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    Hirofumi TAKATA

    Author:Hirofumi TAKATA
    スポーツライター。
    現在『週刊ベースボール』『Baseball Clinic』『熱中!野球部』『野球太郎』『ホームラン』等の各雑誌、スポーツ紙『デイリースポーツ』などにおいて、独立リーグ、高校野球を中心に取材、執筆活動を続けている。
    4月2日生まれ。A型。

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2009/09/26(Sat)

3年前の屈辱も

四国・九州アイランドリーグ 2009リーグチャンピオンシップ 第1戦
2009.9.26. 高知ファイティングドッグス 5-1 長崎セインツ <高知市営球場> 観衆627人

 長崎S 000 010 000| 1
高知FD 030 020 00×| 5

勝 吉川岳 1勝
敗 酒井大介 1敗

バッテリー
 長崎S 酒井、上村 ‐ 吉川
高知FD 吉川 ‐ 飯田

本塁打
高知FD 古卿1号2ラン(5回、酒井)

 今季のチャンピオンチームは長崎セインツか、それとも高知ファイティングドッグスか。四国・九州アイランドリーグの年間王者を決める『2009リーグチャンピオンシップ』が遂に幕を開けた。5試合を戦い先に3勝を挙げたチームが優勝となる。第1戦は後期リーグ戦を制した高知FDのホーム、高知市営球場で12:00プレーボールとなった。
 2回裏、高知FD打線が長崎Sの先発・酒井大介(22歳)に襲い掛かる。先頭の五番・中村龍央(28歳)が左前安打で出塁すると、六番・梶田宙(26歳)もバントヒットで続き走者を溜める。一死二、三塁から八番・飯田一弥(23歳)が三遊間を破る適時安打、さらに九番・流大輔(20歳)、二番・西本泰承(23歳)も適時安打を放ち、計5安打の猛攻で3点を先制した。
 4回まで無失点で乗り越えてきた高知FDの先発左腕・吉川岳(23歳)だったが、5回表に1点を失う。しかし5回裏、三番・古卿大知(29歳)の左翼ポール際へ飛び込む今大会1号2ランで長崎Sを再び突き放すことに成功した。
 吉川は長崎S打線に得点を許さないまま、6回以降を1安打に抑える好投を見せる。最終回の攻撃も最後の打者を一ゴロに仕留め、見事な完投勝利で初戦を制した。高知FDが5対1で長崎Sを下し、ホーム高知でまず1勝を奪っている。


『3年前の屈辱も』

 序盤に3点のリードを奪った高知FDの集中打が、この試合を決する大きな分かれ目になった。2回裏、先頭の五番・中村龍央(28歳)が変化球をきれいにレフト前へ運ぶ。続く六番・梶田宙(26歳)がバントの構えを見せた。だが打球は、キャッチャーの後方へと転がるファウルになった。
 実はサインは送りバントではない。
「セーフティ(バント)のサインが出て、狙ってました。最近、結構決まってるんですよ、ちょっと浮いちゃったけど」
 2球続けたセーフティバントは、前進守備の態勢を取っていたサードの前にふわりと上がった小さなフライとなった。ダッシュで突っ込み、伸ばした左手のグラブでボールをすくい上げようとしたが獲れない。2本のヒットでつかんだノーアウト一、二塁のチャンス、2回裏の3点はここから始まっている。
 高知FDがリーグチャンピオンシップに出場したのは、リーグが前後期制になり、香川オリーブガイナーズとの間で雌雄を決することになった06年、初めてリーグチャンピオンシップが行われた年以来になる。香川OGに王手を決められて臨んだ敵地・オリーブスタジアム(当時)での第4戦、九番・八木裕章の打ったレフトへのライナー性の当たりをレフトが後逸し、劇的なサヨナラ負けとなった。あのときレフトを守っていたのが梶田である。あの日の屈辱は今も心のすみに残っている。
「あれから何か、考え方が変わりましたよね。どんな打球でも安心したらダメだなって思うようになったし」
 三塁側ベンチでたった1人うずくまったまま、まったく動くことのできなかったあの秋の日から、早くも3年が経とうとしている。やっとあのときと同じ場所に帰って来た。プレッシャーなどこれっぽっちもない。
「他のチームが試合できない分、自分たちができてる。それは楽しいです」
 そうはっきりと語る。
 3年前の屈辱を知っているのは梶田、中村、YAMASHIN(山本伸一、26歳)、そして今日ライナーでレフトポール際への2ランを叩き込んだ古卿大知(29歳)の4人だけである。経験のある彼らがチームを引っ張り、シーズン後半の勢いを保ったままリーグチャンピオンシップに突入した。短期決戦で先手を獲ったことはやはり大きい。
 選手の1人が帰り際、こちらに耳打ちしてきた。
「明日、梶田さん打ちますよ。ほら」
 そう言われてグラウンドに目をやると、マスコットバットを持った梶田が一塁側ベンチ前からレフト方向へ向け、打ちっ放しのティーバッティングを行っている。居残りの特打だ。
 自分の分を打ち終わったあと、今度は練習生にバットを渡した。そばにいた中村が彼に細かくアドバイスしている。梶田もそばで盛り上げる。
「お! いいねぇ! いい感じじゃん」
 打球は高々と舞い上がり、外野フェンスを越えて行った。
 リーグで5年目を迎えた選手たちと、これから選手契約を勝ち取ろうともがいている若い練習生たちが共に技術を磨きあっていた。そこには身に付けた技術を伝え、またそこから学び取ろうとする野球人たちの神聖な空間があった。そしてその技術の奥には、これまでの5年間で培ってきた努力だけでなく、3年前日本一を逃したあの日の屈辱も確かに込められている。


『3時間』 2006.10.15. 2006リーグチャンピオンシップ第4戦 香川OG 3-2 高知FD


2009.9.27. 2009リーグチャンピオンシップ第2戦 高知FD 8-4 長崎S <高知市営球場>
コラム『我慢の5時間半』は、『THE STADIUM』(http://thestadium.jp/)に掲載されています。



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2009/09/26(Sat)

四国・九州アイランドリーグ2009 後期公式戦
2009.9.22. 香川オリーブガイナーズ 2-6 高知ファイティングドッグス <サーパススタジアム> 観衆2,507人
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2009/09/26(Sat)

四国・九州アイランドリーグ2009 後期公式戦
2009.9.21. 香川オリーブガイナーズ 8-1 徳島インディゴソックス <サーパススタジアム> 観衆2,660人
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2009/09/20(Sun)

「1年目の雰囲気になってきたかな」

四国・九州アイランドリーグ2009 後期公式戦
2009.9.19. 高知ファイティングドッグス 8-2 福岡レッドワーブラーズ <高知市営球場> 観衆503人

福岡RW 100 010 000| 2
高知FD 002 001 32×| 8

勝 伊代野貴照 2勝2敗9S
敗 徳永雄哉 9勝9敗

バッテリー
福岡RW 徳永、大澤、中田 ‐ 翔
高知FD 伊代野 ‐ 飯田

本塁打
福岡RW 國信3号ソロ(1回、伊代野)※先頭打者本塁打
高知FD 梶田5号ソロ(7回、徳永)

 福岡レッドワーブラーズを迎えての今季最終戦、高知ファイティングドッグスは本来クローザーである伊代野貴照(28歳、元阪神)を先発に送り込んだ。だが、いきなり一発を浴びる。初回、一番・國信貴裕(26歳)の右翼スタンドへ叩き込む3号先頭打者本塁打で福岡RWが先制した。
 高知FDも3回表、先発の徳永雄哉(24歳)を捉え、二番・西本泰承(23歳)の右翼手の頭上をライナーで越える適時二塁打、四番・カラバイヨ(25歳、ベネズエラ)の中前適時打で逆転に成功する。しかし5回表に1点を返され同点を許すと、前半を2対2の同点で終えた。
 6回裏、再び高知FDが突き放す。七番・飯田一弥(23歳)の適時中前打で勝ち越しの1点を奪うと、7回には九番・梶田宙(26歳)の右翼越え5号ソロ本塁打などで3点を、8回にも2点を奪い試合を決めた。伊代野も10三振を奪う好投で、6回以降得点を与えないまま9回を投げ抜いた。8対2で福岡RWを下し、伊代野が2勝目を手にした。
 この結果、福岡RWは残り3試合を残して優勝争いから脱落することとなった。2位の香川オリーブガイナーズが長崎セインツに勝利したため、ゲーム差は「1.5」のまま。明日、高知市営球場での直接対決に高知FDが勝利すれば、その場で後期優勝が決定する。


『「1年目の雰囲気になってきたかな」』

 なぜなのかは、指揮官である定岡智秋監督(高知FD)自身もよく分からないと言う。
「昨日から今日にかけてね、ベンチのムードがよくなってきとるんよ。愛媛に負けたときなんか声も出んし、全然盛り上がらんかったのにね。よう声も出とるし、えらい勢いある。ワーワー言い出してね」
 あと5試合、目の前の試合をひとつひとつ勝っていくことが優勝へと繋がる。追われる者のプレッシャーは、今の高知FDからほとんど感じられない。逆に「やるしかないんだ!」という強い気持ちが端々に溢れている。
 6月11日に入団して以来、伊代野貴照(28歳)が先発投手としてまっさらなマウンドに登るのはこれが初めてである。昨日の愛媛マンダリンパイレーツ戦の9回裏に、ベンチが本来のクローザーである伊代野を使わず、チームの勝ち頭である吉川岳(23歳)を使ったのはこういう理由だった。5連戦の2戦目は伊代野に完投してもらう。定岡監督の描いていたシナリオがあった。伊代野が言う。
「『もう行くしかないやろ!』って思ってました。9回全部っていうよりも、1人1人投げていったって感じですね。ずーっと勢いがあるんですよ、ベンチに。選手は乗ってました。シゲ(山隈茂喜、26歳。昨日の愛媛MP戦で8回無失点の好投)が調子いいのとかも関係あるんだろうけど、そういうのにみんな便乗してるって感じですね」
 7回を除き毎回の10奪三振である。いきなり喰らった先頭打者ホームランに動揺することもなかった。強弱を意識した緩急のあるピッチングを続けながら、決めるところは決める。右打者の外角低目へ思い切って投げ込んだストレートに、福岡RW打線は手が出なかった。
 7回裏、3点を奪い試合を決定付けた最初の1点は、梶田宙(26歳)の放ったライトへのソロホームランである。右手でガッツポーズを作りながら二塁を回ると、そのまま歓喜で沸き上がるベンチに迎えられた。
 その前の打席、5回裏の先頭バッターとして打席に入ったが、内角低目のストレートを見逃し三振している。
「『またまっすぐで来るんじゃねーか?』と思ってたら、またまっすぐ。真ん中よりの外でした」
 ライトライナーか? と思ったと言うが、打球はうまくフェンスを越えて行った。実はここ数試合、ややバットが湿っている。先週、三番に入っていた打順は九番まで落ちていた。試合前、特打を希望している。
「やるしかなかった。何とか気持ちでやろうと思ってました。形に拘ってたら途端に落ちちゃうから、振ることだけ。どういう形でもいいから、しっかり振って」
 伊代野にしても梶田にしても、まったく気持ちが守りに入っていない。選手たちにコメントをもらう度に「気持ちで!」の言葉が返って来る。最後の5連戦に2連勝した勢いは、それぞれが「やるしかないんだ!」と思う強い気持ちから生まれている。
 05年、まだ1シーズン制だったリーグ初年度の最初の王者が高知FDである。土佐山田での胴上げを知っているのは梶田の他に、古卿大知(29歳)、中村龍央(28歳)の3人だけになった。梶田が言った。
「1年目の雰囲気になってきたかな? カラ元気じゃないけど、とりあえず元気出しとけ! みたいな感じです」
 明日、ホーム最終戦。勝てば06年前期以来、3年ぶり3度目の優勝が決まる。3年前に優勝を決めたのはここ、高知市営球場である。


2009.9.20. 高知FD 4-1 香川OG <高知市営球場>
コラム『「ジロウさんの分まで」』は、『THE STADIUM』(http://thestadium.jp/)に掲載されています。




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2009/09/19(Sat)

101本目のヒットが思い出させてくれたこと

四国・九州アイランドリーグ2009 後期公式戦
2009.9.18. 愛媛マンダリンパイレーツ 0-3 高知ファイティングドッグス <坊っちゃんスタジアム> 観衆2,872人

高知FD 020 000 010| 3
愛媛MP 000 000 000| 0

勝 山隈茂喜 3勝1敗1S
S 吉川岳 13勝5敗1S
敗 浦川大輔 4勝7敗4S

バッテリー
高知FD 山隈、吉川 ‐ 藤嶋、飯田
愛媛MP 浦川、能登原 ‐ 梶原

本塁打
高知FD 中村9号2ラン(2回、浦川)

 首位を走る高知ファイティングドッグスにとって、優勝を懸けた5連戦がいよいよ始まった。1つも落とせない5連戦の初戦は、愛媛マンダリンパイレーツとの今季最終戦である。敵地・坊っちゃんスタジアムでのナイトゲームで行われた。
 2回表、愛媛MP先発・浦川大輔(27歳)を高知FD打線が捉える。四番・カラバイヨ(25歳、ベネズエラ)の右前打のあと、五番・中村龍央(28歳)が左翼スタンドに先制の9号2ランを叩き込み2点を奪った。
 3回以降、立ち直った浦川と高知FD先発・山隈茂喜(26歳)との投手戦が続く。両チーム追加点のないまま前半を終えると、次に試合が動いたのは8回表だった。二死三塁の場面に二番・YAMASHIN(山本伸一、26歳)が右翼フェンスを直撃する適時三塁打を放ち1点を追加した。
 8回を無失点のまま投げ抜いた山隈に代わり、9回を左腕・吉川岳(23歳)が3人で締め、愛媛MPの反撃を断ち切った。高知FDが3対0で勝利し、山隈が3勝目、吉川が今季初セーブポイントを獲得している。
 この結果、2位の香川オリーブガイナーズが福岡レッドワーブラーズに敗れたため、ゲーム差は「1.5」に再び拡がることとなった。


『101本目のヒットが思い出させてくれたこと』

 高知FDのスターティングオーダーを見て、気付いたファンも多かったことだろう。これまで一番バッターとして打席に立ち続けてきたYAMASHIN(山本伸一、26歳)が二番に下がっている。
 今季通算100本目のヒットを放った9月12日から数えて、もう18打席ヒットが出ていない。かつて4割に届こうかとしていた打率が.345まで下がっている。9月16日に行われた香川オリーブガイナーズとのダブルヘッダーでは、8打席の内でなんと5つもの三振を記録していた。このシーズン終盤に来て、完全に調子を崩しているのは誰の目にも明らかだった。
 第2打席に内野手のエラーで出塁し、今季37個めとなる盗塁を成功させたものの、ヒットは出ていない。2点リードで迎えた8回表、ワンアウト二塁の場面で一番・西本泰承(23歳)がきっちりと送りバントを成功させた。ツーアウト三塁となった場面で打順が回る。ふと定岡智秋監督の方に目をやれば、両手を前に差し出して「お前に任せたからね」というポーズを見せていた。
 前の打席は外角の変化球を振らされ三振に終った。ホームランで2点を失っているとはいえ、今日の浦川大輔(27歳)は気合いが入っている。6奪三振を奪い、高知FD打線を散発4安打に抑え込んでいた。
「とりあえず初球から振って行こう」
 そんな気持ちで打席に入り、初球を三塁側へファールしたときに気付いたことがある。
「『あ、力んでるわ』と思って、もっと楽にスッと立ってみようかな? と思ったんですよ」
 背筋を伸ばし、肩の力をフッと抜いた姿勢で再び打席に入った。2球目のボールを見逃すと、続く3球目、インコースへ入ってきた128㌔のカットボールにバットを出した。鋭い当たりが一塁側のファールグラウンドを転がって行く。
「なんかゾーンに入ってましたね。めちゃくちゃ集中できてました」
 今のファールで久し振りにバットがうまく抜けた。力むことなく集中できている自分がいる。4球目、電光掲示板の速度表示が示した数字は132㌔である。高い弾道となった打球がライトスタンドへと舞い上がる。
「2本目のファールとまったく同じ球が来ました。インコース低目のカットボールです。あれで入ってたらカッコ良かったんですけどね」
 ライトがとても獲ることのできる高さではない。オーバーフェンスこそならなかったが、坊っちゃんスタジアムの高いブルーの外野フェンスを直撃した打球が跳ね返る間に、一気に三塁を陥れる。三塁ベースにすっくと立ち、低く突き出した右手の拳をわなわなと震わせていた。
「涙出そうでした。自分の成績がどうとか、首位打者がどうとか。いろいろ考えて気にしてたんですけどそうじゃなくて、最後まで自分の野球を思い切ってやるだけなんやってことを思い出しました」
 101本目のヒットとなったタイムリースリーベースヒットが思い出させてくれたこと。それは、数字を意識しすぎている内に気持ちが守りに入り、焦り、泥沼にはまりかけていたなかで忘れかけていた闘志である。首位打者を獲ったからといって、必ずNPBから指名される訳ではない。どんどんアピールすることこそが大切なのだ。それを最も良く知っているのは他ならぬ自分自身ではないか。攻めるしかない。その気持ちをもう一度思い出させてくれた。
「もう大丈夫です」
 試合後に見たのは、久し振りに見た陰りのない笑顔のYAMASHINだった。




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2009/09/18(Fri)

「こんなところで終わりたくない」

四国・九州アイランドリーグ2009 後期公式戦
2009.9.15. ダブルヘッダー 第2試合 高知ファイティングドッグス 1-5 香川オリーブガイナーズ <高知市営球場> 観衆239人

香川OG 010 220 000| 5
高知FD 000 001 000| 1

勝 高尾健太 10勝5敗
S 橋本亮馬 5勝3敗12S
敗 山中智貴 6勝8敗1S

バッテリー
香川OG 松居、高尾、橋本 ‐ 西森
高知FD 山中、武田、ジョン ‐ 飯田、宮元

本塁打
香川OG 国本2号ソロ(2回、山中)、3号2ラン(4回、山中)

 高知FD対香川OGのダブルヘッダー第2試合は13時28分にプレイボールがコールされた。2回表、香川OGは高知FD先発・山中智貴(20歳)から六番・国本和俊(26歳)が左翼スタンドへ2号ソロ本塁打を叩き込み先制点を奪う。国本は4回表にも2打席連続となる3号2ランを放ち差を拡げた。さらに5回表には智勝(近藤智勝、26歳)の2点適時二塁打で5点のリードを奪い優勢に試合を進める。
 投手陣もこれに応え、2回からのロングリリーフとなった高尾健太が高知FD打線を抑える。6回に1点を失ったが、7回からリリーフした橋本亮馬(26歳)が3イニングを3人ずつでピシャリと締め、5対1で高知FDを下した。高尾が10勝目、橋本が12セーブ目を挙げている。
 この結果、香川OGは高知FDとの差を再び0.5に戻し、逆転優勝への望みを繋いだ。


『「こんなところで終わりたくない」』

 第1試合に破れ、ゲーム差は「1.5」に開いた。この2試合目を落とせば高知FDにマジック「3」が点灯してしまう。それと同時に、香川OGのリーグ4連覇にも赤信号が灯る。
 常勝香川OGのメンバーとして戦ってきた4年目の国本和俊(26歳)は思っていた。
「次の試合でシーズンが終っちゃう。こんなとこで終わりたくない」
 ベンチはまだ沈み切っていない。雰囲気も悪くなかった。約45分後に開始される第2試合に向け、さっそく切り替えている。
 試合を動かしたのは国本の一振りだった。2回表、高知FD先発・山中智貴(20歳)の初球を捉えると、打球はレフトスタンドへと高く舞い上がった。4回表、再びレフトを鋭い打球が襲う。レフトのYAMASHIN(26歳)がバックネット方向に完全に背中を見せ、フェンスの上を高く越えて行く打球を見送った。
「インコース寄りのスラ(スライダー)です。抜けてるんですよ、2つとも。だから棒球になってる。1本目はちょいつまりました。つまり芯みたいな感じで。2本目の方が完璧でした」
 2打席連続となるホームランで3点を奪い、まず試合の流れをつかむ。5回に2点タイムリーヒットとなるレフトオーバーの二塁打を放った智勝(近藤智勝、26歳)と共に5打点を叩き出し、マジック点灯をすんでのところで止めてみせた。
 これで再び0.5ゲーム差となり、残り5試合での決着へと持ち込んでいる。次の直接対決は20日、やはりビジターでのゲームである。そこを乗り切って22日の最終戦が行われるホーム・サーパススタジアムに帰りたい。いや、帰らなければならない。香川OGの底力が発揮されるのはここからである。
 国本が繰り返した。
「まだシーズン終わりたくない。まだ早すぎる。こんなところで終わりたくない。特に優勝を知ってるメンバーはみんなそう思ってるんで」
 そう言い残して、クールダウンのストレッチのために外野の芝生へと歩を進めた。
 



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2009/09/18(Fri)

13勝目

四国・九州アイランドリーグ2009 後期公式戦
2009.9.15. ダブルヘッダー 第1試合 高知ファイティングドッグス 3-0 香川オリーブガイナーズ <高知市営球場> 観衆197人

香川OG 000 000 000| 0
高知FD 010 001 10×| 3

勝 吉川岳 13勝6敗
敗 福田岳洋 9勝5敗1S

バッテリー
香川OG 福田、杉尾、上野 ‐ 西森
高知FD 吉川 ‐ 藤嶋

本塁打
高知FD 中村8号ソロ(2回、福田)、カラバイヨ18号ソロ(6回、福田)

 首位・高知ファイティングドッグス、2位で追う香川オリーブガイナーズ、共に残り試合数は「7」。そのうち直接対決の数は4試合残されている。この2試合を獲ったチームが後期優勝にグッと近づく。ゲーム差0.5で迎えた首位決戦天王山は、高知FDのホーム・高知市営でのダブルヘッダーで行われた。
 第1試合、高知FDの先発は12勝を挙げている左のエース・吉川岳(23歳)、香川OGは9勝を挙げている福田岳洋(26歳)と、共にチームの勝ち頭同士の対決となった。
 2回裏、高知FDはここに来て大当たりの五番・中村龍央(28歳)が内角高目の球を左翼スタンドポール際へ運ぶ8号ソロを放ち先制点を奪う。序盤は両投手の好投によりこの1点に終った。
 だが6回裏、福田が再び一発を喰らう。四番・カラバイヨ(23歳、ベネズエラ)にバックスクリーン左部分直撃の18号ソロ本塁打を浴び、ここでマウンドを降りた。
 高知FDは7回裏にも八番・藤嶋紀之(21歳)の中越え三塁打、九番・流大輔(20歳)の適時中前打で1点を追加しリードを3点に拡げると、吉川が香川OG打線を無得点に封じ込んだまま9回を投げ切った。ハーラーダービートップとなる13勝目を挙げ、3対0で香川OGを下した。
 この結果、香川OGとのゲーム差を「1.5」に開いて首位をがっちりキープしている。


『13勝目』

「目標とする2ケタ勝利まで、あと2つ」と言っていたのは8月23日、愛媛MP戦が終ったあとのことである。気がつけば2ケタどころではなく、ハーラー単独トップに躍り出る13勝目を手にした。これで先発6連勝、8月30日からの17日間の間に5勝を挙げる凄まじい投球振りを見せている。
「中3日…。もうずっとですからね」
 9月11日の徳島IS戦(高知市営)にハーラートップに並ぶ12勝目を挙げ、そのあと12、13日の室戸には帯同しなかった。中3日での先発が2度続き、次の先発もまた中3日だ。首位決戦天王山となる大事なマウンドに向け、すぐに調整に入った。それでも当然疲れはある。
 決して状態は良くなかったが、気持ちで乗り切った。
「マウンドに上がったら何も考えないんで、低目にいかに集めるかだけ。自分のピッチングが良くないなかでもそれができました。内野ゴロが多かったでしょ。自分のピッチングはできてたと思います」
 7回表、先頭バッターを出塁させたあとのワンアウト一、二塁のピンチをショートゴロでのダブルプレーで乗り切った。丁寧なコントロールで内野ゴロを打たせ、ピンチを乗り切ることができたことを勝因の1つに挙げている。
 昨年、後期終盤の優勝争いに自分はいなかった。初めてとなる負けられないプレッシャーのなか、緊張はほとんど感じていない。
「責任を背負って投げるって言うか、こういうのを背負って投げることが自分の糧になります。みんな熱いんで、僕も考え方は前向きですから」
 公式戦での先発は多分あと1回、まずはそこまで全力で走り切る。
 試合後、11勝を挙げている野原慎二郎(25歳)と共に、PCのディスプレイに表示されているチーム成績を覗き込みに来た。9月13日時点の記録で、防御率は香川OGを越え6球団トップの「3.17」となった。チームが挙げている34勝のうち、2人で23勝を挙げている。今日また1つ勝ち星を増やした。
「オレらの力やなぁ」
 そう言って微笑んだ。




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2009/09/13(Sun)

1つ1つ

四国・九州アイランドリーグ2009 後期公式戦
2009.9.12. 高知ファイティングドッグス 7-0 徳島インディゴソックス <室戸マリン球場> 観衆263人

徳島IS 000 000 000| 0
高知FD 300 001 12×| 7

勝 山中智貴 6勝7敗1S
敗 平野誠 6勝9敗1S

バッテリー
徳島IS 平野、光安、片山 ‐ 荒張
高知FD 山中 ‐ 飯田

 高知市営から室戸マリン球場に場所を移した徳島インディゴソックスとの3連戦第2ラウンドに、高知ファイティングドッグス打線が序盤から爆発を見せる。一死一、二塁から四番・カラバイヨ(25歳、ベネズエラ)の適時左前打、五番・中村龍央(28歳)の連続適時打となる中越え二塁打で3点を先制した。
 高知FD先発・山中智貴(20歳)は落ち着いた投球で徳島IS打線に得点のチャンスを与えない。二塁を踏ませたのはたった1度だけという安定した投球でリードを守った。
 対して高知FD打線は9回まで毎回の14安打を放つと、6回以降毎回得点を挙げ徳島ISを突き放した。7対0と2試合続けての完封勝利で4連勝を決めている。山中は初完封での6勝目を手にした。
 この結果、2位で迫る香川オリーブガイナーズとの差を1ゲームに開いており、着々と優勝に近づいている。


『1つ1つ』

 山中智貴(20歳)の6勝目は初の完封勝利である。徳島IS打線を散発5安打に抑え込む見事なピッチングを披露した。
「最初に点獲ってもらって、大分楽に投げられました」
 試合後そう語ったように、初回にまずクリーンナップが火を噴いた。三番・古卿大知(29歳)、四番・カラバイヨ(25歳、ベネズエラ)の連打で1点を奪ったあと、五番・中村龍央(28歳)の放ったセンターオーバーの2点タイムリーツーベースヒットで一挙3点を奪い試合の流れを引き込んだ。
 前日、3連戦の初戦にも4対0とシャットアウト勝ちしている。最後の攻撃となった8回裏に2点を奪った良い流れは、今日もまだ生きていた。試合前のベンチで選手たちが共に確認していたことがある。中村が教えてくれた。
「打線みんな好調ですし、チームの雰囲気も良かった。今日も『先に点を獲りに行こう!』ってみんなで言ってました。フランキー(カラバイヨ)がまず1点獲ってくれて、僕も『1点でも多く!』と思ってました」
 7回裏にもセンターの左へタイムリーヒットとなるツーベースヒットを放ち、今日3打点を挙げた。序盤にケガで出遅れたものの、ここに来てしっかりと5年目の存在感を発揮している。大きなきっかけとなったのは8月29日の佐世保、長崎セインツ戦の9回表に放ったバックスクリーンへの勝ち越しホームランだった。
「あのとき、『大きいのを狙いたい。ホームランが打ちたい』って全部引っ張りになってたのがセンター方向にいい感じで打てて、強引に打たなくてもセンターより右を狙って打てばいい感じの打球が打てるようになってきました。今は全部その意識ですね」
 8月に入った時点で2本しか打ってなかったホームランの数が、1ヶ月後には自己記録を更新する7本である。ただでさえリーグトップの打率を誇る打線に加え、四番、五番が絶好調なことは大きな強みだ。プレッシャーもさほど感じていない。それまで何度も優勝争いしてきた経験がある。
「チームのためにと思ってやってきて、ヒットを狙って打てる訳でもないですし。チャンスで状況に応じたバッティングがしたいです」
 優勝のためにオレが打つ! ではない。チームのなかで自分のバッティングが貢献できればそれでいい。そんな姿勢がはっきりと見える。
 山中もそうだ。オレが抑えてチームを勝たせる! と肩に力が入っていた訳ではない。
「最近、勝ててはなかったんですけど、それなりにいいピッチングができてたんで。『今日勝てたらデカいぞ』とは自分で思ってました。完封より中継ぎや抑えの人を休ませられたのが嬉しいです」
 頭数が手薄な投手陣のなか、ここまでチーム最多となる11勝を挙げている野原慎二郎(25歳)が故障した。その穴を埋める以上の大きな仕事でチームを助けている。試合後のコメントには他の投手陣を気遣うコメントもあった。
 投手が野手が、1つとなって同じ目標に突き進んでいる。共通しているのは優勝のために自分が結果を出すということよりも、チームのために自分は何をするべきか? がしっかり意識できているということだ。たった1人のヒーローになることよりも、みんなで勝利を味わいたい。5年目のベテランも、若い二十歳のピッチャーも、同じ想いで戦っている。
 あと8試合、優勝への道のりは近いようでまだ遠い。焦ってはいけない。中村が言った。
「そんな簡単にはいかないと思うんで。なんとか1つ1つ、『もう1点行こう!』って。1つ1つ思い切っていきたいと思います」




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2009/09/12(Sat)

ヒットエンドランを決めたか、決められなかったか

四国・九州アイランドリーグ2009 後期公式戦
2009.9.11. 香川オリーブガイナーズ 8-0 愛媛マンダリンパイレーツ <サーパススタジアム> 観衆893人

愛媛MP 000 000 000| 0
香川OG 000 006 20×| 8

勝 福田岳洋 9勝4敗1S
敗 浦川大輔 4勝6敗4S

バッテリー
愛媛MP 浦川、山下、篠原 ‐ 梶原
香川OG 福田、佐藤、杉尾 ‐ 西森

本塁打
香川OG 洋輔7号2ラン(7回、山下)

 首位・高知ファイティングドッグスを0.5ゲーム差で追う2位・香川オリーブガイナーズは、現在最下位の愛媛マンダリンパイレーツとの3連戦をホームで戦う。香川OG・福田岳洋、愛媛MP・浦川大輔の投げ合いとなった試合は、序盤5回を無得点のままで終える投手戦となった。
 6回裏、試合が動く。打者一巡の猛攻で6点を奪った香川OGが浦川をKOすると、7回裏にも五番・洋輔が左翼スタンドへ7号2ランを放ち、点差を「8」に拡げる。福田は無失点のまま7回でマウンドを後続に譲ると、8回を佐藤大介、9回を杉尾拓郎がきっちりと締め、8対0の完封リレーとなった。
 高知FDが徳島ISに勝利したため、ゲーム差はそのまま。香川OGが0.5差で高知FDを追っている。愛媛MPは18敗目を喫し、借金は8になった。


『ヒットエンドランを決めたか、決められなかったか』

 5回を終った時点ではまだ0対0の同点である。投手戦だったそれまでの展開が一変したのは、6回の攻防だった。ノーアウト二塁のチャンスに送りバント失敗、盗塁失敗、牽制タッチアウトと、3つのミスで得点の機会を逸した愛媛MPに対し、香川OGはノーアウト一塁から打者一巡の猛攻を見せた。7本のヒットと犠牲フライで一挙6点を奪っている。
 ミスによる拙攻が次のビッグイニングへの流れを作ってしまったことは想像に難くない。だが、愛媛MPにもチャンスはあったのである。ポイントになったのは、『ヒットエンドランが成功したか、しなかったか』だった。
 6回裏、香川OGの攻撃は、ヒットで出塁した一塁ランナーの国本和俊(25歳)が初球にスタートを切る。続く三番・金井雄一郎(25歳)が右へ叩きつけた打球は、一、二塁間を破るライト前ヒットとなって国本が一気に三塁まで進んだ。ここから打者一巡の猛攻が始まる。
「国本(二番・国本和俊、25歳)が出て、金井のエンドランがしっかり繋がった。よく繋いで期待に応えてくれました。攻撃のリズムが良かった」
 西田真二監督(香川OG)がそう語るのはもちろんだが、愛媛MP・沖泰司監督までもが金井の一打を賞賛した。
「ああいうところでエンドランを決められれば楽ですよね。こっちはノーアウト一塁の場面でレフトフライ。えらい違いです。引っ掛けてもいいからゴロを打たないといけない」
 4回表、ノーアウト一塁のチャンスにヒットエンドランのサインを出したが、ランナーを進められなかった。「たられば」の話になってしまうが、序盤のチャンスに先制点を奪えなかったことで試合の流れをつかみ損ねてしまった。目に見えるミスだけではない。攻めどころでうまく攻められなかったことも大きな敗因の1つである。
 話を金井の打席に戻そう。大きなピンチのあとに訪れたノーアウト一塁のチャンスである。「勝負どころはここだ!」というはっきりとした意識があったという。
「『このテンポで行けば点獲れるな…』っていうのがあったんで。(ヒットエンドランは)サインです。最低、ランナーを進めることだけ考えてました」
 後期優勝争いは、どうやら高知ファイティングドッグスと香川OGの2強に絞られ始めたようである。




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2009/09/11(Fri)

四国・九州アイランドリーグ2009 後期公式戦
2009.9.9. 徳島インディゴソックス 3-3 香川オリーブガイナーズ <アグリあなんスタジアム> 観衆570人

香川OG 100 110 000| 3
 徳島IS 010 001 100| 3
※ 9回リーグ規定により引き分け

バッテリー
香川OG 上野、杉尾、高尾、橋本 ‐ 西森
 徳島IS 大川、ゲレロ、竹原 ‐ 荒張

本塁打
香川OG 金井9号ソロ(1回、大川)




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2009/09/11(Fri)

四国・九州アイランドリーグ2009 後期公式戦
2009.9.5. 香川オリーブガイナーズ 4-3 長崎セインツ <アークバリアベースボールパーク志度球場> 観衆654人

 長崎S 000 200 010| 3
香川OG 200 002 00×| 4

勝 高尾健太 9勝5敗
S 松居伊貴 5勝2敗2S
敗 藤岡快範 8勝6敗

バッテリー
 長崎S 藤岡、上村 ‐ 吉川
香川OG 高尾、松居 ‐ 西森

本塁打
 長崎S 林9号2ラン(4回、高尾)




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2009/09/11(Fri)

四国・九州アイランドリーグ2009 後期公式戦
2009.9.4. 徳島インディゴソックス 3-1 福岡レッドワーブラーズ <蔵本運動公園野球場> 観衆657人

福岡RW 000 000 010| 1
徳島IS 030 000 00×| 3

勝 ゲレロ 4勝2敗
S 竹原俊介 3勝1敗12S
敗 西村拓也 2勝2敗

バッテリー
福岡RW 西村、山田、大澤 ‐ 翔、富岡
徳島IS ゲレロ、光安、竹原 ‐ 荒張




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2009/09/05(Sat)

四国・九州アイランドリーグ2009 練習試合
2009.9.2. 徳島インディゴソックス 4-3 JR四国 <蔵本運動公園野球場>

JR四国 003 000 000| 3
徳島IS 000 111 001×| 4
※ 特別ルール採用

バッテリー
JR四国 上田、鎌田、中野 ‐ 松谷
徳島IS 弦本、片山、キム、大川 ‐ 荒張、河原




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2009/09/04(Fri)

2年目の2人

四国・九州アイランドリーグ2009 後期公式戦
2009.9.1. ダブルヘッダー第2試合 香川オリーブガイナーズ 8-2 福岡レッドワーブラーズ <アークバリアベースボールパーク志度> 観衆221人

福岡RW 000 001 100| 2
香川OG 001 005 02×| 8

勝 橋本亮馬 5勝2敗10S
敗 徳永雄哉 9勝7敗

バッテリー
福岡RW 徳永、中田、大澤 ‐ 翔、富岡
香川OG 松居、橋本、福田 ‐ 西森

 ダブルヘッダーの第1戦を大差で落とした香川オリーブガイナーズは、左腕・松居伊貴をマウンドに送り逆襲を狙う。3回裏、二番・笠井要一の適時中前打で先制点を挙げると、松居も期待に応え、前半5回を無失点で凌いだ。
 6回表、反撃を見せる福岡レッドワーブラーズは四番・中村真崇の適時右前打で同点に追い着くがその裏、先発の徳永雄哉が捕まる。香川OGは一死満塁から六番・西森将司が逆転打となる適時左前打、さらに八番・国本和俊の2点適時打となる左翼線二塁打などで一気に5点を奪い大きくリードを拡げた。
 福岡RWも7回裏に1点を返したが、8回裏には再び2点を奪われ突き放された。7回表のピンチを切り抜けた三番手・福田岳洋が9回まで無失点のまま逃げ切り、8対2で香川OGが勝利した。
 ダブルヘッダーは1勝1敗で星を分け合う形となり、この結果3位と4位が入れ替わった。香川OGが3位に浮上し2位・高知ファイティングドッグスとの差を0.5に縮め、福岡RWは0.5差で4位に順位を落としている。


『2年目の2人』

 1試合目の大敗を見事に覆し、追いすがる福岡RWを振り切っての快勝に、西田真二監督(香川OG)の舌も滑らかだった。
「連敗を止められたのが大きい。先週の徳島戦くらいから打線がつながってなかったんだけども、打つべき人が打ってくれました。流れがどっちに行くか? というところで、よく相手のミスに付けこんだしね。松居と福田もよく投げてくれました」
 調整の難しいダブルヘッダーの2試合目、香川OGの先発は左腕・松居伊貴(23歳)である。1試合目の途中、時折ガラス越しのグラウンドに目をやりながら、本部席の裏側でシャドウピッチングを繰り返している姿があった。「ビュンッ!」というタオルの音が響いている。
「調整は難しかったですけど、2年目だし。去年も経験したことなんで」
 体調はベストではない。先週の関東遠征の頃発症したものもらいが、まだ右目の瞼に残っている。ここのところスッキリした気持ちで投げられていないのは事実である。
 だが、今日はキレのいいボールが低目に集まっていた。初回に内野安打を許して以降、許したヒットはこの1本のみである。4回表のノーアウト一塁のピンチも、5回表のワンアウト一塁も、共に併殺で乗り切った。
「ダブルプレー2つあったでしょ? チェンジアップで獲れました」
 久し振りの笑顔を見せている。
 7回途中、二番手が作ってしまったワンアウト満塁の大ピンチにマウンドに登り、見事に1球でダブルプレーに凌いでみせたのが三番手・福田岳洋(26歳)である。8月28日の徳島インディゴソックス戦に先発し、8回を1失点と好投しながら味方の援護もなく負け投手となった。試合後、近寄り難い雰囲気を漂わせていた。
 あの3日前の悔しさを晴らす力強いピッチングを見せている。調子は決して悪くないのだ。
「1試合目にああいう負け方をして、投手陣が崩れてバッターが打てずに悪い形になったじゃないですか。いい流れを作ろうと思ってました」
 当初の予定では1試合目の後半に登板する予定だった。しかしあまりにも点差の開いてしまった展開のなかで、2試合目へと登板の変更を言い渡されている。ストレートは今日も走っていた。9回に許したヒットも、完全につまらせた打球がセンターの前に落ちたテキサスヒットである。2回と3分の1をピシャリと抑え、責任を果たした。
「やっぱり真っ直ぐが武器なんで。まったく心配なく腕が振れました」
 ストレートの出来には満足さも残っている。
 今から3年前、松居と福田はかつて滋賀県にある同じクラブチームに属していた時期がある。「どうしても野球がやりたいんです!」と熱っぽく語る松居に影響されて、アイランドリーグへの挑戦を決意したのだと、以前福田が話してくれたことがある。
 今日から9月に入った。ドラフト会議まであと2ヶ月。もう2年目の2人には、「まだ2年目」などという甘えも余裕もまったくない。




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2009/09/04(Fri)

「逆にみんながいたんで」

四国・九州アイランドリーグ2009 後期公式戦
2009.9.1. ダブルヘッダー第1試合 香川オリーブガイナーズ 3-12 福岡レッドワーブラーズ <アークバリアベースボールパーク志度> 観衆185人

福岡RW 000 023 124| 12
香川OG 010 000 002| 3

勝 森辰夫 10勝6敗
敗 上野啓輔 2勝4敗2S

バッテリー
福岡RW 森、渡邊 ‐ 翔、富岡
香川OG 上野、杉尾、加藤 ‐ 西森、チャン

本塁打
福岡RW 大野2号2ラン(5回、上野)、中村8号2ラン(9回、加藤)、瓜野1号2ラン(9回、加藤)

 愛媛マンダリンパイレーツとの3連戦を2勝1敗で乗り切り、福岡レッドワーブラーズが香川・志度に乗り込んだ。香川オリーブガイナーズとデーゲームでのダブルヘッダーを戦う。
 2回裏に味方野手の失策で1点を失った福岡RW先発の森辰夫だったが、ここで崩れることなく3回以降香川OG打線を1安打に封じ込める素晴らしい投球を見せる。
 5回表、九番・大野武洋(22歳)の左翼越え2号2ランで逆転に成功すると、ここから打線に火が点き、毎回得点を奪う15安打の猛攻で大量12点を奪った。
 森は7回を1失点、被安打3の好投でマウンドを後続に譲り10勝目を手にした。12対3で福岡RWがダブルヘッダー第1戦に大勝している。
 この結果、福岡RWが3位に順位を上げると同時に、香川OGは2位から一気に4位へと順位を落とすこととなった。


『「逆にみんながいたんで」』

 どのチームも日程は厳しいのだが、福岡RWにとってのそれは特に厳しいものがある。8月21日からの5連戦を3勝2敗と勝ち越して終えたあと、8月28日から愛媛での3連戦を2勝1敗で乗り切った。だが、今日のダブルヘッダーが終れば、2日空けてまた4日間で5連戦を戦わなくてはならない。しかも厳しいビジターでの試合である。森山良二監督も苦しい胸の内を吐露している。
「森、徳永がある程度5、6回まで投げてくれないと。試合が詰まって来たらキツいですよね」
 ここまで共に9勝を挙げている森辰夫(21歳)、徳永雄哉(24歳)に頼るところはどうしても大きい。首位まで1ゲーム差の4位と、後期優勝争いに残るためにはここで踏ん張らなければならない。昨年も4強で優勝争いを続けるなか、最も早く脱落してしまった苦い経験がある。2位を走る香川OGとの対戦を前に、先発を命じられた森には大きなプレッシャーがあった。
「愛媛で負けてて※、絶対負けられなかった。監督(森山良二監督)からも『お前で負けたらもう優勝ないぞ!』みたいに言われてて」
※8月28日、愛媛MP戦(坊っちゃんスタジアム)で先発し、5失点(自責5)し敗戦投手
 マウンドに登れば、調子は決して良くなかった。2回裏には味方のミスにより先制されている。だが、ここで集中を切らすことなく流れを作った。早いテンポで打者を打ち取りながら、先頭打者に出塁を許さない。3回以降、許したヒットはたったの1本である。5回以降は味方打線が爆発し、大量リードを奪ってくれた。プレッシャーに打ち勝っての10勝目を手にしている。
 昨日、チームは福岡に戻らず愛媛に残り1泊した。急に練習グラウンドが確保できる訳もなく、結果的に完全オフとなっている。登板を明日に控えての完全オフは、必ずしも100%心から休める休日ではなかったはずだ。
 先発投手だからと言って、1人部屋を与えてもらえるような特別扱いもない。他の選手たちと同じ5人部屋で眠りに着いた。
「あぁ。でも、いつものことだし。逆にみんながいたんでリラックスできました」
 図太くないとやっていけない。そんな世界である。




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2009/09/04(Fri)

こんなもんじゃあない

四国・九州アイランドリーグ2009 後期公式戦
2009.8.29. 香川オリーブガイナーズ 2-0 徳島インディゴソックス <サーパススタジアム> 観衆1,615人

徳島IS 000 000 000| 0
香川OG 001 001 00×| 2

勝 高尾健太 勝敗
敗 金子圭太 勝敗

バッテリー
徳島IS 金子 ‐ 荒張
香川OG 高尾 ‐ 西森

本塁打
香川OG 智勝6号ソロ(6回、金子)

 香川オリーブガイナーズ先発の高尾健太が、序盤から見事な投球で徳島IS打線を抑え込む。ストレートを中心に11個の三振を奪う快投ぶりを披露した。
 昨日、徳島IS投手陣の前に静まり返った打線が今日は先手を握る。3回裏、一番・洋輔が三遊間を破る適時左前安打で先制点を奪うと、6回裏に主砲、四番・智勝の6号左越えソロ本塁打が飛び出し追加点を挙げた。
 2点のリードをもらった高尾は9回を無失点のまま乗り切り、最後までこのリードを守り切った。3年目で自身初となる完封勝利を挙げ8勝目を手にしている。首位の長崎セインツが破れたため、2位で追う香川OGとの差は0.5まで縮まった。


『こんなもんじゃあない』

 昨日、徳島ISとの3連戦初戦に、香川OGは0対2の完封負けを喫している。先制点を奪われたのは6回表、ツーアウトランナーニ塁の場面で四番・チョン・クァンス(24歳、韓国)に打たれた一、二塁間を破るライト前タイムリーヒットによるものだった。
 実はこの場面でライトの洋輔(近藤洋輔、28歳)は、打球の処理を誤りファンブルしている。洋輔の肩ならば本塁生還を狙った二塁ランナーを刺すことも可能だっただけに、悔いの残るワンプレーとなってしまった。
 昨日の試合後はかなり荒れていたと言う。
 自分のミスで相手に得点を許した。結果的にそれが負けにつながったことに、自分自身に対する怒りはなかなか収まらなかったのである。
 だが、ミスを引き摺ることはなかった。今日の試合に入るまでにちゃんと整理できている。大事だったのは試合前の練習時間だった。どうなったからファンブルしたのか、打球に対してどう入って行かなければならなかったのかを改めて検証している。
「練習で切り替えましたね。しっかりノック受けて、試合前のノックでもう1回確認して」
 ミスで落とした試合を今日は自分のバットで取り返した。3回裏、ワンアウト一、三塁の場面で打席が回る。一塁ランナーの志佐大(18歳)が盗塁を成功させ、ワンアウトニ、三塁となった。カウントがワンストライクスリーボールとなり、
「真っ直ぐは来ない」
 と読んだ。次の5球目を引っ張った打球が三遊間を破る。甘いカーブだった。
 先制点を奪った3回表の攻撃が終了したあと、タイムリーヒットに喜びを見せる間もなく志佐を怒鳴りつけている。あのレフト前ヒットで三塁を蹴り、一気に本塁突入を決行したものの、中途半端な形でタッチアウトとなったからだ。
「志佐にはめちゃくちゃ怒りました。還れる当たりで還らんと、スライディングもせんと。『みんな必死でやってんねんぞ!』って…。そういうところがやっぱり去年のチームと今年のチームじゃ違うんかなぁと思います」
 去年までの常勝ガイナーズを知っている分、苛立ちが常にどこかにある。新チームとして動き出した春先からずっと言い続けている、野球に対する『意識の低さ』があるからだ。ただ勝てば良いのではない。そこには絶対にブレない確固たる信念がある。チームリーダーとして、嫌われ役もどんどん買う。
 こんなもんじゃあない。まだまだ甘い。自分も、チームも。


2009.8.30. 香川OG 1-4 徳島IS <サーパススタジアム>
コラム『谷を越え、山を越え』は、『THE STADIUM』(http://thestadium.jp/)に掲載されています。




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