四国アイランドリーグ公式戦
2007.6.12. 高知FD 7–9 香川OG <春野球場>
勝 松本 1勝
S 橋本 1勝0敗6S
敗 山隈 1勝2敗
首位の香川OGを高知FDが追う。ゲーム差は「5」。今週行われる高知でのホーム5連戦、その第1戦は春野球場での香川OG戦である。
初先発となった香川OG・松本健太の立ち上がりを高知FD打線が攻める。先頭のトモが四球で歩くと、二番・梶田宙が送りバント、三番・古卿大知の左前安打で三塁へ進め、四番・中村竜央の中犠飛で先制点を奪った。
3回を無失点で切り抜けた高知FD先発の山隈茂喜だったが、4回表、香川OG打線に集中砲火を浴びる。三番・堂上隼人の中前打を皮切りに、六番・近藤洋輔の左前安打、七番・町田雄飛の右中間越え二塁打などで香川OGが一挙に5点を奪う。山隈から引き継いだ二番手・岸健太郎も5回表に捕まり、町田の左犠飛、九番・井吉信也の左翼線二塁打でさらに4点を失った。
2回以降得点を許さなかった松本だったが、6回裏突如制球を乱し走者を溜めてしまい、一死満塁としたところで二番手・勝沢賢一にマウンドを譲った。しかし勝沢は七番・宮本裕司に押し出し死球を与え1点を失う。さらに八番・國信貴裕の遊ゴロの間にもう1点、九番代打・YAMASHINに適時中前打を許し、この回高知FDが3点を奪い返した。
勝沢は7回裏にも梶田の右中間を破る三塁打、五番・マサキの右翼線二塁打で1点を失う。7回裏途中からマウンドに登った三番手、左腕・下地栄輝が後続を断つが、8回裏、梶田の左翼線適時二塁打で2点を失い2点差まで追い上げられた。なおも無死二、三塁と続くピンチに香川OGベンチはクローザー・橋本亮馬を投入する。この場面に古卿は右犠飛を打ち上げるが、右翼手・近藤が本塁に好返球し追加点を許さない。続く中村も一邪飛に切って取りピンチを切り抜けた。橋本は9回裏も見事に3人で締め、香川OGが9対7で高知FDを降した。
この勝利によって高知FDの自力Vが消滅し、香川OGにマジック「6」が灯った。
『春野決戦』
今週の5連戦の中で、高知FDと香川OGの対戦は高知市営でのダブルヘッダーを含め4試合が予定されている。藤城監督は今日の先発に山隈茂喜を指名した。6月9日の香川OG戦に先発し82球を投げており、中2日での先発である。実は9日の登板も中4日であり、6月4日にパチェコのアクシデントによる緊急登板で60球を投げていた。苦しい先発事情と、連戦のスケジュールの中での苦渋の決断だったことが読み取れる。
「あまり疲れは残ってなかったです。(ボールが)外中心にいってしまった。もっとインコースの厳しいところに投げないと・・・」
試合後の山隈はそう言って4回に奪われた大量点のシーンを悔やんだ。
「一球の集中力。クリーンナップの差が出ました。チュウ(二番・梶田宙)はよく打ってくれたんですけどね。(山隈は)ストレートが来てましたから連投は心配していませんでした。配球がアウトコース一辺倒になってしまった。今日の試合はクリーンナップの差とバッテリーの配球ミスです。堂上(隼人・香川OG)のリードは良かった」
中盤に失った大量点に屈せず、いいところまで追い詰めたとしながらも、藤城監督(高知FD)は二つのポイントで香川OGに及ばなかったことを口にしている。
連戦の最初に、今日が初先発となった松本健太を起用した西田監督(香川OG)には、いささか余裕も感じられた。
「一戦一戦集中して目の前の敵を叩いていく。それだけです。アドバンテージはあるんだから。残り10試合、無駄な失点はせずにね。松本も最初投げられなかった選手がここまで来た。あとは一、二番が出塁率を上げてクリーンナップの前にランナーを出したいね」
13安打を放った打線が作った大量リードをなんとか投手陣が守り切った。初勝利を挙げた松本にとっても自信となっただろう。
これで2位の愛媛MPに4.5ゲーム、高知FDには6ゲームの差がついた。今日の敗戦で高知FDに自力Vの可能性が消えている。同時に香川OGにマジック「6」が点灯した。
「点を獲りたい気持ちが焦りになったと思います。打線がつながってないですよね」
(ケガ人も多いようですが?)
「疲れはどこ(のチーム)にもあると思うんで・・・。全部勝つつもりだったんですけどね。(勝負は)金曜のダブル(15日、高知市営)ですね。自分のやれることをもう一度見つめ直して、普通にやればウチの打線は打てるんで」
7回に右中間突破の三塁打、8回には2点タイムリーとなる左翼線への二塁打を放った梶田は気丈にそう語り、次の香川OG戦へと闘志を燃やしていた。
香川OGと高知FDの直接対決はあと6試合残されている。

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