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    Hirofumi TAKATA

    Author:Hirofumi TAKATA
    スポーツライター。
    現在『週刊ベースボール』『Baseball Clinic』『熱中!野球部』『野球太郎』『ホームラン』等の各雑誌、スポーツ紙『デイリースポーツ』などにおいて、独立リーグ、高校野球を中心に取材、執筆活動を続けている。
    4月2日生まれ。A型。

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2009/05/07(Thu)

「岳さんが投げてるときに」

四国・九州アイランドリーグ2009 前期公式戦
2009.5.6. 徳島インディゴソックス 6‐17 高知ファイティングドッグス <アグリあなんスタジアム> 観衆1,333人

高知FD 070 203 230 | 17
徳島IS 100 101 012| 6

勝 ソリアーノ 5敗
敗 吉川岳 3勝1敗

バッテリー
高知FD 吉川、武田、藤嶋 ‐ 藤嶋、宮元
徳島IS ソリアーノ、片山、増野、竹原 ‐ 荒張

本塁打
高知FD カラバイヨ4号ソロ(2回、ソリアーノ)

 1勝1敗で迎えた徳島インディゴソックスとのビジター3連戦、その最後の試合に高知ファイティングドッグスの猛打が爆発した。2回表、四番・カラバイオの左翼越え4号ソロを皮切りに、今日初先発の二番・今中尭大の走者一掃となる中越え二塁打などで一挙7点を挙げる。さらに中押し、ダメ押しと猛攻は続き、17安打17得点で徳島ISを大勝で降した。高知FDは貯金を「2」とし、単独3位に浮上。首位・長崎セインツに1ゲーム差まで迫っており、8日からは2位・愛媛マンダリンパイレーツとのビジター3連戦に挑む。


『「岳さんが投げてるときに』』

 高知FDの先発メンバーがこれまでとはガラリと入れ替わった。元々この6連戦には、4月24日の愛媛マンダリンパイレーツ戦での本塁クロスプレーで脇腹を負傷した内野手の中村龍央(28歳)と、26日に右足のふくらはぎ肉離れで戦列を離れた外野手の梶田宙(26歳)のレギュラー2人を欠いて臨んでいる。昨日(5日)のゲームで捕手の飯田一弥(23歳)が足首を痛めて途中交代しており、今日の遠征には帯同させなかった。満身創痍とも言える状況のなかで、6連戦最後のゲームを戦っている。
 5月に入り、たった6日間でこれが4度目のマウンドとなる先発・吉川岳(23歳)の調子が明らかに良くない。腕がまったく振れておらず、連打で先に1点を奪われた。
 しかし2回表、カラバイオ(25歳)のソロ本塁打で同点に追い着くと、さらにチャンスが続く。2点を追加したあと、一死満塁の場面で打順が回って来たのは、二番・サードで初スタメンとなった今中尭大(19歳)だった。
「バッティングがいいからね。明日は先発で行こうと思ってる」
 昨日の試合終了後、定岡智秋監督(高知FD)はすでに今中の先発を明言していた。昨日、一昨日と途中出場し、ともにヒットを放っている。
「緊張と言うより、チャンスで回って来て嬉しかったです。別に緊張することもなくいつも通りに。ベンチでみんなが『思い切ってやれ!』って声掛けてくれてました。まっすぐの…高目かなぁ。あんまり覚えてないですね。犠牲フライにはなるかな、と思いました」
 センターが左中間方向へ懸命に打球を追うが届かない。走者一掃のツーベースヒットとなり、自身も外野から本塁への返球の間に三塁を陥れた。今季最多得点となる17点の猛攻は、一挙に7点を叩き出したこの2回のビッグイニングから始まっている。
 今中のバットからさらに快音が続く。6回表に二死から3点を奪う起点となるセンター前ヒット、7回表には一死三塁の場面でレフト線にタイムリーヒットを放ち、3安打4打点を稼いだ。定岡監督の先発起用に応える大きな活躍を見せている。
「送りバントも決められたし(4回表、無死一塁の場面)、岳さん(先発・吉川岳)が投げてるときに頑張りたかったんで、自分が活躍したかった。『ボールが行かん!』って言ってたんで」
 肩の故障のため選手契約を解除された吉川は、昨年7月から練習生としてチームに残った。今中も昨年5月の終りから練習生としてチームに加わっている。試合に出たくても出られない日々のなかで、共に練習し、耐え続けてきた2人である。今年晴れて一緒に高知FDのユニフォームを着て試合に出られるようになった。
「去年は後ろから観てるだけだったんで。最初は同じユニフォームを着られるだけでも喜びがありました」
 公式戦にベンチ入りできるようになっただけではない。徐々に結果も出始めている。だが今日の試合においてだけは、自分が結果を残すこと以上に「岳さんを助けたい」という想いが強くあった。
 試合後の吉川が苦笑してみせた。
「この6連戦、野手凄いです。今日はほんと助けられました!」
 練習生として参加しながら、選手契約に至らずチームを去って行く選手は少なくない。だが、文字通り練習から技術と体力を伸ばし、確実に戦力となり始めている選手たちが高知FDにはいる。
 6連戦の最後は大勝で締めた。高知へと帰るバスに乗り込む前、今中に「明日は練習休み?」と聞いた。
「明日も練習です。若手だけは」




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2009/05/07(Thu)

悲壮な覚悟の下で

四国・九州アイランドリーグ2009 前期公式戦
2009.5.5. 徳島インディゴソックス 8‐2 高知ファイティングドッグス <オロナミンC球場> 観衆936人

高知FD 001 000 001 | 2
徳島IS 000 014 30×| 8

勝 光安祐輝 1勝
敗 山中智貴 1勝2敗1S

バッテリー
高知FD 山中、武田 ‐ 飯田、宮元
徳島IS 光安 ‐ 荒張

 小雨が降り続くオロナミンC球場で行われた徳島インディゴソックスと高知ファイティングドッグスとの3連戦第2ラウンドは、共に初先発となった高知FD・山中智貴、徳島IS・光安祐輝の投げ合いになった。1対1の同点で迎えた6回裏、山中を捉えた徳島IS打線が3連打で4点を奪う。さらに7回にも3点を挙げ、高知FDを大きく突き放した。光安は9回を投げ切り、リーグ初勝利を完投で手にした。徳島ISが高知FDとの3連戦を1勝1敗とし、今季戦成績でも2勝2敗のタイに戻している。


『悲壮な覚悟の下で』

 アグリあなんスタジアムで行われた昨日(4日)の高知FD戦に、光安祐輝(徳島IS・23歳)はベンチを外れた。その1日前、3日のサーパススタジアム・香川オリーブガイナーズ戦でロングリリーフし、5回を投げている。4日はいわゆる『あがり』であり、記者室で相手投手のデータを記録する仲間たちの後ろに腰掛け、真剣な眼差しでグラウンドを見つめていた。
 実はただのあがりではなかった。明日、中1日での登板を、しかも初の先発マウンドを言い渡されていた。たった1日のあがりは、少しでも相手攻撃陣の特徴を探るための貴重な時間だったのである。
「チャンスになったら初球からガンガン振ってくるな、とか。バッターの苦手なコースを探したり。自分に自信が持てる何かを見つけられたら、と思って。何もないよりはマシなんで」
 6連戦のスケジュールのなか、どのチームも投手陣は厳しい連投を余儀なくされている。だが、疲れが残っているなどとは言っていられない。投げさせてもらえることは逆に大きなチャンスでもある。
 シーズン開幕前の自主トレ期間中から、大きな期待を掛けられていながら肩痛で出遅れ、オープン戦でも結果を残せないままシーズンに突入してしまった。チームはいつまでも待っていてはくれない。ケガのため練習生としてチームに帯同していた先輩ピッチャーの梅原伸亮が、昨日限りでチームを去っている。そんな姿も目の当たりにしている。
「何回もチャンスはある…とは思っていなかった。これを逃したらチャンスはない」
 危機感に溢れた悲壮な覚悟の下で、初先発のプレイボールがコールされた。
 低目に決まるカーブに高知FD打線がタイミングを合わせられない。3回表に長打を2本連続で浴び失点を許したが、5回以降、8回まで1本のヒットも許さなかった。味方打線が7点の大量リードを奪ってくれている。最終回、肩と足に溜まる疲労がピークとなり、連続四球で無死一、二塁のピンチを迎えた。気持ちを切り替えようと、マウンド上で屈伸運動を行っている。1点を失ったが、9回を最後まで投げ切った。駆け寄ってきた仲間たちに囲まれ、ハイタッチを交わす光安の瞳には涙が浮かんでいた。
「加藤さん(博人コーチ)からは『9回投げ抜け!』って言われてました。チームの勝ち星が少ないなかで、ずっと期待してもらってましたし、声も掛けてもらってました。チャンスをもらえたんで、投げ抜くって言っても基本はひとりひとり丁寧にと思って」
 首脳陣が先発を決断したのは、3日の香川OG戦を見たあとのことである。先発投手が制球に苦しみ、無死満塁とされたピンチの場面でマウンドに登った。いきなり死球を与え押し出したあと、さらに2点タイムリーとなるライト前ヒットを浴びている。
 ファーストを守っていた永井豪(25歳)がマウンドに歩み寄り、声を掛けた。
「あいつ、顔から血の気が引いてました。『なんや、おまえ抑えられると思ってたんか!』って。『この状況でそんなんムリやって! 思い切ってやったらええやん!』って、そう言ったんですよ」
 そこから立ち直り、8回まで香川OG打線をヒット1本に抑え込む。加藤コーチの目にもはっきりとした変化が感じられていた。
「秋に見たときもバッターに向かって行く気持ちと、簡単にストライクを獲れるのがいいところだったんだけど、肩痛から出遅れてたから。投手陣の少ないなかで登板させざるを得なかったんだけど、香川戦で長いイニング投げて、あれで気付いたんだと思う。試合で投げて感覚をつかむことが大事なんでね」
 実戦で結果を残すことが何よりも大きな自信につながる。故障から復帰し、目標を追い掛けながら階段を一段一段登っている。降り続いた雨のなかで最後まで必死に投げ続け、やっと1勝をつかみ獲った。ここからがまた新たなスタートになる。
「これからも同じスタイルで行きます。練習でやってきたことしかマウンドではできないと思うんで」
 濡れたユニフォームを白いスウェットに着替えた光安の眼に、もう涙はなかった。




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