スポーツライター高田博史オフィシャルblog。 四国・九州アイランドリーグを現場取材!※たまにCMも
低目へ!
2007年07月09日(月) 02:36
四国アイランドリーグ公式戦
2007.6.30. 高知FD 2–0 徳島IS <高知東部球場>

勝 西川 5勝5敗
S 上里田 2勝4敗8S
敗 益田 2勝6敗

高知FD打線が初回から火を吹いた。一番左翼手での出場となったマサキが徳島IS先発・益田陽介から右翼越え三塁打を放つと、二番・梶田宙が大きな中犠飛を上げ先制点を挙げる。
6回裏にも先頭の五番・高井啓行が右中間を大きく破る三塁打を放ちチャンスを作ると、六番・古卿大知が左翼線への適時安打で追加点を奪った。
高知FD先発の西川徹哉は毎回走者を出すものの得点は許さない。5回、6回のピンチも味方守備に助けられた。
7回をソリアーノ、8回を山隈茂喜が3人ずつで抑えると、最終回もクローザー・上里田光正が3人で締め、高知FDが2対0で徳島ISを降した。
高知FDは連敗を「3」で止めた。


『低目へ!』

西川徹哉(高知FD)は我慢のピッチングを続けた。
粘ってくる徳島IS打線の前に投球数が増えていく。2回表、六番・金谷良太は8球を投げさせた。七番・加藤光成は7球を投げさせ、トップバッターとなった3回表にも10球を投げさせ、ファールで粘り続けた。

「気合いで投げました。ここでボール放ったら僕の負けだと思って」
逃げたくない。ボールではなく、ストライクで勝負するのだ。一球一球に気合いを込めて信頼する宮本裕司のミットめがけて投げ込んだ。

今週の初め、久し振りの再会があった。
昨年高知FDで17勝を挙げ、最多勝投手に輝きながら四国リーグを去って行った相原雅也氏が高知を訪れたのだ。相原氏が在籍していた頃、よく可愛がってもらった西川は現在でも連絡を取り合っている。かずさマジックで現役を続ける相原氏が電話口で西川に言ったことがある。
「レベルが高くなればなる程バッターは高目のボールを逃さない。上に行ってやろうと思うなら、真ん中低目で勝負できるかがポイントになる」

相原氏との再会で、また低目の大切さを再確認している。粘る加藤に対して、まずは真ん中低目を意識して投げたと言う。丁寧に低目を突きながら、10球目に外角へのスライダーで空振り三振に切って取った。

「後期に繋げられるようにしたかった。徳島ISは粘ってくる。勝てたのは大きいです。結果は大事ですから」
自らの成績を5勝5敗のタイに戻して前期の先発を終えた。

昨年の前期と言えば2試合しかマウンドに登っておらず、その2試合を併せても1回1/3しか投げていない。今や高知FDの先発三本柱の一角に成長した。先輩からのメッセージにも支えられている。

今年前期、もっとも大きく伸びた西川の5勝目は、彼らしいしぶといピッチングを披露しての勝利だった。


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打たせたい球
2007年07月09日(月) 00:14
四国アイランドリーグ公式戦
2007.6.29. 香川OG 3–2 愛媛MP <サーパススタジアム>

勝 塚本 4勝1敗
S 橋本 2勝0敗8S
敗 安達 0勝2敗
本塁打 丈武8号ソロ(4回安達)

愛媛MPとの前期最後の3連戦、香川OGはまずその第1戦をホーム・サーパススタジアムで戦う。悪天候のため試合開始が遅れ、18時18分にプレイボールがかけられた。
愛媛MP先発の安達輝誠は制球に苦しみ、3回まですべての先頭打者を四球で歩かせてしまう。3回裏、三番・堂上隼人の左前適時安打により香川OGが先制点を奪う。4回裏には五番・丈武が左翼スタンドへ8号ソロ本塁打を放ち追加点を。安達から代わった木谷智朗も八番・若林春樹に右前適時安打を浴び、香川OGが3点のリードを奪った。
香川OG先発の塚本浩二は5回を散発1安打に抑える快投を見せる。6回から天野浩一、8回を勝沢賢一が無失点で乗り切り最終回を迎えた。
しかし、9回表のマウンドに登ったクローザー・橋本亮馬が走者を溜める。二死満塁とした後、六番・田口大地の三塁内野安打に三塁手の暴投が重なり、愛媛MPが土壇場で2点を奪った。さらに二死一、三塁とチャンスは続くが、七番・大島慎伍は遊飛に倒れ逆転には至らなかった。
3対2で香川OGが愛媛MPを降した。


『打たせたい球』

前期最後の先発に、塚本浩二はきっちりと自分の仕事をやってのけた。5回を無失点、被安打は福西太志に許した1本のみである。
「なんとか・・・なんとかです」
と言って笑ったが、見事な48球で試合を作り4勝目を手にした。

「数字がある程度残せるようになりました。去年に比べたらイニングの数が多いんです。去年は96か97だったんですけど(※’06年は97イニングに登板)、今日で80くらいいってると思う(※今季は75回1/3に登板)」

成長の実感が確かにある。「去年に比べてマウンドでの精神状態に変化はある?」と聞いた。
「立ち上がりに緊張しなくなりましたね。ホームの先発の試合とか。ちょっとは慣れたのかも知れないっスね」

狙った3度の三振の内、1個奪うことができた。
「指の引っかかりが良かったです。ゴロを打たせたいボールでうまく打たせられた」
納得のピッチングができたのは3回表、八番・小田島一樹をサードゴロに、九番・梶原有司をピッチャーゴロに打ち取ったボールだった。投げたボールはいずれもシンカーである。

「実は僕のシンカー、ストレートより速いんです」
そう言ってまた笑ってみせた。


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