不安を打ち消すためにはひたすら走り、ひたすらバットを振り続けるしかなかったのである。
「ここに来てる意味あんのか?」
 最後のチャンスとなる宮崎で結果を出せていない不甲斐なさが、身体を突き動かしていた。
 明らかに雰囲気が変わっていたのは今朝、試合前の打撃練習である。しっかりとバットを振り切ることができ、レフトの高い防球ネットに何本もの打球が突き刺さっていた。調子が上がってくれば自然と声も出る。普段チームで厳しい表情を見せ、若い選手たちの嫌われ役を買っている洋輔ではない。このリーグのベストメンバーたちと共に、明るい笑顔を見せている洋輔がいた。
 だが、代表チームでは1試合丸々出場できるような十分なチャンスは少ない。堀江賢治監督(徳島IS)も洋輔の好調さは解っている。しかし、今日の試合では後半からの出場となった。
 東京ヤクルトの先発は高市俊(25歳)である。07年希望枠で入団を果たした3年目、今季は一軍で3試合に登板している。やや変則のスリークォーターから変化球を多く投げる。ベンチからじっと投球フォームを見つめながら、1つの確信をつかんでいた。
「森山さん(一人コーチ・徳島IS)と見てたんですけど、投げ方で球種が解るんですよ。ノーワインドアップで『このときはヘンカが来る』とかって、自分のなかでそれが解ってたので、速い変化球、カットボールなんですけど。それを待とうと思ってました。あとはそれに振り負けないように」
 7回からライトの守備に就き、最初の打席が回ってきたのは8回表である。ワンアウトランナーなし、カウントがノーストライクスリーボールとなったところでバッティングゾーンを少し上げた。
「カットボール!」
 完全に読み切った内角高目へのボールを振り抜くと、打った瞬間それと判る角度でレフトスタンド高くへと舞い上がった。最初の1本は今大会の公式戦初勝利をもたらす、値千金の逆転ソロホームランとなった。
「結果出したかったんスよ」
 ようやく、洋輔のフェニックスリーグも幕が開いた。




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2009/10/10(Sat)

幻の1勝

四国・九州アイランドリーグ 2009みやざきフェニックス★リーグ 大会4日目
2009.10.9. 東北楽天ゴールデンイーグルス 4-5 四国・九州アイランドリーグ代表 <綾錦原球場> ※ 練習試合のため、成績は大会結果に反映されず

IL 000 001 022| 5 H10E3
GE 200 001 100| 4 H8E2

バッテリー
IL ゲレロ、山田、高尾、竹原、角野 ‐ 荒張、飯田
GE チルダース、松崎、林‐ 山本、銀次

四国・九州IL代表選抜メンバー
二 西本(高知FD)
遊 松井(長崎S)
一 中村(福岡RW)
右 カラバイヨ(高知FD)
D 末次(長崎S)
三 智勝(香川OG)
捕 荒張(徳島IS)
左 神谷(徳島IS)
中 笠井(香川OG)

本塁打
IL 末次2ラン(8回、林)

 第1クールから第2クールへの間となる練習日の今日、四国・九州アイランドリーグ代表は東北楽天ゴールデンイーグルスと練習試合を行った。四国・九州ILの先発は第1戦の先発予定に指名されながら、雨天中止のため登板の機会を逸したゲレロ(22歳、元徳島IS)である。
 立ち上がりの制球が定まらないゲレロは、先頭打者を四球で歩かせたあと二死満塁とし、六番・丈武(香川OG→東北楽天)に2点適時打となる中前安打を浴びる。先制点を奪われた四国・九州ILは、楽天先発・チルダースの緩急を駆使した投球の前にあと1本の出ない展開が続く。2回以降立ち直ったゲレロに代わり、4回から登板した山田秋親(31歳、福岡RW)が2イニングを0点で抑え、2点ビハインドで前半を終えた。
 6回表、制球を乱したチルダースが2つの四死球で一死一、三塁のピンチに陥る。五番代打・根鈴雄次(36歳、長崎S)への初球を捕手・山本が後逸する間に、三塁からYAMASHIN(山本伸一、26歳・高知FD)が本塁生還を果たす。このプレーの判定で主審に暴言を吐いたチルダースが退場となった。
 東北楽天は6回、7回と1点ずつを加え、差を再び3点に拡げる。しかし8回表、東北楽天の三番手・林恩宇から五番・末次峰明(25歳・長崎S)が左翼スタンドへライナーで飛び込む2ランを放ち1点差に追い上げる。9回表には八番・檜垣浩太(25歳・愛媛MP)の中越え二塁打、九番・笠井要一(24歳・香川OG)の右中間を破る適時三塁打で同点に追い着いた。林は続く一番・西本泰承(23歳・高知FD)への3球目を暴投し、三塁から生還した笠井が逆転のホームを踏んだ。
 9回裏、二死一、二塁のピンチも八回からマウンドに登った今季のセーブ王、角野雅俊(27歳・福岡RW)が無失点で切り抜け、四国・九州IL代表が東北楽天から5対4と逆転勝ちを収めている。
 試合後のセレモニーでは同点打となる適時三塁打を放った笠井がMVPに選ばれた。また勝利投手賞が角野に、ホームラン賞が末次に贈呈され、四国・九州IL代表が3賞独占となった。


『幻の1勝』

 2回以降、毎回ヒットでランナーを出しながら、得点に結び付かない。3点のビハインドを追い掛ける展開のなかで、一気に試合の流れをこちらに引きずり込んだのは、長崎セインツの主砲・末次峰明(25歳)の1発だった。
「うまくボールをつぶせました。前で洋輔さん(近藤洋輔、28歳・香川OG)が倒れて、どうしても1点欲しかった。ポップフライになると最悪だったんで、ランナーを還すために強い打球を打とうと。強く叩いて低い打球を打とうと思ってました」
 東北楽天の三番手・林恩字のストレートをライナーで弾き返すと、打球はレフトスタンドに突き刺さる2ランホームランとなった。1点差に追い上げただけでなく、「行ける!」という雰囲気まで運び込んだ起死回生の1発となっている。
 バッターボックスのなかで、今は迷いがないと言う。
「よく集中できてると思います。凡打もしますけど、自分のバッティングができている。自分のバッティングができてないと、ポテンヒットが出ても悔いが残る」
 今大会初戦となった9日、南郷での埼玉西武戦で3打席目にライト前へのタイムリーヒットを放っている。初めの2打席をそれぞれセカンドゴロ、ファーストライナーに倒れたのだが、すべて初球から躊躇せず振っていた。3打席目も初球をファールしたあとの2球目をヒットにしている。NPBのピッチャーは初球からストライクをどんどん投げてくる。それに対ししっかりバットを振り、甘く入ってきたボールをライナーで運ぶことができた。タイミングが合い、しっかり芯で捉えた打球には手応えを感じている。
「『うわ! 速いな!』とか感じなかった。バッティングに関しては良かったです。よく見えてました」
 昨日そう語っていた手応えは、今日の試合でもしっかりと感じることができた。
 末次だけではない。それぞれがそれぞれの持ち味をしっかり発揮でき始めている。途中出場となったYAMASHIN(山本伸一、26歳・高知FD)が、2度の出塁で2度とも盗塁を決めた。末次が返した三塁ランナーは彼だった。檜垣浩太(25歳・愛媛MP)も2打席で2本の二塁打と、今季打率5位の実力を見せている。
 勝っても大会結果の残らない練習試合ではある。しかし確実にチームに勢いを生んだ、幻の1勝である。




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2009/10/08(Thu)

熱さと貪欲さ

四国・九州アイランドリーグ 2009みやざきフェニックス★リーグ 大会3日目
2009.10.8. 埼玉西武ライオンズ 9-6 四国・九州アイランドリーグ代表 <南郷スタジアム>

IL 000 040 100| 6 H10E2
L 340 100 10×| 9 H11E0

バッテリー
IL 松居、福田、土田、石田、伊代野 ‐ 西森、吉川
L 藤原、田沢、野上、宮田、平野 ‐ 岳野

四国・九州IL代表選抜メンバー
左 YAMASHIN(高知FD)
遊 西本(高知FD)
三 智勝(香川OG)
D カラバイヨ(高知FD)
右 末次(長崎S)
一 根鈴(長崎S)
中 洋輔(香川OG)
捕 西森(香川OG)
二 檜垣(愛媛MP)

本塁打
L 松坂3ラン(1回、松居)、松坂ソロ(7回、石田)

 台風が去り、『2009みやざきフェニックス★リーグ』は3日目にして公式戦開催となった。四国・九州アイランドリーグ代表も南郷スタジアムにて埼玉西武ライオンズを相手に今大会初戦を迎えている。
 初戦の先発投手に指名されたのは左腕・松居伊貴(23歳・香川OG)である。しかし初回に西武打線に捕まる。連打で一死一、二塁のピンチを作ると、四番・松坂に中越え3ランを浴びいきなり3点を失った。続く2回裏にも連打から無死満塁にすると、松坂のフェンス直撃の左越え二塁打などで4点を奪われた。
 4回裏に捕手・西森将司(21歳・香川OG)の二塁悪送球で1点を失い、8点をリードされたあとの5回表、四国・九州IL代表はこの回からマウンドに登った西武二番手・田沢の連続四球で走者を溜める。3者連続押し出し四球のあと、五番・末次峰明(25歳・長崎S)が右前に適時安打を放ち、この回4点を返した。
 6、7回と先頭打者を出塁させただけでなく、8回には八番・吉川公史郎(25歳・長崎S)の中越え三塁打で二死三塁とするなど、度々チャンスを作る四国・九州IL代表だがあと1本が出ない。逆に7回裏、四番手・石田大樹(20歳・長崎S)が松坂に今日2本目となるソロ本塁打をバックスクリーンに叩き込まれ、点差は4点に開いた。
 9回表、一番・YAMASHIN(26歳・高知FD)の内野安打、二番・西本泰承(23歳・高知FD)の右中間二塁打で無死二、三塁とすると、三番・智勝(26歳・香川OG)の二ゴロの間にYAMASHINが生還。さらに五番・神谷厚毅(23歳・徳島IS)の一、二塁間を破る適時安打で西本が還り2点を挙げた。しかし反撃もここまで、6対9で埼玉西武の前に敗れ、悔しい黒星スタートとなっている。
 明日9日は練習日だが、綾錦原球場において東北楽天ゴールデンイーグルスとの練習試合を行うことが決まった。なおこの試合結果は、みやざきフェニックス★リーグの順位には考慮されない。


『熱さと貪欲さ』

 結果から言えば、先発の松居伊貴(23歳・香川OG)が序盤に大量失点してしまい、試合を作ることができなかった。そこに尽きる。しかし逆転のチャンスがなかった訳ではない。ランナーを溜めながらあと1本が出ない。走塁ミスでチャンスを潰してしまう。森山一人コーチ(徳島IS)の言葉を借りれば、「もっとできる」はずの選手たちが、己の持っている実力を十分発揮できなかったゲームだった。
 堀江賢治監督(徳島IS)も不満を口にしている。
「高知、長崎の選手を除くと、やはり反応がよくない。試合前のバッティングを見てても、昨日よりまた今日の方がさらに良くなってる。でも、まだにぶい」
 気温はさほど高くはなかったが、台風の残した湿った空気は身体を重くさせていた。はっきりとそれを口にしていた選手もいる。だが、そんなことは言っていられないのだ。だったらしっかり汗をかき、身体にキレを作るしかない。
「良かった選手はいました。でも、今日の試合をスカウトの方が見られると、どうかな? とは思う」
 先発マスクを被り3安打を放った西森将司(21歳・香川OG)、初球から果敢にバットを振り、タイムリーヒットを放った末次峰明(25歳・長崎S)、好守備と共に2安打を放ち、好調さをアピールした西本泰承(23歳・高知FD)など、光った選手はいた。しかし、3位に輝いた昨年のチームのように、集中打で一気に試合の流れを奪い取ってしまうような爆発的な勢いはまだ見られない。
 森山コーチが言う。
「いろいろ経験してる選手たちが、『このくらいでいいのかな?』と思ってるのかもしれない。まぁ徐々に熱さが出てくれば、変わってくるとは思う」
 アピールの時間は始まったばかりのようで、あと12試合しかない。前半で代表チームを離れる予定のメンバーにとっては、あと5試合で宮崎を去ることになる。自分の野球人生におけるこれが最後のアピールタイムである。ただ漠然と9イニングを過ごしてしまうにはもったいなさ過ぎる。
 試合後、一塁側ブルペンの横にネットを置き、西武のキャッチャー陣がスローイング練習を行っていた。荒張裕司(20歳・徳島IS)も三塁側ベンチの前から興味深げにその様子を見つめていた。それを見ていた根鈴雄次(35歳・長崎S)が声を掛けてきた。
「見てるだけじゃなくて、行って来いよ」
 森山コーチを通じ、その練習に参加させてもらっている。そこには今まで考えたこともなかった新たな発見があった。
「スローイングのときに股関節を意識して(練習)やってるんですよ。そんなん今まで股関節なんか、まったく意識したことなくて。バッティングで股関節使ってっていうのなら解るんですけど」
 西武の選手たちに混じってその練習を体験してみた。少し高潮した頬をしながら戻って来て、両足の付け根辺りを両手で押さえながら話す。
「なんか、ここら辺が燃えてきました。明日ちょっと張るかもしれないですね。根鈴さんのおかげです」
 これが新しい何かのきっかけに繋がるかもしれない。たとえそうはならなくても、自分の引き出しが1つ増えたことだけは間違いない。チャンスが落ちているのは何も試合中だけではないのだ。
 背中を押してもらったとは言え、突き動かしたのは「もっとうまくなりたい」という純粋な気持ちである。彼らにとって大切なのは、そんな熱さとそして、貪欲さなのではないだろうか。




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2009/10/07(Wed)

恵みの雨

四国・九州アイランドリーグ 2009みやざきフェニックス★リーグ 大会2日目
2009.10.7. 四国・九州アイランドリーグ 雨天中止 湘南シーレックス <アイビースタジアム>

 台風17号の接近による雨と強風のため、今日行われる予定だった湘南シーレックス戦も昨日に続き中止となった。四国・九州アイランドリーグ代表は、はんぴドームにて9時から2時間の練習を行っている。
 野手陣は2ヶ所でのフリー打撃を、投手陣はブルペンに入ってピッチングを行った。NPB球団のスカウトも視察に訪れており、非常に引き締まった雰囲気のなかでの練習となった。15m、10mのショートダッシュを最後に10時40分、練習を終えている。
 宮崎市内も徐々に雨風が厳しくなってきており、台風の影響が心配される。宮崎への再接近は今夜9時頃となるため、台風一過となった明日はグラウンドコンディション次第で、南郷で予定されている埼玉西武ライオンズ戦も開催される見込みだ。
 また予備日とされている大会4日目の10月9日に、NPB球団と練習試合を行うことが濃厚となっている。実現すれば10日から始まる第2クールの4試合と併せ、現在の代表チーム第1陣は6連戦を行うことになる。


『恵みの雨』

 せっかくの大きなアピールのチャンスがこれで丸2日間、雨で流れてしまった。しかしどうやらこの雨は、あながちチャンスの機会を奪っただけではないようだ。もしかすれば、これが恵みの雨になるかもしれない。堀江賢治監督(徳島IS)が語る。
「良かった。良かったです。先週、雨でみんなバッティング練習ができてなかったから、こっちで練習できたのは良かった。バッティング見てても、みんな昨日より全然振れてきてる。昨日なんかもし試合やってたら…」
 公式戦がすべて終了した9月23日以降、リーグチャンピオンシップを戦った高知ファイティングドッグス、長崎セインツを除いた4球団は、それぞれ短い休養期間を採っている。継続して練習を続けていた2チームを除き練習量がやや少なく、コンディションを落としてしまっている。しかも悪天候が続いたため思ったような練習ができておらず、調整がうまく行っていない。
「ウチは土日、グラウンドが使えないんですよ。金曜日(2日)も雨だったし、練習やれたのって木曜日以来」
 そう語った檜垣浩太(26歳・愛媛MP)にとっても、昨日は久し振りのバッティング練習だった。代表チーム第1陣、唯一となったマンダリンオレンジのユニフォームがコンディションを急速に上げている。
 リーグチャンピオンシップを戦った長崎Sのメンバーにとっては、この雨天中止が疲労を回復させるための非常にいい休養となっている。年間王座を逃したショックをすぐに切り替え、NPBとの連戦のモチベーションにしている。根鈴雄次(36歳・長崎S)が言う。
「コンディションはいいですね。僕らずっと動いてたんで。こういう大事な試合は(多少の雨なら)やりたいですよね」
 明日以降、6連戦になる可能性が高いことを聞き、
「そうなんですか! ぜひやりたいですね。まったく問題ない」
 と、目を輝かせていた。
 今夜、台風が過ぎ去れば、明日の南郷での埼玉西武戦が今大会の初戦となる。
「明日は大爆発してくれるでしょう!」
 室内練習場を出ようとしていた堀江監督が、降り続く雨を見上げながらニヤリと笑った。


2009.10.7. HANPI DOME
はんぴドームを借りての打撃練習。NPB関係者の顔も見える




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2009/10/06(Tue)

2009みやざきフェニックス★リーグ 大会2日目

四国・九州アイランドリーグ 2009みやざきフェニックス★リーグ 大会1日目
2009.10.6. 東北楽天ゴールデンイーグルス 雨天中止 四国・九州アイランドリーグ代表 <都城市営球場>

 雨のため、今日予定されていた『2009みやざきフェニックス★リーグ』東北楽天ゴールデンイーグルス対四国・九州アイランドリーグ代表チームとの試合は、早々と中止が決定した。
 四国・九州IL代表は12:30より木の花ドームにおいて練習を行っている。ウォーミングアップ、キャッチボールのあと、野手は2ヶ所に分かれてのフリー打撃を行った。
 3日に佐世保でリーグ制覇を決めた翌日、すぐさま高知へ戻ったあと、再び九州の地を踏んだ高知ファイティングドッグスのメンバー5名も元気に身体を動かしている。YAMASHIN(山本伸一、26歳・高知FD)も「ヨッシャアアア!」と声を挙げながら、右に左に快音を轟かせていた。
「(スケジュールがタイトで)…ヤバイっスよ。でも、全然しんどくないという…」
 ハードな移動にも気持ちはまったく疲弊しておらず、いよいよ始まった宮崎での最後のアピールに闘志を燃やしている。
 打撃練習を行っているネットの横では堀江賢治監督、森山一人コーチ(共に徳島IS)が洋輔(近藤洋輔、28歳)、笠井要一(24歳)、智勝(近藤智勝、26歳・以上香川OG)、檜垣浩太(25歳・愛媛MP)らにノックを行い、捕球してからスローイングに移る動作の足の運びなどを再確認していた。
 投手陣はブルペンに移動してのピッチング練習のあと、ランニング、岡本克道コーチ(香川OG)のノックによるフィールディング練習を行った。
 野手はダッシュでのランニングメニューを行って今日の練習を終えている。約2時間の練習を終え、撤収となった。
 今回の代表チームのキャプテンは誰? という質問に堀江監督は、
「『誰にするか?』って言ったら、みんなが一斉に彼の方を見て…」
 と話し、満場一致で洋輔に決まったことを打ち明けてくれた。
 主将に任命された洋輔は、
「みんな、やることは分かってると思うんでね。いやもう、やるだけです」
 と力強く答え、バスで木の花ドームをあとにしている。


2009.10.6. KONOHANA DOME
打撃練習中のグラウンドで、YAMASHIN(左)と智勝(右)がダッシュを繰り返す




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2009/10/06(Tue)

2009みやざきフェニックス★リーグ歓迎レセプション

四国・九州アイランドリーグ 2009
2009.10.5. 2009みやざきフェニックス★リーグ 歓迎レセプション

 明日から開催される『2009みやざきフェニックス★リーグ』の歓迎レセプションが宮崎県観光協会の主催により宮崎市内のホテルで執り行われた。各球団の監督、関係者などと共に、四国・九州アイランドリーグからも鍵山誠CEO、第1、2クールの代表チームを率いる堀江賢治監督(徳島インディゴソックス)などが出席した。

堀江賢治監督コメント
「とにかく絶対アピールできる場なんでね。最大限のアピールができるよう選手たちをサポートしたいと思ってます。できる選手ばっかりがここに来てますし、ここに来てる選手に絶対チャンスはある。アイランドリーグの選手は年齢的にも(NPBと比べると)高めなんでね。勝って当たり前じゃないけど、NPBを目指してる必死さをとにかく見せる。それは各球団の監督さんからも『気持ちを見せて欲しい、施設も十分じゃないなかでやってるハングリーさを見せて欲しい』と、言われてます。NPBの若手にとってももの凄く勉強になるんでね」

 第1クール(10月6日~8日)、第2クール(10日~13日)に出場する選手は今日宮崎入りしている。監督以下、代表チームメンバーは以下の通り。

監督
堀江賢治(徳島IS)

コーチ
岡本克道(香川OG)、森山一人(徳島IS)

トレーナー
高木俊文(愛媛MP)

投手
竹原俊介(徳島IS)、ゲレロ(元徳島IS)、福田岳洋、松居伊貴、高尾健太(以上、香川OG)、角野雅俊、山田秋親(以上、福岡RW)、酒井大介、土田瑞起、石田大樹(以上、長崎S)、伊代野貴照(高知FD)以上10名

捕手
荒張裕司(徳島IS)、西森将司(香川OG)、吉川公史郎(長崎S)、飯田一弥(高知FD)以上4名

内野手
智勝(香川OG)、檜垣浩太(愛媛MP)、中村真崇(福岡RW)、根鈴雄次、松井宏次(以上、長崎S)、西本泰承(高知FD)以上6名

外野手
神谷厚毅(徳島IS)、洋輔、笠井要一(以上、香川OG)、末次峰明(長崎S)、YAMASHIN、カラバイヨ(以上、高知FD)以上6名、計26名

 第1戦は明日10月6日(火)、12:30より都城市営球場にて行われる東北楽天ゴールデンイーグルス戦からスタートする。四国・九州IL代表の先発投手はゲレロを予定している。


2009.10.5. MIYAZAKI
参加16球団のなかに四国・九州ILのフラッグも




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2009/10/06(Tue)

TEST
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