2008年1月11日
11日、香川OGの塚本浩二投手と堂上隼人捕手の2名が、豪州・クウィーンズランド州で行われる地区大会参加のため高松空港を後にした。同日21時発の便で成田から豪州に向け出発。ゴールドコースト市にあるサーファーズパラダイス・ベースボールクラブの一軍、ブルーウェイブの一員としてチームに合流する。2ヶ月の遠征期間の内、約20試合を行う予定。
『豪州へ』
早々に航空会社のスタッフに荷物を預け終わった塚本浩二に対し、堂上隼人は空港カウンターで少し手間取っていた。チームメイトである山本遼太(香川OG)に借りたという大きめのバットケースを始め、キャッチャー用具までをすべて含めると、無料で預けられる荷物の最大重量である15kgは容易に越えてしまう。超過料金として約2万円がかさんでしまった。最初に出くわした予想外のハプニングだった。
「領収書もらった?」
というこちらの問いに頷きながら、
「でも、往復の旅費も全部実費ですから。落ちるかどうか・・・」
と、渋い顔をしてみせる。
リーグとしてもチームとしても初の海外への選手派遣である。彼ら2人にとっても2ヶ月にも及ぶ長期遠征は初めてのことだ。経済的にも環境的にもすべてが満たされた中で行われる遠征ではない。身銭を切ってまでも手に入れたいのはさらなる経験値であり、糧であり、自信なのだろう。現在の自分に足りないものと可能なことを確認するために、豪州行きを決断した。
「せっかく86kgまで太りましたからね。向こうで痩せないようにしなきゃ」
オフのトレーニングで体重を5kg以上増やしている。堂上が実戦で試してみたいことは少なくないはずだ。
2ヶ月の間、共にチームメイトの家にホームステイする形を取る。
「ちょうど2部屋空いてるらしくて、そこの奥さんが食事も作ってくれるそうなんです」
今回の豪州遠征に「行きたくてしょうがなかった」という塚本がそう教えてくれた。
その影に、やはり昨秋の屈辱がある。
帰国予定日は3月11日。ちょうど2ヶ月間、60日の間にどれだけ成長することができるか。雨の高松空港から、ほんの少しだけの見送りの人々を後にして、2人は夏のオーストラリアへ向けて旅立って行った。

笑顔の堂上と塚本。高松空港にて。
PHOTO BY Hiro TAKATA
※当blogに掲載している文章、写真の無断使用はすべて禁止します。

↑Push please.