四国アイランドリーグ交流戦
2007.11.15. 東京ヤクルトスワローズ 0–0 香川OG・愛媛MP混成 <坊っちゃんスタジアム>
OG・MP 000 000 000|0
YS 000 000 000|0
バッテリー
OG・MP 浦川、小山内、塚本、橋本、森、亮寛、天野 ‐ 堂上
YS 高井、増渕、高木、伊藤、上原、西崎、坂元 ‐ 川本、米野
秋季キャンプ中の東京ヤクルトスワローズと香川OG・愛媛MPの混成チームが練習試合を行った。来季からヤクルトの指揮を執る高田新監督にとっては自軍の選手たちを確認する良い機会であり、四国ILにとってはドラフト会議をあと4日に控えての最後の実戦である。
ヤクルト先発・高井、四国IL先発・浦川大輔(愛媛MP)で始まった試合は、両チーム共に投手7人を次ぎ込み、あくまで練習の一環という雰囲気の中で試合が進む。ヤクルトは計17人を出場させ、安打は4本。四国ILはヤクルトを上回る5安打を放ったが、お互い最後まで1点が奪えず、試合は0対0のままスコアレスドローとなった。
四国ILの各選手にとってはいよいよ、19日の大学社会人ドラフト会議を待つだけとなった。
『ドラフト4日前』
試合後、香川OG・愛媛MP混成チームが陣取っていた一塁側ベンチでは、昨年まで共に切磋琢磨していた仲間たちと旧交を温める伊藤秀範(東京ヤクルト)の姿があった。昨年のシーズン終了後、ここ坊っちゃんスタジアムで行われた交流戦で好投を見せ、ヤクルト首脳陣の目に留まった。3桁の背番号で始まったプロ野球選手としてのスタートから、今では背番号も『52』に替わり大きく成長している。
あの頃の伊藤が抱えていた気持ちと同じ想いを今、ここにいる選手たちは皆抱えている。いよいよ今年のドラフトまであとほんの数日、4日間を残すだけとなった。
その伊藤からライト前に1本、さらに第4打席にも坂元の落ちる変化球をうまくライト前へ運び、ただ一人2安打を放ったのが堂上隼人(香川OG)である。
「最後の打席、ヒットで終れて良かった」
今年一年を通じ、実力はもう十分にアピールした。後はすべてをNPBに委ねて返事を待つしかない。
左中間を越す二塁打を放った丈武(香川OG)も持ち味の片鱗を見せた。内角に厳しいコースを何度も攻められたが、それも「もう慣れた」と言って笑う。
「プロの攻め方がかなり解ってきたんで。フェニックスの経験なんかも大きいですよね。(打席で)立ち位置なんかもその度変えて。インコース空けてわざと開いてみて誘ってみたり・・・」
自分が着実に進歩している実感がある。二冠王のタイトルを獲ったことなど、もう忘れてしまっているようだ。
「今は・・・ホッとしてますね。でも、まっだまだ伸びますよぉ!来季は違うユニフォームで」
そう言いながらいつもの人なつっこい笑顔を見せてくれた。
ヤクルトの1失策に対し、四国ILは無失策である。西田監督の
「今日は守備でしっかり見せたからね」
というコメントにも頷けるビッグプレーが6回裏にあった。
一死一塁、二番・根本が打った二ゴロに二塁手の智勝が追い着く。一塁ランナーの飯原は二塁に向けてスタートを切っていた。鋭い動きで遊撃手の三輪正義に送球し、すぐさま一塁の丈武にボールが送られる。智勝、三輪の二遊間コンビが最後に見せた、見事なキレのダブルプレーだった。
「あのゲッツー、今年一番良かったかもしれないですね。ランナーが目の前通ったんで、『いける!』と思って」
智勝の3年間もこれで終わった。
「去年まで無かったんですけど、今年は自分の中でやりきった感があったんで。もちろん満足してないですけど、もう後は『どうですか?』って見てもらうだけだし。今日は楽しんでやろうと思ってました。このメンバーでやるのもほんと最後だから」
日本一に輝いた香川OGが誇る堂上、智勝、丈武のクリーンナップが見られるのも、もう本当にこれが最後だろう。
やることはすべてやった。
今年ドラフト候補として名前が上がっている選手たちからは、そんな声が多く聞こえている。
昨年ドラフト指名を受けた深沢和帆(巨人)が
「直前は全然眠れなかった」
と語っていたのを思い出す。
「今はまだ落ち着いてますけど、これからでしょうね。あんまり期待せずに、半々くらいで・・・」
そんな智勝もあと4日、これまで経験したことの無いような眠れない夜を過ごすことになるのだろうか。

↑Push please.
※当blogに掲載している文章、写真の無断転用はすべて禁止します。