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    Hirofumi TAKATA

    Author:Hirofumi TAKATA
    スポーツライター。
    現在『週刊ベースボール』『Baseball Clinic』『熱中!野球部』『野球太郎』『ホームラン』等の各雑誌、スポーツ紙『デイリースポーツ』などにおいて、独立リーグ、高校野球を中心に取材、執筆活動を続けている。
    4月2日生まれ。A型。

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2006/08/31(Thu)

8回裏

四国アイランドリーグ選抜 2-7 阪神タイガース二軍 2006.8.27. オリーブスタジアム

四国IL選抜、先発上里田光正(高知FD)が立ち上がりに捕まった。四番・喜田剛、六番・藤原通の連続適時安打で阪神が2点を先制する。上里田は3回表にも3安打を浴び、2失点を喫してマウンドを二番手の伊藤秀範(香川OG)に譲る。伊藤は3イニングを被安打0、四球1の投球で抑え、抜群の存在感を見せた。
阪神は先発の岩田稔が3回までを被安打1、三塁を踏ませないままで二番手の相木崇へ。5回裏、先頭の七番・西村悟(徳島IS)が右前安打で出塁。藤城監督は西村に代え、八木裕章(香川OG)を代走に送る。二死二塁から一番・YAMASHINは中前安打。この間に八木が本塁突入を試みるが、中堅手・赤松真人の好返球に阻まれ1点が奪えない。
7回表、伊藤に代わった金城佳太(香川OG)が再び阪神打線に捕まり2失点。8回表には浦川大輔(愛媛MP)が8番・岡崎太一に左翼スタンドへ飛び込むソロ本塁打を喰らい、さらに点差は7に開いた。
8回裏、四国IL選抜が意地を見せる。6回からマウンドに立った筒井和也から八番・角中勝也(高知FD)が遊内野安打、九番・三輪正義(香川OG)が初球バントヒットを決め、無死一、二塁のチャンスをつかむ。ここでYAMASHINが適時左前安打を放ち、待望の1点を奪う。筒井は四球で走者を溜めた上、五番・梶原有司に押し出しの四球を与えてしまい、この回2失点を喫した。しかし四国IL選抜の反撃もここまで。9回裏は中林佑輔が四国IL打線を3人で抑え、阪神がNPBの貫禄を見せた。


『8回裏』

8回裏、三塁コーチャーズボックスの森山一人コーチに呼ばれ耳打ちされたのは、三番の林真輝(愛媛MP)だった。
「『お前、左投手怖いの?』って。怒りに行ったんです。3回ともおんなじようなスイングしてたから。ちょっと発奮してもらおうと思って」

顕著な差が見られたのはクリーンナップの打撃力だった。先発の三番・林、四番・山本健士(高知FD)、五番・堂上隼人(香川OG)の3人の内、安打を放ったのは4回裏、堂上の中前打1本のみである。序盤から上里田光正(高知FD)を捉え、打線が機能した阪神に比べ、四国IL選抜で気を吐いたのは一番に座り3安打を放ったYAMASHIN(高知FD)くらいのものだった。結局、この8回裏の打席も林はタイミングを合わせることができず、タテの変化球を振らされ三振に終わっている。試合後、
「対応しきれなかった自分の力の無さです」
と答えている。

阪神の投手陣は先発左腕の岩田稔、4回から横手投げの相木崇、6回から左腕・筒井和也、クローザーに中林佑輔と、継投策を使っている。四国IL選抜の面々が臆していた訳では決してない。
「球は走ってました。でもそんな驚くような球でもなかった」(YAMASHIN)
「こないだやった深沢(和帆・香川OG)の方が速かった」(角中勝也・高知FD)
「プロらしい球でしたね。低目なんかもよく伸びてた」(西村悟・徳島IS)
「いい球でしたけど。別に差し込まれた訳でもなかった」(山本健士・高知FD)

8回裏は四国ILにとってポイントとなったイニングだった。
先頭の八番・角中が遊内野安打で出塁し、九番・三輪正義(香川OG)は初球に見事なバントヒットを決めている。一番・YAMASHINが適時左安打を放ち1点を還した後、なおも二死満塁のチャンスが続く。五番・梶原有司(愛媛MP)は押し出しの四球で2点目を奪った。七番・森田丈武(香川OG)が四度目の打席に入った。

ここまでの3打席、2度バットをへし折られている。いずれも内角を差し込まれ、つまらされた。砕けたバットが内野を転がるシーンは森田以外にも何度かあった。
「(ゲストの)田尾(安志氏)さんとも言ってたんですが、『角度のあるいい球だね』って言ってたんですよ。内角を無理に打ちにいったからああなった」
石毛宏典代表はそう語っている。

筒井の初球、内角高目のボール球をフルスイングして空振りしている。一見大振りに見えたが実はコントロールしていた。足を上げていたテイクバックを咄嗟に摺り足に変え、体重移動をそれまでよりやや少なくしている。2球目、外角へのストレートをファールにし、鋭い打球がバックネットに突き刺さった。タイミングはほぼ合った。カウント2-0から3球勝負の球を強振する。打球が左翼深くに高く舞い上がった。しかしフェンス一杯のところで左翼手萱島大介のグラブに収まった。
「先ですね。狙ったんですけど・・・」

阪神の11安打に対し、7安打を放った。打線をいかに繋げるか。それができれば決して勝てない相手ではない。バッグを肩にかけた藤城監督が帰り際、
「明日明日!」
と笑って手を振った。
チャンスはもう一度ある。

2006.8.30.
PHOTO BY Misato MORI
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2006/08/28(Mon)

失った3つ/YAMASHINの足とファインプレー

徳島IS 1-2 高知FD 2006.8.27. 鳴門総合運動公園野球場

勝 高梨 13勝4敗5S
S 上里田 7勝7敗5S
敗 生出 2勝4敗

徳島IS先発、竹原俊介の制球が定まらない。3回終了時までに6四球を与え、劣勢の中で試合が進んだ。4回表、この回先頭の六番・古卿大知に7個目の四球を与える。古卿はすかさず二盗を奪い、七番・宮本裕司の二ゴロの間に三塁へ進む。続く八番・中村竜央の初球に痛恨の暴投。高知FDが無安打で1点を奪った。
4回裏、高知FD先発の高梨篤から三番・山口寛史が左翼線二塁打、六番・松原祐樹が適時中前安打を放ち、徳島ISがすかさず同点に追い着く。
竹原に代わってマウンドに登った生出和也だったが、7回表に高知FD打線に捕まった。三番・YAMASHINが左前安打で出塁した後、古卿が右中間への適時二塁打を放ちYAMASHINが生還、勝ち越しの1点を奪う。
8回裏から高梨に代わった上里田光正が2イニングを抑え、高知FDが2-1で逃げ切った。徳島ISはホーム鳴門での4連戦を、1勝3敗の負け越しに終わった。


『失った3つ』

がっくりと肩を落とした竹原俊介がダッグアウトから出て来た。
四死球12のこの試合の中で、序盤7つが竹原の四球だ。被安打0のままチャンスを与え、暴投で先制点を奪われた。最悪のマウンドになってしまった。
「なんなんでしょうねぇ・・・ヤバいです。ブルペンでは特にどおってこともなく普通だったんですよ」
襲ってきたマウンドでの混乱に、なす術が無かった。

「投手もさ、しんどい時に頼れるものがないとさ。例えば桑田が球に話しかけるとか。ロジンを何っ回でも握るとか。スパイクの紐を結び直すとか。そうじゃないと投手って、視野がどんどん狭くなってダメになるんだよ。視野を広げるためのきっかけをつかむ方法を自分なりに持ってもらわないと」
小野監督は言った。
今日の竹原と生出にはそれが無かった。だからあんなに四球を連発してしまったのか、と問うと、
「それもあるかもしれないね」
と答えている。

ただ調子が良い悪いではなく、竹原が抱えている不調はやや根が深い。
「いつもはこの辺、9月辺りから調子が上向くんですけど、今年は4月5月とかが良くって・・・なんかしっくりきてないんですよね。投げてて楽しくない」
フォームを修正すべきなのか。下半身をもう一度強化し直すべきなのか。それとも精神的な部分で考え方を変えるべきなのか。そのきっかけは一体どこにあるのか。いずれにしても、自信の無い状態のままマウンドに登ることが続けば、今日と同じ結果が繰り返されるだろう。残された時間は少ない。

打者と投手では違うが、6月、極度のスランプに陥ってスタメンからはずされた森田丈武(香川OG)は、試合そっちのけでバットを振ったと言う。
「そうしないと不安で不安で。メシも食えないし、ベッドに入っても眠れない。じゃあどうせ眠れないならバット振ろうって。試合が終わって帰ってきてから、朝の6時とかまでずっと振ってました」
88kgあった体重が76kgまで落ちた。1ヶ月間、文字通り寝る間も無いほどバットを振った。そうやって失った自信をもう一度つかみ直している。

コントロール、自信、そして投手としての信頼感。
失った3つを取り戻すために、残された時間を竹原はどう埋めるのだろうか。


『YAMASHINの足とファインプレー』

4度出塁して2安打4盗塁、高知FD勝利のカギはYAMASHINが握っていたと言っても過言ではなかった。今季の盗塁数を一気に〝33〟まで増やした。
「盗塁は僕のアピールポイントの一つですから」

目下首位打者であり、盗塁王でもある。出塁すれば二塁を奪いにかかる。バッテリーは判っていても止められない。藤城監督からは自分の判断でスタートを切ることを許されている。つまり現在の彼の盗塁はほとんどがノーサインだ。

「全部ノーサインでした。どの投手もクイックがうまくなかったんで。点差の開いてない時の方が、点差がある時より走ってチャンスを作りたい。風は特に気になりませんでしたね」

7回表、追加点の場面もYAMASHINの左前安打から始まっている。続く四番・山本健士の初球に二塁を陥れた。六番・古卿大知が打った右中間よりの二塁打なら、YAMASHINがホームに還るには十分すぎる。

8回裏、徳島ISは二死から最後のチャンスをつかんでいる。二番・グレアム義季サイモンが意地のセーフティーバントを成功させ出塁、三番・山口寛史がよく粘って四球を選んだ。二死一、二塁、一打逆転のチャンスに打者は四番・西村悟だった。

「風が強かったんで上を越されることは無いなと・・・。1点勝負だったし、ちょっと前目のこっちより(左翼線寄り)に守備位置を変えました」

カウント0-1から西村が打った球は、遊撃手の頭を越え左翼浅いところに上がるフライだった。二塁走者は俊足のグレアムである。落ちていれば本塁でのクロスプレーで同点になった可能性も高い。

「定位置だったら多分、ヒットになってたでしょうね」
YAMASHINの記録には残らない、それでいて実に大きなファインプレーがそこにはあった。

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2006/08/27(Sun)

みんなの気持ちに応えたい

徳島IS 10-3 高知FD 2006.8.26. 鳴門総合運動公園野球場

勝 渡邊 5勝6敗
敗 岸 4勝4敗1S
本塁打 山本6号ソロ(渡邊)

2日前、ここ鳴門球場で3-19と大敗を喫した高知FDを徳島ISが迎え撃った。
徳島IS打線は序盤、制球の定まらない先発、岸健太郎を捉え、初回に2点、2回に1点を奪う。3回裏、一死一、二塁から七番・永井豪が右前に適時打を放ち、差を4点と開いたところで高知FDベンチは岸に代え、涌島稔をマウンドに送る。その初球、八番・岡嵜雄介はスクイズバントを見事に決め5点目を挙げた。この回もう1点を追加し、6-0と大量リードを奪う。
徳島IS先発の渡邊隆洋は大量リードをもらった直後の4回表、先頭の四番・山本健士に左越えソロ本塁打を浴びる。しかし徳島ISは攻撃の手を緩めない。4回裏には四番・西村悟が適時中前打、5回裏には二番・グレアム義季サイモンが適時中前打を放ち、ここまで毎回安打、8-1と高知FDを突き放す。7回裏にも一番・小松崎大地の2点適時左前安打で差を9点と拡げ最終回へ。
最終回、安打に四球と失策などが絡み2点を失うが、最後の打者、三番・YAMASHINを三邪飛に打ち取り、渡邊が146球完投で5勝目を挙げた。同時にチームの連敗も見事にストップしてみせた。


『みんなの気持ちに応えたい』

「あの場面が一番ドキドキしたんだよ」
小野監督がそう語った場面は3回裏である。
4点を奪い、先発岸をマウンドから降ろした。二番手、涌島稔に対するのはスイッチヒッターの八番・岡嵜雄介だった。
「どっちの(打席の)バントが得意かって聞いたら、左だって言うんだ。投手が代わってなかったらあのサインは無かった」

岡嵜は一瞬驚いた。
「まさかサインが出ると思ってなかった。(三塁走者の)マツ(松原祐樹)を見たら、スタートを切ったんで必死に・・・」
涌島の投げた初球、しっかり勢いを殺して転がした。涌島と一緒に代わったばかりの捕手、宮本裕司の前にボールが転がる。作戦は完璧に成功した。

この5点目を奪えたことを誰よりも喜んだのは、先発の渡邊隆洋だった。
「あのスクイズが大きかった。投手にとって5点目があるってことは本当に大きいんです。大交通事故に遭って満塁本塁打で4点取られてもまだ1点ある。必死になって決めてくれた岡嵜さんの気持ちにも応えたいと思いました。あれで熱くなった」

〝連敗を止めたい〟
渡邊が今日、心から思っていたのはそのたった一つだった。投手リーダーとして、二年目の選手として、現在の不甲斐ない状況をなんとか変えなければと、そればかり考えている。事あるごとに〝オレたちをずっと見続けてくれている人たちに何かを返さなくちゃいけない〟と語っている。一昨日は19失点の大敗を演じ、昨日も鳴門球場の観客の前で連敗した。依然チームは低迷を続ける中、それでもスタンドから声援を続けてくれるお客さんたちがいる。今日こそは絶対に勝たなくてはいけない。野手がこれだけのリードを与えてくれた。彼らのこれまでの苦労も知っていた。

最終回を前に、小林憲幸をマウンドに送ろうとしていた小野監督に自ら直訴している。
「〝燃焼したい〟って言ってきたんだ。あいつの眼に負けたよ」

しかし、9回のマウンドに登ると、完投のプレッシャーと、すでに125球を投げた疲労が一気に押し寄せて来た。先頭の八番・日高大輔に投げたカーブがすっぽ抜ける。あっと言う間に無死一、二塁のピンチを迎えた。一塁手の西村悟が声を掛けた。
「ナベ!ヒット2本打たれても2点しか入んねーぞ!」
そのたった一言で平常心を取り戻せた。やるべきことが再確認できたのだ。

「完全に※ワタナバになってましたから。あぁ、そうだよなって。1個1個アウトを取って、逃げじゃなくて強気に行けばなんとかなるって。ほんと西村が外野じゃなくて、一塁手にいてくれて良かったぁ~!と思いましたね」
※ナーバスな時の渡邊のことを、チームメイトたちはこう呼ぶ(笑)。

考えてみれば内野手の面々は試合中、ずっと声を掛け続けてくれている。今日の試合には埼玉から母親と姉が応援に来てくれていた。本来ならば土曜日の登板予定ではなかったのだが、
「お前、お母さんいつまでいるんだよ」
そう言って今日の先発に組み込んでくれたのは小野監督である。周りの人たちがくれた、そんなたくさんの気遣いに応えたいと思って必死に投げたマウンドだった。
146球、3時間13分、今季初の完投勝利。見事に連敗を止めた。

しかし、後悔も残った。
「最後を締められなくて、あれで高知FDに明日の試合への勢いを与えてしまったと思う。(明日先発の)竹原に申し訳ない」
そう言って悔しがった。

「今日は母ちゃんがうまいもん作ってくれてると思うんで。あ、ビールでも飲もうかな」
ユニフォームを着替えてダッグアウトから出て来た時、ようやく渡邊がプレッシャーから解放された。

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2006/08/26(Sat)

アドバイス

香川OG 4-1 高知FD 2006.8.25. オリーブスタジアム

勝 深沢 4勝2敗3S
敗 相原 13勝2敗2S

香川OGのマウンドに立つのは目下防御率一位の深沢和帆、対する高知FDは13勝を挙げ、ハーラーダービートップの相原雅也である。両投手、素晴らしい立ち上がりで1回の攻防を終えるが、2回裏、相原が香川OG打線に捕まった。3安打で走者を溜め満塁とした後、押し出しの四球で先取点を与える。続く一番・近藤智勝は二塁へ適時内野安打を放ち、2点を先制した。
4回表、五番・角中勝也の適時左前安打で高知FDが1点を返すが、4回裏、八番・近藤洋輔、九番・八木裕章、さらに近藤智の連続安打で、すぐさま2点を奪い返した。5回、7回と先頭打者を出塁させた高知FDだったが、いづれも併殺でチャンスの芽を失ってしまう。相原は8回124球を投げ抜き、最終回の味方の攻撃に託すが、深沢の好投の前に追加点を奪えなかった。深沢は133球を投げ、完投で4勝目を挙げた。


『アドバイス』

速く重いストレートと、キレのあるスライダーで3回までをパーフェクト。高知FD打線を9人で片付けた。気の早いファンなら深沢、大記録達成の瞬間を想い描いたかもしれない。
「前半から飛ばしました」
と語ったのもうなずける。4回表に失点したものの、序盤に味方が取ってくれた4点は心強かった。

ポイントになったのは6回表のピッチングだった。
5回表の最終打者、九番・土佐和広を三球三振に打ち取っている。6回表、先頭の一番・杭田考平を外角高目のストレートで、二番・國信貴裕にも内角への鋭いストレートで三振に切って取った。三者連続三振である。しかし三番・YAMASHIN、四番・山本に連続四球を与えてしまった。続く五番・角中勝也が左打席に立った。

4回表の失点は角中に打たれた適時左前安打だった。カウント2-3からファールで2球粘られた後、ストレートを痛打されている。これを見ていた加藤コーチが、ベンチに帰って来た深沢にアドバイスしている。

「勇気を持って、ボールになる変化球を投げてみろよ」

この2年間でコントロールは確実に精度が上がった。本人の努力の賜物だ。だが、高知FDのクリーンナップに対し、大事に行こうとしてボールが先行した。この時点で球数は90球近い。角中へのカウントが0-3になり、スタンドに不穏な空気が漂い始めていた。外角にストレートを2球投げ、フルカウントになった。

勝負の6球目は、外角低めへ落ちるチェンジアップだった。体勢を崩され、角中のバットが空を切った。

マウンドを小走りに駆け下りながら、帽子を取って二度ほど頭を下げた。そのままベンチ前の加藤コーチに真っ直ぐ駆け寄った。おでこにおしおきのデコピンが一発飛んだ。加藤コーチが語る。

「あそこはポイントでしたね。観ていても面白かった。打たれた角中に、よくストライクからボールになる変化球を投げた。その前がもし打たれて二人走者を出したんなら、あれでOKなんですよ。ただ四球だから良くなかったけど。もちろんアレ(デコピン)はそういうことです。でも、あそこのピッチングは誉めてやりたい」

疲労困憊といった顔でヒーローインタビューに答えていた深沢が、
「絶対に負けたくなかった」
と言った。
後期優勝を賭けて、高知FDとの差をここで縮める訳には行かなかった。負ければゲーム差は「1」。しかし今日の勝利で差は「3」に拡がっている。

「加藤コーチにも言われたんです。〝絶対負けるなよ〟って」
その言葉で気持ちに火が入ったと言う。二人の間に〝信頼〟の二文字が見えた。

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2006/08/25(Fri)

課題

徳島IS 3-19 高知FD 2006.8.24. 鳴門総合運動公園野球場

勝 沢西 3勝3敗1S
敗 益田 0勝1敗

徳島IS、益田陽介初先発のマウンドは惨憺たるものになってしまった。1回表に5失点を奪われ、徳島ISは序盤から大きなビハインドを背負うことになる。高知FDは益田から代わった番場由樹から2回に3点、4回に1点を追加する。記録的な打撃を見せたのは5回表だった。打者14人の猛攻でこの回大量11点を奪い、試合を決定的なものにした。7回裏に徳島ISは七番・金谷良太の適時中前打、二番・大二郎の右中間突破三塁打などで3点を返すが、点差があまりにも開き過ぎていた。試合時間3時間30分、高知FDが23安打19得点の猛攻で徳島ISに圧勝した試合だった。


『課題』

壮絶な23安打の口火を切ることになったのは、三番・YAMASHIN(高知FD)が初回に放った左翼線への二塁打である。二死二塁、次の打者は四番・山本健士だ。セオリーで行けば四番に任せる場面なのだが、二塁ベース上のYAMASHINは違っていた。
「動揺してるんちゃうかな?と思って。こっち見んかったら行ったろと思ってました。狙ってました」

徳島ISの先発、益田陽介は今日が初先発のマウンドである。一番、二番と打者二人をたった4球で仕留めている。だがYAMASHINにはカウント2-2と追い込みながらファールで粘られ、手痛い一打を食らった。精神的な動揺は、YAMASHINが思っている以上のものがあった。それは走者を置いた時、クイックでの投球における不安だった。練習を繰り返していながら、まだ自分の中で完成の域まで達していない。不安はすぐさま自信の無さへと繋がる。益田の精神状態は一変していた。

「一回もですよ!普通、チラッとでも見るでしょ。あいつ一回も見んかった」
遊撃手の大二郎が益田に牽制のブロックサインを送る。セットポジションに入った後、捕手だけを凝視して走者を見ようともしない益田に、一瞬危機感を覚えた。

先頭打者として今季の高知FDを引っ張って来たYAMASHINだが、ここ5試合は三番として先発出場している。現在盗塁数25個と、圧倒的な数字で盗塁王に最も近い彼には、自分の判断でスタートを切ることが認められている。三番にいるのもそのためだ。26個目は山本への初球だった。平常心を崩した益田から三盗を奪うことはさほど難しい仕事ではなかった。易々と三塁を陥れることに成功する。

連打を浴びた益田は、二つの四球と6本の被安打で計5点を奪われマウンドを降りた。合計3つの盗塁を決められた。

課題は練習で克服すればいい。やるべきことが解っているのなら、それを乗り越えるために努力するしかないではないか。マウンドで信じることができるのは、自分が流した汗だけであることなど投手なら解っているはずだ。

しかし、益田だけではない。
後続の投手がことごとく打ち込まれ、5回には11失点という記録的な失点を喫した。23安打、3失策、19失点。盗塁は8個決められている。YAMASHIN2個、宮本1個、トモ1個、國信3個、松橋1個。トモが初回に決めた二盗と、國信が8回に決めた二盗意外は、すべて次打者への初球に走られている。逆に言えば、足で掻き回してくるであろう相手に対し、徳島ISバッテリーはまったく手立てを打つことができなかったということになる。

試合時間の3時間30分以上に長く、厳しく、課題が如実に浮き彫りになった試合だった。

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2006/08/25(Fri)

二つの走塁ミス

徳島IS 0-3 香川OG 2006.8.21. 鳴門総合運動公園野球場

勝 金城 5勝3敗1S
S 深沢 3勝2敗3S
敗 渡邊 4勝6敗

徳島IS渡邊隆洋、香川OG金城佳太、両左腕の投手戦となったが、均衡を破ったのは6回表の香川OGだった。五番・若林春樹が右中間への適時三塁打を放ち先制点を奪う。香川OGは7、8回にも追加点を挙げ、終盤を伊藤秀範、深沢和帆が完封リレーで繋ぎ、3-0で勝利した。


『二つの走塁ミス』

一瞬のミスで試合の流れを呼び込むことができなかった。
完封負けを喫した徳島ISには大きな走塁ミスがあった。

3回裏、無死一、二塁のチャンスに一番・小松崎大地が送りバントを失敗し、押せ押せのムードが一変する。一死一、二塁となった後、二番・グレアム義季サイモンの鋭い打球が左前に飛んだ。
「最初にコーチを見た時〝回れ〟の指示だった。三塁を回る直前にもう一回見た時、〝回れ〟が小さかったので〝左翼手が(ボールを)逸らしたのかな?〟と思った。そこで一瞬、失速してしまった」
二塁走者の井内勝己が本塁突入を一瞬躊躇した。

「(左翼手)井吉が受けて捕ったんです。すぐに投げられる体勢じゃなかった。だから一気に突っ込んだら本塁は狙えると思って回しました。止めるつもりはまったく無かった。そこで走者との意志の疎通がうまくいかなかったのと、僕の回し方が良くなかった」
三塁走者コーチに立っていた衣川コーチは、あのシーンの一瞬の判断についてそう振り返った。プロの目で判断したGOの指示だったが、活かされず裏目に出た。

一死一、二塁のチャンスが、二死一、二塁に変わった。アウトカウントが一つ増えただけではない。この試合の大きな流れが徳島ISから香川OGに移り始めていた。

重大な走塁ミスがもう一つあった。
5回表、先頭の七番・DH松原祐樹の打球は右中間に飛んだ。中堅手が送球にもたつく間に迷わず二塁を陥れた。好走塁だったかに見えた。

一旦タイムがかけられ、試合が再開した後、ボールが一塁に送られ打者走者にアウトが宣告された。一塁塁審のジャッジは〝ベースを踏んでいない〟というものだった。一塁手、若林春樹が松原の走塁を見逃していなかったのだ。試合後、「ベースの内側を右足でかすった」とコメントした松原の走塁は微妙なものだった。一塁コーチャーズボックスにいた吉岡俊輔は打球を追っていたため、このベースランニングを確認できていない。一塁ベンチからの抗議もほとんどされなかった。

最後まで緊張感が切れた訳ではなかった。最終回も一打同点のチャンスを作っている。しかし、試合の流れを呼び戻すだけの力を発揮することはできなかった。

昨年、足で試合の流れを作った徳島ISだったが、今のチームにおいて機動力が十分発揮されているかと言われれば、決してそうだとは言えない。攻めの走塁が活かされず、逆に走塁ミスで流れを掴み損なっている。チームとしての課題はここにもある。

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2006/08/22(Tue)

13勝目の、あの1球

高知FD 8-1 香川OG 2006.8.20. 岡山県営球場

勝 相原 13勝1敗
敗 勝沢 2勝3敗

本塁打
香川OG 堂上8号ソロ(相原)
高知FD 山本5号ソロ(勝沢)、宮本4号ソロ(捻金)

四国意外の球場で初めて行われる四国アイランドリーグ公式戦が、岡山県営球場で開催された。スタンドを埋め尽くした2,236人の前で繰り広げられた熱戦に、岡山の観客から大きな拍手が沸き起こった。
高知FDは序盤から打線が火を噴いた。無死一、三塁のチャンスから三番・YAMASHINが左犠飛で先制する。三回裏には二番・日高大輔の2点適時二塁打、四番・山本健士の左翼スタンド場外に消える5号2ランで4点を奪う。
4回表、香川OGは三番・堂上隼人が右翼スタンドに8号ソロ本塁打を放つが、この1点だけにとどまる。
高知FDは4回裏に六番・古卿大知からの4連打で2点を挙げた。6回裏にも七番・宮本裕司が右翼スタンドにライナーで突き刺さる4号ソロ本塁打で突き放し、差を7点に拡げた。6回までを相原雅也が投げ、後続にマウンドを譲る。7、8回を高梨篤が、最終回を上里田光正が無失点に抑え、高知FDが8-1で香川OGを降した。
試合終了直後にはグラウンドから夜空に向けて大きな花火が打ち上げられ、イベントとしても大成功の岡山大会となった。


『13勝目の、あの1球』

自己最多、ハーラーダービートップとなる13勝目を岡山で挙げた相原雅也のピッチングは素晴らしいものだった。フォークとスライダーを効果的に使い、香川OG打線をほぼ完璧と言える程に封じ込めた。試合後のヒーローインタビューで漏らした言葉がある。
「一球だけ悔いが残る。それを次に活かしたい」

4回表、二死。三番・堂上隼人を右打席に迎えてカウントは2-2。空振りを狙って投じた5球目は外角へのスライダーだった。見送られてボールになった。
「ボールになる変化球だけは絶対振らないようにと思って。真っ直ぐを待ってました」
この時、堂上は強く意識していた。

しかし、布石はその1球前にすでにあった。
カウント1-2からの4球目、打ち損ねて回転のかかった打球が一塁方向に転がった。一瞬、間が空いた。相原とキャッチャーの宮本裕司は、この打球処理に躊躇し、ファールにしてしまう。相原も何かを感じ取っていた。
「何か嫌な感じが残ることってあるじゃないですか。あれをファールにしたことで、そんな感じが確かにありました」
頑張ればここで3つ目のアウトを取れたかもしれない打球を逃してしまった。だが、この時点で点差は5点ある。すでに二死、走者はいない。カウントも追い込んでいる。まだ分は相原の方にある様に見える。しかし、心の中では微妙な変化が起きていた。

そして、空振りを狙って投げた5球目のスライダーが、見逃されてボールになった。

「長打のある打者だってことは当然解っています。強気に内へ行ったら良かったのかも知れないけど、長打を打たれるのが嫌だった。少し弱気になって外に投げた球が少し甘く入ってしまった」
堂上はその外角へのストレートに絞っていた。
右へ持っていかれた打球が、この日、相原の唯一の被安打となる。右翼スタンドに飛び込んだ本塁打など関係無いとでも言うように、堂上が早いスピードでダイヤモンドを回って帰って来た。

相原の投球は6イニング、67球を投げ被安打1。自責点1。奪三振6。試合後、藤城監督が話してくれた。
「あの堂上のホームランの前の1球。あれが無ければ完璧だったんです。ホームランを打たれることも無かった」

ほぼ完璧とも言えるピッチングの中で、投手はあの1球だけが悔しいと語り、指揮官はむしろ、その前の打球処理を誤ったことを攻めた。
少しほろ苦い、しかし投手としてまた一つ経験を積んだ相原の13勝目だった。

2006.8.20.DOUE
堂上の一発

2006.8.20.AIHARA
13勝目をマークした高知FD、相原雅也

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2006/08/20(Sun)

プレゼント

徳島IS 3-4 高知FD 2006.8.19. 鳴門総合運動公園野球場

勝 高梨 12勝4敗5S
S 上里田 7勝7敗4S
敗 佐藤 3勝9敗

8回を終わって3-3、徳島ISと高知FDががっぷり組んだ試合に決着が着いたのは9回だった。9回表、一死二塁のチャンスに高知FDの七番・宮本裕司は徳島IS佐藤広樹のカーブを右中間に運ぶ適時三塁打を放つ。これで勝ち越した高知FDは9回裏にマウンドに登った上里田光正が徳島IS打線を3人で仕留め、敵地鳴門で見事な勝利を飾った。


『プレゼント』

「出しちゃいけないところで出してしまった」
右ヒジをアイシングしながら帰りの車に向かう佐藤広樹が、ポツリポツリと言葉を漏らした。

勝負の分かれ目は終盤の2イニングだった。
8回9回と佐藤は先頭打者に四球を与えている。藤城監督(高知FD)は試合後、
「どちらかで1点取れると思った」
と語っている。
8回表、二死二、三塁のピンチはなんとか凌ぎ切った。8回裏、高知FDのマウンドには7回までを投げた沢西康明に代わり、高梨篤がマウンドに登った。四番・西村悟から始まる徳島ISの打者を12球、三者凡退で切り抜けている。

「9回はアガリ(上里田光正)って解ってたんで、抑えてくれると思った」
9回表、宮本裕司(高知FD)は落ち着き払っていた。
この回も先頭の五番・角中勝也が四球で出塁した。藤城監督はすかさず代走・土佐和広を送り、1点をもぎ取るための最善の準備を尽くす。六番・古卿大知が二度失敗しながらスリーバントを成功させ、走者を送った。その走者が今、二塁にいる。七番・宮本が左打席に入った。

上里田はきっと仕事をしてくれるはずだ。なら、自分は自分の仕事をきっちり果たさなくてはいけない。そう思うと、一つのことだけにしっかり集中して打席に立つことができた。カウント2-1から佐藤が投げたカーブは宮本のバットで弾き返された。強い逆風の中を舞い上がった打球が、右中間深くを転々と転がっていった。

「勝ちたかった・・・監督の誕生日だったし」
最後に佐藤はそう呟いた。今日8月19日は小野監督44回目の誕生日である。徳島ISの白いバンの中に積み込まれようとする荷物の中に、木でできた見慣れない折り畳み式の椅子があった。高木俊文トレーナーが教えてくれた。
「監督へのプレゼントです。投手全員からの」
佐藤の頭の中には、椅子ともう一つ。監督に今日贈りたかったプレゼントがあったに違いない。

2006.8.19. SATO & DAIJIRO
先発の佐藤広樹と大二郎

2006.8.19. MIYAMOTO
宮本が右中間に三塁打を放つ

PHOTO BY Misato MORI
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2006/08/19(Sat)

『長かったハーフタイム』  香川OG 1-9 徳島IS 2006.8.13.(オリーブスタジアム)

高松気象台が記録した最高気温は34.8度だったそうだ。
強烈な日差しが照りつける香川・オリーブスタジアムのデーゲームは、序盤長い展開になった。徳島ISが1回から4回まで毎回得点を挙げ、香川OGから8点のリードを奪う。異変が起こったのは4回裏のことだった。

「急に声が出んようになったんですわ。そしたら今度は三塁まで走ることができなくなった」
原隆主審が時折ヒザに手をやりながら、かがむような仕草を見せている。一塁塁審だった福井宏審判も異変に気付いていた。
「しゃがみだしたからね。おかしいなぁと気付いとったよ」

熱中症である。
なんとか5回終了までジャッジは続けられたが、グラウンド整備の間に審判控え室で協議がなされた。冷房の効いた部屋で休んだことで原主審の体調は回復しつつあったが、念のため様子を見た。通常なら5分間のグラウンド整備に福井審判が水撒きを指示し、時間を稼いだ。この日のハーフタイムがいつもより少し長かったのはそのためである。

「原さん、6回から主審に戻ろうと一回(グラウンドに)出たんですよ」
三塁塁審の神谷佳秀審判が述懐する。原主審は「大丈夫です」と言って、仕事に戻る意志を見せていた。しかし、万が一の事態を考慮し、6回からは審判3人でのフォーメーションを組んだ。一塁の福井審判が主審に、二塁の毛利純祐塁審が三塁に、三塁の神谷審判が一、二塁塁審を兼任する形で試合が再開された。

13時2分に始まった試合は、16時9分、無事ゲームセットを迎えた。
「5回裏が終わった時に2時間越してたでしょ!あれは長かった」
神谷審判が顔を歪める。厳しいコンディションの下で行われた真夏のデーゲーム、突然体調を崩した主審を抜群のコンビネーションで切り抜けた審判のファインプレーだった。

「もしものことがあって試合の進行に妨げがあっちゃいかんからね。あれは良い判断だったんじゃないかな」
そう語った福井審判の着替えた濃紺のTシャツには、またびっしょりと汗が滲んでいた。

(2006年8月13日、ヨンスポWEBに掲載)

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2006/08/19(Sat)

『沖縄から来た二人の投手』  香川OG 7-1 徳島IS 2006.8.12.(オリーブスタジアム)

現在、四国アイランドリーグに所属する選手の中で、沖縄出身の選手は3名いる。徳島ISの安里渉、香川OGの金城佳太と下地栄輝である。3名とも投手なのだが、この日マウンドに登ったのはその内の二人だった。左サイドハンドの安里と、左オーバーハンドの金城が、1,700人の見守るオリーブスタジアムのマウンドに立ち、投げ合った。

しかし、リーグ初となったこの沖縄対決を楽しめた時間は然程長くはなかった。初回、四番・森田丈武に左中間越え2ランを食らった安里は、2回0/3、33球でマウンドを降りている。序盤に6点をもらった金城は2回表に1失点しながらも5回を投げ、後続にマウンドを譲った。明暗がくっきりと分かれた形となった二人の対決だった。

「納得のいかないピッチングになりましたね。球が浮いてしまった。ブルペンではある程度まとまってたので、調子は悪くなかったんですが・・・。相手のことは特に意識しなかったですね。自分の準備が足りなかった」
試合後、安里は自分のピッチングをこう振り返っている。

「(球が)荒れてました。あまり調子が良くなかったので、インコース低めのコントロールを意識して、打たせて取るようにしました。相手より先に降りたくなかった気持ちが自分の中にありました。荒れてる時に悪い中で抑えることができて試合が作れたので、自信になりました」
対して、この試合で4勝目を挙げた金城は、試合後のインタビューで笑顔を見せた。

試合前、調子が悪いと感じていたのはむしろ金城の方だった。調子の悪さを自覚しながらコントロールを重視して投げていた。対して安里は、ブルペンで調子が良かっただけに本番のマウンドで狂った歯車を修正することが間に合わなかった。二人の姿は対照的だった。そして、この沖縄対決をまったく意識しなかった安里と、〝先に降りたくない〟と強く意識していた金城の、互いの気持ちの中にも確かに違いがあった。

もちろん勝負はそんな単純なことだけで決まるものでは決してない。長い公式戦の中でのほんの一試合にすぎないのかもしれない。しかし、勝ったことで一つの自信を得た者と、負けたことで新たな課題を見つけた者は、それぞれ大事な何かを学び取ったはずだ。沖縄から来た二人の若者が、四国・高松の夜空の下でまた一つ経験を積んだ。

(2006年8月12日、ヨンスポWEB掲載)

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2006/08/17(Thu)

踊る阿呆に観る阿呆

ヨンスポ10月号(8月25日発売)の仕事が一段落し、ようやくお盆休みになったような気分だ。関東は雨が降ったり、雷が落ちたりであんまり夏らしくないそうだが、徳島は夏全開だ。台風はそれるし、雨なんかほんのおしめり程度しか降っていない。日中は連日ピーカンである。今年は伊藤園の『冷梅』がうまいぜ。

このお盆、何年か振りに阿波踊りに行って来た。
鳴門一日と徳島一日、阿呆連OGの陽子さんにレクチャーを受けながら、久し振りに阿波踊りの〝ぞめき〟の中にどっぷり浸かって来た。ちょっと驚いてしまったのだが、道行く踊り野郎に
「おっ!○○○○(昔のニックネーム)でぇ~っ!※」
※ 関東でいうところの「~じゃん!」、関西でいうところの「~やんか!」の意。
などと声を掛けられた。
昔の友達が連で踊ってたり、独立して連長になって鳴り物を担当してたりするのである。それも一人や二人じゃなくて、そんなヤツが何人もいるのだ。

あれは羨ましかった。やっぱり阿波踊りは『同じ阿呆なら踊らにゃソンソン』だ。徳島離れてなかったら絶対オレもやってたのにな・・・。14日に観に行った徳島でのクライマックスには飛び入りで踊って来た。気合い入れて踊ったので、ほんの3分ほどで足パンパンになったが。

15日の最終日、高校時代の野球部のツレ、バルが選抜阿波踊りで大太鼓を叩くという。高松でのナイターまでにはまだ時間があったので、開催場所の県教育会館まで足を運んだ。

何を思ったか、数年前に有名連である『娯茶平』に入ったヤツは、一年中阿波踊り漬けの生活を送っている。以前、助手席に乗った時、CDまでが阿波踊りLIVEだったのには驚いた。会って話をすれば、右手にはテーピングを巻いている。高校時代、バット振ってマメなんか作ったことなかったあいつが、阿波踊りの太鼓のバチでマメを作っているのだ。陽子さん曰く、
「こないだもバルちゃんとTELで喋ったら、踊りのことしかしゃべらんかった!」
だそうである。

そんなヤツの晴れ舞台。
ま、バルより噂の美人三味線レディーの方が全然素敵だったが。。。

IMG_2012-2.jpg
おつかれさん

阿波踊りが終われば徳島の夏もいよいよフィナーレに向かう。
台風10号の余波で鳴門の海もえらいことになっている。今年はサーファーが多いが、ケガしても知らんぞ。
める。さん!取材するなら鳴門の海ですよ!

IMG_2031-2.jpg
ざっぱああぁぁぁぁんっっっ!!!

ウチの両親は明日から名古屋旅行だそうだ。こっちは明日も明後日も徳島の球場で取材である。そして日曜日には、四国意外で初めて行われる四国アイランドリーグ公式戦の取材で、岡山まで足を延ばす。いってきます。

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2006/08/14(Mon)

『信頼感』  徳島IS 11-2 高知FD 2006.8.11.(鳴門)

九番・SHOHEI、一番・山口寛史、三番・松原祐樹。
2回裏の徳島ISは、左打者3人が揃って安打を記録している。この回4点を挙げ、大量リードを奪った。3人が打ったのは、いずれも左前への安打だった。
「練習でやってきたことができてきたんだと思います。ようやく一つの形になった」(SHOHEI)
「カーブ、スライダーが多そうだったので、左に持って行くことは意識していました」(山口)
「(肩を)開かずに、強い打球を打とうという意識はありますね」(松原)

後期に入る頃から、野手陣は積極的に逆方向を狙う打撃を練習してきた。左打者なら遊撃手の頭上を越えるような、右打者なら一、二塁間を破る鋭い当たりを。求められたのは〝流す〟のではなく、〝しっかり引きつけて逆方向に強く打つこと〟である。前期の反省から、何かを変えなくてはいけない必要があった。

だが、チーム全体として方向性を変えれば、結果が出るまでには時間がかかる。波に乗れないまま負け試合の数だけが増え、打線も沈黙した。3日の香川OG戦1安打。4日の香川OG戦は二桁安打しながらも逆転負け。5日の高知FD戦2安打。火の噴かない打線は好投した投手を見殺しにし、まるで勝ち方を忘れてしまったかのような選手たちからは、覇気が消え失せた。

大きかったのは6日、室戸での勝利だ。
投手と野手とが積極的にコミュニケーションを取り、チームとしてのまとまりを見せた。駆け付けた徳島IS応援団の大声援は、殻を破ろうとしている選手たちの大きな心の支えになった。

あの日力投した渡邊が鳴門での先発を言い渡されたのは二日前、水曜日のことである。
「もう一回行くぞ。掴んだチャンスを離すな!」
小野監督の言葉が渡邊の闘志に火を点けた。

室戸で連敗の闇から抜け出した徳島ISは、そのままの勢いを持ってホーム鳴門へ戻って来た。練習で取り組んだ逆方向へのスイングが一つの結果となって表れ、序盤に大きなリードを奪った。渡邊はできるだけ野手が守る時間を少なくしようと、テンポ良く投げた。

そこにあったのは選手それぞれの信頼感だった。打線だけではない。選手同士の気持ちも、スタンドとグラウンドの空気も、ようやく繋がり始めている。

(ヨンスポWEB、2006年8月11日掲載)

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2006/08/09(Wed)

『呆然』  香川OG 8-7 徳島IS 2006.8.4.(オリーブスタジアム)

試合後のミーティングが行われる中、徳島ISのベンチ裏ダッグアウトから選手のすすり泣く声が聞こえた。昨夜、ファンの前で流した涙があった。煮えたぎるような勝利への渇望を抱えて、選手たちは今日の試合に臨んだはずである。

流れは大きく徳島ISに傾いていた。
先制されながらも3回表に大量6点を奪い、逆転した。先発の松尾晃雅(香川OG)にとっては明らかに不運だと言える、外野手の前にポトリと落ちるラッキーな安打が続いた。

「5点差は返せると思っていた」
試合後、堂上隼人(香川OG)は語っている。
ビッグイニングとなった3回表、そのすぐ裏に自らソロ本塁打を放った。大きく傾いていた流れは、時間をかけてゆっくりと香川OGの方に引き戻されていった。

ポイントとなったのは7回である。徳島ISベンチの勢いはまだ止まっていなかった。先頭の二番・山口寛史が出塁し、三番・小松崎大地は初球送りバントを成功させた。続く四番・西村悟は四球で出塁し、一死一、二塁のチャンスを掴む。結果的にこのチャンスを活かせず、潰してしまったことが試合の流れに大きく響いた。

7回裏、先頭の七番・八木裕章の打ち損じた打球が、三塁側ファールグラウンドに上がった。
「(三塁手の)一歩目があまりにも良かったので、任せてしまった」
捕手・加藤光成はこの一球についてそう振り返った。たとえ捕れなかったとしても捕手の守備範囲だった。三塁手、井内勝己のダイブは届かず、ボールはグラウンドを転がった。この2球後に八木は四球を選ぶ。ここから香川OGの大逆転が始まることになる。記録に残らないミスと、この後起こった二つの大きな失策で試合の流れは大きく香川OGに傾いた。

ミスは連鎖した。あれは本当に油断だったのだろうか。ミスを呼んだのは、決して諦めず、チャンスを待ち続けていた香川OGの精神力と闘志ではないか。

「ここで諦めたらこれまでと一緒やぞ!」
三塁側スタンドから徳島ISに向けてそんな声が飛んだのは8回表だった。徳島ISの闘志もまた死んではいなかった。一死満塁までチャンスを拡げた打線の繋がりに〝勝ちたいんだ!〟という執念がはっきりと見て取れた。しかしチャンスは一瞬にして潰えた。

「中堅手が振り返りながら捕ったのが見えたし、ランナーコーチが〝行け!〟の合図だった」
深く上がったバックスクリーン手前の犠飛に対し、二塁走者井内勝己の帰塁が一瞬遅れ、スタートのタイミングがずれた。8回表の攻撃が終わったのは、タッチアップから三塁走者、永井豪が生還した直後のことだった。このチャンスを失うまで、試合が最終的にどちらに転ぶのかはまったく解らなかったのだ。

一つの勝利が、あまりにも遠い。
ミーティングが終わったベンチ裏ダッグアウトの選手たちは、着替えもそこそこに呆然と座り込んでいた。口を開こうとする者は誰一人としていなかった。

(2006年8月4日、ヨンスポWEB掲載)

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2006/08/02(Wed)

暑中お見舞い

暑中お見舞い申し上げます。
昨日、今日と徳島は涼しい風が吹いていてなかなか心地良い。そりゃ日中はやはり暑いのだが、もうカラダが順応している。取る水分量もかなり減った。完全に2006サマーモードに入った。

8月も四国アイランドリーグの取材で走り回るつもりなのだが、それはそれとして、サマータイムはしっかり楽しみたいと思っている。なんか今年は阿波踊りなんかも観に行けそうだし。去年のお盆もこっちにいたはずなのだが、実はあんまり何をやってたのかはっきり覚えていない。あー花火は家から観たのか。今年はそれだけは避けたいもんだな。

どっかパァーッ!と海外にでも飛んでみたい気持ちもあるのだがそういう訳にもいかない。昨日、2年前のアテネの思い出話をしていてとても懐かしくなった。あれからもう2年か・・・。夢のような時間だったな・・・。

とりあえず今年の夏はここ徳島で頑張る。
なかなか関西にも行けそうにない。関東なんてとんでもない!
四国の夏は熱いのだ。松嶋奈々子も来るっつーの。

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2006/08/02(Wed)

『風に乗った。風を止めた』  徳島IS 1-2 高知FD 2006.7.31.(鳴門)

試合前、左から右に強くはためくスコアボードの旗を見て、番場由樹(徳島IS)は思った。
「今日はカーブを少なめにしないと危険だ」
追い風で流されてしまい、ブレーキの効いたカーブが打ち頃のスライダーになってしまうことを危惧したのだ。調子は良いとも思わなかったが、然程悪くもなかった。

岸健太郎(高知FD)は初回に2点をもらい、うまく流れに乗っていた。
「2点あれば十分だと思っていたので、初回に獲ってくれて精神的にかなり楽でした。珍しいんですけどね。僕の時、結構(打線が)沈黙するんで。涼しかったから楽でしたね。やっぱり僕らはいつも暑い中やってるんで」

6回、大二郎に右中間を破られるまで無安打投球を続けている。
昨日まで4連戦を戦った土佐山田スタジアムは人工芝である。グラウンドの暑さは土のそれに比べると遥かに暑い。加えて今日はナイトゲームである。鳴門のマウンドに吹く風が心地良く感じられた。

強い風は徳島IS守備陣も翻弄した。
3回表、この回先頭の一番・YAMASHINの打球は、左中間へ上がった浅いフライとなった。風で流された飛球を左翼手と中堅手、そして遊撃手が追い、交錯して落球した。先頭打者が出塁すれば、すぐに走者を二塁に進めるのが今の高知FDの野球である。YAMASHINが二盗に成功し、無死二塁のチャンスを迎えた。

一本が出れば高知FDへの大きな追い風となる場面、番場は踏ん張った。二番・日高大輔をチェンジアップで三振。三番・宮本裕司を二塁ゴロ。そして四番・山本健士もチェンジアップで追い込み、最後は外角低目への渾身のストレートで空振りに仕留めた。マウンドを駆け下りながら小さなガッツポーズを見せた。
「オレのせいだ、と思って。意地でした」
初回の2点を悔い、しかしそれが逆に闘志に火を点けていた。

風に乗った岸と、風を止め続けた番場。
二人の投手戦は7回まで続いた。

(ヨンスポWEB、2006年7月31日掲載)

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2006/08/01(Tue)

『次に欲しいもの』  徳島IS 0-5 香川OG 2006.7.30.(鳴門)

香川OGは28日、高知FDとの1回戦を3-5で落とした。中盤まで拮抗した流れの中、4つの失策から自滅してしまったような試合だった。この時点で高知FDは同率首位に並んだ。
今日、鳴門総合運動公園で行われた徳島ISとの4回戦。香川OGは昨日のダブルヘッダー2試合で高知FDを叩き、2勝をもぎ取った勢いをそのまま見せつけた。

完全に復調した四番・森田丈武は、今季2度目となる2試合連続本塁打を放った。打線は大量14安打で徳島IS投手陣をねじ伏せた。金城佳太は被安打4、四死球2、110球完封という見事なピッチングを見せた。
「今日は金城に尽きる」
試合後、芦沢監督は満面の笑みで答えた。

強力な打線と安定した投手陣。
しかし監督の頭の中には、もう一つ手に入れたいものがある。

今日の試合、香川OGは積極果敢に走ってきた。3回表一死一塁、三番・堂上の打席では3度ヒットエンドランをかけている。急遽佐藤と加藤のバッテリーがマウンド近くでミーティングを開いたほどだった。この時(堂上は三振)を含め、盗塁を試みた場面が5回あった。2-0とリードを拡げた6回表、一死一塁の場面。八番・八木裕章の打席の初球、一塁走者国本和俊にいきなり二盗を狙わせている(国本は盗塁失敗)。続く九番・町田雄飛の打席の初球にも一塁走者八木に二盗させた。
都合5回の盗塁を試み、その内3回を成功させている。

「そうだね。後半は積極的に走らせた」

芦沢監督が今の香川OGに必要だと考えているもの。
その一つは間違いなく機動力である。

(ヨンスポWEB、2006年7月30日掲載)

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2006/08/01(Tue)

『打てない球』  徳島IS 3-4 愛媛MP 2006.7.29.(鳴門)

3回裏、一死。
近平省吾(愛媛MP)は徳島ISの二番・グレアム義季サイモンを打席に迎えていた。初球をバントで揺さぶったもののファール。2球目は外角への変化球に空振り。一球ボールではずれた後、バックネットにファールボールが飛んだ。カウントは2-1である。次の5球目は外角へのチェンジアップだった。グレアムのバットは空を切った。

その瞬間近平は、打者に踵を返したかと思うと、うつむいたまま両手を高く突き上げていた。

得点は2-2の同点である。走者もいない。先頭打者を抑えた訳でもない。特に試合展開に大きく関係しているとは思えない場面である。自分の中の内なる何かに応えるように、マウンドで静かに喜びを表していた。

完投勝利を挙げた近平の口から出て来たのは、ほとんどが自戒の言葉である。
「後半バテました。反省点が多いピッチングでした。先取点を取られたし、点を取った後(7回裏)も抑えられなかった」
では、あの時見せたガッツポーズは一体何だったのか。

「ピッチャーとして、嬉しい瞬間があるんですね。完全に打てない体勢で三振を取れた。あのボールは完全に打者を崩せたボールでした」

グレアム義樹サイモンは、あの5球目をストレートに絞って待っていた。
「イメージしていたのは遊撃手の頭上を越えるような打球でした」
ストレートのタイミングで体重を移動させ、踏み込んだ。しかし、グレアムの心を読み切ったかのようにバッテリーはチェンジアップで勝負してきた。タイミングが狂った。

先日行った近平へのインタビューの中で
「判っていても打てない。そんな球をいつか投げてみたい」
それが理想なのだ、と話してくれたことがあった。
〝打者が打てない球〟
そんなとんでもない高みを目指し、日々の練習を重ねている。
「練習は本当に嘘をつかない」
とも語っていた。

一瞬、理想とするイメージと現実が重なった。それがあの49球目に投げた外角へのチェンジアップだった。

(ヨンスポWEB、2006年7月29日掲載)

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