四国・九州アイランドリーグ 後期公式戦
2008.7.13. 徳島IS 7-13 高知FD <オロナミンC球場>
高知 303 001 321| 13
徳島 201 020 020| 7
勝 山中 1勝2敗
敗 安里 2勝4敗
バッテリー
高知 野原、山中、ミン、上里田 ‐ 飯田、藤嶋
徳島 安里、佐藤、梅原、平野 ‐ 永井
一昨日は完封勝利、昨日は15安打を放ち大勝してみせた。現在首位に立つ高知FDが敵地で徳島ISを相手に3タテに挑む。
徳島IS先発の安里渉は4四球と制球に苦しみ、初回から一死満塁のピンチを迎える。六番・オ・ムヨルの左犠飛などで高知FDが3点を先制するが、高知FD先発の野原慎二郎も同じく制球が定まらない。初回、3四死球から六番・永井豪の左犠飛などで2点を失った。
3回表、七番・飯田一弥の中前テキサス安打、九番・大西正剛の右翼線2点適時二塁打で高知FDが3点を追加しリードを4点に拡げる。しかし徳島ISも3回裏、永井の右翼線適時二塁打で1点を返し食い下がると、さらに5回裏、四番・小松崎大地の左越え適時打、永井の右中間適時テキサス安打で2点を奪い1点差に追い上げ前半を終えた。
徳島ISは中盤以降も投手陣がまったく安定しない。三番手・梅原伸亮が6回表に1失点。7回表にも二死満塁と走者を溜めた後、大西に走者一掃となる中越え三塁打を浴び3失点。8回表には四番手・平野誠が2失点し、計7点のビハインドを背負った。8回裏に八番・増野真太郎、九番・金谷良太、一番・斎藤雅俊の3連続二塁打で2点を返し意地を見せるが、9回裏にも高知FDの二番・梶田宙に左越え二塁打を喰らいダメ押しとなる1点を奪われた。高知FDが13-7で徳島ISを降し、ビジター3連戦に3タテしての4連勝と、無傷のまま首位をキープしている。
『考え方』
登板した4人の投手が記録した四死球は計10個である。
二番手としてマウンドに登り、2イニングを投げた佐藤学だけが高知FD打線を無失点に抑えた。13安打を喰らい13失点を喫した。『投壊』と言われても仕方がない試合になってしまった。
白石静生監督(徳島IS)が頭を抱える。
「(技術を)高めることができていない。もっと必死さがないと…。今の選手はランニングや補強(トレーニング)はよくやるんやけど、ピッチングの数が少ない。ちょっと投げたらすぐどこかが痛い言うし。頭だけで理解したってあかんのやから。ウチの勝ちパターンにならないかん梅原→平野がフォアボール出して点獲られる。野手にもったいないことをした」
この高知FDとの3連戦、第1戦に先発した渡邊隆洋は高知FD打線を4安打に抑えたものの打線がつながらなかった。第2戦は片山正弘が12安打と打ち込まれた上に、打線が散発3安打とマーク・ケリーの前に仕事をさせてもらえなかった。
「タイチ(四番・小松崎大地)が思い切り良く振れ出してきたからね。あのレフトオーバー(5回裏、左翼越え適時二塁打)も逆風を突いてやったし」
救いは打線が振れてきたことだ。第3戦、高知FDの13安打に対し、徳島ISも11安打を放ち7点を奪い返している。決して打ち負けた訳ではなかった。それだけに投手陣の大量失点により試合が壊れてしまったことが大きく目立つ。打たれるだけならまだしも、四死球で自分の首を絞めてしまう。もしくはボールが先行した挙句、甘いコースに入った球を痛打される。
「僕の考え方だと…」と前置きした上で、森山一人コーチは投手陣が「バッターと勝負していない」と語る。
「自分独りであそこに投げよう。(ストライクゾーンの)この辺にボールを投げようとしてストライクが取れない。対バッターに対してどこに投げれば大丈夫なのか?っていうのが全然判ってない。相手と勝負してないんだから勝てる訳ないですよね。そういう考え方を誰も持ててないんです」
ランナーを出すまい、打たれまいとして逆に自分の首を絞めている。目の前の打者と戦っておらず、しかも相手と戦うための『考え方』を持っていない。ピンチの場面で何をどうすればいいのか。危機を回避するための考え方はいく通りもある。他の打者にはダメでも、今の目の前の打者には有効なボールだってある。配球、距離感(緩急)、後ろ(野手、走者)の状況、打者のタイプ。それらを整理して最善の策を選ぶ。それを考えられず、ただ打たれないようにと厳しいコースを狙って投げ、そしてストライクが入らない。
「それを全部頭に入れて投げてる人は、ここにはいないと思う。そういう考え方を持たなきゃいけない」
ピッチャーだけではない。捕手もそう。野手だってそうだ。
後期が始まってまだ5試合が終っただけ。あと45試合もあると考えるのか、あと45試合しかないと考えるのか。その短い間にどれだけスキルアップできるのか。技術だけではない。意識も、考え方も変えないと、上へは辿り着けない。

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