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    Hirofumi TAKATA

    Author:Hirofumi TAKATA
    スポーツライター。
    現在『週刊ベースボール』『Baseball Clinic』『熱中!野球部』『野球太郎』『ホームラン』等の各雑誌、スポーツ紙『デイリースポーツ』などにおいて、独立リーグ、高校野球を中心に取材、執筆活動を続けている。
    4月2日生まれ。A型。

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2009/07/31(Fri)

逆襲のための第1歩

四国・九州アイランドリーグ2009 後期公式戦
2009.7.30. 徳島インディゴソックス 2-9 香川オリーブガイナーズ <蔵本運動公園野球場> 観衆540人

香川OG 211 400 100| 9
 徳島IS 000 110 000| 2

勝 高尾健太 6勝4敗
負 光安祐輝 5勝4敗

バッテリー
香川OG 高尾、橋本 ‐ 西森、恩田
 徳島IS 光安、片山、弦本、キム ‐ 荒張

本塁打
香川OG 智勝4号ソロ(3回、光安)、金井5号2ラン(4回、片山)
 徳島IS 山本3号ソロ(5回、高尾)

 雨で3試合が流れたあとの高知ファイティングドッグス戦は引き分けに終わった。香川オリーブガイナーズにとっては中2日で迎える徳島インディゴソックスとの4連戦最初のゲームである。ここからダブルヘッダーを含む5連戦に臨む。
 初回早々、徳島IS先発・光安祐輝の立ち上がりを捉えた香川OG打線は、四番・智勝の適時中前打で2点を先制すると、3回までに4点を奪う。4回表には二番手・片山正弘から三番・金井雄一郎が左翼越え5号2ランを放つなどさらに4点を追加し、序盤から8点の大量リードを築いた。
 香川OG先発の高尾健太は初回こそ2つの四球でピンチを迎えたものの、これを乗り切るとペースをつかみ、3回を無安打に抑える。4回、5回と1点ずつを失ったが、8回を散発3安打で切り抜ける好投を見せた。最終回をクローザー・橋本亮馬が無得点に抑え、香川OGが9対2で徳島ISを下している。
 香川OGは3連勝で首位をキープ、逆に徳島ISは3連敗となった。


『逆襲のための第1歩』

 香川OGにとってはここから5連戦、徳島ISとはダブルヘッダーを含み4試合を戦う連戦のスタートである。5連戦を戦うのは徳島ISにとっても同じだ。
 連戦に勝利するために最も大事なもの。それは最初に流れをつかんでしまうことに他ならない。その最初の攻防となる初回に、ノーアウトニ、三塁のチャンスを活かし2点を奪った香川OGと、ノーアウト一、二塁のチャンスを活かせず無得点に終った徳島ISとの間で、明暗がはっきりと分かれてしまう形となった。
 香川OGの四番・智勝(近藤智勝、26歳)にとっては、チャンスに強い頼れる三番・金井雄一郎(25歳)の存在が大きいと言う。
「金井がチャンスで打ってくれて、楽に(打席に)立てるんですよね。犠牲フライ打ったりしてくれて。でもあの場面、ポンポンと変化球でやられて…」
 たった3球で光安祐輝(23歳)の変化球の前に空振り三振に切って獲られた。だが、この3球をしっかり見たことで、直後に迎える自身の打席へと繋げている。
「(初球の)入り、ズドン! と来て、基本真っ直ぐ狙いだったんですけど、金井に投げたボールを見てたんで。あの三振に獲ったフォークよりちょっと浮いてた。うまく拾った! って感じでした」
 決して強振せず、フォークボールにバットをうまくちょこんと合わせた「技あり」の打球がセンター前に落ちる。この一打で先制の2点を叩き出した。一、二番がチャンスメイクし、相手野手のミスに乗じてつかんだ大きなチャンスに四番がきっちりと仕事をする。初回の攻撃は香川OGにとって理想的な展開となった。
 初回だけではない。2回に追加点を挙げ、3回にもさらに1点を奪っている。この4点目こそ智勝が放ったレフト場外への大きな4号ソロホームランである。今日3安打、3打点を叩き出し、四番の存在感を見せ付けた。
「場外は多分初めてですね。1打席目いい感じで打てたんで、楽にボックスに立って。肩口からの変化球でした。カーブかな? イメージ通りのが来てくれて。芯で捉えたし、上がった角度が良かったんで、打った瞬間に「行ったな」と思いました」
 立ち上がりのピッチングに不安を抱える先発の高尾健太(21歳)にとっては、3回までに味方打線が奪ってくれた4点のリードが、その後のピッチングをかなり楽にしてくれた。
「最初の方、4回までに点獲ってくれたんで。(自分の)調子が良くないときに打ってくれたのは大きいと思う」
 と語っている。
 この試合で挙げた8点の内、5点を三、四番で叩き出した。序盤から機能したクリーンナップの打撃力がこのゲームの決め手となったことは言うまでもない。だが、当の智勝に言わせれば、決してそれだけではない。
「クニ(八番・国本和俊、25歳)が上がってきたのがデカいですよね! このチームは洋輔(一番・近藤洋輔、27歳)さんとクニが打たないと」
 ここまで打率が1割台に沈んでいた国本がようやく本来の調子を取り戻しつつある。洋輔もレフトフェンス直撃のツーベースヒットを放つなど勢いが出てきた。こうなって来ると、どこからでも得点を奪うことができる。これは心強い。
「先週、雨雨で流れて、試合勘がなくなってました。ウチ、金曜に弱いんですよね。それは(3連戦の)頭に弱いってことだから、頭をしっかり獲れればいい流れで行けますから」
 流れはがっちりとつかんだ。この5連戦の結果次第で後期スタートダッシュに成功できたかどうかが決まる。3連勝で始まった5連戦のスタートは、後期リーグ戦制覇に繋ぐための、逆襲のための第1歩でもある。




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2009/07/24(Fri)

同点ホームランのあとで

四国・九州アイランドリーグ2009 後期公式戦
2009.7.20. 徳島インディゴソックス 2-4 福岡レッドワーブラーズ <アグリあなんスタジアム> 観衆413人

福岡RW 002 001 100| 4
 徳島IS 110 000 000| 2

勝 渡邊隆洋 6勝6敗
S 大澤亮 0勝0敗2S
負 光安祐輝 5勝3敗

バッテリー
福岡RW 渡邊、中田、大澤 ‐ 翔
 徳島IS 金子、光安、片山 ‐ 荒張

 ビジターで戦う4連戦に、福岡レッドワーブラーズは高知ファイティングドッグスから2連勝して徳島に乗り込んできた。しかし、徳島インディゴソックス打線の前に序盤からピンチが続く。
 初回、先発の左腕・渡邊隆洋が先頭の山本健士に中前打を許すと、四番・斎藤雅俊の適時中前打で1点を失う。続く2回裏にも二塁に走者を置いて、山本に左中間を破る適時二塁打を浴び、追加点を奪われた。
 3回表、反撃に出た福岡RWは、三番・荒川大輔が左翼ポール際に1号2ランを放ち2対2の同点に追い着く。6回からマウンドに登った徳島ISの二番手・光安祐輝を福岡RW打線が捉え1点を奪うと、7回にも四番・中村真崇の適時中前打でさらに1点を追加し、差を2点に拡げた。
 3回以降立ち直り、徳島IS打線を無得点に封じ込めた渡邊は、7回途中でマウンドを後続に譲る。7、8回を中田卓宏、9回を大澤亮が無得点に封じ込め、4対2で徳島ISを降した。
 渡邊が6月7日以来となる6勝目、大澤が2つ目のセーブポイントを挙げた。福岡RWは連勝を「4」に伸ばし首位をキープしている。


『同点ホームランのあとで』

 2回裏、2点目となるタイムリーツーベースを打たれた渡邊隆洋(福岡RW)のところに選手たちが集まって来た。三塁側から森山良二監督も飛び出し、マウンドへと駆け寄る。福岡RWにとっては、立ち上がりから不穏な空気が漂う試合となってしまった。
 森山監督はこみ上げるイライラを隠すことなく、バッテリーに対し声を荒げている。
「初回、タケシ(徳島IS・山本健士)に気持ち良く打たれて。ナベが悪いときは腕が振れてなくて大きいのをもらっちゃう。『打たれてるバッターに、ツーアウト二塁、ツーボールからどういう意図だったのか?』を聞きに行きました。そしたら『ボールにするスライダーでした』って言うから、『もっとしっかり腕振ってやれ!』って怒りに行ったんだけど…」
 7月20日の試合だけは、絶対に負けられない。そんな共通の想いが福岡RWの選手たちのなかにはある。昨年もここ、アグリあなんスタジアムで徳島ISと戦い、見事勝利で森山監督45回目の誕生日を祝った。試合後の三塁側ベンチに運び込まれたバースデーケーキにキャンドルを灯し、選手全員で『ハッピーバースデートゥユー』を歌っている。
 46回目の誕生日もまた、去年と同じアグリあなんスタジアムで徳島ISを相手に戦うことになった。負け試合のあとで誕生日を祝うことはできない。勝ってお祝いする準備は今年も当然できている。だが、そんな意味のある試合で早くも2点のビハインドを背負ってしまった。
 5月に入って少しした辺りから、渡邊の調子は下降線を辿っていた。4月の終わりから5月上旬にかけ、完封勝利1つを含め3連勝したが、そのあと3連敗を喫している。5月24日、志度での香川オリーブガイナーズ戦で打ち込まれ10失点(自責9)、続く5月31日、門司での愛媛マンダリンパイレーツ戦でも7失点(自責5)するなど、大量点を奪われマウンドを降りるシーンが目に付いた。
 6月12日を最後に先発ローテーションから外されている。結果が出せない苦しみのなか、ここまで悩み続けてきた。そんななかでようやく帰って来た先発マウンド、しかも意味のある大事なゲームである。誰よりも本人が一番よく解っている。
「いつもとは違う試合で、本当に全員が必死にやってるなかで足を引っ張ってしまって。『戦う気持ちが見られないし、足りないんじゃないか?』ってずっと言われてて。引っ張って行かなきゃいけない部分もあるのに、いろいろ考えすぎて身体が動かない時期が長かったんです。やりたいことややるべきことがたくさん出てきてるのに、身体が動いてないのが周りにも伝わってしまったり。戦う気持ちが足りないってことは、あそこに立つ資格がないってことですから」
 監督から言われた「怒って投げるくらいでいい! お前は!」の声がずっと心に残っていた。「怒れ!」と言われて、誰に何を怒ればいいのか? そんなことまで考えている。マウンドで気持ちの乱れが少ないことが良い部分であることは間違いない。しかし、冷静にピンチを切り抜けようとするあまり、コントロールを重視してボールを置きに行ってしまい、痛打を浴びるケースも少なくなかった。
 ときに大事なのは気持ちである。去年、徳島ISのエースとして戦っていた頃、帽子のひさしの裏にマジックで『強い気持ち』と書いていた。決して忘れていた訳ではない。だが、見失っていた。
 2点を失い、混乱していた気持ちを落ち着かせてくれたのは、マスクを被っていた翔(前田翔・21歳)から掛けられた一言だった。3回表、三番・荒川大輔(28歳)がレフトポール際へ同点打となるツーランホームランを放ったあとのことである。
「ベンチで翔に言われたんです。『ナベさんは優しいけど、優しいだけじゃダメですよ、ナベさん』って…」
 自分が上に上がりたいから戦う。それはもちろんそうだろう。だが、自分独りで戦っているのではない。同じユニフォームを着て、同じ目標を目指す仲間も一緒に戦っているのだ。久々の先発だということも、みんな解っている。サードから、ショートから、セカンドから、ファーストから、野手陣が何度もマウンドへ声を掛けてくれている。
 3回表の攻撃が終った。マウンドへと向かう渡邊の背中に、もう迷いはなくなっていた。




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2009/07/19(Sun)

低目へ!

四国・九州アイランドリーグ2009 後期公式戦
2009.7.18. 高知ファイティングドッグス 1-2 福岡レッドワーブラーズ <土佐山田スタジアム> 観衆322人

福岡RW 010 100 000| 2
高知FD 000 000 100| 1

勝 森辰夫 6勝4敗
S 大澤亮 0勝0敗1S
負 野原慎二郎 8勝7敗

バッテリー
福岡RW 森、西村拓、大澤 ‐ 翔
高知FD 野原、伊予野 ‐ 飯田

 昨日予定されていた試合が雨天中止となり、昨日とは打って変わっての猛暑のなかでのゲームとなった。高知ファイティングドッグスと福岡レッドワーブラーズの後期第1戦は2回表、八番・翔の中前に落ちる適時安打で福岡RWが先手を奪う。4回表にも四番・中村真崇の左中間を大きく破る二塁打、六番・陽耀華の適時中前打で追加点を挙げ、リードを拡げた。
 2点のリードをもらった先発・森辰夫は、高知FD打線を6回途中まで無安打に封じ込める好投を見せる。6回裏、一死満塁のピンチも無失点で乗り切り、後続にマウンドを譲った。7回裏、二番手左腕・西村拓也が3四死球と一死満塁のピンチを迎えたが、三番手左腕・大澤亮が最小失点に凌ぎ、逆転を許さない。大澤は8、9回を無失点で投げ抜き、1点差を守り切った福岡RWが接戦を制した。
 森は昨年の自己記録に並ぶ6勝目、大澤が今季初セーブを記録した。この結果、福岡RW、高知FD、香川オリーブガイナーズの3チームが共に2勝1敗で首位に並んでいる。


『低目へ!』

 福岡RWがバッティング練習を行っていた12時30分頃、グラウンド上で計った気温が38.4℃である。若干雲が多く、日差しはカンカン照りとは言えないものの、人工芝である土佐山田スタジアムはうだるような暑さと湿気で、誰もが汗にまみれていた。
 昨日の試合が雨で流れ、福岡RW先発の森辰夫(21歳)はスライド登板となった。ただでさえコンディション調整が難しく、さらにこの炎天下である。試合前からなるべくあまり外に出ないよう意識して、体力温存に努めていた。
 だが、一度マウンドに登れば高知FD打線に1本のヒットも許さない見事なピッチングを見せる。しかし、当の本人は見た目の結果以上にマウンドで苦しみ、もがいていた。
「コントロールがイマイチだったんで、スライダーでストライクが獲れなかった。暑かったんで、体力がもたなかったですね。途中から腕が振れなくなりました。スラのコントロールが腕振れてなくて、ストライクが獲れないからカーブで凌ぎました」
 球種はスライダー、チェンジアップ、パームボールなど豊富だ。コントロールが定まらないなか、うまくストライクゾーンに決まってくれたのがカーブだった。途中からカーブ主体のピッチングに切り替え、さらに低目を丹念に突く。
「変化球を低目に集めて。ゴロで打ち取って行こうと思ってました」
 2つのフォアボールを与えた5回裏、ツーアウト一、二塁となったピンチもなんとか凌ぎ切った。味方打線が奪ってくれた2点のリードをきっちりと守ったどころか、前半をノーヒットのまま終えている。
 このときの時刻が15時22分と、試合開始から1時間半も経っていない。球数はここまで77球を投げている。だがこのとき、すでに体力は限界に近づいており、2つのフォアボールはまさしくスタミナ切れによるものだった。
 森山良二監督は決心していた。
「ノーヒットだったでしょ。打たれるところまでは行こうと思ってましたから」
 6回裏、一番・YAMASHIN(山本伸一・26歳)にヒットを浴び、遂に記録が途切れた。さらに連打とデッドボールでワンアウト満塁のピンチを迎える。しかし、クリーンナップ2人を外野フライに打ち取り最大のピンチを切り抜けると、無失点のままマウンドを降りた。
 二番手としてマウンドに登った西村拓也の制球が定まらずランナーを溜めたが、三番手・大澤亮が粘りのあるピッチングを見せる。最小失点で乗り切り、最後まで同点さえ許さなかった。今季初めてのセーブポイントを記録した大澤が語る。
「逆転されなければ1点はいいと思って。タツオが頑張ってたんで、その勢いのまま行こうと思ってました。あれはタツオの成長だと思う」
 酷暑のなか、僅差のゲームを制した。まだまだケガ人が多く、ベストのチーム状態とは言えないが、主将・國信貴裕(26歳)が戦列復帰するなど明るい材料も見え始めている。何より1点差を守り切り勝利したことは、チームの勢いに繋がる。3チームが2勝1敗で同率首位に並んだ。まだまだ先は長いが、7月のスタートダッシュが後期優勝のための重要なポイントであることは間違いない。
 そして、森もこのゲームでまた大きな自信をつかんだ。
「やっと自分の締めなきゃいけないところと、抜いて投げるところの違いが解ってきました。ゲームの作り方が解ってきました」
 苦しければ苦しいなりに、低目への辛抱強いピッチングを続けたことが勝利につながった。昨年の成績に並ぶ6つ目の勝ち星。だがそこには、去年のピッチングとは違う明らかな進歩と、つかみかけている確かな自信がある。




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2009/07/18(Sat)

4連戦最初の打席

四国・九州アイランドリーグ2009 後期公式戦
2009.7.17. 徳島インディゴソックス 2-5 長崎セインツ <アグリあなんスタジアム> 観衆466人

長崎S 030 020 000| 5
徳島IS 001 100 000| 2

勝 酒井大介 8勝5敗
S 土田瑞起 4勝2敗1S
負 光安祐輝 5勝2敗

バッテリー
長崎S 酒井、石田、土田 ‐ 吉川
徳島IS 光安、片山 ‐ 荒張

本塁打
長崎S 末次10号ソロ(2回、光安)
徳島IS 斎藤2号ソロ(4回、酒井)

 今日から始まる4連戦に長崎セインツは、まず徳島インディゴソックスとの3連戦をビジターで戦う。朝からあいにくの天候で雨天中止が心配されたが、試合開始の頃には雨も上がり、無事プレイボールがコールされた。
 2回表、四番・末次峰明のバックスクリーン右に運ぶ10号ソロ本塁打で長崎Sが先制する。さらに打線が繋がり、七番・安田慎太郎の右翼越え適時安打などで3点を奪った。徳島ISも3回、4回と1点ずつを返し追い上げを図るが、5回表、二番・龍馬の右翼線適時二塁打などで2点を奪い返され、再び突き放された。
 長崎S先発の酒井大介は7回を2失点の好投を見せ後続にマウンドを譲ると、8回を石田大樹、9回を土田瑞起が徳島IS打線を0点に封じ込めた。5-2で徳島ISを降し、酒井はハーラーダービートップに並ぶ8勝目を手にしている。
 この結果、長崎Sは単独2位に浮上した。徳島ISは4試合を終え勝ち星のないまま単独最下位と、いまだ勝利が遠い。


『4連戦最初の打席』

 試合前からグラウンドにはたくさんの雨粒が落ちていた。一時は試合自体無理なのではないか? と思われた天候である。グラウンドコンディション不良のため、両チームとも試合前のバッティング練習は行っていない。本来なら長崎Sがフリーバッティングを行っている時間、末次峰明(24歳)はグラウンドに出て、雨に打たれながらひたすらティーバッティングを行っていた。
「自分の体調を見て、走ったり汗かいたり。今日みたいに遠征で10何時間もバスで移動したあとはしっかり振り込んで。それができてないと後悔するんで…」
 昨年、BCリーグ・新潟にいた頃とは大きく変わった考え方がある。より一層『準備』を大切にするようになった。試合に入る前、最初の打席に入る前、それまでにやっておかなくてはならない準備が山ほどある。移動のバスのなかから前日の入浴中まで、相手投手の投げるボール、キャッチャーの配球と、イメージトレーニングは常に行っている。
「去年、第1打席にヒットなんてほとんどなかったんです。メンタルの準備ができてなかったですね。今年は第1打席にホームランを打つケースも多い。シーズンは長いんで、いろいろアタマに入れつつ反応できる準備はしてますね」
 後期に入ってまだこの試合が3試合目である。日程の都合上しょうがないのだが、思いがけず試合が空いてしまった。7月4日の開幕戦に勝利したあと、ソフトバンクとの交流戦を挟んだものの、長崎Sとしての試合は12日までなかった。さらに4日空いての今日の試合である。連戦の苦しさとは逆に、試合が空いてしまうことで感じるどこか間延びしてしまったような、弛緩した感覚がある。
 いち早く戦闘モードへとスイッチを切り替えなければならない。4連戦最初の打席は、少しこれまでと違う意識で足を踏み入れている。
「やっぱり第1打席は1本欲しかったですよね。ホームランは狙ってないですけど。ソフトバンクとの交流戦あったじゃないですか。バッティングコーチの方に言われたんですよね。『ホームランは狙うな!』って。ホームランを狙うんじゃなくて、『ボールを強くしばきに行け!』って」
 試合で対戦した以外にも、NPBとの交流のなかで新たな知恵を得た。
 カウントワンストライクワンボールからの3球目、光安祐輝(23歳)のフォークが少し高目に浮いた。完璧に捉えた打球が、雨のやんだアグリあなんスタジアムの空高く舞い上がる。センターが足を止めて見送った打球が、バックスクリーンの右側に突き刺さった。ゆっくりとダイヤモンドを回り終え、最後に軽くジャンプしてホームベースを踏んだ。
 長崎Sが4連戦の最初に奪った得点は、ホームラン王争い単独トップに立つ10号本塁打で奪った1点だった。




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2009/07/17(Fri)

常勝チームでの経験

四国・九州アイランドリーグ2009 後期公式戦
2009.7.13. 徳島インディゴソックス 3‐3 高知ファイティングドッグス <アグリあなんスタジアム> 観衆466人

高知FD 110 000 010| 3
徳島IS 000 010 200| 3
※ 9回リーグ規定により引き分け

バッテリー
高知FD 野原、吉川、山中、伊予野 ‐ 藤嶋、宮元
徳島IS 金子、サンチェス、竹原 ‐ 荒張

 徳島インディゴソックスと高知ファイティングドッグスとの後期第3ラウンドである。徳島ISは先日、香川オリーブガイナーズから移籍したばかりの金子圭太をマウンドに送った。序盤に2点を失った金子だったが、3回以降立ち直り、7回まで無失点に抑えた。好投に応えたい徳島IS打線は5回裏に1点を返すと、7回裏、五番・チョン・クァンスが左翼手の頭上を越す適時二塁打を放つ。さらに七番・森原誠の右前適時安打で2点を奪い逆転に成功した。高知FDも8回表に1点を返し同点に追い付くと、その後は両チーム勝ち越しの1点が奪えず、試合は9回リーグ規定により引き分けとなった。
 高知FDは後期負けなしで首位をキープ。徳島ISは白星を奪えないまま、3戦を終えている。


『常勝チームでの経験』

 徳島ISは昨夜(12日)の試合を、1-11という大差で落とした。投手陣が高知FD打線に17安打を浴びての完敗である。連戦となった今日の試合前、選手たちは試合開始の4時間前に球場に集合し、ミーティングを行っている。
 壊滅してしまった投手陣に対し、加藤博人コーチは猛省を促した。
「打たれすぎ。あれだけ打たれりゃそりゃ勝てないよ。打たれてんのは全部変化球なんだよね。かわそうとして変化球を打たれてる。早打ちのバッターに(ストライクを)獲りに行ったカウント球を打たれてる。アホか! っつの。練習で取り組んでることがあそこ(マウンド)で出せてない。せっかく取り組んでるのに、あそこで出さないでどこで出すんだ! って!」
 技術的なことはもちろん、まず気持ちで守りに入ってしまっている。その点が苛立ちにますます拍車を掛けていた。
 気持ちという点で言えば、今日の先発マウンドに強い闘志を持って登ったのが金子圭太(25歳)である。香川オリーブガイナーズから徳島ISに移籍して以来、これが初のマウンドになる。立ち上がりこそ3連打を浴びるなど2失点したが、徐々にペースをつかみ、7回1/3を投げ2失点(自責1)、5回まで毎回三振を奪うなど、しっかり試合を組み立てて見せた。
「コントロールが安定してました。昨日、(ブルペンで)結構変化はたくさん投げてたんですけど、打たれたのは変化でした。『もっと内角を突いてストレートで行ってみよう!』と思って、3回くらいから結構ストレートで。わりといいテンポで投げられたかな? ってのはあります。凌いでたらいつかは(味方が点を)獲ってくれるかな? と思って投げてました」
 まだ新しいユニフォームも手元に届いておらず、借り物のユニフォームをまとっている。最初に実力と存在感をアピールするためにも、これが大事なマウンドであったことは間違いない。『いいピッチングをした』だけでは全然納得がいかない。やはり欲しかったのは勝ち星だった。
「今日はもう『絶対勝つ!』っていう気持ちで。それは…強かったですね」
 臆することなくストレートで押した3回以降のピッチング、その気持ちこそ、加藤コーチが他の投手たちに求めているものに他ならない。
 取材陣から「徳島ISの練習で何か感じたものはありますか?」と質問が飛んだ。
「結構リラックスしてると言うか、みんな伸び伸びやってますよね。良く言えば、ですけど…」
 これまで感じていたものとは違う空気を、新しいチームの練習で感じている。香川OG時代は練習のときからいつも大きなプレッシャーを抱えていた。もし本番のマウンドで失敗してしまったなら、次のチャンスはいつ貰えるかわからない。そんな張り詰めた気持ちで取り組んでいた日々の練習が、3連覇を成し遂げ常勝チームとなった香川OGの源に確実にある。
 まだまだ投手力が秀でているとは言えない。チーム防御率は全体で5位の4.50(7月12日現在)である。新たにチームの一員となった金子の経験は、若い投手陣たちに何かを気付かせることができるだろうか。




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2009/07/09(Thu)

エースの7勝目

四国・九州アイランドリーグ2009 後期公式戦
2009.7.4. 愛媛マンダリンパイレーツ 2‐9 長崎セインツ <坊っちゃんスタジアム> 観衆1,435人

 長崎S 105 000 120| 9
愛媛MP 000 002 000| 2

勝 酒井大介 7勝4敗
負 川西祐太郎 5勝2敗

バッテリー
 長崎S 酒井、石川、本山 ‐ 吉川
愛媛MP 川西、能登原、山下、浦川、篠原 ‐ 松原

 前期リーグ戦を制覇した長崎セインツの後期公式戦は、松山・坊っちゃんスタジアムでのビジターゲームからスタートする。愛媛マンダリンパイレーツとの対戦に、前夜23時にバスで長崎を発ち、松山へと乗り込んでいる。タフな戦いがまた始まった。
 初回に四番・末次峰明の一塁線を抜く適時二塁打で先制点を挙げると、さらに3回表、愛媛MP内野陣のミスを突いて長崎Sが一死満塁のチャンスをつかむ。末次の左中間を破る走者一掃二塁打などでこの回5点を奪い、6点のリードを築いた。
 大量リードをもらった長崎S先発の酒井大介は、前半5回を無失点に抑える好投で試合の流れを渡さない。6回裏に2点を奪われたが、打線が7、8回と得点を奪い返し、再び突き放した。9点を奪った長崎Sが愛媛MPを降し、後期リーグ戦初戦に白星発信を決めた。7回を投げた酒井が、5月31日以来1ヶ月振りの勝ち星となる7勝目を手にしている。


『エースの7勝目』

 気がついてみれば、酒井大介(21歳)にもう1ヶ月以上勝ちがない。前期優勝を賭けた香川オリーブガイナーズとのデッドヒートのなか、先発としてマウンドに登りながら、思ったような成績を残すことができなかった。5月31日にリーグ単独トップとなる6勝目を挙げて以来、すでにハーラーダービートップの座も空け渡してしまっている。
 初めて経験した優勝争いの緊張は、少なからずピッチングにも悪影響を及ぼしていた。内容よりも、勝負にこだわらなければならない。落とせない試合に期待を込めてマウンドへと送られながら、2度の大量失点を浴びるなど非常に悔しい想いを残している。
 だが、チームは前期優勝を成し遂げた。
 優勝決定後、最初の試合となった6月27日、アグリあなんスタジアムでの徳島インディゴソックス戦では、5回を無失点に封じ込めている。与えられたイニングを無事にこなし、頬を紅潮させながら戻って来たバックネット裏で、
「今日は5回までって言われてましたから!」
 と、明るい笑顔を見せていた。
 後期開幕戦となった坊っちゃんスタジアムのマウンドは、前期の終わりにあれほど感じていた重苦しい緊張感から完全に解放されている。ひとつの山を越えた安堵感があった。
「優勝争いの苦しいなかで投げてましたから、優勝が決まって、楽な気持ちで投げられましたね。前半勝負にこだわった部分を、後半戦は自分のピッチングをしようと。決められたイニングをしっかり投げようと思ってました。5回を目安に。5回の次は100球を」
 良かったのは縦の変化球である。スプリットを混ぜながら、要所でチェンジアップがうまく決まった。左投手には特にチェンジアップを多めに投げている。
「調子自体良くなかった」
 と言う投球は、7回104球、2失点の好投である。序盤から打線が6点のリードを奪ってくれたことも大きな気持ちの余裕へと繋がっていた。
 しかし、大量リードをもらった試合の余裕とはまた別に、相手に対して感じていた別の余裕がある。前期チャンピオンチームとして、リーグチャンピオンシップ出場権を確保している『立場の違い』である。これは予想以上に大きかった。
「(リーグチャンピオンシップ出場のために)あとの5チームは『勝たないと行けない!』と思ってるじゃないですか、僕らは自分たちの野球をすればいいんで。今日も『勝たないといけない!』ってプレッシャーを感じましたね。愛媛に」
 前期王者としての特権を手にしていることは、後期40試合を戦う上で大きなアドバンテージになる。だから前期リーグ戦を制することは大きいのだ。後期の戦い方に余裕を持って臨むことができる。あるいはチームとして育成面を重要視しながら戦うこともできる。
 もちろん「無理に勝たなくてもいい」という訳では決してない。
「勝てたんで満足です。来週も(相手が)香川なんで、また頑張ります」
 止まらない汗をぬぐいながら、1ヶ月振りに手にした勝利を実感していた。
 7勝目を切望していた気持ちは、もしかすれば本人以上だったのかもしれない。野手陣のなかでは、『なんとしても酒井に勝たせてやりたい』という意思の統一が図れていた。6打点を叩き出し、勝利に大きく貢献した四番・末次峰明が、試合後のダッグアウト裏でこう話していた。
「エースで勝てて良かったです! 酒井に勝たせてあげられてなかったんで…」
 みんなが待ち焦がれていた、エースの7勝目である。




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