四国・九州アイランドリーグ NPB交流戦
2008.7.5. 香川OG 3-2 讀賣ジャイアンツ二軍 <サーパススタジアム>
巨人 001 000 001 | 2
香川 000 100 20×| 3
本塁打
巨人 隠善ソロ(9回表、橋本)
香川 丈武ソロ(4回裏、村田)、ソロ(7回裏、川口)
バッテリー
巨人 古川、村田、リン・イーハウ、川口、深沢 ‐ 星、伊集院
香川 塚本、松居、金子、橋本 ‐ 堂上
讀賣ジャイアンツ二軍と四国・九州リーグ選抜との戦績は、ここまで5試合を戦い1勝1敗3分けである。香川OG単独チームとしてはこれが初の対戦となる。香川OGは今年3月に行われた阪神二軍との試合(2-2の引き分け)以来のNPBとの対戦になる。サーパススタジアムの入場者数レコードとなる7,101人を集め、18時1分にプレイボールがかかった。
香川OG先発の塚本浩二は巨人打線に粘られながらも最初の2イニングを無得点に抑える。しかし3回表、2つの失策と四球から無死満塁のピンチを迎える。このチャンスに三番・隠善は右前へ適時打を放ち、巨人が1点を先制した。だが香川OGも4回裏、四番・丈武が巨人二番手・村田から左翼スタンドへソロ本塁打を放ち、同点に追い着く。
7回裏、丈武がこの回からマウンドに登った巨人の四番手・川口を捉え、左翼スタンドへ2打席連続となるソロ本塁打を叩き込む。さらに二死三塁とした後、八番・西森将司が右中間を破る適時三塁打を放ちリードを2点に拡げた。
6回を1失点に抑えた塚本に代わり、七回から松居伊貴、八回を金子圭太が巨人打線を無得点に抑える。香川OGベンチは最終回のマウンドに橋本亮馬を送った。橋本は先頭の隠善に左翼越えソロを許し1点差に迫られたが、最後は六番・中井を見逃しの三振に切って取り、香川OGが3-2で巨人二軍を降した。
『あの頃の気持ち』
二度目の凱旋登板となった深沢和帆(巨人)は、待ち構えた記者たちの前に少し申し訳なさそうな顔をして現れた。ここに帰って来れば当然聞かれるであろう「古巣との対戦でしたが・・・?」の質問に、
「昔の気持ちっていうか、また思い出させてもらいました。もっともっと練習しなけりゃいけない」
と答えている。
この春、かつてのオーバースローをサイドスローに変えた。さらにここ2週間ほどでスリークォーターへとフォームを修正している。新しいフォームはまだ固まっていない。変化球もスライダーが使えず、ボール球を先行させてしまった。口を突いて何度も出てきた言葉は「もっと練習しなけりゃ」だった。
「打たれてやっぱり悔しいですし、もっと変化球を磨かないと。課題が見つかりました。(自分は)打たせて取るタイプのピッチャーなんで、セカンドゴロやショートゴロは思った通りに行きました。もっと練習しようと思います」
時間がなく、かつてのチームメイトたちと言葉を交わす暇は無かった。NPBという世界で喘ぎ苦しんでいる姿は容易に想像がつく。深沢が2年前につかみ取った切符を手に入れたいと、今も香川で汗と土にまみれている香川OGの選手たちは、巨人相手に臆することなくのびのびと戦っていた。塚本浩二が先発の仕事をやってのけ、丈武が2本のホームランをレフトスタンドへ叩き込んだ。
かつてのチームメイトたちが見せる活き活きとした姿に、蘇ってきたあの頃の自分がオーバーラップする。8回裏のマウンドに登り、「深沢和帆、元香川オリーブガイナーズ」の名前がアナウンスされると、球場全体から大きな拍手が沸き起こった。
「ありがたいことですね」
囲み取材でそう答えている。
加藤博人コーチが言っていた。
「前向きな試行錯誤だからいいんですよ。何がきっかけになるかなんてわかんないんだから」
かつて自分がいた場所で、あの頃の気持ちを思い出した。決して失ってしまった訳ではないのだ。練習するしかない。それはあの頃も現在も変わらない。

↑Push please.
※当blogに掲載している文章、写真の無断転用はすべて禁止します。